「ドロー」
「デッキは無えぞ」
赤石はテンポよく彼女にツッコミを入れる。
「言ってみただけです」
「まあ気持ちはわかる」
一連のやりとりで多少空気が弛緩したのか、くすくすと抑えられた笑い声が発生した。
しかしデュエルの当事者2人の間に漂う雰囲気は変わらず張り詰めたままだ。
(先攻1ターン目でも攻撃はできるけど…)
(………)
彼女はしばらく考え
「ターンエンド」
何もせずターンを終了する。
(このルールのデュエルは初めて。なので、あなたの出方をうかがってみます)
赤石 LP8000
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 裏 裏 裏
彼女 LP8000
(慎重だな。俺がどう出るか見るってとこか)
(それなら、望み通り動いてやろう)
赤石は右から2番目のカードを選択する。
「反転召喚」
《ゴブリン突撃部隊》裏守→表攻
(出だしとしては悪くねえな)
「《ゴブリン突撃部隊》で右端のモンスターに攻撃」
攻撃宣言 赤石LP8000ー500=7500
(攻撃力2300は、危ない)
彼女は左端のカードを選択する。
(まずは最初の運試し)
「罠発動します」
罠発動 彼女LP8000ー500=7500
罠発動《炸裂装甲》
《ゴブリン突撃部隊》破壊
(破壊されたか。まあいい)
「ターンエンドだ」
赤石 LP7500
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 裏 ◇ 裏
裏 裏 裏 裏 裏
◇ 裏 裏 裏 裏
彼女 LP7500
「…どうした?お前のターンだ」
考える素ぶりもなく静止している彼女を見て赤石は確認する。
それを聞いた彼女は静かに口を開け、
「ターンエンド」
何もすることなくターンを終了した。
赤石 LP7500
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 裏 ◇ 裏
裏 裏 裏 裏 裏
◇ 裏 裏 裏 裏
彼女 LP7500
(また何もせずエンド…麗梨さん、何を考えてるの…?)
(まだ様子見する気か?)
赤石は真ん中のカードを選択する。
「反転召喚」
《ランス・リンドブルム》裏守→表攻
(何か考えがあってのことだろうが、待ってるだけじゃ勝てねえぞ)
「《ランス・リンドブルム》で左端のモンスターに攻撃」
攻撃宣言 赤石LP7500ー500=7000
(攻撃力1800の貫通も、危ない)
彼女は右から2番目のカードを選択する。
「罠発動します」
罠発動 彼女LP7500ー500=7000
罠発動《ドレインシールド》
彼女LP7000+1800=8800
(回復されたか…向こうも運はあるようだな)
彼女も赤石に引けを取らないカード運でしのぐ。
「ターンエンドだ」
赤石 LP7000
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 あ ◇ 裏
あ=《ランス・リンドブルム》表攻
裏 裏 裏 裏 裏
◇ 裏 裏 ◇ 裏
彼女 LP8800
「…おい、まさか」
前のターン同様彼女考える素ぶりもなく静止している。
「ターンエンド」
赤石の、まさかが的中した。
彼女の3ターン連続何もせずエンドに周囲がざわつく。皆彼女の意図がわからない。
赤石 LP7000
裏 裏 裏 裏 裏
裏 裏 あ ◇ 裏
あ=《ランス・リンドブルム》表攻
裏 裏 裏 裏 裏
◇ 裏 裏 ◇ 裏
彼女 LP8800