可憐なる博徒 レイリ   作:tres

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3話 ♯16「違う思いの帰り道」

ーーー

 

 

 

「えっと、《機動砦のギア・ゴーレム》の直接攻撃でれーりちゃんに800ダメージ。赤石さんもマイナス800。《雷仙人》で《ステルスバード》攻撃の反射ダメージが200。それに攻撃のコスト500が2体で…」

 

「れーりちゃんがマイナス800で赤石さんがマイナス2000だ!」

 

瑞希は計算が出来たからかちょっぴり嬉しそうに結果を言う。

 

「そしてそれを毎ターンマイナスしていって…」

 

 

 

ーーー

 

 

 

「赤石がそれを3回繰り返した後は…」

 

 

 

赤石 LP1000

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

◇ う ◇ ◇ い

い=《機動砦のギア・ゴーレム》表攻

う=《雷仙人》表攻

 

 

 

イ=《ステルスバード》表守

ウ=《人喰い虫》表守

◇ イ ◇ ◇ ウ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

彼女 LP100

 

 

 

「こういう感じになる」

 

「おう。…あ!」

 

「ああ、《機動砦のギア・ゴーレム》が直接攻撃するのに必要なLPに足りてねえんだ。

800だけでなく、それとは別に500も必要だからな」

 

「マジだ…」

 

「確かに赤石の負けだ…」

 

男子生徒たちはようやく赤石が負けていたことに気が付いた。

 

 

 

ーーー

 

 

 

「れーりちゃん勝ってた!あのルールれーりちゃん初めてだったんでしょ?すごいよ!」

 

「はじめてだった」

 

「さすがれーりちゃん!」

 

綾芽は彼女を見ながら考える。

 

(麗梨さんがすごいのはそれだけじゃない…100万を失うかもしれないデュエルだっていうのに表情ひとつ変えず、しかもあの短い時間での的確な判断力…本当にすごい。だってもし《雷仙人》を攻撃していたら…)

 

 

 

ーーー

 

 

 

「なあ、もしあいつが《雷仙人》を攻撃してたらどうなってたんだ」

 

「あ?それはだな」

 

「そうだったら、俺はそもそも罠を発動しねえよ」

 

赤石は口を挟むように呟く。

 

「発動しない?何でだ?」

 

「…あ!そうかなるほど!」

 

男子生徒の1人が赤石の言葉の意味に辿り着く。

 

「説明頼むわ」

 

「あいつのターン開始時のこの状況から」

 

 

 

赤石 LP7500

裏 ◇ 裏 裏 裏

◇ う あ ◇ い

あ=《ランス・リンドブルム》表攻

い=《機動砦のギア・ゴーレム》表守

う=《雷仙人》表攻

 

 

 

ア=《ランス・リンドブルム》表攻

イ=《ステルスバード》表守

ウ=《人喰い虫》表守

◇ イ ア ◇ ウ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

彼女 LP3000

 

 

 

「《ステルスバード》は裏になり、《ランス・リンドブルム》の攻撃で赤石が罠発動せず《雷仙人》が破壊されて」

 

 

 

赤石 LP2200

裏 ◇ 裏 裏 裏

◇ ◇ あ ◇ い

あ=《ランス・リンドブルム》表攻

い=《機動砦のギア・ゴーレム》表守

 

 

 

ア=《ランス・リンドブルム》表攻

イ=《ステルスバード》裏守

ウ=《人喰い虫》表守

◇ イ ア ◇ ウ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

彼女 LP2500

 

 

 

「エンド時にこうなる」

 

「ああ」

 

「赤石のターンになり、《ランス・リンドブルム》の攻撃で《ステルスバード》を破壊すると」

 

 

 

赤石 LP1700

裏 ◇ 裏 裏 裏

◇ ◇ あ ◇ い

あ=《ランス・リンドブルム》表攻

い=《機動砦のギア・ゴーレム》表守

 

 

 

ア=《ランス・リンドブルム》表攻

ウ=《人喰い虫》表守

◇ ◇ ア ◇ ウ

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

彼女 LP2400

 

 

 

「エンド時にこうなる」

 

「ああ」

 

「あとは《ランス・リンドブルム》同士で相打ちさせて、《機動砦のギア・ゴーレム》の攻撃で《人喰い虫》を破壊すれば」

 

 

 

ーーー

 

 

 

(赤石さんのLPが700残り、麗梨さんのフィールドのカードが0になって負けていた…!)

 

綾芽は下を向きながら歩く。

 

「どうしたの」

 

彼女は綾芽に声をかける。

 

「い、いえ…あんなデュエルが出来る人がいるんだなあ、って…」

 

綾芽は心底感心している。

 

「運が良かった」

 

彼女は冷静なまま返す。

 

「運が良いだけじゃあんなデュエルはできないよ!ほんとすごいよれーりちゃん!惚れ直しちゃった!」

 

瑞希は先程からしきりに彼女を褒めている。

 

「ありがとう」

 

「ところでれーりちゃん、気になってたんだけど…」

 

「うん」

 

「最初のほう、何にもしなかったよね?3ターンくらいかな、どうして?」

 

「それは…」

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