おはよう朝日!さよなら理性!うっひょーいとーつーかー!
とんでもない勢いで俺は起き上がった。夢でも見ていたんじゃないか…………?
いや待て、寝起きで錯乱しているだけだ、俺は正常、ただ5時ぐらいに起きてしまったから少し眠気が残る目をこすりながら布団をたたんだ、他の人間はまだ起きて来ない。12時頃に見たが、月明りではなく太陽に照らされた戸塚の寝顔は滲んだ汗が乱反射してかなり奇麗だった。
まだ錯乱しているかと頭を振りながら外に出た。今日は午前中は自由時間として開放されていて、その間俺たちはキャンプファイヤーの準備といった予定だ。それが終わったら俺たちの自由時間だ。まあ…………暇だしキャンプファイヤーの準備でもしていよう。
とりあえず、木材を運ぶだけでも後々楽になるはずだったのだが、興がのって木材まで組んでしまった。
ジェンガみたいで楽しかったからな。
まあ、あとは他の連中に任せてしまっていいだろう、それに今の時間だと薪割り用の斧が貸し出されないし、早朝から斧を借りる目つきの悪い男性というだけで通報されそうだ。まあ、かなり時間は経ったしあとは薪わり位で終わらせて、そろそろ飯の時間だからと、俺は戻った。
「あれ?八幡どこに行ってたの?」
戸塚の鈴が鳴るような声に癒されながら、適当にごまかした。
「まあ、危ない事はしてないはずだ」
「ならよかった、朝ごはんの時間だし一緒に食べよ?」
「おう」
戸塚は俺の腕を引っ張りながらそういった。なんか手の平なんか柔くて温くて…………。
「あっ、ごめん。ごめんね、実は結構心配していたんだ。いきなりいなくなったりしたから…………」
「別にいい、悪いな」
どこまでもついていこう。
…………食堂に入ると既に焼き魚などのおかずはお盆に置かれていて、ご飯とみそ汁は自分で盛れというタイプだった。体も動かしてきたし、量も多めでもいいはずだ。
と思ってご飯茶碗を取ろうとした時無い事に気が付いた。
「八幡の分のご飯も盛るよ?いっぱい食べる?」
いっぱい食べまぁす。
…………後ろを振り返りながらこちらを見てそんな事言ってきた物だから思考がバグった。そうに違いない
「中盛ぐらいで」
「うん、わかった」
と言ってお茶碗にご飯を盛っていく戸塚を見て得も言われぬ多幸感を感じた、何故だ、これが恋。
吐きそうだった。いや、戸塚にではなく、そんなことを期待する俺自身に。
「頂きます」
「いただきます」
至福という言葉はここにあったのかもしれない二人だけの空間(俺が思えばそう思う)で一緒に飯を食べる。それだけの事なのに、すべての食事がいつも以上においしく思える。…………あれだ、小町との食事も思えばこんな風に思っている事を考えたらもはや、家族(意味深)になるしかないのでは?
バイオハザ○ド7的に考えて右ストレートの練習をするしかないのでは?
「八幡、いつもより楽しそうだね」
「戸塚と小町がいるからだな、言い方は悪いが今は小旅行気分だ」
「うれしいなぁ」
「他人と一緒に気兼ねなく旅行て言うのも初めてだし」
永遠とジャガイモの皮をむいているよりましだった。
「俺、あんまり中学に上がってから一回も家族や他人と旅行したこと無いんだが、戸塚はそういう経験あるのか?」
「えっと伊勢に旅行した時があるよ」
「へえ、その話良ければ聞かせてくれないか?」
「うん、結構楽しかったよ、伊勢神社回った時はなんかお祭りやってて、なんでも20年に一度のお祭りなんだって」
「そりゃ凄いな、確か式年遷宮だっけか8年かけて神様の住むところ変えるやつだったな」
「八幡物知りだね、僕が中学校一年生の時だったからもう忘れちゃった」
「たまたま覚えていただけだ」
材木座ナイス!君の書いていた中に式年遷宮をネタにしたやつがなかったら俺も忘れていただろう!もう二度と見たくないけどな!
天むす食べておいしかった話や、鬼ヶ城に言った話を聞いた。家族のことや見た景色を嬉しそうに話す戸塚は、普段とは別に悩んでいる別の一面を見れてこっちも嬉しくなるようだ。にこやかに話を聞いて、話が一段落した所で戸塚は真面目な顔をしながら俺に問いかけて来た。
「八幡、無理してるよね?」
「いや?全く、普段の仕事の方が辛い位だ」
「ううん、朝の事。八幡、キャンプファイヤーの準備していたでしょ?」
「あ、ああ。なんでわかったんだ?」
え、ちょっと怖いんだけど?
「ふふん、それはさっき八幡の腕をつかんだ時からだよ」
「嘘だろ?」
「八幡は右利きで、物を担ぐときは右肩に担ぐでしょ?妙に体が火照っていたし、右腕だけパンプアップされていつもより太かったんだ。それに木の棘が服の肩についている」
「…………すごいな」
「えへへ、八幡のマネ。出来てた?」
もう笑顔の戸塚に一生マネージメントされたい。
俺、これから一色に近づくの止めようか?日常的にこんな事しているなら、恐怖以外の何物でもない。
『ほら休め、明日から夏日だ汗かいても化粧落ちしない商品でも買ってこい。あ?なんでわかるのかって?ここ最近忙しそうだったからな、ほらラインのタイムラインへの投稿がここ最近無いぞ』
『ちょっと休んだ方が良いんじゃないか?さも腹筋痛いですよ見たいなことされても俺の仕事が手に付かないから。動きと顔見れば分かるわ、あとお前多分明日明後日位に、いやなんでもばっ器具投げるなあぶねえな!悪かったから休んで来い!』
『なんか焦ってけどどうしたんだ?お前教科担任全部言ってくれないか?…………いや、言え強制だ馬鹿。嘘だろ、総武高校宿題多い先生三銃士全員揃ってるじゃねえか。テスト期間も近づいてるか。今日水曜日で…………金曜日まで休んでいいぞ、寝不足気味っぽいし今日は帰って寝ろ。今日夜冷えるから体冷やさないように着込んで寝ろ』
『おはよう一色、そしてお前は馬鹿か。朝起きて遅刻しそうな時間に家出てバスに乗ったら寝落ちしました見たいな顔してるぞ…………靴下も不揃いだしノーメイクだからな。朝っぱらから俺見ていることを差し置いてもひどい顔だ…………あ、やせた?』
あれ?これ気持ち悪いんじゃ…………。
『あ、ヒキ君。おひさ~』
『久しぶりですね、今日はどちらに?』
『あれ見て』
『ん?なんでゲフッ』
『いやーすっきりした~。ごめんねヒキ君、今月生理酷くてさ。たぶん次は来月の1日か2日から始まるよ!』
『変な情報渡さないでくださいよ…………』
『いやいやヒキ君、肝心なことだよ君の下に女の子がいて、それがとんでもなく酷ければどうするつもり?』
『すみません』
『いや、こっちも殴ってごめん!何か奢るから話を聞く気ない?』
百歩譲っても一色の生理周期把握しているとか口が裂けても言えねえ…………。仕方無いんだ!自由ヶ丘先輩とのエンカウント時に生理来てるとボディーに一発拳を入れられるんだよ!
一応オブラートに包みながら話してるがな!
けど気を使ってあの手この手で休ませようとしているが一向に休む気配がねえあんな事言っても一回たりとも休まなかった。一回逆張りで休むなといったらげんなりした顔で働いていた事がある。
俺の目を掻い潜ってサボっているなら文句もないけど。あサッカー部にキモイ奴が居ると噂になったらどうしよう、部活止めよう。一色も一人で出来るさ。
「ああ、悲しくなるぐらい上手だったよ」
「八幡の事、よく見てたから出来たんだよ」
「戸塚、俺今めっちゃ嬉しい」
今日も頑張ろう。そう思えた。
中盛のご飯は3分の1まで減っていって、このまま食べきれば戸塚との時間も終わるような気がして、おなかの調子を無視したお替りタイムに突入しようかと思った矢先平塚先生が食堂に居るボランティア参加者全員に向かって話始めた。
「食事している所申し訳ない、今日の予定を確認させてもらう」
キャンプファイヤーの準備とそれに加えて、男手以外は午後夜に始まる肝試しの打ち合わせになっているようだ。キャンプファイヤーの着火やその他もろもろは完全に小学校教諭の手に渡るので安心だ。
「以上だ、さっさと働いてさっさと自由行動してくれ」
ほぼほぼ終わってるから、そこまでやることもないな。かえって寝たい。かといって、それをやった瞬間袋叩きにされる。
「あれ?結構終わってるのか?」
「おお、すぐに終わりそうだべこれ」
「夜中に他の先生がやってくれたんだろう、よかったな楽できるぞ」
仕事は大変な物をどれだけ楽できるかを考える事だ。
エベレストの麓から頂上まで往復する仕事を課せられたとしよう、それを登頂した人間が褒められる世界になってしまっている。一回上った所でかかる人間の力は飛んでもないが、俺だったらヘリをチャーターする方法を考える。その方が往復するする回数は増えるし何より楽だ。
だから、戸塚に睨んだ顔をされる所以はない訳だが…………。
「八幡、なんであんなこと言ったの?自分がやったっていえば良いでしょ?」
「目立つのヤダ…………便利屋みたいに扱われる…………」
今も部活の便利屋みたいになってるのにリア充グループの便利屋は心労がマッハで溜まる。と思いながら俺は、薪わり用の斧を21番に手渡した。
「うおおっ斧初めて持ったし重さとかマジヤバいんだけど」
俺も手伝って、作業自体は30分ほどで終わって片付けた。速さに驚きながら平塚先生が自由時間の許可を出してくれた。
いつもより早く起きて、頭が眠気に支配されていたような気分だったはずなのだが、作業をしていると目が覚めてしまったので気晴らしに歩いてみた。
しばらくすると、途中で下見中の女子の集団を見た。それを近くの茂みに隠れてやり過ごした。
どうせばったり会ったら「夜に会った時も恐怖を感じたのだけれど、昼でもそれは変わらないのね」とか言われそう、だったからな。心を抉られるし。
しばらく歩くと、静かで涼しげな小さな川を見つけた。沢といった方が良いのだろうか?
近くの木を背もたれと日傘にしながら座った。リアルなせせらぎの音が、心に溜まった不純物を洗い流してくれるようだ…………。
木漏れ日の暖かさと時折来る優しい風が身を包み、俺を眠りへといざなった。地面は河原の石が多くてごつごつしていたが、それでもなぜか寝た。
◇ ◇ ◇
「お兄ちゃん?お兄ちゃん!?なんでこんなところで寝てるの?起きてよ!」
「はっ…………て、天使…………?」
目の前には天使がいた。俺にとってまごう事なき天使だ。
「何いってんの、ついに頭がイカレちゃったかお兄ちゃん」
「まあ地面で寝始めたのは流石にやばいと思うが。今何時だ?」
「10時半ごろ?」
「めっちゃ寝たな、1時間半か」
「そんなにここで寝たの?」
変に寝たのは間違いない。寝ぼけた目を擦って、立ち上がって伸びをした。
天使が、水着着てた。いつの間に?
「おおおおお、お前小町?その姿は?」
「えへへっ、お兄ちゃんの為に新調したんだ~どう?可愛い?」
「ああ、世界一可愛いよ」
「なんか投げやりだなぁ…………」
「水着姿褒めるのは難しいんだよ。布面積小さいから装飾も少ないし、どうしても体や顔に関連しまうからな」
「そんな計算しつくして褒められてもうれしくないよお兄ちゃん」
「可愛すぎて無難な答えしか考えられなかったんだごめんな小町…………」
「小町的にポイント高いよお兄ちゃん!」
手の平返しは比企谷家のお家芸かもしれない。親父の前言撤回スピードは音速を超えるぞ。
「あ、結衣さん!こっちですよ~」
「ちょっと待って!」
「結衣さんにも、ちゃんと感想言ってあげるんだよ?」
いやだ。なんというか破壊力がすごいから。ブレストファイヤーだから。
「え?うわヒッキーじゃん!?」
「だってよ小町」
「いや、お兄ちゃんだから」
「嘘だろ」
由比ヶ浜の水着姿を見た。あれは脂肪の塊だから。
「由比ヶ浜さんの水着姿も褒めてあげて、ほらほら結衣さん!」
「ちょっと小町ちゃん…………えっと、どう、かな?」
「ああ、暗い感じの青で大人っぽく見えますが、かといってボトムのスカート部分のフリルがちょうどいいあどけなさを感じさせて、全体的に快活であり涼しげなコーディネートになってとても似合っていると思います、私を殺してください」
「お兄ちゃん、全体的に突っ込みたいけど、何で木に話しかけてるの?」
馬鹿言え、これ以上直視し続けていたらとんでもないことになってしまう。具体的には言えないけど。
「はぁ、こういう肝心な所でゴミいちゃんになるんだから」
「私は貝になりたい。じゃあ、お二人で遊んでてくれ」
俺は、水分補給とかいろいろ準備してくる算段立ててるから。ここに居続けたら除夜の鐘が108回で足りなくなる、そんな予感がした。
だが、鉄の男俺。目を閉じてその場に座った。
続々とボランティアメンバーが集まってきたが意に介さず、瞑想している修験者のように
こんな煩悩など過剰なトラウマで捩じり潰してくれる。
ふと、隣で座られるような音がした。目を開けて隣を見ると、そこに鶴見留美が座っていた。
「どうして一人なの?」
「水着持ってきてねえんだよ。お前は?」
「今日の午前中自由時間だっていうから、ご飯食べて部屋に戻ったら誰もいなかったの」
「そうか」
向こうから接触してきた。本来なら考える時間を与えないように時間ギリギリで俺の事を話すつもりだったが、こうなっては仕方ない。
過ぎたことを考えても仕方ない、必要なのはそれを経てどうするかのはずだ。
「八幡はさ」
「なんだ?」
「1人で辛くないの?」
「…………一人じゃない。そう、小学校も、中学校も、高校も、下手したら保育園だって、俺は一人ボッチではあったが一人じゃない。」
俺に害を成す奴らも、俺を無視する奴らも、軽んじようが卑下されようが「関係がない」という関係がずっと俺の周りを取り巻いているだけだ。端的に言うのであれば。
「孤独しか友がいなかった」
「なんか…………カッコ良くないね」
ストレートすぎる物言いに気が滅入る。
うなだれながら、向こう岸にあるキャッキャウフフな光景を見て癒されているとまた話しかけてきた。
「一人ぼっちだけど、一人じゃないか…………でも、きっとお母さんは納得しない」
納得させる必要があるのか?と口をついて出そうになったがそれをすんでの所で飲み込んだ。
鶴見の口から語られる母の主張は、友達と仲良くしなさいとのこと。それに伴ってカメラを持たせたりしているぐらいだ、入れ込みようはそこが知れない。まあ型落ちかもしれないが。
比企谷家の家訓、男バージョンは、美人を見たら美人局だと思え。と言うことを憚らない父親だったため、ボッチの英才教育は既に課程を修了している。
遊びに行くといっても『どうせ財布になるかすっぽかされるかのどちらかだと思うし、お前に金はやらん』と言われ、泣く泣く猫の貯金箱を破壊しながら、集合場所に行くと誰も居ない。
いや、正確には居たのだが、だれもいない事にオロオロしながら待っている俺を撮影し、メールでほぼ学校中に送られた事もある。中学生の時代。
『ほれ見た事か』
とドヤ顔している顔を見て土下座したものだ。その後ラーメン食いに行ったし。
「それに、無視されたりするとみじめな気持ちになるっていうか…………多分、私は見捨てちゃったんだ」
「はあ」
「言っていること分からないかな?私も、なんて言っていいかわからないから」
「いや、分かる。友達だったものから見捨てられる感覚は分からないが。周りの振る舞いが幼稚に見えてしまったり、羨んだ友達という人間関係が、ある日突然イジメられるのを見て虚しさを感じたりすることはある」
それが、自分の身で起こっているのだから。実感という点では彼女位に深い傷を持ってはないが、それが暴走する危険な感情だと、俺は知っている。
孤独や、強い憧れや、みじめさを一つの器に全て入れて、その深い沼から立ち上がろうとあがいてあがいて、確実に失敗するそんな感情を。
「うん、しっくりくる」
「ボッチの事なら何でもお任せだ。…………鶴見、お前今の状態から抜け出したいか?みじめなのはいやか?」
「…………そんな事出来るなら」
腹に据えかねていたプランを、俺は鶴見に吐露した。
「なら説明するぞ。簡単に言えば仲間割れさせるような状況を作りだせばいい。今夜やる肝試しが一番都合がいい、順路を変えてとある場所に誘導させ、鶴見のグループは葉山になついていたから、それらに脅させる。半分残れ、もう半分は見逃してやるってな」
「それは…………何でそんなことを?」
「気が付かないのか?問題なのは、お前のグループが団結してお前をハブるってことだ。三人残れって言ったら奴ら、我が身可愛さに仲間を売る。それに奴らの仲間意識がバラバラになれば、全員が全員をハブにしているだけだからなお前へ攻撃することはなくなる」
優しく、できるだけ優しく接してきたつもりだ。それを手の平を返したように外道な方法を提示する。ギャップで思考は停止するはずだ。
「…………そんなことしたって」
「どうにでもなるさ、お前のクラスじゃあ。お前しかいじめられている奴は居なかったし、今回は危害を加える寸前まで行く。丁度薪割り用の斧とかあるし、リップサービスは十分だろ」
鶴見は思考がフリーズしたように黙った。ここを立ち去ることもせずに虚空を見ている事しか出来なかった。
「なんで」
「知るか。出来るからやるだけだ。因みにこれをやることで、俺の心配事はもうない」
これをやるには、問題は暴行で訴えられる可能性、鶴見が先生に言う可能性の二つがある。
前者は暴行や恐喝になるが、今の状態は脅かすというのを了承した状態の上で行う事なので罪には問われず、後者は小学生の戯言で終わりだ。
そんなことを懇切丁寧に教え、最後のセリフを言った瞬間に立ってその場から逃げた。
「鶴見!」
俺は怒鳴るように名前を呼んだ。
小学生を追い詰めはしたが、怒ったような口調は一切してこなかった所への怒気で、鶴見は足を止めた。
「お前が決めろ、そのカメラを持ってきたら中止にする合図だ」
俺は友達の象徴を、暗に置いてくるように勧めて。その言葉を言い終わった瞬間、鶴見は逃げ出した。
「おにい…………ちゃん?」
後ろから聞こえてくる心配そうな妹の声に絶望しながら一つため息をついた。
やらなければいけない、言わなければいけない。それがどんな事になろうとも、どれだけ傷だらけになろうとも。
…………たった1つの過ちを、洗い流してくれと、流れる水に自分の身を放り投げたかった。