絶対にありふれてはいけない職業は世界最恐   作:ムリエル・オルタ

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小説に物凄く関係ないけどなんでグミって久々に食べると美味しいんでしょうね?いや、美味しいに越したことはないんですけど。


迷宮の地下 出発

どうにか混乱から復活した八重樫と白崎は頬を染めながらフェリドとハジメに謝った。曰く、早とちりし過ぎたと。

 

「まぁ、過ぎた事はこの際気にしない様にしましょう。それで、僕も少しこの近辺を探索したんですけどどうやら上に上がる階段らしきものは無いようですね。下に下がって攻略するしか此処から脱出する手立てはなさそうです」

「でも、武器はどうするの?私はその………………片腕がないから満足に剣は振れないわよ?」

「僕も、落ちてくる時に何処かに落としたみたいだし。丸腰だよ?」

 

その通り、現在の状態はフェリドが鬼呪装備と一級武装。八重樫の西洋剣、白崎の杖は半分に折れている為、使えるかどうか分からない。所謂手詰まりの状況に近かった。

 

「あぁ、それに関しては追々考えます。とりあえず、ハジメには僕の剣を渡しておきますよ」

「あの銃じゃないの?」

 

ハジメはここで疑問を呈した。銃の方が自分は役に立つのではないかと。それに対し、フェリドは苦笑いと共に理由を話した。

 

「いえ、あれらの武器は強い精神力が必要でしてね。無かったらここの魔物より恐ろしい鬼になってしまうんですよ。武器に精神を乗っ取られてね」

「えっ、それってバートリー君は大丈夫なの?その…………乗っ取られたりとかは………」

 

ここで白崎が口を開いた。先ほどの言葉を聞いて少し不安になったのかもしれない。確かに、フェリドはそんな鬼呪装備を多用していたから言い訳は出来ないのだが。

 

「大丈夫ですよ。私は契約してますから、それに精神力は結構強いですよ?」

「「「契約?」」」

 

フェリドが安心させるために言った言葉に三人から疑問の声が上がった。フェリドとしては常識的な事だが三人からしてみれば未知なのだ。此処に来て知識の差が出てしまった。まぁ、年齢的なモノも関係しているのだが。

 

「えぇ、この武器……………鬼呪装備って言うんですけどね?鬼の呪いと書いて鬼呪と言うんです。武器一つに封印された鬼が一人が宿っているんです。で、その鬼と契約することで強力な力を振るうことが出来るんです。まぁ、精神力が弱いと鬼に飲み込まれて自身が鬼になるんですけどね」

「えぇ?」

 

安心させるために言った言葉は逆に不安にさせるような言葉で、三人は余計に心配する。それをフェリドはのらーりくらーりとかわしながら、論点をすり替え一刻も早くこの迷宮を脱出する事を提案した。

 

「そもそも、僕がサーヴァント召喚してるんで問題は無いんですよ?とりあえず、八重樫の腕とハジメの武器の目途が立つまでは僕とサーヴァントでどうにかしますから。安心してください」

 

フェリドにそう言われ三人は渋々了承し、歩みを進め始めた。

フェリドたちが居た階層は洞窟の様な場所だ。故に壁から敵が出てくることは無いが、穴があればその限りは無い。なら穴を視認できるかと言うと最低限の光源しかなく、どうしても穴は見落としてしまう。故にフェリド達は左右を頼光とイシュタル。先頭をジャック、最後尾をフェリドが歩くようにして三人を囲んでいた。

 

ハジメは目立った外傷はないものの元々職業が『錬金術師』なため、ステータスが低く武器もない状態。白崎は武器となる杖があるが全身を火傷した事もあり、すぐさま戦線復帰できるとは言い難い。そもそも、白崎はハジメと同じ非戦闘職と言われると何も言えないのだが。八重樫は左腕の消失によって体のバランス感覚が狂っている為、今は白崎に支えられながら歩いている。因みに、武器は腰に差していたためある。しかし、落ちてから一度も抜いてないので損傷具合は不明。

 

不安要素を抱えながらフェリド達は前に進む。途中幾度となく魔物の襲撃を受けたが百戦錬磨の英霊と地球代表の化け物の前にはチリ屑と同じだった。フェリド達は難なく落下場所の階層をクリアし、先へ進んだ。

 




更新遅れてすみません。他の小説書いてました。後、書き溜めを少々。
これから忙しくなる時期ですから書き駄目して定期定期に投下していきたい所存です。

無理な気がするけど()
がんばる。

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