絶対にありふれてはいけない職業は世界最恐 作:ムリエル・オルタ
ドルフロしたりと色々してました。そして性懲りもなく新しい小説を書き始める節操のない作者ですけど、これからも読んでいただければ幸いです。
正直、白崎と八重樫の傷は余りにも酷かった。こちらの世界に来てエラーでも起こったかのように僕の能力も余り使えない状態でこんな重傷を負われることになるとは全くもって予想外だ。白崎は左半身と顔の左を覆うように出来てしまった火傷。近くにあった水源でどうにか火傷の応急処置は済ませているが痕が残るのは確定だろう。早く僕の能力が十全に使えるようになればもしかしたら………としか言えない。八重樫は全体的に擦り傷が目立つが問題は左腕の肘から先が無い事だ。火球が当たった際に千切れ飛んだのかもしれない。僕の探せる範囲に左腕の肘から先は無かった。傷口は焼き止血しているが、応急処置でしかない。
「はぁ、これは僕の不注意と言った方が良いんでしょうねぇ」
眠り続ける八重樫と白崎を見ながらため息を付く。僕は問題ないけど一応人間である彼女たちは食べ物を食べないと死んでしまう。そもそも、怪我を負い弱っているのだから死ぬのもすぐだろう。いざとなれば僕の血を飲ませる。人間ではなくなるけど死ぬよりはマシでしょう。
「さて、探索しましょうかねぇ。バーサーカーは此処の防衛をアサシンとアーチャーは僕と一緒に来てください。いや………二人もバーサーカーと共に彼女たちを守ってください。
余りにも協調性のない、ある意味これまでワンマンプレーでどうにかなってしまったが故の結果とでも言った方が良いんだろうか。僕自身もそこまで他者を守っての行動は得意じゃない。片手で抱えられるのなら別ですけどね。
「はぁ、しかし君達に頼むよりかは僕自身が動いたほうが良いですからねぇ。二人の容体が急変したら教えてくださいね。僕が急いで戻ってきますんで」
「「はーい」」
素直な返事はよろしい。僕も素直な人は大好きです。さて、僕を追う様に落ちてきたハジメとは離れ離れになってしまっていますし、できれば早めに合流しておきたいものですね。
「それにしてもコレ、登れるんですかねぇ。もしかして引き返し不可の高難度ダンジョンだったりしません?」
僕一人や僕と英霊だけなら問題ないと思いますけど、今は最高で三人最低で二人は生きて返さなくちゃいけませんからね。そうなるとかなり厳しいですね、食糧問題が特に。
「悠長なことを言っている暇もありませんね。早くハジメを探さないと」
すぐさま目線を下げ、前を見据える。洞窟の中だが何故か明るい。これがご都合主義って言うんですね。知ってますよ。いや、嘘です。ただ単に僕の目が良いだけです。はい。
「にしても、闇雲に探しても意味ないですし、どうしましょうかね」
しばらく考えて、今使える自分の能力をピックアップしていく。僕は神代より前から生きていて永遠に星を観測する者。それが当時の英雄に殺されない様に様々な能力が与えられている。例えば不死だね。吸血鬼の体だから半不死状態だけど死ぬときは死ぬ。これに関してはアーサー王のアヴァロンで解決した。
そして攻撃用の物はある意味規格外なモノを用意された。時代が進めば進むほど強くなっていく宝具。名前は伏せさせてもらうよ、今はその時じゃない。
だが、一旦は見せよう。
「ワルキューレ、01から05までこの階層の探索!敵性生命体を発見した場合は出来るだけ速やかに排除、僕が探している南雲ハジメを見つけた場合は即座に僕に報告!」
「はっ」
最初からそこにいたかのように存在したワルキューレに命令を下し、僕自身もハジメを探し始める。僕が奈落に落ちてからそこまで時間は経っていない。二人の応急処置をしていた時間を含めてもまだ5時間ほどしか経っていないと思う。
たかが5時間、されど5時間だ。5時間あれば人間は簡単に死ぬ。僕はそれを知っている。だからこそ、急がないといけない。先ほどまでのが表層、いわゆる浅層だとすれば此処は深層。どんな敵が居るか分からない。もしかすればあのデカブツを超える化け物が出るかもしれない。のんびりとする事は許されない。事態は刻一刻を争う。
僕は腰の鞘から剣を抜き、駆け足で洞窟の中を駆けた。
久々すぎるので今回は此処まで。次回はハジメちゃんと再開させたいなぁ。
原作が粉々だよ(歓喜)いいぞ、もっとやれ(自作自演)
皆も書籍版買おうな!(唐突なダイマ)