絶対にありふれてはいけない職業は世界最恐   作:ムリエル・オルタ

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誤字報告ありがとう御座います。励みになるのと、これからも誤字報告よろしくお願いします。確実に誤字は量産すると思うので。
モチベがある内にどんどん書いていくつもりです。


迷宮の地下 目覚め 上

ハジメと再会して一日が経過した。フェリドの簡単な治癒魔術により白崎と八重樫の傷は回復傾向にある。目覚めるのもそう遠くないかも知れない。

そんな中、フェリドとハジメは装備を整えていた。と言っても、フェリドは焦げた服を脱ぎ捨て能力で新調し、ハジメは寝たときに乱れた服を整えただけだ。ハジメの剣は奈落に落ちてきたときに何処かへ行ってしまった。詰まり丸腰である。

 

「さて、昨日に引き続き皆には彼女たちを守ってくださいね。ちょっと食料になるかもしれない魔物を獲ってくるので」

「分かりました、ふぇりどさん。しかし、少しは出番を下さいね?でないと来た意味がありませんから」

「そうですね、以外と直ぐだったりするかもしれませんよ?」

 

そうバーサーカー源頼光と話すフェリド。それを暇そうに見つめるハジメ。若干ハジメの目が濁っているのは気のせいだと思いたい。

ある程度話して満足したのかフェリドはハジメに振り返った。

 

「さて、ハジメ行きますよ。獣狩りです」

「そう言えるのはこの中でフェリドとその仲間の英霊の人達だけだよ。…………………………僕は弱いから守ってね?」

 

そう言ってフェリドに上目遣いをするハジメにフェリドは「お安いご用ですよ」と言って

頭を撫でた。そこだけ少しばかり空気がほんわかしているが此所は迷宮、本来死と隣り合わせの場所だ。こんな雰囲気になるのはフェリドが悪い。

 

「さて、まずは狼から仕留めるとしましょう」

「狼?他にも小動物系の魔物が居なかった?」

 

フェリドの呟きにハジメは首を傾げた。フェリドとハジメはこの仮拠点まで着く間に何度か魔物と遭遇しておりその際兎の魔物を見たからである。兎の魔物を見て「他にも小動物系の魔物は居るだろうから。何も食料として狼を食べるのはどうだろう?」と思ったからである。

フェリドはハジメのそんな疑問に柔やかに答えた。

 

「だって一度で多くの肉が獲れるでしょう?他の魔物は群れませんけど狼に関しては群れで動きますから」

「いや、でも、狼だよ?」

 

それでも尚言いつのろうとするハジメの口にフェリドは人差し指を当てた。そして空いている手で先の方を指さした。どうやら多め当ての獲物が来たようだった。

 

「グルルルゥゥゥゥ」

「あれま、気が付かれたみたいですね。まぁ、直線上に隠れずに居るから仕方が無いんですけどねぇ」

「いや、速く倒さないと!僕、武器無いよ!?壁作るくらいしか出来ないよ!?」

 

そう言いながら「錬成!」と叫び、地面から壁をフェリドと自分の作り出し、防壁代わりにする。そのハジメの行動と共にフェリドは腰から何時も身につけている洋剣ではなく、刃の部分が緑色と異色な刀を抜いた。

 

「さて、狩りと行きますか。ハジメ、そこで見ていてくださいね?」

 

フェリドはそう言うと防壁から飛び出し、狼の群れに踊りかかった。フェリドの速度は狼の認識外だったのか、狼はフェリドの接近に全く反応できず先頭に居た狼の首を狩った。流石に先頭の狼がやられれば他の狼も反応しフェリドに向かって赤い稲妻を放った。フェリドはその攻撃を横に避けそのまま勢いを殺さず狼の群れの真ん中に突撃、中央で横凪ぎに狼をなぎ払った。その攻撃に狼は全滅。フェリドの勝利となった。

倒した狼の首を落としそのままその場で血抜き終わればハジメと引き摺りながら仮拠点に運び込む。運び込む途中に兎の魔物が襲ってきたのをフェリドが遊撃その際の衝撃でまた吹き飛んだ壁に鉱石が埋っており、ハジメ曰く「神結晶」と言うらしく、そこから滴る雫はあらゆる怪我や病を治す万能薬らしい。試しにハジメの傷口にかけると少しばかり薄く跡が残ったが傷口はあっという間に塞がった。それを見て使えそうだとフェリドが腕力に任せてもぎ取ったと記しておく。

そのまま狼を引き摺りハジメは神結晶を抱いて仮拠点に戻ってきた。

 

「いやー、大量でしたね。食べれるかは別として」

「そうだね。神結晶もゲットできたしね」

 

そう言いながらハジメは手に持っている神結晶を掲げた。そのハジメの表情は少し誇らしそうだ。その後は白崎と八重樫の汗を拭きハジメが作った錬成陣で生まれた火球で肉を炙っていた。最初はフェリドが用意しよう通したがハジメが「少しは僕がやるよ!」と言って聞かず、フェリドが折れる形となった。そしてやる事の無いフェリドはサーヴァントたちと喋りながら白崎と八重樫に神結晶から地道に溜まるのを待って溜めた神水を振りかけていた。

神水を振り返ると八重樫と白崎はみるみる怪我が消えていった。少しばかり痕が薄く残っているがそれも時間が経過すれば問題ないだろう。

 

「「ん…………」」

「おや、この神水は効果覿面ですね。八重樫、白崎、僕が分かりますか?」

 

呻き声を上げて顔を歪める二人にそう言ってフェリドは二人の顔を覗く。薄く目を見開いた二人をバーサーカーと一緒に起き上がらせる。

 

「大丈夫ですか?丸一日寝たきりでしたし、寝ていた場所が岩と言うか地面ですし」

「ちょっと節々が痛いけどそれ以外は問題ないよっ。それと、此処は何処?」

「あ、それはハジメに聞いてください。僕は八重樫のケアに入りますんで」

 

そう言ってフェリドは後ろで錬成した石の棒にフェリドがカットしたオオカミの肉を指して焼いているハジメを指した。フェリドは白崎に「立てますか?」と聞くと白崎は「大丈夫だよ」と言ってゆっくりとだが立ち上がって見せた。それを見て目元を綻ばせたフェリドは八重樫に目を向けた。




ちょっと三人称にしたら文字数が増えたのでここで切ります。タグ詐欺にならない様に注意しなくちゃ。
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