糞だ……(自分の全てが)
割と大ちゃんには可能性を感じる
サードニクスコメント
見やすさのため、タイトルの敬称は略させていただきました!
風見幽香。
博麗神社近辺の妖怪の中では最強の存在……らしい。
曰く、スペルカード一つで山を消し飛ばした。
曰く、昔千の妖怪をたった一人で皆殺しにした。
曰く、幻想郷を管理しているあのスキマ妖怪より強い。
人間の書いた本、『幻想郷縁起』にはそんなことが記されていた。
もし書いてあったことが本当ならば、恐らく博麗神社近辺……いや、幻想郷でも屈指の強さの妖怪だろう。
なぜ私がこんな風に風見幽香についての説明をしているのか?
理由は簡単だ。
ーーーーー私は今、その風見幽香の家の前に立っているからだ。
発端は私の親友、氷精『チルノ』が泣いて帰って来たことだ。
頭に漫画のようなたん瘤を作って、べそを掻きながら叫んでいた。
「ゆーかにボールとられた!」
何のことやら、と思い同じようにたん瘤を作っていた、いつもの三妖精の一人の赤いのに何事かを聞いてみた。
その赤いの……『サニーミルク』が言うには、太陽の畑に遊びに行って拾ったボールで遊んでいたところ、ボールが件の『風見幽香』の家へと入り込み、ボールを没収、無事目玉を食らったそうである。
ーーーーー自業自得だ、と若干呆れながらため息をつく。
「それでチルノちゃん達はその……『風見幽香』さんにボールを返してもらったの?」
質問の答えはすぐに帰って来た。チルノはすぐに首を横に振ったからだ。
まぁ予想はしていた。チルノ、三妖精の誰もがボールを持っていない時点で分かることだった。
「……仕方ないなぁ……四人とも、謝りにいこ?それで、きちんとボールを帰してもらおう?」
ーーーーーよくよく考えてみれば、自分にも原因はあった。
寺子屋で教わった『礼』という考えからだった。なにやらどこか別の国の教えらしい。ジューキョーとかいうシューキョー……いや逆だったか?シューキョーのジューキョー……?
名前の正誤はともかく、『人には優しく』とか『人を思いやるようにしよう』とかいう感じの教えだったと思う。
嫌がって暴れるチルノと、青ざめた顔で拒否する三妖精を引っ張ってきて、その『風見幽香』へ謝罪をさせに来たのだった。
……そこまではよかった。
しかし、ここに来て、後悔した。
綺麗なひまわりが咲き乱れる中に、ポツンとある小さな一軒家。
本当に小さな一軒家で、弾幕ごっこの流れ弾が飛んでくれば簡単に壊れそうな家。
その家の前に来て、『怖い』という感覚が全身を支配した。
先程まで考えていたジューキョーの教えはあっさりと頭の中から離れていった。
『ここから離れたい』『今すぐ帰りたい』そんな考えしか浮かばない。
一緒に来ていた三妖精も震えが更に大きくなっており、『ルナチャイルド』などは既に泡を吹いて気を失っていた。
……この状況で全く動じていないチルノは、ある意味大物かもしれない。
「……や、やっぱり……やめない?」
危うくそんな言葉が出てきそうになる。
しかし、それを必死で押し止め、木製のドアへと近づいて、こん、こんと二回ノックする。
かすかに聞こえてきた足音を聞き、そこで自分の体ががたがたと震えていることに気づく。
……誰が、いや、『何』がやって来るのだろうか……?
しばらくして、ドアが開けられ、一人の女性が顔を出す。
「……えっ?」
つい、声を出してしまった。
出てきた人は、美しい人だった。
白い長袖シャツに、紅い上着とスカート。宝石みたいに紅い眼、そして……癖のある、自分と同じ緑の髪。
……寺子屋教師の『上白沢 慧音』とは違った、大人の女性。完成された女性。
口許を小さく歪め、眉を潜めたその美しく、それでいてどこか『暖かさ』を感じさせるような顔立ち。
ーーーーーこの人が、『風見幽香』なんだ
その美しさに呆けていると、
「……何か用かしら?」
冷たい声に引き戻される。
見上げてみれば、自分へと視線を向けている女性。
その美しく、冷たい視線にたじろぎながら、
「ほ、ほら四人とも……あやま……」
後方を向けば四人ともいなくなっている。
ーーーーー逃げられた!?
……四人の往生際の悪さに呆れながら、前面へと向き直り、再び冷たい視線を受ける。
「あ、あの、えと、その……」
怖い。
震えて涙が出てくる。
でも、言わなきゃ。
「ぼ、ボール……返して、ください」
言った。言い切った。言い切ってしまった。
情けなく震えて、涙をぼろぼろ溢しながら言った。
涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔を見て、どう思っているのだろう。
そして。
風見幽香は、家の中へと戻っていた。
……呆れられた。
それはそうだろう。ぼろぼろ情けなく泣きながらやって来た妖精など、妖怪にとってはとるに足らない存在だろう。むしろ殺されなかっただけでも幸運かもしれない。
……どこか、胸が痛かった。あの綺麗な人に、呆れられたことに、どこか寂しさを感じた。
だが、仕方のないことだ。諦めよう。そう思って、背を向けた、その時だった。
「優しい子ね」
ふわり、と繊細で柔らかい手が頭へ掛かった。
驚いていると、今度は白いハンカチが差し出される。
さっきとは違って、その人は優しい顔をしていた。小さく微笑みながら、ボールが差し出された。
「ごめんなさいね、怖がせちゃったりして。はい、これでいいかしら?」
慈しむような言葉。
手渡されたボールを受け取って、しばし呆然としてしまった。
……母親、というのがいたら、こういうものなのかな?
的外れな考えをしていると、その美しく優しい人は、
「そうだ!」
手を合わせて、また奥へと戻っていき、今度はある花を持ってきた。
ピンク色のチューリップ。その小さな花をそっと手渡される。
「怖がらせてしまったお詫びよ。受け取ってくれるかしら?」
優しい言葉に、涙がまた出た。
何か言葉を発すれば、涙が止まらなくなりそうで怖くなって、涙を堪えながら、お辞儀をした。
それでも溢れた涙を、指で拭ってくれた。
「……また、来てくれるかしら?お茶をご馳走するわ」
「……ありがとう、ございました!」
ーーーーー今度来るときは、何かお土産を持っていこう。
私は、こっそりと決めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『風見幽香、緑の妖精と茶会す
かの幻想郷最強と噂される妖怪、風見幽香氏が太陽の畑にて茶会をしている現場を発見した。
終始にこやかな様子でその茶会は行われており、風見幽香氏及び妖精間では「大妖精」と呼ばれている妖精との間には笑みが終始浮かんでいた。
何かの密会か、と思いとうちょ……インタビューのために近づいたところ撃墜されかけたために断念、茶会の内容はわからずじまいであった。
社会派ルポライター
射命丸 文 』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バインさんコメント
やっぱり糞じゃないか(絶望)
割と大ちゃんって可能性の塊ですよねぇ。
大チル以外にもおんなじ緑髪勢のゆうかりんとか早苗さんとかと絡めたりとか、天使大ちゃんの愛されとかアリだと思う。
途中書いてて『逆にチルノがヤンデレな大チルとか面白そうだよね』なんていう誘惑があったりもしました。
まぁ要するに大ちゃんかわいい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
糞だ……(再確認)
サードニクスコメント
こんな素晴らしい糞産み出すとかあんたハイヌウェレか。ゆうかりんは優しい笑顔の方が可愛い。ドS顔も可愛いけどね!
西方のゆうかりんの羽とか見ると彼女も妖精なんじゃないかと思うんだけどどうだろう。そういえばニコ動に幽香=先代大妖精とする動画あったなあ。面白いんで「風見幽香に対する考察」は絶対見たほうがいいです。
要するに大ちゃんかわいい