2人の赤龍帝 〜真なる赤龍の魂を持しもの〜 作:大熊猫シャンシャン
「ハァァ!」
「オリャァ!」
僕の剣とエクスカリバーがぶつかり合う
お互い一旦距離を取りまたぶつかり合う
それの繰り返し
一見互角のように見えるが、僕の方が押されている
なにせ相手は7本中4本を結合したエクスカリバーなのだ剣の性能が違いすぎる
フリードが初めて扱う剣であることと、僕の技量が少し上のようで、なんとか互角の戦いをしてきたが、そろそろ慣れてきたらしくいくつか擦り傷が出来ている
そして聖なる力により擦り傷が痛み体力を削られる
そして何度目かの衝突
「死ねやぁぁぁぁぁぁぁ!」
「しまっグワァ」
少し油断してしまった
ギリギリのところで剣で防ぎ直撃は避けたものの、かなりの距離を飛ばされた
「フフフ…フフ…アハハハハハハハハ」
吹っ飛ばされた先で倒れていると急に頭上から笑い声が聞こえた
「素晴らしい!なんと素晴らしいのだ!まだ本調子ではないのにこれ程の力とは、7本を結合させるとどうなるのか実に興味深い!」
「バルパー・ガリレイ!」
僕は自分でも驚くほど憎しみのこもった声で奴の名を呼んだ
「ん? なんだ貴様?そんな憎しみを込めたような声で私のことを読んで 私が何かしたか?ああそういえば、今しているなこの街を破壊しようと」
「そんなこと…では…ない!」
僕はなんとか立ち上がろうとしながら言う
「僕は…聖剣計画の生き残りだ! 僕は…殺された…仲間たちの…ハァハァ…無念を…晴らす…そのために貴様を倒さなければならないんグファ」
僕は最後まで言葉を出すことなくバルパーに頭を踏みつけられた
「ふん 被験者が1人脱走したと聞いていたがこんな所にいたのか 仲間の無念?貴様は、そんなことできずにここで死ぬのだよ そうだホレ」
バルパーは少し離れると僕の前に一つの塊を投げてきた
「なん…だこれ…は?」
「フフフ 私がただ被験体を殺すと思うのかね?
君たち被験体は聖剣を扱えるまでの数値を出すことはできなかった だから私は考えたのだ1人では数値にとどかぬのなら、被験者から因子だけを取り出せば良いのだと、そして結晶化させることに成功した」
「ま…さか」
「その通りそれは、君の仲間たちの因子でできている結晶だよ もう必要ないから君にくれてやる」
僕は必死に手を伸ばし結晶を掴んだ
「みんな…こんな所に居たんだね」
「フリードそろそろトドメをさせ」
いつのまにかフリードが近くに来ていた
「あいあいさあ」
「そんじゃあ死ねやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そしてエクスカリバーは突き刺さったバルパーの胸に
今回はここまでです!
次回もお楽しみに!