はあ~、暇だ。兄さんも学校に行っちゃったわけだし、家にはレイしかいない。
というわけで、
「レイ、どこか行きたいとこない?」
「う~ん。じゃあ一誠たちの行ってる『学校』っていうところに行ってみようよ」
「わかったよ。それじゃあ、案内しましょうか?お嬢様」
「よろしくね、識」
「かしこまりました。それでは、参りましょうか?」
「ええ」
そういうと私は、レイ・・・・・お嬢様を抱えて隙間を展開させた。
~数秒後~
「お嬢様、ここが一誠様の通っている学校、駒王学園です」
「へえ~、ここが・・・ね。楽しみだね~」
「そうですか。それじゃあ、参りましょうか?」
「ええ」
私は、気配を遮断した。まるで存在しないかのように
~少年少女移動中~
「お嬢様、ここが一誠様たちが勉学の励んでいるところでございます」
「そうなの?ここがね~。へえ~。でも、一誠たちはいないみたいね」
「そのようですね。それでは、少しのお時間をいただけないでしょうか?」
「いいけど、どうして?」
「一誠様達を探します」
「いいわよ。許可する」
「それでは」
そういうと私は、気配探査の領域を10mから100mに広げた。0.5秒後に屋上にて一誠様とアーシア様、他にも神谷様の反応を感じた。それで、私は気配探査の領域を100mから10mに縮めた。
「お嬢様、屋上にて一誠様の反応を見つけました」
「早いのね、さあ、行きましょうか?識」
「仰せのままに」
こんなこと自分のキャラにあわないな~。まあ、これもまた一興かな。
「それじゃあお嬢様、失礼します」
「キャッ」
私は、そういうとお嬢様を抱っこ――――俗にいうお姫様抱っこっていうやつ―――をして屋上へと向かった。
~執事とお嬢様移動中~
「お嬢様、この階段を登りきると屋上がございます」
「そうなの?じゃあ、はやく登りましょう、識」
「はい、お嬢様」
私たちは、階段を登り、ドアを開け放った。するとそこには、気配探査には誤りがあるわけでもなく、一誠様とアーシア様、そして神谷様がいました。
ただ一誠様だけが私たちの気配を感じ取れたようです。・・・・今気配率0にしているのに。これ以上を目指すしかないか?
「おい、識。なんでここにいるんだ?それにレイもいるしさ」
「いえ、今回は、私的理由ではございません。ただ、お嬢様がここに来たいと申しましたので」
「そうか。・・・ところで、お嬢様って誰だ?」
「お嬢様と言うのは「私よ」だそうです」
「レイがお嬢様・・・・ね。ハハハ似合わねえ」
「うるさいですよ、一誠。識、こら知れてやりなさい」
「仰せのままに。一誠様、少し手加減をできかねませんので、そのつもりで下さいね」
「おう、かかって来いよ識」
「わかりました。気配率の限界を少し超えてみましょうか?」
そういうと私は、気配を0からマイナスへと減らしていった。今、兄さんは僕を探し始めた。・・・・・目の前にいるにも拘わらずに。
「一誠様、どこを探しているの?私は、眼の前にいますよ」
「?」
「ここですよ。ここ」
「どこだよ」
はあ、目の前にいるのになんで気づかないかな?まあ、気づかないならしょうがない、0に戻すか。
「0」
「どこにいるんだ・・・ってなんで目の前にいるんだ?」
「最初からいましたよ?」
「まあ、いいでしょう。それでどんなご用でしょうか?」
「そのことなんだが、一緒に昼飯食べようぜ」
「とのことですが、どういたしましょうか?」
「まあ、いいわ。識、準備はいいわね?」
「もちろんでございます」
そういうと私は、気配遮断を終了して隙間から昼食を取り出した。
「それでは、いただいてください」
時間は、過ぎていった。