アマゾン・ストラトス   作:I S S E I

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やっと投稿出来ました。

今月は残業パラダイスで疲れていて気力が持ちませんでした。

でもちまちま書いてました。

御託は此処までにして、それでは本編どうぞ。


箒の想い 試合当日

一夏 side

 

俺は4人に話した。

 

物心付く前に親に捨てられた事、クソ兄貴からの執拗な虐めを受けていた事、ダメ姉の俺への無関心さ、モンドグロッソの出来事、アマゾンに成った経緯、アマゾンの力をコントロールする為の過酷なトレーニングまで全て。

 

[2年間のテロ狩り]と[白騎士事件]それと[あの事]だけは隠して。

 

流石にテロ狩りまで話す訳にはいかない。

 

下手をしたら捕まってしまうからな。

 

それに、この更識楯無って人は、対暗部用暗部、日本政府公認の対テロ組織だ。(束姉情報)

 

バレる訳にはいかない。

 

楯無、簪、虚、本音「・・・」

 

話を聞いた4人は、信じられないって表情だ。

 

楯無「貴方の生い立ちは分かったわ。織斑先生は、私もIS乗りとして尊敬してたんだけどね。話を聴くと、少しガッカリね」

 

簪「そうだね。私も耳と胸が痛いよ」

 

虚「そうですね。私もここまで酷い話を聴いたのは生まれて初めてです」

 

本音「いっちーが可哀想だよ」

 

四者四様の感想だった。

 

4人の表情は悲し気で、何処と無く怒りも混じってた。

 

すると簪が話し掛けて来た。

 

簪「私とお姉ちゃんみたいに織斑先生と仲直り出来ないの?」

 

敢えて名指しする辺り、クソ兄貴は対象に入ってないみたいだ。

 

一夏「1度切れた絆(かんけい)は、修復困難だ。況してや、1人にしか関心を示さない薄情女とは特にな」

 

楯無、簪、虚、本音「・・・」

 

簪の問いに、俺はそう吐き捨てた。

 

すると、また4人は黙った。

 

俺は雰囲気を変える為に、話を変えた。

 

一夏「それと、俺の事は内緒にしてくれないか?人喰いが近くに居るなんて知れたら、大パニックだからな」

 

楯無「構わないわ。命の恩人の頼みだもの」

 

簪「私も約束する」

 

虚「畏まりました」

 

本音「いいよ。いっちーの頼みなら!」

 

俺の頼みを、4人とも快く了承してくれた。

 

一夏「ありがとう」

 

俺は4人に礼を言った。

 

その後、俺は簪達と別れて自分の部屋に戻った。

 

部屋には既に箒が帰っていた。

 

一夏「ただいま」

 

箒「お帰り。遅かったな一夏」

 

部屋に入ると、箒が尋ねて来た。

 

一夏「帰り道でアマゾンと出会した」

 

箒「そうか、いつも大変だな」

 

箒の問いに答えると、箒は悲し気な表情でそう言った。

 

一夏「俺が選んだ人生(みち)だ、後悔は無い。それにな箒、俺はお前にそんな顔して欲しくないんだ。お前達には笑顔で居て欲しい。いつかまた、箒達4人家族で、あの頃のように」

 

俺は箒の頭を撫でながら言い聞かせた。

 

白騎士事件の後、束さんはISのコア467個を作った後に姿を消した。

 

それが元で、箒達家族は保護対象という名目で日本政府によって離れ離れにされた。

 

小学校の時に引っ越したのもそれが原因だ。

 

両親の行方は今だに分からない。

 

だからこそ、箒には笑ってて欲しい。

 

いつかまた、家族で暮らせる日が来た時の為に。

 

俺が箒にそう言うと、箒は突然抱き付いて来た。

 

一夏「どうしたんだ、箒?」

 

箒「お前と言う奴は、まったく」

 

その声は涙声だけど、嬉しそうにも感じた。

 

俺はそっと箒を抱き締め返した。

 

一夏「落ち着くまでこうしててやるよ」

 

それから30分くらいの間、箒は俺の胸の中で泣いていた。

 

一夏「落ち着いたか?」

 

箒「・・・あぁ」

 

まだ涙声だけど、大分落ち着いたみたいだ。

 

箒「一夏」

 

少し距離を置いて、箒が俺を呼ぶ。

 

一夏「何だ、箒?」

 

箒「私は、一夏が好きだ」

 

一夏「・・・え?」

 

俺は耳を疑った。

 

まさか、恋人の妹から告白されるって有るか?

 

一夏「箒、お前分かってて言ってんのか?俺がどういう存在か忘れたのか」

 

俺は敢えて突き放した。

 

でも、箒は引き下がらなかった。

 

箒「そんなことは百も承知だ。それでも、お前へのこの想いは本物だ。種族が変わろうと、この想いは変わらない。もう一度言う、私は一夏が好きだ」

 

曇りの無い瞳で、俺を見つめて告白する箒。

 

その顔はほんのりと赤く、それでいて真剣な表情。

 

一夏「箒の想いは、男としては嬉しい。だけど、その想いには答えられないんだ」

 

俺は拳を握り締めながら、箒の告白を拒否した。

 

箒「理由を聞かせてくれないか?」

 

箒は暗いトーンで聞いて来た。

 

一夏「お前には酷な話だけど、俺は束さんと付き合ってるんだ」

 

箒「・・・」

 

箒からの返答は無い。

 

表情を確認すると、何故か[やっぱりか]って表情だった。

 

箒「薄々気付いていた。お前が姉さんを語る時の表情は、本当に愛おしんでいるようだった。だから、それなりに覚悟はしていた。だけど、やはり辛いな」

 

そう言って、箒は笑みを浮かべていた。

 

だけど、目元には涙が溜まっていた。

 

一夏「箒、俺もお前の気持ちに薄々気付いてはいた。だけど、相手(束姉)が居るから応える訳にはいかなかった。まぁ、笑っていて欲しいと言いながら、泣かせてしまってる俺が何を言っても説得力は無いだろうがな」

 

箒「フッ確かにそうだな」

 

俺の言葉に、箒は鼻で笑ってそう言った。

 

すると、箒は決心した表情で俺に宣言した。

 

箒「でもな一夏、私は諦めないぞ。必ずお前を振り向かせてやるからな、覚悟しておけ」

 

一夏「・・・」

 

高らかに宣言された俺は、何も言えなかった。

 

どうしてこんな俺なんかに、そんな純粋な想いを向けてくれるのか?

 

本当に疑問だった。

 

でも、今はなんとなくだけど分かる。

 

箒が俺に向けてるのは、好意じゃなくて愛情だ。

 

一夏「なら、振り向かせてみろよ」

 

此処で謝ってしまえば、それは完全な拒絶だ。

 

だからこそ、俺は敢えていつも通りのに接した。

 

一夏「それじゃあ、俺シャワー浴びてくるわ」

 

箒「あぁ」

 

俺がシャワー室扉を閉めきる直前、箒の呟きを、俺は聞き逃さなかった。

 

箒「ありがとう、一夏」

 

一夏(それは俺の台詞だ、箒。こんな俺を想ってくれて、ありがとう)

 

俺は内心そう思いながら扉を閉めた。

 

その後、俺達はいつも通りに過ごした。

 

でも、箒のアプローチが増したのは言うまでもない。

 

 

箒の想いを聞いてから4日。

 

昼飯は必ず箒の作った弁当だ。

 

一夏(まずは胃袋を掴めってか?)

 

俺は内心そう思った。

 

ちなみにおかずは、鶏肉を中心にサラダはノーオイルドレッシングで、栄養のバランスも取っていた。

 

俺がアマゾンだと知ってるから、たんぱく質が豊富な鶏胸肉をチョイスいてくれた。

 

これは凄く嬉しい。

 

一夏「ありがとな箒。毎日弁当作ってくれて、マジで助ける」

 

箒「なに、これくらい大した事はない。それに、い、一夏だからやっているんだ//」

 

俺が礼を言うと、箒は顔を赤くしながらそう言った。

 

一夏「そ、そうか」

 

その言葉に、俺は頬を掻いた。

 

箒 side

 

一夏に想いを告げたが、結果は玉砕。

 

だが、一夏は謝るんじゃなく普段通りに接してくれた。

 

そんな気遣いが、私を更に惹かせる。

 

諦められる訳がない。

 

姉さんには負けられない。

 

だから、私は一夏と出来る限り一緒に居る。

 

そしてトーナメント前日の夜。

 

一夏「ふぅ、シャワーも浴びたし、明日はトーナメントだから寝るか」

 

一夏は一息着いてそう呟いた。

 

其処で私は、意を決して一夏に聞いた。

 

箒「一夏//」

 

一夏「ん?」

 

箒「い、一緒に寝ても良いか?///」

 

一夏「・・・え?」

 

私が尋ねると、一夏は間の抜けた声を出した。

 

箒「その、嫌か?」

 

一夏「いや、嫌って訳じゃないけど」

 

珍しく一夏が狼狽えていた。

 

一夏「な、なら、一緒に寝るか///」

 

こうして私達は同じベットで寝た。

 

その時、一夏に腕枕して貰った時は嬉しすぎてどうにかな成りそうだった。

 

箒「あ、暖かいな。それに、こうしていると安らぐ」

 

私は最初こそ緊張していたが、次第にほぐれて眠くなって来た。

 

一夏「おやすみ、箒」

 

箒「おやすみ、一夏」

 

そのまま私は意識を手放した。

 

 

箒「う、うん」

 

私はカーテンの隙間から射し込める光で目が覚めた。

 

それと同士に、胸に違和感を覚える。

 

一夏「う~ん」

 

一夏の声がして其処を見ると、一夏が私の胸に顔を埋めていた。

 

箒「い、一夏!!!お前は何処に顔を!?」

 

一夏「うん?」

 

私が声を荒げると、一夏が目を覚ました。

 

一夏「ん?うわあああああ!!!」

 

状況を理解して、一夏は驚きながら飛び退いた。

 

その際、慌てた一夏はベットから落ちた。

 

一夏「ちちち、違うんだ!俺は故意にした訳じゃなくて、寝惚けと寝相の所為なんだ!!!そ、その、ごめんなさい!!!」

 

箒「うぅ///」

 

一夏の弁解を聞いていたが、恥ずかしさと名残惜しさで返す言葉が出なかった。

 

一夏「ほ、ホントにごめん」

 

また一夏は謝って来た。

 

箒「も、もう良い、寝惚けていたのはお互い様だ。それに一緒に寝ようと言ったのは私の方だ。だから、そんなに気にするな///」

 

一夏「わ、分かった///」

 

私は顔を背けながらそう言った。

 

その後、一夏を横目で見ると、顔を赤くして背けていた。

 

 

あれから30分程して、私と一夏は登校の準備を済ませて朝食を取っていた。

 

一夏、箒「・・・」

 

やはり今朝の事が頭から離れない。

 

結局、何の会話も無いまま部屋に戻って来た。

 

箒「一夏、まだ今朝の事を気にしてるのか?」

 

一夏「・・・」

 

私の問いに、一夏は答えなかった。

 

箒「沈黙は肯定と取るぞ」

 

一夏「ごめん」

 

私が解釈を口にすると、一夏は謝って来た。

 

 

箒「まったく、そんな状態では今日のトーナメントに勝てないぞ。切り替えろ一夏、闘いで雑念は死を招く事はお前が1番分かってる筈だろう」

 

一夏「フッ、やっぱり敵わないな。束さんにも、そして、箒にも」

 

一夏を諭すと、一夏がそう呟いた。

 

どうやら気持ちが晴れたらしい。

 

箒「頑張るんだぞ、一夏。特に春十は徹底的に撃ち取れ、良いな?」

 

私は一夏にエールを送る。

 

一夏「言われるまでも無いぜ。でも、応援ありがとな。絶対勝つからな、箒」

 

一夏は笑顔でそう答えた。

 

一夏 side

 

俺は箒の応援を貰った後、いつも通り登校した。

 

そしてダメ姉の仕切るSHRの後、俺はトーナメント会場のアリーナに向かう。

 

そしてアリーナの更衣室でISスーツに着替えた。

 

デザインは全身タイツ方。

 

主な理由は体の傷を隠す為だ。

 

普通の人間が俺の傷を見たら、卒倒モノだからな。

 

試合の順番は、

 

1回戦(一夏VSセシリア)

 

2回戦(セシリアVS春十)

 

3回戦(一夏VS春十)

 

最初と最後に試合って、緊張場面ダブルパンチじゃねえか。

 

まぁ、最後は徹底的に殺るけどな。

 

俺は気合いを入れてアリーナのビットに向かった。




今回は此処までです。

少し無理矢理かも知れませんが、ラッキースケベを入れてみました。

そして次回からいよいよトーナメント開催です。

セシリアと春十、どう料理しようかな(ニヤニヤ)

それでは次回もお楽しみに
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