お待たせして申し訳ありません。
それでは、本編どうぞ。
一夏 side
俺は、クソ兄貴の態度が頭に来ていた。
蘭を襲っておいて、反省する処か自分のした事が正しい事かのように言っている。
此処まで腐った[人間]を見るのは、[表では]初めてだ。
一夏「お前は何処まで腐れば気が済むんだ。俺がその性根を叩き直してやる」
俺はそう言いながら、首と手の間接を鳴らす。
春十「何を格好付けてんだ。お前ごときが俺に敵う訳ねえだろ」
この期に及んで、まだ自分が有利だと思っているバカさ加減に俺は呆れた。
一夏「言ったよな、お前と俺には圧倒的な差が有るって」
俺が呆れ声で言うと、クソ兄貴が見下すように言う。
春十「それは、俺がお前より強いって事だ」
此処まで言ってもまだ力の差を分かってないクソ兄貴を、俺は挑発した。
一夏「なら掛かって来いよ。実力の差ってヤツを教えてやるから」
俺はそう言いながら、指でも来いとゼスチャーで挑発する。
春十「弟の分際で付け上がりやがって、弟が兄に勝てるわけがねえんだよ!!!」
クソ兄貴はまんまと俺の挑発に乗って、そう吠えながら猛ダッシュして来た。
そして間合いに入った所で、クソ兄貴が勢いを載せて右ストレートを放って来た。
俺は其処で、クソ兄貴の右側に移動しながら躱す。
さらにカウンターでクソ兄貴の右頬に左拳を打ち込んだ。
ガキンッ
春十「ぐふっ!!!」
付け加えると、少し斜め下に角度を付けて殴ったから脳が揺れた筈だ。
春十「く、クソ、立てねえ!!」
案の定、足が震えてまともに立てないでいる。
一夏「当たり前だろう。殴る時に角度を調節して脳を揺らしたんだからな、暫くは立てねえぞ」
春十「な、何だと!?」
俺の解説に、クソ兄貴は有り得ないという表情で驚いた。
一夏「言っとくけどな、今のカウンターはほんの挨拶替わりだ。まだ戦るって言うなら、今度は血が出るぞ」
俺は殺気を出しながらクソ兄貴に忠告した。
だが、クソ兄貴はさらに虚勢を張る。
春十「たかが紛れ当たりを、実力みたいに言うな!!!お前にそんな高等技術が出来る訳がないんだ!!!」
クソ兄貴はそう叫びながら、気合いで立ち上がった。
一夏「現実逃避も此処まで来ると大した物だな。だったら、その夢を覚まさせてやる」
俺はそう言った直後、一瞬でクソ兄貴の懐に入った。
そして、勢いを載せた右ストレートをクソ兄貴の腹にお見舞いした。
一夏「おら!!」
春十「がは!!!」
俺の速度に反応が遅れ、もろに食らって吹っ飛んだ。
一夏(つい力を入れ過ぎたな。昔の恨みが有ったとは言っても、人間に今のはマズかったな。アマゾンが人間に振るって良い力じゃなかった。それに、加速もやり過ぎた。ダメ姉には、多分感付かれたかもな)
俺はそう思って、ダメ姉を横目で見た。
様子を見ると、ダメ姉は何か考え込んでいた。
一夏(やっぱり、何か考えてるな。昔の勘で言うなら・・・恐らく気付いてるな)
俺がそう考えてる間も、クソ兄貴は痛さに苦しんでいた。
春十「ぐ、くっ」
顔を青くして、両手で腹を押さえてのた打ち回っていた。
一夏「これで分かっただろ?お前じゃあ俺には勝てない。家でのうのうと堕落していたお前と、極限まで鍛え上げて来た俺とじゃ次元が違うんだよ」
するとクソ兄貴はよろよろと立ち上がると、千鳥足で屋上を後にした。
春十「クソ、覚えてろよ!」
と、定番の捨て台詞を残して。
そして、俺は考え込んでるダメ姉に話し掛けた。
一夏「何か言いたいなら、はっきり言えよ。ブリュンヒルデさん」
俺が称号で呼ぶと、ダメ姉の表情が暗くなった。
千冬「その呼び方は止めてくれ。私は、あの時お前を助けられなかった」
俺は、ダメ姉の態度にイラついた。
散々俺のSOSを無視しといて、今さらそんな態度を取られてもあざとく感じるだけだ。
そして俺は、束姉から聞いた[あの事]をダメ姉にぶつけた。
一夏「あざとい事するんじゃねえよ。散々人を殺しておいて、今更 何を言ってんだ白騎士さんよ」
千冬「ど、どうしてそれを!?」
俺の揺さぶりに、ダメ姉は予想通りの驚きを見せた。
一夏「その様子だと、俺のプロフィール見てないだろ。俺が誰のテストパイロットなのか?」
俺がそう言うと、ダメ姉はタブレットを見た。
千冬「な、何だと!?」
今日何度目か分からないリアクションをするダメ姉。
千冬「お前が、束のテストパイロットだと!?」
一夏「あんたなぁ、仮にも教師なら生徒のプロフィールくらい確認しとけよ。あぁ、俺の事なんて欠片も興味無ねえもんなアンタは。だから名前しか見なかったんだな」
千冬「・・・」
俺の皮肉に、ダメ姉は苦虫を噛んだような表情に成った。
一夏(ま、アマゾンに成った俺には人間の考えなんてどうでも良いけどな)
俺がそう思ってると、チャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン
一夏「
俺はそう言って、屋上を後にした。
千冬 side
一夏と春十の戦いを見て、私は不審に思った。
いくら鍛えたと言っても、たったの2年で彼処までの成長を遂げるのはおかしい。
最初のカウンターでも、あんな高等技術を咄嗟に出来るのは戦いのプロだけだ。
それに、身の熟しもかなりのモノだ。
あれは、間違い無く戦い慣れている。
しかし、1番驚いたのは一夏の攻撃の時だ。
一瞬で春十の懐に入り込んで、勢いを載せた右ストレートを春十に打ち込んだ。
私は春十が一撃で沈んだ事よりも、一夏の身体能力に驚いていた。
あの動きは流石におかしい。
人間の反射神経を超えた動きをするのは異常すぎる。
春十が屋上を後にした後、考えていた私に一夏が話し掛けて来た。
一夏「何か言いたいならはっきり言えよ。ブリュンヒルデさん」
執拗な態度に私は申し訳無い気持ちでいっぱいだった。
一夏を失ってから、白騎士事件で自分がした事の罪を自覚した。
今さらとは思ったが、私は一夏に謝ろうとした。
千冬「その呼び方は止めてくれ。私は、あの時お前を助けられなかった」
其処まで言った所で、一夏の眼が鋭くなった。
そして、一夏から1番聞きたくなかった言葉が出て来た。
一夏「あざとい事するんじゃねえよ。散々人を殺しておいて、今更 何を言ってんだよ白騎士さんよ」
何で一夏がその事を知っているのか分からなかった。
千冬「ど、どうしてそれを!?」
私はそう聞かずには居られなかった。
一夏「その様子だと、俺のプロフィールを見てないだろ。俺が、誰のテストパイロットなのか」
私の疑問に、一夏はそう言った。
一夏に言われて、私はタブレットで一夏のプロフィールを見た。
千冬「な、何だと!?お前が、束のテストパイロットだと!?」
私が驚いていると、一夏が呆れながら口を開く。
一夏「あんたなぁ、仮にも教師なら生徒のプロフィールくらい確認しとけよ。あぁ、俺の事なんて欠片も興味無えもんな。だから名前しか見なかったんだな」
一夏の皮肉に、私は言い返す事が出来なかった。
昔は仕事を理由に、一夏の呼び掛けを無視し続けてしまった。
その手前、一夏がそう思っていても文句を言えない。
私は謝りたかったが、今の一夏にどう謝れば良いのか分からなかった。
すると、学園のチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン
一夏「SHR 終わったな。俺は教室に戻りますよ、織斑先生」
一夏はそう言って、屋上を後にした。
箒 side
SHRが終わって5分程して、1番に一夏が帰って来た。
その数分後、春十、千冬さんの順に帰って来た。
千冬「すまない、理事長に呼び出しを受けていて遅くなってしまった」
千冬さんは入ってきて、すぐ謝罪の後遅れた理由を説明した。
箒(それにしても、
私がそう思っていると、次の授業のチャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン
すると千冬さんが仕切って話始めた。
千冬「この時間からはISの授業なのだが、その前にクラス代表を決めねばならない。推薦、または立候補でも構わないぞ。但し、織斑 弟は理事長からの指示で推薦、立候補の枠から外す事に成っている」
推薦しようとしていた女子「ええええええ!!!」
千冬さんの説明を聞いて、推薦しようとしていたであろう女子達が一斉に声を上げた。
千冬「静かにしろ!!まだ説明は終わっていない!!!」
しかしそれも、千冬さんの一喝で収まった。
千冬「説明を続けるぞ。理由は、織斑 弟を雇っている開発者に問題が有る」
千冬さんが其処まで言った所で、クラスの生徒の殆どが首を傾げた。
千冬「その開発者とは、ISの産みの親である篠ノ乃 束だ」
知らなかったクラス全員「ええええええええええええ!!!」
千冬さんの信じられないような理由を聞いて、クラスの殆どの生徒が驚愕の俺を上げた。
箒(私も、プロフィールを見た時は心臓が止まるかと思った。行方不明に成ったと思ったら、姉さんのテストパイロットに成って帰って来るんだからな)
千冬「静かにしろと言うのが分からんのか!!!」
千冬さんが叫びを止めた直後、1人の生徒が立ち上がって講義した。
???「納得が行きませんわ!!!」
甲高い声で抗議したのは、イギリスの国家代表候補生であるセシリア・オルコットだった。
セシリア「その様な特別視は認められません。大体男ごときが、神聖なIS学園の敷地に足を踏み入れる事 自体が許されません!!!況してや、学園の制服を着て教室に居るなど言語道断ですわ!!!」
オルコットは勢い付いて、さらに続ける。
セシリア「それに
オルコットは回りの事など気にも止めずに言いたい放題だ。
オルコットの勝手な言い分に、クラスの殆どの生徒がオルコットを睨んでいた。
すると、一夏がオルコットを止めた。
一夏「自惚れも大概にしろよ」
たったの一言、一言そう言っただけで教室に寒気が走った。
セシリア「な、何ですの?男の分際で、この私に意見しますの!?」
一瞬 怯んだがすぐに持ち直して一夏に言い返した。
一夏「俺の事はどう思ったり言ったりしようがどうでも良い。だがな、お前の発言はイギリスから日本に対する宣戦布告と捉えられても不思議じゃねえんだぞ」
一夏の言葉に、オルコットが反論する。
セシリア「わ、私はそんなつもりでは」
一夏「そんな言い訳が通る程、お前の立場は軽くねえだろうが。国家代表候補生なら、場所によってはその国の言葉に成るんだよ。そんな事も考えずに感情的に成ってあんな事を言ったお前こそ、学園に居る価値なんか無えよ」
一夏の説教とも受け取れる話し方に、オルコットだけでなくクラス全員が黙ってしまった。
さらに今度は、一夏がオルコットを問い詰めて行く。
一夏「大体、ISの産みの親は何処の国の出身だよ?モンドグロッソ2連覇のブリュンヒルデは何処の国の出身だよ?」
セシリア「そ、それは」
一夏の気迫に、オルコットはたじろいでいた。
そして、一夏はオルコットに止めを刺した。
一夏「ハッキリ言っとくけど、お前の発言は先生達もバッチリ聴いてんだ。もしこれをイギリス政府に訴えたら、強制送還、ISの没収、代表候補の座の剥奪、牢屋行きは免れないぜ」
セシリア「!?」
一夏の止めに、オルコットは顔を青くして怯えた。
箒(当たり前だ、あれだけ罵倒したんだ。抗議されても文句は言えないな )
だが、オルコットは虚勢を張って一夏に食って掛かる。
セシリア「決闘ですわ!!!」
と、オルコットは一夏を指差して叫んだ。
一夏「売られた喧嘩は買ってやるさ。織斑先生、アリーナは確か1週間後しか使えませんでしたよね」
オルコットの挑戦を受けて、一夏は千冬さんにそう聞いた。
千冬「あぁ、その通りだ。だが、良いのか?お前のISは束の作ったオリジナルだろ」
一夏「売られた喧嘩は買う、それが俺の流儀です」
千冬さんの質問に、一夏はそう答えた。
余談だが、不覚にも一夏の表情に見惚れてしまった。
すると千冬さんは、思い出したように言う。
千冬「そう言えば忘れていたが、織斑 兄には政府から専用機が与えられる事に成った」
それを聞いて、クラスがざわめいた。
女子生徒A「え、この時期に?」
女子生徒B「それって凄くない?」
等と話す女子達だった。
すると、春十が手を上げた。
春十「じゃあ俺、立候補します。理由としては、自分が何処まで行けるか知りたい」
と、理由を述べた。
箒(尤もらしい理由だか、一夏と一騎討ちがしたいだけだな)
私がそう思っていると、千冬さんが話を締めた。
千冬「分かった。では織斑兄、織斑弟、オルコットの3名で、クラス代表決定戦を行う。各自、当日までに準備をしておけ」
こうして、3人に因るトーナメントが決まった。
しかし、此処に居る全員が予想もしなかった。
織斑一夏と言う男の強さが、何れ程のモノなのかを。
いかがでしたでしょうか?
仕事の疲れと、麻疹やはやり目の流行で外出が出来ずストレスを発散出来ておりません。
その為モチベーションが下がる一方です。(言い訳)
それでも、楽しんで頂ければ嬉しいです。
それでは、次回をお楽しみに。