*編集しました。なんか幸村くんのお相手が予定にない人数になってたんで。
1*
讃州中学放課後、勇者部部室。
そこには、うら若き恋する
・・・・・・数人を除いて。
「それでは第・・・・・・ええと、何回目だっけ・・・・・・」
「何回目でもいいじゃない! という訳で、『外堀を完全に埋める会』を開催するわ! ・・・・・・って言うか、多分ここの面子殆ど全員外堀どころか内堀も塀も石垣も全部崩して丸裸にしてるわよね?」
女子会のようなものが今から始まるようだ。
今ここに集まっているのは犬吠崎風、古波蔵棗、結城友奈、東郷三森、三好夏凜、鷲尾須美、白鳥歌野、藤森水都、上里ひなた、乃木若葉、土居球子の総勢十一人。
残りの面子は、今日は不参加らしい。
「というか、珍しいわねー園子達が集まってないなんて。あの二人あたし達の話聞いて小説ネタにしようとか言ってなかったかしら?」
風が疑問を口にする。
園子(中)及び園子(小)は、男の誰かになびいている素振りは無く、ただ単純に小説のネタ探しの為だけに何時もこの会合に参加している。まあ、相手が一人の裕也、鬼十郎、真央(小6)、真央(小4)、武田兄貴(中)、相手が二人の竜介、そして武田兄貴(高)、相手が二人(というか姉妹)の幸村、相手が六人いる天地と、通常では有り得ないような蜜月の内容が聞けるのだから園子達は必ずこの会合に参加していた。
そんな二人が休むとは、珍しい事もあるものだと全員心の中で思い、話を続ける。
「じゃ、そうねー。この前の男共の会合の録音とかあったりする?」
「それならバッチリ! 私がゲットしていますよ先輩」
歌野がUSBメモリを風に渡す。
それを風はパソコンにぶち込み、録音データを探し出す。
「因みにこれ、どこルートなの?」
「大赦の巫女と秋原雪花さんからです」
「なら、確実ね」
哀れ、男達は大赦からも、勇者からもその行動のすべてが筒抜けであったらしい。
2*
その頃。
造反神側の拠点では。
「へーっ・・・・・・ふーん?」
「何をしているんだい、友奈?」
「あ、
イヤホンを耳に着けた赤嶺友奈が何やらあくどい笑みを浮かべながらタブレット端末を見ているのを発見した影山幽は、気になって友奈に近づく。
そこには、神樹側の勇者達が何やら集まって話している光景が映されていた。
「ちょっと、偵察と小回りとスピードに特化した精霊を作ってねー。それの試運転がてら相手の様子を見に行ったら、凄い事が聞けちゃったんだ~」
「へぇ、どんな事が聞けたんだい?」
「ふふ、い・い・こ・と♪」
(効率的な物理的束縛の方法が聞けちゃうなんて、運が良いなぁ~)
幽は、背後に感じた寒気は無かった事にした。それと同時に、それ以上追求するのは止めた。
でなければ、とんでもない事になる気がしたので。主に自分の身が物理的に拘束、束縛されそうな予感がしたので。
「良いこと、かぁ・・・・・・良かったじゃないか」
「うん、私にとって、凄く良いことだよ」
表面上は、すごく仲が良い親友、若しくは恋人のような雰囲気なのだが、内面はヤバい造反神側の人々だった。
3*
同日。
乃木邸。
兄貴(高)は、園子(中)に呼ばれて乃木の屋敷に来ていた。
何故か。
「うう、最近あの二人更に束縛が激しくなって・・・・・・別に良いんだけどさ? もう少し融通効かせてくれてもさ、良いじゃん?」
「分かるよ~? 自由に出来ないってつらいもんね~。
・・・・・・今日は何時までも甘えて良いんよ~」
「ありがとう・・・・・・」
部屋のベッドに座り、頭を抱えて涙目になっている兄貴(高)と、それを宥める園子(中)。
・・・・・・完全に構図が、その、アレである。
何を隠そう、園子(中)さんは・・・・・・お熱であった。兄貴(高)に。何故かは・・・・・・まあ、イロイロあった、とだけ。
とは言え、抜け駆けである。本人達の知らぬ間に。
実を言えば、寮では園子(小) (園子(中)にイロイロ吹き込まれた)と兄貴(中)も同じような構図でなんやかんやしている為、こちらもこちらで嵐が起きそうではある。
4*
数日後、男二人の断末魔の叫び声のような絶叫が勇者部部室から響く事になるのだが、それは全く別の話。
修羅場も書こうかな。面白そうですし。