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誰か、代わってくれ。
「幽・・・・・・どうして顔反らすの? こっち、向いて・・・・・・向けぇ・・・・・・!!」
はい、左手側をご覧ください。女の子がしちゃあいけない目と顔をしている弥勒龍華ちゃんです。
キスしようとぐいぐい顔を近づけて迫るので逃げております。
さあ、今度は右手側をご覧ください。
「弥勒ちゃん。ここは、先輩に任せてよ」
得意げな顔をして、僕のほっぺを両手で挟んで顔を強制的に龍華の方へと僕の顔を向かせようと躍起になっている赤嶺友奈ちゃんです。
・・・・・・はは、ボクの恐れていた事態が発生してしまった。
とうとう、龍華がこの神樹の作った世界の中へと来てしまった。
・・・・・・助けてくれ。助けなんて来ないのは知ってはいるが助けてくれ。女の子特有の良い匂いがするやら柔らかいやらで理性を押さえるので必死だ。
何より、キスをしようと躍起になっているから尚更危険だ。
龍華はキス魔だ。そして、一回やったら深い方のキスもやってきて、最終的に押し倒される。
そしてその後は既成事実を写真でパシャリ・・・・・・
いやだぁああああああ!ボクはまだ、独り身でいたいッ、というか、まだボク等は中二だぞ!?
二人共仲が良すぎて二人で協力ボクの逃げ道をガンガン塞いでくるから、本気で逃げないとッ!
「幽くん、そんなにこっちが良いの・・・・・・? じゃあ、先に私から、しちゃうね・・・・・・?」
「友奈・・・・・・後で、私にも・・・・・・!」
「わかってるよー。好きなだけしちゃえー」
いや、別に二人とそういう事をするという事が嫌な訳じゃあ断じてない。
だが、しかし。しかし、だ。
「三人で幸せなキス・・・・・・結婚、子供、幸せな家庭・・・・・・」
「うんうん、作れるよ。だからまずは、幽くんの逃げ道を塞いじゃおう?」
「うん・・・・・・頑張って、外堀・・・・・・埋める・・・・・・!」
別に、外堀をガツガツ埋められた所で、ちょっとどころかかなり身の危険を感じるが、それでも愛されてるなーボク、と思う。
だが、しかし。しかし、だ。
「手錠、目隠し・・・・・・あと、催眠音声? プレーヤー何処だっけ・・・・・・」
「うーん、そこは私達の肉声で耳攻めの方が効くかなぁ?」
ここまでくると流石に自分の命の危険を感じるってモノだろう!?ボクは廃人にはなりたくないぞ!?
このヒト達は、ボクを堕落させて、廃人に堕とそうとしてくるから、ボクは本気で逃げているのだ。・・・・・・いや、愛されてるのは嬉しいけれど、出来れば普通に愛して欲しい・・・・・・造反神とやらに祈ったらこの二人はそうしてくれるだろうか?
「逃げようと思わないでね? 幽くん・・・・・・」
「・・・・・・好き、大好き・・・・・・」
アレ、気がつけば、ボクの両腕が二人の片腕と手錠でガッチリ繋がっているぞ?い、いつの間にやったんだ友奈!?
そして耳元で龍華はナニを呟いて・・・・・・て、やめ、舐めるのは!?ボクは耳が弱ーーーーッ
「ひゃぁッ」
「幽くんの弱い所はっけーん。お耳、弱いんだぁ?」
「ぺろ・・・・・・ぺろ・・・・・・気持ち、良い?」
ふわとろな甘い音声と巧みな舌使いで溶かされるッ。耐えろ、耐えるんだボクの海綿体ッ!
み、耳が溶けるぅ・・・・・・
[二時間後]
「・・・・・・ごちそうさま」
「あー、幽くん。腰砕けちゃった?」
はは、やったぞ。ボクの理性の勝利だ。ボクは、本能に打ち勝ったのだ。
多少、危なかったが。でも、腰砕けになる程度で済んだ。
「じゃあ、もう一回行ってみようか?」
「うん・・・・・・今度は、本気で堕とす・・・・・・!」
え、も、もう一回だって!?ま、待つんだ二人ともボクの腰が砕けて上手く動けないのを良いことに両側から絡みつかないで、耳元で甘い声出さないでぇーーーー!
や、やばい。そろそろボクのウーツ鋼クラスの理性が溶ける。
た、耐えないと、
「あ、もし私達の攻めで理性がバーンってなっちゃったら、私と弥勒ちゃんのサンドイッチ」
「・・・・・・食べちゃっても、良いよ・・・・・・?
・・・・・・両手私達に繋がれた状態で、出来るなら・・・・・・」
うん、もう限界。
「うわぁ!?」
「・・・・・・!?」
うん、手錠で二人と繋がっているから、逃がす事も無い。
このまま、お望み通り美味しく戴いてあげるよ・・・・・・!
「ァは、目ぇ怖ーい・・・・・・ほら、そんなにがっつかなくても私達は逃げないよー?」
「・・・・・・好きに、食べて?」
その日、これ以降ナニがあったのかボクはあまり覚えていない。
*
「赤嶺・・・・・・写真、撮った?」
「うん、既成事実、準備オッケー。後は、これを盾にゆするだけだね」
「・・・・・・赤ちゃん、出来たかな・・・・・・?」
「それはこの世界の外で、ゆっくり溶け合いながら作ろうよ」
「・・・・・・うんっ! いっぱい、作る!」
後で写真見せられて泡食った幽君がいたとかいなかったとか。