まさかまさかの五年ぶり更新。
はたしてこんなの更新して気づいてくれる人いるんだろうか。
はたしてこのキャラを覚えてくれてる人いるんだろうか。
でもでもそんなの関係ありません。だって書きたくなっちゃったんだから!
薫風香る皐月の初旬。一生に一度きり。高校二年のGWを心ゆくまで満喫せんとする私は、遠く故郷を離れ、大都会東京の街をひとり彷徨っています。故郷、隣の県だけど。
私みたいな美少女が一人で都会の街なんて歩いていたら、すぐさま芸能事務所にスカウトされて、あれよあれよという間にB小町としてデビューさせられちゃうんじゃないかとちょっぴり心配である。
まぁ、私はあなたの愛する小町ちゃんにはなれないけれど、あなただけのB小町にはなれるのよ? なんて破壊力抜群の殺し文句が使えるようになるから、スカウトされちゃうのは満更ではないけれど。
だが如何せん新生B小町だと、かなちゃん居るからツッコミ要員間に合ってるし、痛々しい残念さがMEMちょとキャラ被りして個性を潰し合っちゃいそうだから、ごめんなさい、やっぱり私、アイドルにはなれませんっ……! おい、誰が痛々しいって?
しかし、そんな取らぬ狸のなんとやらな余計な心配は無用である。なぜなら、ここは大都会東京といえども、芸能スカウト共が亡者の如く待ち構えている渋谷や竹下通りなどではなく、むしろスカウトされた美少女達を人生と給料を全て捧げて推す側が跋扈する狂気の街、秋葉原なのだから!
さて、ここで一言言わせてもらおうか……
我々は三年待ったのだッッッ……!
……三年待った末に、こんな場末(チラ裏)で一人お散歩回ってどういうことだよチクショウっっっ……! 扱いの差! いろはみたいにデートとかさせてよお!
血と涙を吐き出しそうな勢いの中、アキバの中心で不満を叫ぶこの私、言わずと知れた陽キャ界きっての美少女ヒロイン・家堀香織その人である!
どういうことだよもなにも、どうもこうもない。今日は特に用事もなかったから、ただただ趣味のお散歩に興じていたら、気が付いたらアキバにいただけという、ありふれた日常のお話である。
あれー? おっかしーなー? 私、アキバなんかに興味ないんだけどなー? だって、私オタクとかじゃありませんしー。
でもせっかく高い電車賃払ってきちゃったんだし、興味は無いけど仕方ないからそこら中を舐め回す勢いでぶらぶらしちゃおっかな? 電車賃かけて来た自覚あるんじゃねーか。
ちな本日のアキバ散策の私ってばこんなカンジ。
服装の説明を活字で書くのが面倒だからって、ラクガキ描くってどなの?
手を抜いてるんだか手が込んでるんだかよく分からないけども、とにかくそんな感じで、ヨロシクのかしこまっ☆
うひょっ! 三年ぶりのかしこまの味は格別だぜ!
そしてなぜアキバなのか。それは体感五年程のついこの間、ドキッ☆水着だらけの香織ちゃん回恒例ハプニング大会〜! 全裸もあるよ♡ を期待して千葉駅周辺をうろうろしていたら、出会っちゃったのが待ち望んだ相手ではなく、一切望んでなかった葉山先輩と直哉で酷い目に合ったから。
私思ったね。ダメだこれ、変な期待して近場でハプニング待ちしてたら運命にキツい目に合わされるんだよ。だったら身近なデンジャラスに絶対遭遇しないアキバに行っちゃえばいーんじゃないっ? てね!
そう、ここだったら、絶対に陽キャ陣営とは遭遇しない。尚且つ、香織ちゃん回ということで誰かしら知り合いと遭遇することは必至! さらにここで遭遇するとしたら陰キャ陣営から参戦する人限定であり、私の身近に居る陰キャ陣営と言ったらぁ〜?
イコール→答えはもう出ているのだよ! フゥッハハハァ! なにこの芸術的なまでの美しい公式! 私天才じゃね?
運命が私を弄ぼうとするのなら、だったら私はその運命を欺いてやんよ!
そんな、三年ぶりの出番だというのに何一つ成長してないどころか、むしろ後退してんじゃね? ってくらい欲望まみれな世界の美少女ヒロイン香織ちゃん回、はっじまっるよぉ〜☆
× × ×
「エッモ……えっろ……」
やってきましたフィギュア売り場! マジでエモいはエロいはで堪りませんなぁこりゃ。
なんなの? 水着やらしいしおっぱいデカくて谷間やばいしアンダーは水着の皺もえっちぃしスジまでくっきりしちゃんてんよこれ。いや〜ん!
こんな公共の場でこんな立体的な造形物販売しちゃってていいわけ? どーなってんだよニッポン! や、やはりHENTAIは世界標準の文化なのか……!
世界標準といえば、アキバに降り立ってからの外国人観光客の多さにもびっくり。
やっぱアキバっていったらここっしょ! とばかりにラジオ会館に来たんだけど、改札出て駅の構内からちょっと出た瞬間からすぐ分かるくらいラジ館に入るための行列ができてて、その時点で行列には外人さんがちらほらしてたわけよ。
で、会館入ったらすぐ免税店はあるし、エスカレーター乗って上階に昇ったら、行く階行く階で外人さんがオタク文化を楽しんでるわけ。やー、噂には聞いてたけど、あの疫災からようやく立ち直って、すっからかんだったらしいこのアキバにもこんなにたくさんの外国人観光客さん達が戻ってきてるのね〜。
なんて感慨に浸ってほろりとしながらも、そんな外人さん達からの視線を気にしつつ(ジャパニーズヘンタイガールに見られちゃわないようにね!)、エスカレーターで一旦最上階まで上がってから、下に下にと各店舗を物色してゆく私。もう大名行列くらい下に下に行ってんね。した〜に〜、したにっ!
はてさて、一体どこでラブラブちゅっちゅなエンカウントイベントと遭遇すっかなぁ♪ なんて仄かに期待しつつ、ゴスロリ着せたデカくて不気味な人形売場とか、なんか配線とか売ってるガチ勢ご用達なお店とか、ポケットなモンスターのカードが高額で転売(合法)されてるカード屋とか、興味は無いけど中々に興味深いお店をふむふむ探究。で、現在
ここでも今までの上階同様、フィギュアとかグッズとかをあれこれ物色すること数十秒。なんかヤバいゾーンに迷い込んでた。
右を見ても左を見ても、さっきまで見てた水着やら半裸やらのフィギュアってレベルじゃねーぞ! ってくらい、全裸モロ出しの美少女イラスト満載なヤバいブツ達。さらには薄い本がびっしり詰まった本棚が、まるで幾重にも迫ってくる壁のようにそびえ立つヤバさ。
え? 私さっきまで普通のアニメグッズ売り場に居たはずよね!? そっからR指定への入口とかそういう仕切り的なもの挟まないで、これだけエロエロな空間に急に突入しちゃうのん!? アキバやべぇって。初めて日本来た外人さん達びっくりしちゃうじゃん! YOUはエロ見にニッポンへ?
ちょちょちょ、ちょ待てよ。いくらなんでも美少女女子高生が一人でこのゾーンに居るのはマズいって。いくらラブラブちゅっちゅ遭遇イベント心待ちにしてるからって、さすがにここでのエンカウントはマジ勘弁。
てかそもそもこんなとこに美少女一人で居たら、周りの変態紳士達に好奇の熱視線でみられちゃう!
やべ、どしよ、このまま集団痴漢モノエロ同人みたいに、盛った性獣たちに凌辱されちゃわね? なんてハァハァしつつも、私は逃げるように全年齢対応の売り場へと……っ。
「わお……」
な、なに? プリティシリーズとかアイカツシリーズが終焉を迎えてから早幾年、もう何度の夜を枕濡らして咽び泣いてきたか分からないこの私に、一体なんてモノを見せる気なの!?
そう。とっととこの場から退避しようとしてた私の視界に、作品名別に並べられたエロ同人の本棚に、プリパラとかアイカツだのの禁断の文字がッ!
待って? 私そういうのホント興味ないから。てか私のらぁらといちごちゃんに何する気なのよ!! と、一冊の薄い本に手を伸ばしかけた時だった。伸ばしちゃうのかよ。
「Oh Japanese HENTAIっ!!」
いやん、めっかっちゃった☆
悲報。無情にも外人さんにジャパニーズヘンタイガールを発見されるの巻!
違うんです私ホント興味とかないんです見るつもりなんてホント全然無いですからほんの出来心なんです。
愛する祖国を外国人観光客の皆さんに誤解されてしまわぬよう、なんでもないんですよっ、私、ヘンタイとかじゃないですからっ、と、思わず見る者が微笑ましくなってしまうくらいの、おもてなし満載な素敵笑顔(吐血アリ)を浮かべ、細心の注意を払ってヘンタイを発見してしまった観光客へと目を向けてみると……
「あれ?」
観光客さんの目は、私ではない、さらにその奥の方へと向いていた。
ホッ、あっぶな。どうやら、ここには私以外にもヘンタイが居たようだ。私べつにヘンタイじゃねーし。
しかし、である。安心したのも束の間、次の瞬間、私はあまりの絶望に膝から崩れ落ちることとなる。恥ずかしげもなくエロ同人誌を物色していた、バンダナ巻いてたりリュックからビームサーベル生えてたり、もう五月だというの指ぬきグローブ嵌めてたりロングコート羽織ってたりする見るからにヤバそうな他のヘンタ……お客さん。そりゃ外人さんも色めき立つわ。そちらへ視線を向けた私は、見なけりゃよかったよ! と激しく後悔するのだった。
そう。私は完全に失念していたのだ。ここアキバで遭遇するてあろう、私が知ってる人物は、なにもあの愛しの彼だけではないのだということを。
「……む? ……ほえあッ!?」
薄い本漁りをしていた彼は、どうやら見知ったことがあるらしい私にその姿を見られたことに酷く動揺し、エロ本読んでた時に急にお母さんが部屋に入ってきちゃったときの中学生男子みたいな奇妙な動きで散らばった本を巨体に隠し、聞いたこともないような奇声を発するも、次の瞬間にはまるで何事もなかったかのようにキメ顔(脂汗まみれ)を浮かべ、世にも珍妙なポーズを取った。
「……フ、フハハハハ! こ、これはこれは、我が
「……」
前口上なげーよ。
飛沫飛びまくってますけど。
ルビ多くない?
無駄に声カッケーな。
知り合いだと思われると恥ずかしいんで声掛けないでもらえます?
外人さん逃げちゃったよ。
日本の恥晒すなや。
声震えてっから。
汗と涙拭けよ。
勇者特急到着しちゃったよ。
奇遇なのか定刻通りなのかハッキリしろよ。
類い稀なツッコミ特性の持ち主にして、駄モノローグに定評のあるこの私を持ってしても、ツッコミきれない数々のツッコミどころがしし座流星群のように脳内を高速で駆け巡る中、私がいま一番強く思った感想はコレである。
やだ!? 私いつの間にかこの人に名前覚えられてる!?
その残酷な現実に愕然としていた私に、この剣豪将軍は、ニィ、とニヒルな笑みを浮かべ、不遜な態度でこう宣うのだった!
「……ね、ねぇねぇカホえも〜ん、お願いだからここで我と会ったこと、誰にも言わないでくれない?」
「誰がカホえもんだ」
……ねぇ神様、出番と素敵エンカウントを三年も待ち続けた愛娘に対して、これはさすがにちょっと
楽しい楽しいアキバお散歩回、早くも終了のお知らせ☆
というわけで、一体何人の方が読んで下さったかわかりませんが、最後までありがとうございました!
つい先日、表の方の短編集を三年ぶりに更新したのですが、思いのほか喜んで下さった読者様が多かったので、香織書いたら喜んでくれる方数人くらいは居るかなぁ?と、つい書いちゃいました!
んで、ひっさしぶりに書いてみたら、親バカかもしれませんが、やっぱ香織好きだわ〜。なんなのこの子。可愛すぎて思わず虐めたくなっちゃう☆ 香織「おい」
ホントはこのあとラジオ会館を飛び出して材木座とアキバ散策に出掛けさせようかと思ってたのですが、そこまで書いてたらGW終わっちゃうわ、と思い一応割愛しときましたw
ではではとりあえずコレでおしまいの予定ですけど、また気が向いたらなにかしら(アキバお散歩回の続きなり別のオリヒロなり)を書いちゃうかもよ☆