CRIMATE   作:MIKAZUKIN

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更新遅すぎてごめんなさい

ちょこちょこと書いてたのですが書いていた一部が消えてしまったり下書きを書いてる紙をなくしたりしてしまったりがあって書くのにかなりの日数がかかりました。なのでところどころつながりがたがおかしなところがございます指摘してくださると嬉しいです。






vs バルカンレイブン

ダイダロス撃退の半日後

~ブラーゴ~

「昨日までプールで遊んでたのが嘘みたいに寒いですね」

「この辺は1年を通して気温が低いらしいな。一応夏季にさしかかろうとしているにもかかわらず寒いな」

「は、早く依頼主に話を聞いてクエスト終わらせに行こ…」

((そういえばアリサって寒いの苦手だったな(でしたね))

「アリサ寒いんでしたら私の上着着ますか?」

私の着てるのはそんなに上等なものではないですが、無いよりマシでしょうね。

アリサが寒い思いしているのに見てるだけというのはなんか嫌ですし

「ちょっ!!ミカンなにしてんの!?」

「?、だってアリサが寒そうでしたし」

寒そうにしてる人に上着を貸すのって普通じゃないんんですか?

「いや、こんな雪国でいつも通りの格好してたら死んじゃうよ!?私ミカンに死んでほしくないよ!」

「ふふふっ、大丈夫ですよ。“操作(オペレート)”を使って空気の流れを変えて冷気が来ないようにしますし。いっそのこと私たちみんなに冷気が来ないようにしますか?」

そしたらアリサだけでなくミストガンも冷気から守れますし完璧ですね!ミストガンもさっきから少し寒そうにしてますし

「そんなことしたらミカン魔力の消費が大変なことになるでしょ!これからがクエストの本番でしょ!」

「でもアリサ寒がってるじゃないですか。さっきから震えが凄いですよ?」

「これくらいの寒さなら大丈夫だから。このクエスト選んだの私なんだしこれくらい平気だよ」

「……わかりました。ですけど無理はしないでくださいね」

「…………どっちよ」

「アリサどうかしましたか?」

~アリサSIDE~

うぅ…この前ミカンが雪国に行ってみたいって言ってたからこのクエストを選んだけど…この寒さは異常ね。来る区死ねるわ

「アリサ寒いんでしたら私の上着着ますか?」

ミカンの上着か~確かに暖かそう…あれ?でも私に上着貸すって言ったけどミカン予備とか持ってきてないよね?じゃあ、どこに私に渡せる上着あるの?

そう思いミカンの方を見てみると自分が着てる上着を脱がんとするところだった。

「ちょっ!!ミカンなにしてんの!?」

「?、だってアリサ寒そうでしたし」

ミカンが私のことを気にかけてくれるのは嬉しいけどミカン自身のことを全然考えてない。ダイダロスのときも足止めするためにあいつの独壇場である海に向かってなんのためらいもなく飛び込むなんて普通じゃ考えられないよ…

ミカンの方を見るとキョトンとした顔を浮かべており、自分の言ってることの異常さに気づいていない。私はミカンのそんな無邪気な顔が少し怖い…

「いや、こんな所でいつも通りの格好をしてたら死ぬよ!?わたし、ミカンに死なれたくないよ!」

「ふふふっ、大丈夫ですよ。操作(オペレート)を使って空気の流れを変えて冷気が来ないようにしますし、いっそのこと私たちみんなに冷気が来ないようにしましょう!」

「そしたらミカンの魔力の消費が大変なことになるでしょ!これからがクエストの本番でしょ!」

「でもアリサが寒がってるじゃないですか。さっきから震えが凄いですよ」

魔道士にとって魔力の枯渇が何を示しているかなんてミカンだって分かってるはずなのに…

「これくらいの寒さなら大丈夫だから。このクエスト選んだの私なんだしこれくらい平気だよ」

ねぇ、ミカン…どうして自分の心配してくれないの?

「……わかりました。ですけど無理はしないでくださいね」

「…無理してるのはどっちよ」

「アリサどうかしましたか?」

「なんでもないよ。それより早く依頼人の所に行こ?」

本当に人がどれだけ心配してるかしらないくせに……ミカンのバカ

~ミカンSIDE~

「そうですね。クエストにも詳細は直接伝えると書いていましたし」

~3人移動中~

「すみません、あなたがこの村の村長さんですか?」

「うむぅ。たしかに儂が村長であってるが。お前さんら他所から来たな?このような辺鄙な村になんの用かな?」

「「私たち妖精の尻尾の魔道士でこの村の付近に現れたというバルカンに似ているモンスターの討伐依頼を受けてきたんですが、まだ報告行ってなかったですか?」

「おぉ!あの妖精の尻尾の魔道士の方々に来ていただけたのか。なんとも有り難い限りじゃ。儂はこの村の村長のノーリじゃ。この度はバルカンレイブンの討伐の依頼を引き受けてくださってありがとうございます。この村の代表として心より感謝しております」

「私たちはまだ何もしていませんよ。それよりバルカンレイブンというのはもしかして依頼書に書いてあった黒いバルカンのことですか?」

「そうです、この村の周りでは毎年この時期になるとバルカンがこの近くの山にいくつかの群れをなしてやってきておってそれを撃退してこの村の交易を守ってくれる魔道士が何人かおるのですがその者達が例年通りにバルカンの群れをこの村に来させないために撃退に向かったところいつもの狩り場に大量のバルカンの死骸がありそれを貪るように喰らっとる黒いバルカンがおったそうじゃ。そして同じようなことが数カ所で起きておるんです」

「多数の場所に渡って死骸を貪る…か。まさにレイブンだな」

「このままではあいつによってこのあたり一帯の生態系が壊れてしまう。それどころか他の地域まで被害が及びかねません。この村の魔道士たちでは全く太刀打ちすることが出来ません、なので皆様一刻も早くレイブンの討伐をお願いします」

「ふふふっ、もちろんです。私たちはそのためにここに来たんですから」

「!」

「?、ノーリさんどうしたんですか。私の顔に何かついてますか?」

「すみません、今の笑い方がん亡くなった儂の娘に似ておったものでつい懐かしんでおりました」

「フフフッ娘さんに似てるってさ」

「アリサ、からかわないでください。すみません辛いこと思い出したりしませんでしたか?」

「いえ、お気になさらず。もう10年前のことですし。寧ろ久しぶりに娘に会えたようで嬉しかったです。それよりこちらの地図をお使いください」

「ノーリさん、たくさんマークついてますけどこれってなんの印なんですか?」

「それは、白丸のところがバルカンの巣、黒丸が狩り場、それぞれの丸の横に×が描かれているところはレイブンの被害が出たところです」

「こんなに被害でてるの!?これは確かに被害が更に拡大する前になんとかしないといけないわね」

「そうですね。でも無茶はしないでくださいね」

「うわ、一番言われたくない人に言われた」

「なんですか、私がいつも無茶してるみたいな言い方ですね」

「その通りじゃない!毎回こっちがどんだけ心配してると思ってんの!」

「はぁ、2人とも1回落ち着け。すみませんお見苦しいところを見せてしまって…」

「いやいや、いいんじゃよ。若いというのはええの~。儂も昔はばあさんと…」

「……本当にミカンに何かあったら私はどうしたらいいかわからないよ」

「アリサ何か言いましたか?」

「何でも無い!それより早く行くよ!」

「おい、そんなに無理矢理引っ張って行こうとするな」

「うん。うん。昔を思い出すの~。なぁ、ばあさんや」

あれ?ノーリさんどうしたんだろ。何か遠い目をしてる…何かあるんですかね?」

「ほら早くしないとおいてっちゃうよ~」

「ちょっと2人とも待ってくださいよー!すみません、行ってきますねノーリさん」

「ほら、ミカン早く行くよ」

「!!ミカンじゃと……そうかあれから随分大きくなったのミカン。なぁ、ばあさん、イリス」

 

~ブラーゴ近郊~

「レイブンいったい何処にいるのよ。もう何カ所回ったかわかんないわ」

「確かに雪山よかめったに行かないのもあって普段の何倍も疲れますね」

「それでもこれ以上被害を拡大させるわけにもいかないからな。おそらくレイブンも近くにいるだろうから気を引き締めていこう」

「そうですね…」

それにしても、ノーリさんに貰った地図を頼りに回ってますけどこの地図で×をつけられていない場所の中にも4ヶ所被害が増えていますしそれにさっきの場所は被害が出て半日も経っていなかったですね…あんなに規模が大きいものだとは思っていなかったです

「あれ?レイブンって本当にバルカンに似てるんですかね?」

「それって村の人の見間違いだったってこと?」

いえ、そうではなくて…先ほど見たところ、バルカン同士というのも少し変ですけど仮に私たちが知っているバルカン達が暴れていたとしてもあんなに被害がでるのかなって思いまして」

「それはつまり、俺たちが知ってるようなバルカンではないと言うことか」

「はい、先ほどの洞窟の壁やバルカンについていたえぐられたような傷の大きさがいつものバルカンの1回り、いえ2回り以上は大きいと思うんです」

「言われてみたら確かにおかしいよね…でも何処「二人とも危ない!!」え?」

~アリサSIDE~

ミストガンの声に反応して前を見てみると確かに私の知っているバルカンの何倍も大きい黒い巨体が突っ込んできていた

あ~あ、完全に油断してた…これは避けるのは間にあわないな~

「アリサ!!」「え?」

衝撃に備えて目を閉じていた私は何故か後ろに引っ張られていて目を開けると目の前にはミカンがいて…

そこはさっきまで私がいた場所で黒い巨体はそのままミカンに激突した。

「あぐっ!!」

「ミカンっ!」

「くっ!“五重魔方陣 ミカグラ(御神楽)”アリサ、ミカンなら大丈夫だ。だからしっかりしろ」

「そうだね…」

私が油断していたせいでミカンに怪我させちゃったな…悔やんでも悔やみきれないけど今はレイブンがミカンの方へ向かわないようにしなくちゃ。

「“御伽造形 ハッドウルフ(赤の狼)”」

とりあえず様子見で私の魔法の中でも結構自由が利くやつ使ったけど、あいつあの巨体で冗談じゃないくらい早く動くわね。ミストガンの魔法も避けられたし“赤の狼”も簡単にあしらわれてるわね。やっぱり私もミストガンも中距離の魔法が得意だから接近されたら不利ね。ミカンが居ないとキツいわ

「まぁ、それでも今できることをするしかないわね。“御伽造形 トランプ兵士(ナイツ)♠Jピャーチ”」

数で押したら少しはマシになってくれるかと思ったけど全く関係ないみたいね…ん?あいつ何してるの…もしかして雪玉を投げる気?

「え!嘘でしょ…」

“トランプ兵”は確かに耐久力はないけどあんな雪玉で一撃だなんて、“赤の狼”もやられるなんてあの雪玉どうなってるのよ

「三重魔方陣 キョウスイ(鏡水)

今度はミストガン狙いってことね、というか今あの雪玉“鏡水”で反射できたってことはあの雪玉魔力持ってるってこと!?それも“赤の狼”も簡単に倒しちゃう位の威力…それを大量に投げてくるなんてめちゃくちゃね。私とミストガンでしのげてはいるけどこのままじゃじり貧だわ。

「“オペレート(操作)”」

私の横を猛吹雪が取り過ぎていきレイブンに直撃した。こんなめちゃくちゃなこと出来るのは一人しかいない

「遅くなってすみません。二人とも無事ですか?」

あぁ、無事でよかったよ。ミカン。

~ミカンSIDE~

思ったより飛ばされましたね…雪がクッション代わりになってくれたんですかね。

「あれがバルカンレイブンですか…想像以上に大きいですね。早く二人のところに戻らないと…痛っ!うっ!」

レイブンの攻撃結構効きますね…まぁ、あの巨体にぶつかられたんですから当然と言えば当然なんですけどね。それにしてもお腹に攻撃してくるなんて…朝そんなに食べてなくてよかったですね全部吐き出しちゃうところでしたね。吐き気と痛みは凄いですけどね…。私が受けたからまだよかったですけどもしあのままアリサに当たっていたとしたら恐ろしいですね。女の人のお腹はデリケートなのに…あいつ絶対に許しません。

「とりあえずこの痛みをなんとかしないとですね…“操作”」

痛みを一ヶ所に集中させるんじゃなくて広く薄くならすようにして…

「……ふぅ、これで一時的には問題ないですかね。あとは早く二人のところに戻らないと」

う~ん急ごうにも雪に足を取られて動きづらいですね…まぁ、この雪のおかげで衝撃を多少マシに出来てるので一概にマイナスしかなかったわけではないですけど…

「でも時間を無駄には出来ないので“操作”」

かなり体は冷えますけど風で私を浮かせて行きますか

ちょっと追い風にして飛ばしますか………

いた!さっきのお返しの意味も込めてこの風で局所的な吹雪を起こして…当てる!

「“操作”」

一応吹き飛ばせましたけどやっぱりこのあたりの気候に適応してるのもあってあんまり効いてなさそうですね。でも…

「遅くなってすみません。二人とも無事ですか?」

間に合ったみたいで良かった…

「こっちは大丈夫だ。ミカンの方こそ大丈夫なのか?」

「はい。雪がクッションの役目を果たしてくれました」

「ミカンごめんね私が油断してたばかりに…」

そんな暗い顔しないでください。私はアリサには笑ってて欲しいんですから

「ふふふっ、アリサが無事なら良かったです。私って結構丈夫なんですからね」

「……ありがと//」

「二人ともまた来るぞ」

「了解です」

改めて見ると大きいですね。大きさは昨日のダイダロスの方がでかかったですけど正直レイブンの方がやりづらいですね…

とりあえず昨日と同じようにあいつを貫くっ!!」

「“操作”」

あたりの雪を蛇のようにうねらせレイブンに攻撃を当ててはいるけど…

全然ダメージが入ってる様子はないですね。やっぱり雪じゃ軟らかいし軽いですね。もっと硬くて重いのを操らないと

「やっぱ、ミカンの魔法の応用力凄いよね」

「そうでもないですよ。操るものに依存してるところもありますし、今も軽すぎて全然ダメでしたし…」

「それでも充分凄いんだけどな~…あれ?なんでミカンの服所々凍ってるの?」

「えっ、あぁ~、いや~」

しまった…さっき加速のために無理矢理風を吹かせたせいで服が凍りついたんですか

「二人とも今はレイブンを倒すことだけ考えるんだ」

「はい!」

「わかった…ミカン後でちゃんと説明してね」

「りょ…了解です…」

これはレイブン倒した後に怒られるのは確定ですね…

それにしても風が普段より強く吹くだけで服が凍るなんてやっぱり雪国の寒さは異常ですね。あ、でも“こおる”ですか…試して見る価値は有りますね。

「アリサ、ミストガン。ちょっと試したいことがあるので援護お願いします」

「ちょっ!ミカン!?……あぁ、もう!無茶はしないでよ」

「ミカン。あいつの投げる雪玉には気を付けろ、魔力で強化されている」

「わかりました」

ミストガンがあんなに焦ってるなんてよっぽどですね。とりあえず少しイメージしてみますか。

「操作」

ただ雪を操るんじゃなくてもっと冷気を、雪をも凍るような冷気を“想像”して…

ただ操るんじゃなくてもっと深く、鋭利な刃を“創造”する!!

「これで…切り裂くっ!」

やっと手応えのある一撃を入れられましたね。多少無理矢理でしたけど欲張ってみた甲斐はありましたね。あいつの雪玉は危ないですしとりあえず一旦引い「痛っ!」

あ、さっきのダメージが…やっぱりその場しのぎの応急措置じゃダメですか。雪玉投げようとしてるのは分かりますけど避けるのは間に合いませんね…せめて壁に出来そうなものを創らなきゃ……

「ミカン大丈夫か!」

「私が言えたことじゃないけど気を抜いちゃダメだよ」

「ミストガン、アリサ…ごめんなさい」

あれ?なんで私何のダメージもないの?雪を投げられてたはずなのに…私何したんだろ?

「気にしなくて良いさ。ミカンが無事でなによりだ。ところでミカンさっきのは何をちっ!“鏡水”」

「あいつまだあんなに動けるの!?さっきのミカンの攻撃結構効いてるはずなのに。ミカン私たちもいくよ!」

早く決着をつけないといけないですけどその前に…

「あ、アリサさっきのって何が起きたんですか?」

「何が起きたって言われても…」

「私はさっきの雪玉が確実に当たると思ってました。でも実際は当たってないので何が起きたのかなって」

「私からしてもよく分からなかったよ。寧ろこっちが聞きたいくらい。いきなりミカンの前に薄い氷の壁みたいなのが出来ててそれで防いでたじゃない」

冷気を操って氷の壁をつくる……!!そうゆうことですか

「アリサ、造形魔法のコツってなんですか?」

「造形魔法のコツ??いきなりだね…今じゃなきゃダメ?」

「今知りたいんです」

「う~ん、自分の中のイメージ(想像)を創り出す感じだからね~。正直感覚でやってるんだけどな~。あ、でも案外ミカンの“操作”と似てるところあるかもね」

「“操作”とですか?」

「うん、だってミカンの“操作”って自分の周りものを自分の思うままに操るでしょ?それって要は自分の魔力で想像したものを形作るんだから、大体一緒なんじゃない?」

“操作”と同じように出来るんだったら…

「ミカン、アリサ!!」

「やばっ!あの量のは避けきれないわ」

上手くいくはずです!!

「ちょっ!ミカン避けて」

「“操作”いえ、“イミメート(模倣)”アイスメイク“シールド()”」

「それって、まさかグレイの…」

「創ったのか…」

「ふふふっ、そんな器用なことはできませんよ。まぁ、それはあとで説明するとしてとりあえず今は、あいつを倒しましょう」

「そうだね。でもあとでちゃんと説明してもらうからね」

「もちろんです」

長引いてもこっちが不利になるだけですしちょっと強引に行きますかね。二人に後で怒られそうですけど…

一気にバルカンとの距離を詰めるためにもさっきみたいに加速して…

「“二重魔方陣”ファンタズマ(幻想歌)

「“御伽造形”“コート() ギルティソーン(罪の茨)”あんまり長くは止められないけどこれでいいんでしょ?」

あ、これ二人に私のしようとしていることバレてたみたいですね。でもやっぱり二人とお

「……最高…です!」

“幻想歌”のおかげで私のこと見失ってますね。あまりこのやり方でしたくないんですけどね…

でもそんなことも言ってられない…ってなんであいつこっち気づいてるみたいに動いてるんですか。足跡とかですかね?まぁ、でもこれで終わりですね。たしかさっきの傷口は…‥ここですね。

「“操作”」

これであいつの血流を逆流せたら終わりですね。

「うぅ…あいつの血とか肉の生温かい感じが気持ち悪いです」

このやり方人型のやつには結構有効ですけどあんまりやりたくないですね…

「流石だな」

「二人の援護のおかげですよ」

ふふふっ、ミストガンに褒められた~。やっぱり嬉しいですね。

「正直俺は“操作”はミカンみたいに自在に使える気がしないな」

「確かに凄い魔法だよね~レイブン倒したし。まぁ、ちょっとエグかったけどね~」

「うぅ…言わないでくださいよ。正直このやり方服とか髪に血とか肉がついてベタベタしますし生温かくて嫌なんですよ」

臭いも凄いですし早く綺麗にしたいんですけどね。うぅ…肌にもついてて気持ち悪いです。

「う~ん、やっぱりミカンって女の子にしか見えないよね~」

「むぅ、私は男ですよ」

「分かってるけどさ~。でも今のバルカンの血肉を気にして不快にしてる顔なんて自分の服を汚されて怒ってる女の子って感じだよ?」

「これは男女関係なく嫌ですよ!」

「そりゃあまぁ、嫌だろうけどなんて言うか…ねぇ?ミストガンはどう思う?」

「いや、まぁ、ミカンはミカンだな」

「ちょっとそれどうゆうことですか!私おかしくないですよね?」

「……あ、あぁ」

「なんですか今の間。それに顔そらしながら言わないでください!ねぇ、お願いですから!!」

おかしくないですよね?私はおかしくないですよね?

「うわ~、今の泣きそうな顔とか私たちでも女の子って言われたら信じるレベルだわ…これはまたソーサラーでマインちゃん復活するしかないよね」

「私は女の子じゃないです!マインちゃんって呼ばないでよー!」

「あ、怒った感じもいいかも」

「アリサ、それはちょっとだめな気がするぞ…」

「そう?だってかわいいじゃん」

「もうっ!からかわないでくださいよー!」

「あんまりやりすぎるとミカンがかわいそうだからほどほどにな…」

「わかってる、わかってる。ほら、マインちゃん落ち着こ」

「だから、マインちゃんってよばないで~」

「アリサわざとやってるだろ…」

「そんなことないよ~」

「もういいです!早くノーリさんのとこに報告に行きましょ!!」

「あ、拗ねた」

(本当に見てて微笑ましいな…まぁ、少しミカンには申し訳ないけどな)

 




ミカンの無茶に相変わらずヒヤヒヤしているアリサに
ミカンのことを知っているようなノーリさんとノーリさんの言ってたイリスっていったい何者なんでしょうね~

次回も読んでいただけたら嬉しいです。それではまた次話をお楽しみに

魔法紹介

赤の狼:御伽造形で作られる人狼。赤い頭巾を羽織るようにしている。身が軽く鋭い牙や爪での攻撃を得意とする。モチーフは赤ずきん

トランプ兵:スートによって持つ物が異なり、♡が銃、♠が剣、♣が槍、♢が盾を持っている。サイズは2が20cm程でAが140cm程。(ポーカーの強い順)
召喚数を表す数字はローマ数字で数が強いほど持つ物も大きくなり、召喚できる数が少なくなる。モチーフは不思議の国のアリス

庭:辺りに茨を発生させ操る。壁の様にして攻撃を防いだり、敵を捕らえたりと汎用性が高い。モチーフは不思議の国のアリス

幻想歌:敵から姿を見えなくなるする魔法。魔法発動時に見られていると効果が薄い。
また、相手の魔力が高いと感知される。



前回の更新6月とか本当に何やってるんですかね…
もっと早く更新していきたい

ミカンとアリサの絵を自分でも描けるようになりたいです(あわよくばミストガンも含めた3人絵を描きたい)


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