魔法少女リリカルなのは Preparedness of Sword 作:煌翼
ルーフィスでの戦いを終えた魔導師達は残りの事後処理をアイレらに任せ、海鳴市へと戻って来ていた。
なのはと八神家はそれぞれの自宅へと戻り、残されたのは2人。烈火とフェイトは何とも言えない雰囲気を漂わせてハラオウン家の門前へ足を運んだ。
「あら、お帰りなさい」
リンディは待っていましたと言わんばかりのタイミングで姿を現し、家の中に2人を迎え入れた。
「フェイト!蒼月!おかえりー、大変だったみたいだねぇ」
アルフはリビングのソファーに腰かけて、入ってきた2人を笑顔で迎えた。
「君はトラブルに脚を突っ込むのが趣味なのか?」
クロノは腕を組みながら不機嫌そうな顔で烈火に声をかける。
「もう、お兄ちゃん!烈火は疲れてるんだよ!」
フェイトは烈火が反応するより前に不満げな表情を浮かべてクロノに詰め寄っていた。いつか見たハラオウン家の姿がそこには広がっている。
「これ!2人とも落ち着きなさい。私が夕飯の支度をしている間に蒼月君は自宅に戻って着替えと明日、本局に向かうまでに必要だと思う物を持ってきてくれるかしら?一応、身柄を預かってるってことになっているから、フェイトとアルフに付き添ってもらう事になるのは勘弁してちょうだいね」
「え、と、そんな軽い感じでいいんですか?」
リンディはクロノとフェイトを窘めながら烈火に一度自宅に戻るようにと声をかけた。烈火はリンディの軽い言い様に対して戸惑いを見せている。
「ちょっと制限の付いたお泊り会と思ってくれていいわよ。うちがどうしても嫌なら、見知らぬ人しかいない本局に転移魔法で送ってあげるけど?」
「今すぐ、取ってきます」
烈火は自身をからかうかのように微笑むリンディを前にすぐさま返事を返した。管理局の一面でしかないのかもしれないが局員にはなのはやフェイトのような者達だけでなく、イーサン・オルクレンやリョカ・リベラのような者も少なからずいる事をこの数日で目の当たりにしている。
だが、少なくともこのハラオウン家の面々が今日の魔導獣の様にいきなり襲い掛かってくる可能性は限りなく少なそうであるし、敵地とまではいかないが何をされるか分からない本局に滞在するよりは今この状態で一晩を過ごす方がいいと考えていたのだろう。
早い話が時空管理局本局には余り長居はしたくないということだ。
「烈火、待ってよ!」
「しょうがないねぇ」
フェイトは玄関に向けて歩き出した烈火を追いかけるようにその隣へと小走りで向かって行った。アルフは並んで歩く2人を見て微笑みながらゆっくりと歩いていく。
「蒼月烈火を家に泊めるとはどういうつもりなのですか?」
クロノは3人が家を出ていったのを見計らってリンディへと声をかけた。
「理由は説明したと思うけど?」
「管理局でも最難関と言われる執務官にまで上り詰めた男が起こしたという事件は確かに衝撃的でした。しかし、いくら何でもここに宿泊させるとなると話が変わって来るのではと思うのですが。セキュリティ面から見ても本局に身柄を預けるべきだと・・・」
「ありがとう、クロノ。私たちのことを心配してくれているのね。でも大丈夫よ」
「ん、んっ!!何故そう言い切れるのですか?」
クロノは照れを隠すようにせき込みながらリンディへと疑問を呈した。烈火と出会ってまだ数週間、自宅に招いた上に宿泊までさせるというリンディの態度が無思慮と思えたのだ。泊める相手はただの地球の一般人というわけではないのだから。
このハラオウン家にはクロノ、リンディ、フェイト、アルフと魔導師部隊と戦闘状態になったのだとしても、それを返り討ちにしても余りあるほどの戦力が集結している。
とはいえ、蒼月烈火という魔導師の実力はまだ未知数だ。だが、現在判明している情報だけを見ても、烈火と戦闘にでもなるようなことがあればクロノらへの被害も相当なものになるであろうことが予想される。
ハラオウン家よりあらゆる面でセキュリティが整っている本局へ烈火の身柄を預けるべきなのは誰の目から見ても明らかなのだ。ましてや烈火と同い年の異性であるフェイトまでいるというのに・・・
「そうね、女の勘・・・かしら?」
「そんな理由で彼を招き入れたのですか!?」
「ええ、そんな理由。これでも人を見る目にはそれなりに自信があるつもりよ。彼はこちらから危害を加えなければ、刃を向けてくることはないと思うわ」
リンディはウインクしながら答え、クロノは呆気に取られていた。
「それに彼の存在は管理局にとって、ある種の火種となるかもしれないわ。」
「火種・・・ですか?」
「余り言いたくはないのだけれど管理局と言っても一枚岩ではないわ。どう低く見積もってもAAAランクの実力を持つソールヴルム式の魔導師とイアリス搭載型デバイスが転がり込んでくれば、それを狙う輩が現れるかもしれない。蒼月君に何らかの被害が及ぶかもしれないし、狙う者達が複数勢力だったらどうなるかしら?」
「・・・イアリス搭載型デバイスとソールヴルム式のデータを求め、蒼月烈火を巡って局内で争奪戦が起きる」
「ええ、あくまで可能性の話だけれどね。どこも人手不足で目が回っているし、海の中ですら各部署の連携が取れていない上に内部での争いが表面化すれば、そちらに気を取られて次元犯罪者へ隙を見せることになるかもしれない」
リンディは複雑そうな表情を浮かべていた。管理局が長年求めて来たイアリス搭載型デバイスとソールヴルム式の魔導師が目の前にいるとなれば誰であろうと少なからず興味が湧くだろう。
蒼月烈火とウラノス・フリューゲルのデータを詳しく解析できれば管理局の魔法研究、デバイス開発に劇的な進化を齎す可能性は十二分にある。
もしそれを独占できれば、管理局の中でも
より強い権力を手に入れる為、駆け引きの手段の一つとして、はたまた自らの魔法技術の向上に大きく役に立つと思われるこの情報は誰もが喉から手が出るほど欲するであろうことは明らかである。
「前回の事件で私達は騒ぎ立てなかったし、今回も三提督の計らいによって事情聴取の出席者はごく限られた人間になるから、彼の存在を知る者はそう多くないわ。ソールヴルムの知識を得る事は大きいことかもしれないけれど、蒼月君が情報の開示を好ましく思わない事は貴方が一番知っているはずよね?」
「ええ、まあ」
「だからこそ、本局に置いておくよりも地球では一番安心できる此処で身柄を預かることにしたのよ。管理局と蒼月君自身にとっても悪い選択ではないと思っているわ。何かあれば私達が動けばいいし、この街には頼りになる仲間が沢山いるからそんな顔しなくても大丈夫よ」
リンディは管理局内で烈火の情報が出回る可能性を下げる為に自宅で身柄を預かる事にしたという。この海鳴市には過剰と通り越して異常な戦力が揃っており、よほどのことがなければ安全とはいえ、クロノはまだ納得がいっていないという表情を浮かべていた。
どこからか烈火の情報を入手した者がいた場合にはその人物ないし、勢力が地球に来るとかもしれない。それにフェイトらが巻き込まれる可能性もなくはないのだから・・・
「そ・れ・に!!私的にはあの2人、結構波長が合うんじゃないかと感じているし、この機会に何か進展してくれないかなぁ~とか思ってたりするわ」
「それはまさか・・・フェイトと蒼月烈火の事ではないですよね?」
「あら、やだねぇ。その2人以外誰がいるのかしら?」
先ほどまでの真面目な面持ちから一転、リンディの楽しげな様子にクロノは頬を引くつかせていた。
「ほら、フェイトが連れてきたことがある男の子ってユーノさん位じゃない?そのユーノさんはなのはさんに気があるみたいだし、あの子はいくら何でも男っ気がなさすぎるのよねぇ。地球はともかく管理局でもそんな感じみたいだし・・・何となく!そう何となくよ!少なくとも25歳までは年齢=彼氏いない歴になるのが世界に決められている気がするのよね」
「母さんが何を言っているのか分かりかねますが、僕はあんな得体のしれない奴とフェイトが親密になるなど反対ですからね」
クロノは笑顔になったりしかめっ面になったりと忙しいリンディを呆れた目で見つめている。
「クロノにはエイミィがいるかもしれないけど、フェイトにはそんな相手がいないじゃない?」
「んぐっ!?」
リンディはクロノの視線など何のその、捲し立てるようにテンションを上げていく。クロノは付き合いの長いエイミィの話題を出され旗色が悪くなっているのを感じ取っていた。
「あの子って見た目良し、スタイル良し、器量良しと非の打ちどころがないのだけれど、ちょっと抜けてるところがあるから心配してるのよ。将来、変な男に引っかかるんじゃないかって・・・それにフェイトにとってのヒーローはなのはさんって感じがするわよね。あの2人はちょっとアレな雰囲気を漂わせることもあるし、なのはさんもユーノさんを除けば男っ気が皆無だから、将来一緒に住んでたりしそうな気がするよのねぇ」
クロノはリンディの発言に思わず頷いてしまっていた。なのはとフェイトが人前だろうがお構いなしで
口から砂糖をぶちまけそうになるアレを何度も目の前で見せられれば、リンディの発言が現実なりそうな気がしないでもなかったのだ。
「当人たちが望むならしょうがないけれど、義理でも母親としてはクロノだけじゃなくて、やっぱりフェイトの方も孫の顔が見たいじゃない?そんな、あの子が家に男の子を連れてきて、その子が魔導師で、フェイトと並び立っても遜色がない実力者で、しかも誠実そうだし、可愛いし言うことないわね」
リンディは目を輝かせながら言い放った。
フェイトは14歳の若さで魔導師の強さを示す値が管理局でも一握りしかいないであろうSランクであり、資格取得難易度が管理局最難関と言われている執務官でもある。今でこそまだあどけなさが残るが、後、数年もすれば絶世の美女となることは想像に難しくない。
その優れた容姿と地位に惹かれる者は今後、多くあらわれるであろう。
だが、フェイトは若いながらも既にエリートと言っても過言ではない経歴の持ち主であり、管理局内での階級や給料面でも優遇されているため、同年代では同格の者と言えばキャリア組を除けばごく一部の者だ。
リンディやクロノもよく知る通りキャリア組と言えば、今回のリョカ・リベラの様に親の威光、賄賂、汚職等で昇進して立場を得た者も少なからずいる。
無論、全員がそうというわけではないし、有能な人物の方が多いのは事実だがプライドの高い本局の人間達の中の最たるものといった印象を受けるのも事実だ。
魔法関係はともかく日常生活では人に対してNOと言えず、押し切られることの多いフェイトにこれから先の未来でそんな者たちが我が物顔で言いよって来たり、同年代や年下で所謂、逆玉の輿を狙って近づいて来る者がいないとも限らない。
それらは、フェイトにとってある種のいい経験になるかもしれないが、人生を棒に振ってしまうことになりかねないような事態にもなる可能性もある為、好ましくないと思っているのはリンディもクロノも同様の様だ。
「母さんの言うことは分からなくもないですが・・・」
戦闘を見たのは1度きりだが、蒼月烈火はなのはやフェイトと比べても遜色のない実力を持っていると思われるし、前回の事情聴取の受け答えからもそれなりに頭の回る人物だ、というのが現状のクロノから烈火への評価だ。
とはいえ、まだ出会ってばかりであり、流石にと言いかけたクロノの言葉を遮るように外出していた3人の楽しげな声が聞こえて来る。リンディは雑談をし過ぎたと夕飯の盛り付けに戻って行き、この話は半ばで中断されることとなった。
戻ってきた3名も席に着き、食卓に広がるのは洋風の品々。挨拶を済ませ、各々が料理に手を付け始める。烈火は周囲に促されるように料理を口に運んだ。
「どうかしら?お口に合うといいのだけれど」
「美味しいです。とても本格的で洋風料理店で出てきてもおかしくないんじゃないかと思いました」
「あら!もう!お世辞でもありがとう。照れちゃうわねぇ」
烈火が料理を食べていくにつれ、リンディは笑みを零している。遠目からでもご機嫌なのがまるわかりなその様子を残りの3人は苦笑いで見つめていた。
ハラオウン家の夕食は和やかに過ぎ去っていく。
十数分後、一般家庭にしては広めの浴場で頬を引き攣らせている烈火・・・
「押し切られるように入浴することになってしまったが・・・」
烈火は熱いシャワーを頭から浴びながらどうしてこのような事になってしまったのかと溜息を吐いた。
リンディから着替えを持ってくるように言われたのはこのためだったのだろう。身柄を預かられている以上、暢気に自宅で入浴というわけにはいかないということはわからなくもないが、他人の家の浴槽を前ではどうにも落ち着かないようだ。
「無人世界に行くだけのはずが命がけの戦闘をする羽目になるし、事件に巻き込まれて管理局に行く羽目になっただけじゃなく、クラスメートの家に泊まることになるとはな。密度が濃すぎてどこから突っ込んでいいか分からん」
思い返せばルーフィスで同時に起きた2つの計画に巻き込まれ、ロストロギアにより蘇った伝承の竜種や獰猛な魔導獣と
「それに、此処をいつも
烈火はここ数日の事をを思い返していたが、思考が途切れた瞬間に目を背けていた事実に直面してしまった。隣の席のクラスメートの少女が毎日使っているであろう浴場に自分がいるというとんでもない状況に・・・
「あれ、もうお風呂上がったの?やっぱり男の子は早いんだ。じゃあ私も行って来るね」
フェイトは予想よりかなり早く入浴を終えて戻って来た烈火に声をかけ、着替えとバスタオルを片手に長い金髪を揺らして歩いていった。
タオルをかぶって顔をほとんど隠しながら出て来た烈火の横顔が赤らんでいるのは風呂上がりのせいだけでないことには全く気づいていないようだ。
そして、風呂から上がり、寝間着へ着替えたフェイトがリビングにやってくるとリンディが2人へと声をかけた。
「フェイト、髪を乾かしに部屋に戻ると思うのだけれど、蒼月君の布団も敷いてあるから連れて行ってあげてね」
リンディの一言に周囲の雰囲気が凍り付いた。烈火とクロノはその場で石像のように固まっており、フェイトはまだ理解が追い付いていないのか、キョトンとした表情を浮かべている。
数秒後・・・フェイトはようやく話の内容を理解し、顔を真っ赤に染め上げて俯いた。
「か、母さん!?いくらなんでも・・・ッ!」
「今日はアルフも2人と同じ部屋に行ってちょうだいね」
「うん?リンディさんがそう言うならアタシはいいけど」
クロノはいち早く
フェイトの自室に烈火の寝具が用意されているということは、今日の夜は同室で過ごすということになるわけで・・・
ハラオウン家の人々を尻目に烈火とフェイトの視線が重なるが、程なくして目を逸らす。
「その、あんまり綺麗じゃないから、じっと見たりしないでね」
結局、烈火はフェイトの自室へと案内された。恥ずかしげに頬を赤らめるフェイト、気まずそうな烈火、自然体なアルフと三者三様の表情を浮かべ、床に腰を落ち着けた。
ちらっと見ただけだが、床に物は転がっていないし、本棚に並べられている物ものまで整頓されていた。烈火は散らかっているどころか、しっかりと掃除が行き届いているのだという印象を受けたようだ。
リビングでのバタバタから抜け出してようやく落ち着いたものの、中々会話が続かない2人。
烈火もフェイトも口数の多い方ではないが、普段の学校生活では登下校を共にし、席も隣同士であり、会話の機会には恵まれているために話すことがないというわけではないのであろう。
しかし、フェイトは気恥ずかしさを覚えてか、女の子座りの足を組み替えてみたり、烈火の方に視線を送っては逸らしたりと落ち着きがない様子だ。
烈火も同年代の異性であるフェイトのプライベートスペースで当人と向き合ったこの状況でどのような態度を取っていいのか分からないのだろう。先ほどから視線が泳いでいる。
「・・・ったく!アンタ達は何をやってるんだい?」
アルフは余りにぎこちない2人のやり取りを見て、我慢の限界といった風に話の流れをぶった切った。良くも悪くも細かい所を気にしない性格のアルフにとって、烈火とフェイトの態度はまどろっこしいものに見えたのだ。
念のためとリンディにフェイトの部屋で一晩の間、烈火の事を見ているようにと言い使って来たが、この様子なら特に問題行動は起こさないであろうと内心思ったアルフであった。
そして、アルフが話題を振り、ようやく会話らしい会話が成立し始めた。今の生活に馴染んだのか、学校でのフェイトの様子はどうなのかと他愛のないものばかりであったが、烈火がそれに答え、自身の事を聞かれて恥ずかしがっているフェイトが割って入ったりと、会話を続けているうちに開き直ったのか、落ち着きを取り戻したのか、2人とも普段の様子に戻っていた。
「・・・ここは?・・・そうか、俺は・・・」
烈火は
あれから暫く、3人の会話が和気藹々と繰り広げられていたが、翌日は朝から本局入りをせねばならず、今日の事件で烈火も疲れているだろうということで早めに就寝していたようだ。
現在の時刻は早朝の7:00前、烈火はいつもよりも起きるのが遅いなと感じていたが、心地よい
自身の二の腕辺りを挟み込むようにフワフワとした、何やら軟らかいモノが押し付けられており、腕全体に感じる温かい感触・・・烈火が視線を向けると橙がそこにいた。
烈火の思考が完全に止まる。まず、自分の姿を確認し、その後に隣で気持ちよさそうに眠るアルフの姿を一瞥した。烈火自身の寝間着は乱れていない、アルフの方は寝ている最中に胸元がはだけ気味になっているせいで直視するのは憚られるが大きな乱れはない。
とりあえず取り返しのつかない間違いは起こしていないことに安堵していたが、驚愕の状況であることには変わりがない。烈火の記憶ならば消灯前に、フェイトは自身のベッド、アルフは子犬モードへと姿を変えてそこに飛び込んで行ったはず、床に敷かれている布団にいる自分の所に再び人間へと姿を変えて潜り込んできていることに理解が追い付いていないのだ。
もう間もなく、起床せねば出頭に間に合わないであろうし、とにかくこんな状態を誰かに見られるわけにはいかないと開いている右手でアルフを起こそうとした烈火だったが、視界の端で何かが蠢いた。そこには上体を起こして烈火の方に視線を向けているフェイトの姿がある。
嫌な汗が止まらない烈火の蒼瞳と上から見下ろすようなフェイトの紅瞳が混じり合う様に重なった。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ここ数話の殺伐とした感じから一転、まったりとした感じになりましたかね。
日常シーンを書いていると戦闘を書きたくなって、戦闘シーンを書いている時に日常が恋しくなるのが最近の悩みです。
次回は、IN時空管理局本局となります。
感想等頂けると励みになりますので嬉しいです!
で!ここから先、ちょっと感じたことがあったので色々書きます。
リリカルなのはVIVIDがLOVEだとかVIVIDが至高というという方はここで戻られた方がいいかもしれません。
別にVIVID自体にどうこうという話ではありませんので、気にするようなことではないと思いますが一応、と思いましたのでお知らせした次第です。
ネタバレになるようなことはありませんがこの作品の今後の展開についても若干触れるかもしれませんので、小説は事前情報なしで見るぜ!という方もここで戻られた方がいいかもしれません。
ではよろしいですか?
よろしいですね?
では参りましょう。
昨日、所用で出かけた時にリリカルなのはVIVIDの最終2巻くらいをたまたま読みました。
たしか、6巻くらいまではリアルタイムで買ったり読んだりしていたのですが、そこからは掲載紙を買った時にちょろちょろ読んでいた程度なので、なのはファンでありながらVIVIDはにわか同然なんです。
数年ぶりに単行本を手に取ってみると、絵は綺麗だし、戦闘描写も迫力あるし、内容もドキドキさせてくれるもので超面白かったんですけど、ふと感じたことがありましてね・・・
それは、あの世代強すぎじゃないかということです。
DASSでしたっけ?
身体のダメージは味わうけれど、試合終了後に復活できるみたいな競技形式とはいえ、最後のなのはVSヴィヴィオとか思うところがありました。
遮蔽物のないフィールドで、互いに正々堂々ルールに乗っ取って戦う”競技”と管理局の魔導師達が行っている命の危険すらある”実戦”とやってることが違うのに比べるのもおかしい話なんですけど。
索敵や、仲間との連携、様々な戦場、卑怯な手段をとる相手への対処。
悪意や覚悟を持って向かってくる相手に自身の想いを伝えることなど、時には命のやり取りすらある戦い。
VIVID作中の競技にもいろんなルールがあってそれに伴っての難しさなどがあることは百も承知です。
そもそも砲撃魔導師で個人戦をやってるNANOHAさんが異常っちゃ異常なんですけど、打撃戦に不向きと明言されている本来、支援型のヴィヴィオ相手にあの結果ということに何とも言えない悲しみを覚えました。
なのはが30歳を超えてて、ヴィヴィオが大人モードが実年齢くらいになってたら世代交代なのかなと思わなくもなかったんですけど。
終盤での主役勢の急激なパワーアップある意味無印からの流れと言えば流れなんですけどね。
無印でなのはがフェイトに勝ったのは、なのは自身の才能と努力もあってですが、フェイトに心身ともに余裕がなかったという要因もあったでしょう。
A’sでもなのフェイが手も足も出なかった守護騎士相手にカードリッジとデバイスの性能向上で互角に渡り合えるようになっていましたが、当時のカードリッジシステムはデバイスと使用者への負担が大きく、諸刃の剣と言っていいモノでした。
劇中描写だけ見るとヴィータはなのはに押され気味でしたが、シグナムの方はフェイトが言っていたようにスピードでどうにか追いついているという感じを受けましたし、得意分野による奇襲という面が大きいように感じました。
STSの最期の模擬戦も、FW達で隊長陣をどうにかできたのかは定かではありませんが、JS事件後も激しい訓練を積んでいたようですし、個人戦でなくチーム戦でありました。
この手の特有の勝敗はご想像にお任せします方式だったので納得はできました。
でも今回は何の言い訳もできない状況であの結果でしたので思うところがあった次第でございます。
ヴィヴィオの成長、親子の物語、リリカルなのはVIVIDという作品だけを見るならあの結末は20巻分のカタルシスが詰め込まれた最高の展開だったと思っています。
最初に申しました通り別にVIVIDが嫌いとかそういうわけではないですし、すごく面白かったと私は思っているんですが、リリカルなのはという作品全体としてみるとインフレヤバいのかなという風に思いました。
当時のFW陣は訓練学校を卒業し正規の局員であったにもかかわらず、4人がかりでなのはのBJに埃を付けるのが精一杯でしたし、DASSのルールでなのはと対戦することになったら武装隊員の中でなのはに膝をつかせることができる者がどれだけいるかと考えるとね・・・
あの時のヴィヴィオは作中で誰かが言っていた神がかっている状態だったんでしょうし、主人公特有のアレも働いてそれでもギリギリだったと言われていました。
回数を繰り返せばなのはの方が勝率が高くなるのは目に見えてはいるのでどちらが強いかと言われればなのはなんでしょうけど、管理局のエースオブエースが10歳の少女と競技内とはいえ、ガチンコの魔法勝負で比べられる状況って・・・
そしてヴィヴィオがその年代最強クラスかと言われるとそうではないんですよね。
同期でもっと強いor互角の魔導師がゴロゴロもいるとなれば、時空管理局の魔導師の質って相当低いんじゃないかと感じてしまいました。
魔導師にもいろんなタイプがいるとはいえ武装隊であるなら、やはり1VS1の強さは無視できない要因だと思います。
JS事件で空を飛んで杖を持っていた多数の武装隊員がなのはに土を付けるところは自分には欠片も想像できませんし、正面からの魔法比べならば、10代前半の少女と互角のトップエース、それの足元にも及ばない多数の局員達というレベルの低い集団という風に自分は感じてしまいました。
この世界の魔法はシステムによるものが大きいと思いますし、デバイスの性能も日々進化していると思います。
後から魔法を習う者達の方が、効率的に強くなるのは現実のスポーツとかでも同じだとは思うのですが、高町なのはは、それでもと思わせてくれるキャラクターでした。
なのはとティアナ、フェイトとエリオが互角みたいな描写もありましたし、今まで見てきた、管理局の白い魔王NANOHAさんはいないんだと、個人的には何とも言えない悲しみを胸に覚えています。
他にも道場の師範代キャラがヴィヴィオと同年代の少女に負けていたりと、大人になると魔法少女補正がなくなって弱体化するのかなと思うようなところもあって、ヴィヴィオ世代が強すぎるだけか、大人世代のレベルが低いのかという印象を受けました。
そんなん雰囲気で楽しめよ!とか整合性を求めるな!というのはもっともですし、素直に楽しめないのは自分の性格が捻じ曲がっているからなんでしょうけどそれでも今回は書かずにいられませんでした。
色々申してきましたが、reflectionの情報が出るまでの5年間、なのはシリーズを支え続けて来たVIVIDは自分も嫌いではないですし、むしろ好きです。
あくまで一個人の感想ですので、頭の片隅から消し飛ばしておいてくださいw
何を隠そう私がアニメや漫画で一番嫌いなのは、前章、前作のキャラが新キャラを目立たせるために噛ませ、弱体化する事なのです。
なので続編決定!主人公変更ですが前作キャラも活躍!っていう作品には不安しか抱かないんですよね。
新キャラを目立たせるために、過去作キャラの扱いが雑になって、格が落ちて、出ないほうがよかったと思うことが9割ですので。
ちょっと前だとアークファイブやDB超、最近だとアレスの天秤なんかがそんな感じですかね?
後は世代を超えるたびに記憶喪失に陥るスーパーマサラ人とかもですか。
個人的には劇場版の遊戯や十代、ブレイヴのダンやまゐ、ポケスペのレッド、グリーン、ブルーみたいに本編を終えて成長した姿を見せてくれる時のカタルシスは何にも代えがたいものを感じますし、そういうシーンは大好きですので、結局過去作キャラが出るよってなると、楽しみにしてしまう自分もいますがww
これも一個人の意見ですので、気にしないでください。
そして、軽く本編かよってくらい内容が膨れてしまいましたし、私の勝手な意見を見てくださった方々にちょっとだけ今後の流れを話して締めようと思います。
まず無印とA’sをすっ飛ばして空白期から始まったこの作品ですが、暫くこのまま続きます。
それに伴って、オリジナル展開が長くなるかと思います、そしてその後のSTS篇までは構想を捏ね繰り回しております。
そもそも空白期が終わる目途はまだ立っていませんし、STS篇はそれ以上の長さになるかと思っていますのでまだまだ先のお話ですがね。
なのはやフェイトだけでなくて、アニメ本編に出演こそしているものの、出番に恵まれなかったヴィータ以外のヴォルケンズ、殆ど出番がなくなってしまった、アリサやすずか、アルフ、リンディさんなんかもバンバン出していくつもりです。
今作では管理局関係の話で明るい事柄が多くないことから察している方も多いかと思いますが、ゼストやレジアス、無限の欲望や三提督などアニメ本編で割とさらっと流されたところも自分なりに触っていけたらなと思っています。
オリジナルの世界や術式があることからそちら方面のオリキャラも少なからず出ますし、登場人物も今の比ではなく、相当な長さになることが予想されますが、お付き合いいただければ幸いでございます。
では次の話でお会いいたしましょう。
ドライブイグニッション!!