魔法少女リリカルなのは Preparedness of Sword   作:煌翼

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Night Bloody

---むかし、むかし、ある王国に王子様とお姫様がいました

 

 

---お姫様は王子様の事が大好きでした

 

 

---ですが、お姫様は自分が王子様と添い遂げることができないと知っていました

 

 

---なぜなら・・・お姫様は普通の人間ではなかったからです

 

 

---人間より長い時間を生き、強い身体を持ち、血を吸う吸血鬼だったのです

 

 

---王子様は結局、他のお姫様と婚約し、いつしかお姫様と会うことはなくなっていきましたが、お姫様は王子様の事を忘れた日はありませんでした

 

 

---そんなある時、お姫様が吸血鬼だということが周囲に気づかれてしまったのです

 

 

---周りの者はお姫様の事を蔑み、排斥しようとしました

 

 

---周囲のすべてに裏切られたお姫様を庇う者が立った1人だけ現れました

 

 

---それは、あの王子様だったのです

 

 

---そして・・・・・・

 

 

 

 

 朝日に照らされる一室。高級そうなベッドの上で1人の少女が目を覚ました。

 

「そっか・・・私は・・・っっっぅぅぅぅ!!!??」

 

 紫がかった長い黒髪の少女は睡眠で固まった体をほぐすように背筋を伸ばす。少女が背伸びをすれば、年齢不相応に発育した豊かな胸部が僅かに揺れる。

 

 

 少女の名は月村すずか。

 

 

 彼女は心身ともに同年代よりも大人びており、漫画や小説のキャラクターのような豪邸に住んでいる・・・そして、飛びぬけた運動神経に学年トップの成績を誇っているにもかかわらず、それをひけらかすことない。

 

 性格も温厚かつ、お淑やかという思春期の男子の理想を体現したかのような少女である。特に運動神経に関しては他の追随を許さず、あのフェイトですら足元にも及ばないレベルである。

 

 そんな才色兼備の完璧美少女であったが、意識が覚醒していくにつれて頬を赤らめ、何かを思い出したのか悶えるように身を丸めた。

 

「・・・ぅぅぅ・・・とりあえず、シャワーを浴びよう」

 

 すずかはしばらく悶えていたが、気だるそうな表情を浮かべてベットから立ち上がり、若干内股で歩き出す。どうやら浴場へと向かうようだ。自室のベッドから扉までの道のりには下着類を含めて、乱雑に脱ぎ捨てられた衣類が転がっている。普段の几帳面なすずかを知る者からすればあり得ない光景であった。

 

 

 すずかは昨日の出来事を思い返しながら扉を開き、浴場までの道のりを歩きだした・・・・・・

 

 

 

 

 テスト明けの週末に行われた模擬戦は魔力を使い果たしたクラークが地面に倒れたことで終結した。

 

「うん、これなら大丈夫ね。ただの魔力切れだからすぐに目を覚ますわ」

 

 シャマルが仰向けに寝かせたクラークへ手をかざすと、発せられる新緑の光がその身体に吸い込まれていく。

 

「そ、そうですか」

 

 エメリーはクラークの顔色が良くなっていく光景を見て安心した様子で息を吐いた。

 

 

「烈火君?」

 

「どこ行くんだよ」

 

 エメリーとシャマルの耳になのはとヴィータの声が飛びこんでくる。

 

「約束は済んだはずだ」

 

 烈火は防護服(バリアジャケット)を解除し、用は済んだと言わんばかりに踵を返して出口に向け、歩いていく。

 

「あ!?待ってよ。烈火!じゃあ、はやて。私もこれで・・・」

 

 フェイトは長い金髪を揺らして烈火の後を追って行った。そのまま2人は八神家から出て行くようだ。

 

「んだよ!アイツ、感じ悪いな」

 

 ヴィータは烈火の淡泊な態度に毒を吐き、エメリーは2人が退出して行った方向を睨み付けていた。程なくしてクラークが目を覚ましたが、今回の惨敗は流石に堪えたのか気落ちしているのは誰の目から見ても明らかだ。

 

 今回の戦いに対して模擬戦として全力で臨んでいたのは自分だけ、対戦相手の烈火にとっては空気中に漂っている埃を払う程度のものでしかなかった。想い人の前で盛大に空回りした挙句、歯にもかけられず無様に敗北したのだからクラークのプライドはズタボロだろう。

 

 時間こそまだ大分早いが、気落ちした様子のクラークを前にして、他のメンバーで組み合わせを変えて模擬戦をしたり、休日を謳歌する学生の様に遊んだりするような雰囲気でもなかったので、そのまま解散することとなった。

 

 

 

 

「はぁ・・・どうしちゃったんだろ・・・」

 

 すずかは熱いシャワーを浴び終わり、衣類を身に纏いながら熱っぽい溜息を吐いている。すずかの脳裏に焼き付いているのは数週間前の光景。事あるごとにフラッシュバックする記憶によって集中を欠いているようだ。

 

 巻き込まれたのはロストロギアを巡る魔法関係の事件。人質状態となり、凶刃を向けられて命を奪われようとしていた自分を救ったのは1人の少年であった。

 

 

 

 

 すずかが愛読している書物にある王国の王子と吸血鬼の姫の物語がある。

 

 姫は王子の事を好いていたが、自身が普通の人間でないために身を引く。その後、別の姫と寄り添う王子を悲しげに見つめる日々を過ごしていた姫だったが、ある時に吸血鬼であることが周囲に知れ渡ってしまった。

 

 親しかった者達は手のひらを返したように姫の傍から離れていき、姫自身もすべてを失った。親しかった者達に、自分を慕っていた民衆によって討ち滅ぼされようとした時、姫を助けに来たのは白馬に乗った王子であった---

 

 長い時代(とき)の中で書物の原典は失われ、記述されているのはここまでだ。ここからどういう結末になったのかは今となっては知る由もないが、すずかはこの書物を幼い頃から何百回も何千回も読み返している。

 

 親しい者らに自らの素性を隠して生きた、この姫に何か通ずるものがあったのだろう。だが、すずかはこの世界がどれほど不条理に出来ているかということを同年代の少年少女よりも詳しく知っている。

 

 もし自らの素性が明るみになった時、世間がどんな反応をするのか・・・もし周囲に裏切られて糾弾されたのなら、自分の側について助けになってくれる者がいるのか・・・想像するだけで身が震える思いだ。

 

 現実は物語の中ほど甘くはないのだ。親しい者達が自分を受け入れてくれる保証はない。ましてや、窮地に駆け付けてくれる白馬の王子などいる筈もない・・・そう思っていた。

 

 

 だが、姉の忍は自らの全てを受け入れてくれる相手と結ばれ、愛を育んでいる。すずかはそんな姉の事を羨ましく感じていた。自らにもそのような存在が現れるのだろうか、そんな淡い希望を胸に抱くようになっていた。

 

 

 その矢先、犯罪者の思惑に利用される形で捕らえられて死に直面した自分は白の騎士(ナイト)によって助けられた。

 

 自分は素性を隠しているし、助けられた相手は出会って数日しか経っていなかった親友の幼馴染・・・物語の中の登場人物とは違い、特別な繋がりもない他人同士だ。

 

 そうであるはずなのに、氷刃のように冷たい蒼い瞳に心を奪われ、周囲の全てを支配するかのように煌いていた巨大な蒼翼に見惚れてしまった。圧倒的な力で敵を薙ぎ倒していく様にすずかの胸の鼓動は高まり、今までに感じた事がないほどの身体の疼きを覚えていた。

 

 窮地に陥った自分を救い出す白騎士・・・物語と状況は違えど、奇しくもすずかが憧れてやまなかったシチュエーションと重なっていたのだ。

 

 

 

 

 シャワーを済ませたすずかはリビングへと赴き、メイド達が用意した朝食を取る。

 

「どうしたの、すずか?」

 

 共に朝食を取っていた忍はすずかに心配そうな視線を向けており、隣の恭也も同様であった。

 

「え?う、ううん!何でもないよ。ちょっとボーっとしてただけだから」

 

 すずかは何かを考えこむように俯いていたが、忍らに声をかけられたことに驚きの表情を浮かべ、どもりながらも取り繕うように身体の前でワタワタと手を動かしている。

 

 それからは普段通りのすずかに戻り、朝食を終えて自室へ戻って行った。

 

 

 

 

「明らかに様子がおかしかったが、大丈夫なのか?」

 

「うーん、多分ね。そのうち時間が解決してくれるとは思ってるけど・・・」

 

「む、原因に心当たりがあるという事か?」

 

「ええ、私の推測でしかないけど、多分合っていると思う」

 

 恭也は事情を知っていそうな忍へ声をかける。普段通りに振舞っていたように見えたすずかだが、やはりいつもと違い精彩を欠いているように感じ取れたためであろう。ノエルは朝食の片付けを行いながら2人の話に耳を傾けており、ファリンは手を止めて心配そうな視線を向けていた。

 

「先週末になのはちゃん達がうちに試験勉強に来た時の事を思い出してほしいのだけれど・・・」

 

 恭也らは忍に言われた通りに試験期間中に魔法絡みの事件に巻き込まれて学校を休んだため、遅れた分を取り戻すと息巻いていたなのはらが勉強会と称して月村家に来た時の事を思い返す。参加メンバーは、なのは、フェイト、はやて、アリサ、烈火とすずかであった。

 

「あの時に何かあったのか?俺の目からは特に問題ないように見受けられたが」

 

 恭也は疑問を呈した。事件前に月村家に来たときは自身と烈火との再会、また初対面の面々との紹介と、なし崩し的に開かれたお茶会によって、とても勉強会と言えるものではなかったが、先週末に行われた際には、皆が真剣に取り組んでいたように見えたためだ。

 

「すずかお嬢様は今朝同様に、勉学会の際も精彩を欠いていたように見えましたね」

 

「そーですね。なんかいつもよりも反応が鈍かった気がします!」

 

「そ、そうだったか?」

 

 ノエルとファリンはすずかの様子がいつもと違っていたことを思い出した。恭也以外の3人はすずかの異変に気が付いていたようだ。

 

「はぁ、恭也の鈍さはいつになっても改善されないわねぇ。そこら中で女を引っ掛けて来るからたまったもんじゃないわ」

 

「全くですね」

 

 忍といつになく辛口なノエルが恭也に対して呆れたような様子で溜息をつき、半眼で睨んでいる。

 

「えーっと?・・・むぅぅぅぅぅ」

 

 周囲の変化についていけていない様子のファリンも、とりあえず主人や姉に倣って頬を膨らますように恭也へ不満げな様子を見せた。

 

「い、今はそんなことを話している場合ではないだろう。今までだってなのは達がこの家に来ることなど何度もあったはずだ。それで何故、すずかの様子がおかしくなるんだ?」

 

「ふぅ~ん。まあ、さっきの事は後で詳しく聞くことにしましょう」

 

「ええ、その方がよろしいかと。今は本題に戻るべきですね。今は・・・」

 

 旗色が悪くなってきた恭也は強引に話の内容を元に戻そうと試みる。ジト目を向けて来る忍とノエルは相も変わらずといった様子だが、とりあえずの話題転換には成功したようだ。

 

「そうねぇ。確かに小学校の頃からうちに来ることは何回もあったけど、今回はちょっと事情が違うってことよ。最近、あの子たちの周りで大きな変化が起きたわよね?」

 

「・・・蒼月様ですね」

 

「ええ、そうよ。彼の存在はすずかとその周りに少なくない影響を与えたという事・・・」

 

 忍は勉強会でのすずかの様子を鮮明に思い出すことができる。

 

 

 

 

 アリサがなのはとはやてを、すずかがフェイトと烈火に付く形で試験対策勉強へと臨むことになった。アリサの熱血指導により、なのはは涙目でテキストと向かい合うことになり、はやては乾いた笑いを浮かべながら数式を解いている。

 

 

 賑やかなアリサ達の机と少し離れたところでは、対照的に静かな時間が流れていた。フェイトは問題集を解きながら分からない部分をすずかに質問し、烈火は過去数回のテスト問題から出題傾向を分析していた。

 

 すずかはフェイトらに質問されたときにはそれに答え、それ以外の時間は自らもテキストを広げて試験前の復習に望んでいるようだ。

 

 

 

 皆が真剣に勉学に取り組んでいるため中学組は気が付いていなかったかもしれないが、和から外れて見ていた年長組からは、すずかが心ここに在らずといった様子だったのが見て取れた。

 

 すずかは広げたテキストに文字を書き込む様子はなく、フェイトの質問に答える時以外はある一点に視線を向けては逸らし、また視線を送りといった様子で、その行動を何度も繰り返していたのだ。

 

 視線の先にあったのは、なのはの幼馴染だという少年の横顔であった。

 

 

 

 

「まあ、一番の原因は私でしょうけどね」

 

「どういうことだ?」

 

 恭也は自嘲するかのように笑みを浮かべた忍を気遣う姿勢を見せながら、疑問の声を投げかける。

 

「あの子は私には無いものを持っている。でも、あの子が欲しくてやまないものを私は持っている」

 

 誰もが忍の話に耳を傾けている。

 

「私は友人と言える人物に恵まれなかった。いえ、自分から作ろうとしなかったのが正しいわね。〈夜の一族〉や遺産相続の事があったから、恭也と会うまでは他人に心を開くことがなかった」

 

 月村忍、すずかはただの人間ではない。〈夜の一族〉と呼ばれている吸血鬼であり、その中でも純血種と呼ばれ、一族の血をより濃く引き継いでいる。夜の一族は優れた身体能力と長い寿命、いくつかの超常能力を持っており、定期的に異性の血液を摂取せねばならないという欠点を除けば人間の上位互換ともいえる種族であった。

 

 だが、夜の一族は普通の人間と比べれば少数であり、自らの素性を知った相手には契約を持ち掛け、そうでないのなら記憶を消すことで、世間にその存在を知られることなく闇の中を生きている。

 

 加えて月村家での遺産相続騒動に巻き込まれた忍は一部の人間以外に心を開くことがなかったようだ。

 

「すずかに在って私に無い物、それは心を許せる多くの友人」

 

 すずかは初等部入学早々に一悶着を起こしたが、そこで生涯の親友と出会うことになった。壁を作っていた忍とは対照にアリサやなのはを始めとして多くの繋がりを持ち、学生生活を謳歌している。それは、周囲と距離を取っていた忍には長らくできなかったことであった。

 

「私に在ってすずかに無い物、それは自らの全てを包み込んでくれる愛しい人(パートナー)

 

 忍は高校入学時に高町恭也と出会った。最も、深く関わりを持ったのは最上級生になってからであったが・・・

 

 種族の違いを乗り越えて結ばれた恭也と忍だが、そこに至るまでには様々な困難が立ち塞がった。夜の一族・・・それも名家と言われている月村に生まれた自分が家の決めた相手ではなく、自らが選んだ相手と生涯を共に過ごすことができるこの状況は奇跡に等しいものと言っても過言ではない。

 

 

 

 

「私と恭也が一緒にいるところを見れば、あの子だって自分もって思っちゃうわよね」

 

 忍はかつて斬り落とされ、恭也の血液よって繋がった自らの左腕を撫でながら呟いた。できる事ならば、すずかにも自らが愛した人間と共に歩んで欲しいと願うが、夜の一族という特異的な事情がその障害となることは他でもない、自らが体感してきたことだ。

 

「詳しい事情は聞けなかったけれど、すずかは蒼月君に危ない所を助けられた。私と貴方が繋がりを持った時のようにね。結果的にあの子の前で見せつけるように幸せを享受した私が言える事じゃないのかもしれないけど、すずかの花咲く前の(つぼみ)のような気持ちがどんな形であれ、良い方向へ向かうことを祈るしかないわ」

 

 すずかの抱いている想いはかつて忍自身が抱いていた物と同じであろう。すずかが耐え切れずに自らの素性を打ち明けてしまった時、烈火が夜の一族の事を受け入れてくれれば言うことはないが、もし拒絶されたのならば烈火に対して記憶操作を行わねばならないし、すずかは心に大きな傷を負うだろう。

 

 一方で抱きかけの想いを打ち明けないという選択肢もある。多少のしこりは残るかもしれないが、年齢を経ればいずれ若かりし頃の淡い思い出へと昇華するだろう。ある意味では一番丸い選択肢と言える。

 

 自分達にできることはすずかの選択を尊重し、気持ちが通じ合ったのなら精一杯祝い、傷ついたのならそれを癒すこと。もし、すずかが自身の事を打ち明け、拒絶されたのなら一族の掟に従い、忍の手で烈火の記憶から夜の一族を抹消する。

 

 万が一記憶操作を行うのだとしたら、月村家の掟を年場もいかぬ少年に一方的に押し付ける事になるだろう。その事ですずかに疎まれる事になるのだとしても、彼女の姉として、保護者として、月村家の当主として自らの負うべき責任だと静かに瞳を閉じた。

 

「忍・・・」

 

 恭也は重苦しい雰囲気の忍の肩に手を置いて優しく声をかける。忍は多くを語らない不器用な恭也の想いを肩に置かれた手のひらから感じ取り、その大きな手に自らの手を重ねた。

 

 

 

 

「そういえば駅前に来るのは久しぶりだなぁ」

 

 すずかは朝食後、私服へと着替えて海鳴市街へと出ていた。

 

「最近は忙しかったし、一人で歩くのも久々かも」

 

 専属メイドのファリンやアリサらといった友人を伴わずに外出することはすずかにとって久しぶりの事であったようだ。年度末にやって来た突然の転入生に始まり、自身や友人の家族らが相次いで事件に巻き込まれ、先日までは期末試験であった。忙しい日々の中で1人の時間という物が少なくなっていたようである。

 

「今日は欲しい本の発売日だし、羽を伸ばしちゃおうかな!」

 

 幼い頃から読書を趣味としているすずかにとってはお目当ての書籍を買いがてら、気分転換を兼ねての外出のようだ。

 

 すずか自身も空元気なのは自覚しているようであるが、胸に抱えるモヤモヤを振り払うと言わんばかりに若干大股気味で歩き出す。

 

「えっ!?」

 

 目的の書籍店までの道のりでウィンドウショッピングを楽しんでいたすずかの目に衝撃の光景が飛びこんで来た。

 

 

 

 

 

 

「で、次はどこに行くんだ?」

 

「えーっと、あっちかな」

 

 すずかが目の当たりにしたのは私服姿の烈火とフェイトが並んで歩いている光景であった。他のメンバーを待つことなく移動し始めていることから2人での外出と思われる。

 

 

 

 若い男女が2人きりで肩を並べて歩いている。これが意味することが分からないほど、すずかは子供ではなかった。

 

「どうして・・・あの2人が・・・」

 

 それでも、すずかは否が応にも乱れていく鼓動を抑える術を知らない。

 

 

 烈火の隣で楽しげに微笑むフェイトを目の当たりにした瞬間、自分の胸が軋む音が聞こえた気がした。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます!

何やら前回の話から読んで下さる方が増えたようで感謝感激でございます!

皆様の期待に沿えるかは分かりませんが全力全開で執筆の方に励みたいと思っています。

そして、今回の第3章ではリリカルなのはの前身であるとらいあんぐるハート3の要素が若干含まれます。

とらハファンの方からすると色々矛盾しているかと思います。

一応、執筆するに際して色々設定を考えてきましたが、それらを詳しく描写するととんでもない文字数になりそうでしたので敢えて省略いたしました。


恭也は忍√、士郎は存命、とらハ原作にいなかったすずかは存在するという、リリカルなのはをベースに夜の一族関係の話があったという風に思っていただければ幸いです。

次回はデート回となります。
できるだけ早くお届けできるように頑張りますね。

感想、お気に入り等が私の原動力となっていますので頂けましたら嬉しいです。

ではまた次回お会いいたしましょう!

ドライブイグニッション!

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