魔法少女リリカルなのは Preparedness of Sword 作:煌翼
金色と深紅の閃光が目まぐるしく空を駆ける。
「ちょこまかとウザってぇな!!!オラァァ!!」
「っ!!?このっ!!」
漆黒の戦斧〈バルディッシュ・アサルト〉を展開したフェイトに追いすがるかの如く、赤髪の少女、エリュティア・プロミナートが深紅の10本爪〈プロメテウス〉を振りかざす。
エリュティアの騎士甲冑は装飾が施された赤いレオタードの様なものであり、フェイトのソニックフォームに近いものを感じさせる。プロメテウスは赤をメインに黒いラインが入った腕を覆う籠手であり、両腕に装備されている。両腕の指部は巨大な鉤爪の様に鋭利に尖っているようだ。
「ガーネットストーム!!」
「クレッセントセイバー!!!」
エリュティアが右手を振るえば5本の爪状の斬撃が飛翔し、フェイトが振るった大鎌から金色の刃が回転しながら飛んでいき、それを迎撃する。
魔法同士のぶつかり合いで生じた硝煙の中からクレッセントセイバーで迎撃しきれなかった1本の爪状の斬撃が飛び出して、フェイトの頬を掠めた。
さらにその後を追うようにエリュティア自身も右腕を突き出すように突貫してきている。腕部に格納されているカートリッジを炸裂させ、飛び出す薬莢を振り切るように爪部に深紅の魔力を纏った一撃をフェイトに向かって繰り出す。
対するフェイトはバルディッシュのカートリッジをロードさせて、向かってくる鉤爪を防ぐように障壁を展開しながら離脱を試みる。
だが、エリュティアの一撃はフェイトの障壁を熱した鉄でバターを斬り裂くかのように両断したのだ。
「大した速さだなぁ!!」
しかし、一撃自体は直撃せずにフェイトはどうにか回避に成功したようである。エリュティアはフェイトの軌道に対して感心するように笑みを浮かべていた。
(今の威力は一体?それに殺傷設定・・・)
フェイトの表情は険しい。魔力を纏っているとはいえ、手数で攻めるタイプに見えるエリュティアの攻撃があまりにも強力であったためだ。
防御が薄いと言われることが多いフェイトではあるが、それはあくまでソニックフォーム等の機動力を有する形態のみだけの話である。魔力量自体は管理局でも一握りしかいないほどの高水準であり、フェイトの魔力障壁はかなりの硬度を誇っている。
であるにもかかわらず、火力特化に思えない一撃で障壁をいとも簡単に斬り裂かれてしまったのだ。ここまでの戦いで爪を掠めた頬と左の二の腕には鮮血が流れている。怪我と言えない軽傷である為、戦闘自体には支障ないがこの状況は芳しい物とは言えない。
さらにはエリュティアは相手に身体的外傷を与えることができる殺傷設定を使用しているようである。これはあくまで捕縛を目的とする管理局員が基本的に使うことのない機能であり、一撃を与えれば身体的損傷を与える事ができる殺傷設定と基本的に魔力ダメージしか与える事の出来ない非殺傷設定で打ち合えばどちらが有利なのかは明白だ。
「殺傷設定での魔法行使・・・またお話を聞かないといけないことが増えちゃいましたね」
「だから、話すことなんてねぇって!!言うこと聞かせたきゃアタシをぶっ殺すことだな!」
対峙するフェイトとエリュティア・・・
「速さ以外はこっちが不利だね。行くよバルディッシュ!!ドライブッ!!!」
《Full Drive Ignition》
フェイトは自身の覚悟の形態〈ブレイズフォーム〉へと
「ほぉ、顔に似合わないゴツイの使うじゃん!」
エリュティアはフルドライブモードを起動したフェイトに対して、左手の鉤爪を軋ませながら好戦的な笑みを浮かべた。
「不安要素はあるけど、何とかしてみせます!!」
フェイトは金色の大剣を正眼で構えてエリュティアに言い放つ。相手がどのような方法で障壁を突破したのかは定かでないし、厄介な殺傷設定で襲い掛かってくる。だが、そんなものはフェイトが立ち止まる理由とはなり得ない。
互いに目の前の相手を見据える。
「じゃあ、楽しませてもらおうか!!!」
「行きますッ!!」
エリュティアが通常形態の深紅の爪〈スカーレット・ネイル〉を振りかざし、フェイトが白いマントを靡かせて大剣〈ザンバー〉を振るう。再び、深紅と金の閃光が目まぐるしく空を舞う。
「どうしてこんなことをしたの!!?」
「貴方には関係ないと言っているのだけど?」
フェイトとエリュティアの高機動戦闘とは対照に、なのはと翠髪の少女、スリネ・ソレイユは激しい砲狙撃戦を繰り広げている。
桜色と翡翠の砲撃が戦場のど真ん中で激突した。
砲撃同士の激突の余波で地面が
低魔力保持者であれば一撃を放つことすら敵わぬほどの高威力の砲撃が連発される様は圧巻の一言であるが、徐々に戦況が片方に傾き始めた。
「ウインティルバスター!」
スリネのデバイス〈ゼピュロス〉の砲身から翡翠色の砲撃が放たれた。体の右側に携えた白いフレームを基調とし緑色の外部パーツで補強されている巨大な砲身が火を噴き、矢継ぎ早に次なる砲撃が発射される。
「チャージが早すぎ!?レイジングハート!!」
なのはは一撃目を〈ディバインバスター〉で相殺したが続く次撃に対して迎撃が間に合わないため、カートリッジをロードして強固な障壁を作り上げた。魔力障壁の強固さに定評のあるなのはだけあってどうにか砲撃を凌ぐことには成功したが・・・
「じゃあ、これで終わりね」
攻撃を受け切ったなのはの背後では、スリネがゼピュロスを先ほどよりも砲身が短い、近距離戦闘形態〈マチェーテ・カノン〉へと変形させ、終幕を告げる砲撃を撃ち放とうとしていた。
「間に合ってッ!!!?エクセリオン・・・バスタァァァァ!!!!!」
なのははレイジングハートのカートリッジを3発炸裂させ、振り向きながらフルドライブ〈エクセリオンモード〉へと移行させる。槍のように鋭くなったレイジングハートの穂先から打ち出されるのは桜色の極光・・・
「なっ!?ウインガルバスター!!!」
スリネの表情が驚愕に染まる。目の前の少女は自身の砲撃に対処しながら、自らの魔力チャージを行っていたということだ。厳しい表情のスリネはチャージを完了していたショートレンジバスターで迎撃する。
瞬間・・・周囲を爆風が包み込んだ。
「はぁ、はぁ。アレはッ!?」
爆風の中から
「なんて馬鹿魔力なのかしら。やることがめちゃくちゃね」
表情を若干硬くしているスリネであったが、手傷を負ったなのはとは対照的に全く外傷がない。
そして、彼女の周りには魔力障壁とは違う実体を持った盾が浮遊している。なのはの驚愕の原因はこちらであった。スリネの前方に展開された翡翠色の1基の大きな盾、なのはは似たようなものを紙面越しではあるが目撃したことがある。
管理局と提携している民間企業〈カレドヴルフ社〉が開発している最新鋭の防衛機構〈独立浮遊シールド〉に酷似しているのだ。それを前面に展開し、自身の障壁と合わせて砲撃激突の余波を打ち消したということだろう。
「今回は久々に厳しい戦いになりそうだね。でも頑張れるよね?」
〈All Right My Master〉
実戦投入に至っていないはずの最新鋭の技術を操る相手に苦戦は必至だ。しかし、なのははいつも通りに自身の愛機に問いかける。
「うん!じゃあ、行こっか!」
なのははレイジングハートの返答に満足そうに微笑み、桜色の翼を翻して空に飛び立った。
「全くっ!ムカつくわね!!!!私が用があるのはあっちのボウヤなの!!」
「はい、そうですかと貴様の思う通りにさせるわけが無かろう!!!」
〈ダーインスレイヴ〉の黒刃と〈レヴァンティン〉の白刃が爆轟を立てて激突する。
デバイス起動と同時に金髪の女性が烈火に飛び掛かろうとしたがシグナムが間に割って入り、そのまま戦闘に突入した。以降2人の美女による激しい斬り合いが繰り広げられているようだ。
「何よ!この乳牛女!!」
「なぁ!?」
「あらぁ~自覚なかったのかしら?さっきから動くたびにブルンブルン揺らしちゃって下品な女ね!!」
金髪の女性はシグナムを嘲笑うような表情で罵声を浴びせた。
「な、な、な・・・貴様にだけは言われる筋合いはない!!」
シグナムの眉間に皺が寄り、女性の罵倒に声を荒げる。
目の前の女性の騎士甲冑は黒を基調としたライダースーツの様なものに最低限の防具が付いたものとなっていた。大きく膨らんだ胸部、縊れた腰、肉付きのいいヒップと女性的な体のラインがこれでもかと周囲に晒されるデザインである。加えて胸元のチャックはへそ下まで完全に降ろされており、深すぎる谷間や白い腹部に至っては丸見えであるためだろう。
「私のボウヤとお話してちょっとイイ事するだけなんだから邪魔しないでくれるかしら?」
女性はシグナムの憤慨など何のその、烈火の方を一瞥し、飄々とした様子で自身の刀剣型デバイス〈ダーインスレイヴ〉を上段から振り下ろす。シグナムは刀身や柄の部分が竜の鱗を思わせるかの様に刺々しい意匠となっている片刃の長剣を〈レヴァンティン〉で受け止めた。
「貴様のではない!!」
「じゃあ、何?貴女のだって言うの!?」
「そんなことは言ったつもりないが!」
どこか人間離れした美貌を持つ2人の美女の表情がどんどん険しい物へと変化していく。鈍い鉄音を奏でて火花を散らしながらぶつかり合う互いの刀身・・・
「ふーん、嘘ね」
「下らん事ばかりベラベラと!」
「だって・・・ボウヤの方を見た時、一瞬だけ女の顔してたもの!」
「世迷言を!」
シグナムは女性の指摘に対して、彼女らしからぬ間の抜けた表情を一瞬だけ浮かべたが、すぐさまレヴァンティンを叩きつけ返した。
激しい言い合いを繰り広げながらも黒刃と白刃の剣戟はさらに激しさを増す。
「その下品な発情乳牛で汚されたボウヤを私が救ってあげなくっちゃね!!」
女性は固い素材で出来ている騎士甲冑を内側からはち切れんばかりに押し上げているシグナムの胸元を睨み付けながらダーインスレイヴを横薙ぎに振り払う。
金髪の女性は胸元を強調している騎士甲冑のデザイン同様に自身の胸には相当の自信を持っているようであるが、目の前のシグナムは自分と五分、もしくは僅かにサイズで上回っていると思われる。先ほどの女性で言う〈女の顔〉と相まって珍しく怒りの表情を示しているようだ。
「仮にもベルカの血を引く末裔がそのような下劣な事ばかり言っていて恥ずかしくはならんのか!?」
女性の傍若無人な振舞いを前に、シグナムも額に青筋を浮かべながらレヴァンティンで真っ向から迎撃した。
両者はぶつけ合った剣に力と体重を込めて前のめりになり、額を突き合わせて睨み合う。人外じみた美貌を誇る美女同士が互いの吐息が顔にかかりそうな近距離で見つめ合っており、さらには前屈みになったせいで互いの超弩級の胸部装甲が突き合う様は何とも言えない物を感じさせなくもないが、両者が纏う鬼の様な殺気によって恐怖の光景と化している。
「特A級犯罪者、イヴ・エクレウス・・・」
「あら、私のこと知ってるのね?」
その証拠に鍔迫り合っている互いの刀身は悲鳴を上げており、相手の腕を粉砕させんばかりに力が込められているのが遠目からでも見て取れるほどだ。
「貴殿は〈エクレウス家惨殺事件〉の首謀者とされている。その顔は管理局全体に知れ渡っているぞ」
シグナムが語る〈エクレウス家惨殺事件〉・・・
古代ベルカに連なる由緒正しい家系であったエクレウス家の正当後継者とされていたのが目の前にいる女性、イヴ・エクレウスだ。しかし、10年前、突如としてエクレウス家の人間が全て殺害される事件が起きる。これが〈エクレウス家惨殺事件〉であり、イヴはその首謀者とされている。
その後は裏社会に名を轟かせ、管理局の凶悪次元犯罪者リストに名を連ねる事となった。彼女は最高ランクの1つ下である〈特A級犯罪者〉であり、総合、空戦、陸戦にかかわらず、AAランク以下の魔導師には即座の敵前逃亡が許されており、逮捕勧告なしで殺傷設定の魔法による問答無用の殺害が許可されているほどの危険人物ということになる。
イヴは最高ランクの〈S級犯罪者〉に名を連ねる者達のような世界規模の大量殺人や危険な思想家、マッドサイエンティストと比べると起こしてきた事件の規模が小さいため、その1つ下のランクとして登録されているが、騎士としての実力的には管理局のトップエースと互角以上であり、実際に彼女と戦闘して生き残った局の魔導師はいない。
危険性だけで言うのなら〈S級犯罪者〉と比べても何ら遜色がないと言えるだろう。
「そんな昔の事を持ち出して・・・有名人は困っちゃうわね!!」
イヴは気怠そうな表情を浮かべたかと思えば、すぐさま目尻を吊り上げてダーインスレイヴの鍔の部分から薬莢を飛び散らせ、ダークレッドの魔力を刀身に纏わせた。
「紫電っ!?・・・一閃!!」
シグナムもレヴァンティンの撃鉄を起こして、紅蓮の一撃を打ち放つ。だが、これは攻撃でも迎撃するための物ではなく・・・
「あら?今ので決まったと思ったけど躱されちゃったか」
イヴは殺すつもりで放った魔法が躱されたことに驚いている。
「今のは・・・」
シグナムはイヴの一撃に悪寒を覚え、刀身を戻しながら咄嗟に飛び退いていた。その手のレヴァンティンの刀身にはわずかであるが
「これは骨が折れそうだ」
シグナムはレヴァンティンの
2人の美女は再び剣を携えて、相手に斬りかかった。
(アレは・・・怖すぎる)
烈火は結界内で激しい剣戟を奏でているシグナムとイヴの姿を見て冷や汗を流している。額に青筋を浮かべた爆乳美女同士によるキャットファイト・・・
加えて言い合いを繰り広げている美女2人であるがその実、戦いの内容自体は滅多にお目にかかれないほどの高次元な
「余所見をしている場合ではない!!」
そんな烈火の眼前を長槍が通り過ぎた。
黒のメインフレームに青い装飾がなされた穂先が二股に分かれている長槍型デバイス〈オルトロス〉を振り回すのは銀の騎士甲冑に身を包んだ銀髪碧眼の少年、ヴァン・セリオンだ。
「フローレイスピア!!」
ヴァンが持つオルトロスの穂先から氷刃が出現し、リーチを伸ばした刀身を烈火に向かって突き立てる。烈火はウラノスの刀身を氷刃に押し当て身を躱して距離を取ろうとするが、ヴァンは追撃とばかりに槍を突き出しながら氷の槍状の魔力スフィアを打ち出す。
「氷結の魔力か・・・」
烈火は驚きの表情を浮かべて迫り来る魔力弾を躱していく。
ヴァンの使用魔法に用いられているのは氷結の魔力。つまり彼は〈魔力変換資質・氷結〉の保持者ということだ。
魔導師の中で魔力を別のエネルギーへと変換・付与する〈魔力変換資質〉を使える者自体は数多くいるが、変換技術自体の難易度が高いため実戦投入できるレベルとなるとその数は途端に減少する。
魔力変換資質には〈炎熱〉、〈電気〉、〈氷結〉の3種類が存在し、特に氷結は資質持ちが少なく、技術習得も困難かつ、変換の難易度が他の2つに比べて跳ね上がる為、それを使いこなしているヴァンは非常に稀有な存在であるということだ。
ヴァンは烈火を間合いから出さないと言わんばかりに身体強化、加速魔法を駆使して槍を突き出し続けている。剣と槍という時点で間合いの差があるにも拘らず、オルトロスは穂先の氷刃によってリーチも一撃の重みも増しており、烈火は突き、薙ぎ、払いを組み合わせた連撃の前に回避に専念せざるを得ない。
重量を増したオルトロスを手足の様に操るヴァンの技能は凄まじいが、烈火は手の中でウラノスを逆手に持ち替えて、迫り来るオルトロスの穂先付近の柄を狙って下から斬り上げるように刀身を叩きつけた。僅かであるがヴァンの姿勢が崩れ、開いた胴に烈火はウラノスの機構を双剣形態である〈バニシング・エッジ〉へと変えて左の刃を振り下ろす。
「っ!?このっ!!!」
ヴァンは迫り来る刃を防ぐ為に弾かれ気味だった槍を逆回転で引き戻し、穂先とは逆の柄の最後端でどうにか受け止めた。
烈火は刃を押し込むことをせず、瞬間にオルトロスと鍔迫り合う左の剣を格納した。ウラノスを双剣のバニシングから通常の長剣形態である〈エクリプス・エッジ〉へと戻しながら身体全体を回してヴァンの腹部へと逆蹴りを撃ち込んだ。
ヴァンは烈火の左の刃の上段からの一撃を無理な体勢で防いでいたため、蒼い魔力を纏った蹴りをまともにくらったが、衝撃に咳き込みながらも足元に白銀の剣十字を出現させ最小限で踏みとどまる。
「フォルストゥバスター!!!」
ヴァンが頭上で長槍を1回転させればカードリッジを排出し、穂先のパーツが開いて姿を変える。通常形態である二又の長槍、〈フローレン・ランス〉から穂先部が大型化した砲撃形態の〈クルスタロ・ランサス〉へと機構を変え、砲身から霜を纏った白銀の砲撃が打ち出される。
「エタニティゲイザー!」
対する烈火もウラノスの純白の刃に蒼い魔力を纏わせて斬撃を撃ち放つ。
煌めく蒼い斬撃と白銀の砲撃が激突し、周囲を衝撃が包み込んだ。
海鳴市に同時展開された結界の中では魔導師達が激戦を繰り広げているが、戦いは終わるどころかむしろ勢いを増している。
このことから謎の一団の戦闘能力は時空管理局のエースであるなのは達と比べても遜色ないということだ。
最新鋭の技術を携え、突如として襲撃を仕掛けて来た謎の一団の目的とは・・・・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
オリキャラやオリジナル設定が多数出てきましたが皆様大丈夫だったでしょうか?
今回はバトル&バトル&バトルといった感じでございます。
実はこの作品30話以上も話がありますけど、ジュエルシードの暴走体を除けば、魔導師VS魔導師ってクラークVS烈火の模擬戦しかやってなかったんですよね。
まあ、今回も集団戦ではありますが(汗)
そして今回の話は情報量が相当多かったかと思いますが、色んな意味でこの作品の1つのターニングポイントとなっています。
なのはファンの皆様にとってはんんっ!!?という単語や描写がチラホラと出て来ていたと思いますので、大体予想が付いちゃうと思いますがね。
そして上記に書いた通り、オリキャラや独自設定が多数出てきて本格的に話の本筋に絡みだしたこともあって今話から新コーナーを設けました。
オリジナルキャラ、設定紹介のコーナーです!!
皆さん、設定やキャラ紹介で纏めてやれよと思われるかもしれませんが勘弁してください(土下座)
めんどくさ・・・いえ!まあその理由も大きいですが一番は本作の話の流れにあります。
自分は新しい小説を見る時に設定話があると思わず見てしまうタイプの人間ですし、少なからずそういう方はいるかと思います。
うちの主人公は物語冒頭は非魔導師として出てきますので思いっきりネタバレになってしまうんですよね。
まあ、話を見てれば大体予想が付く流れかと思いますが、やっぱり、やっと魔法を使ったか。というのと魔導師だったのか!?では後者の方が作品を楽しんでいただけるかなと思いこの場での紹介となります。
記念すべき1回目は今作のメイン主人公の彼から参ります。
蒼月 烈火(第4章時点)
年齢14歳
魔力光
蒼色
魔導師ランク空戦S+相当
術式
ソールヴルム式
男子にしては長めの黒髪と蒼い瞳が特徴でクールで物静かだが以外とノリはいい。
特別管理外世界独自のソールヴルム式を操る空戦魔導師。
幼年期は地球に滞在しており、高町なのはやその一家とはその折に知り合った。
ソールヴルムでは中等部一年までデバイスマスター科に所属していたが、入学当初の当年に勃発したヴェラ・ケトウス戦役と呼ばれる大戦の戦禍に巻き込まれ、同郷の友人達と共に戦争に身を投じる事となる。
多くの犠牲を払いながらも終戦まで戦い抜き、魔力を封印した状態で再び地球へと赴いた。
しかし、その地球では事件に巻き込まれ、早々に魔力を解放することとなる。
幼馴染である高町なのはとの再会や管理局との接触といった出来事を経て、現在も地球に滞在中。
所持デバイス
ウラノス・フリューゲル
バリアジャケットは白をメインに蒼と黒色の装飾がなされたロングコート。
基本形態である純白の長剣〈エクリプス・エッジ〉
高速戦闘に優れた双剣形態〈バニシング・エッジ〉
エクリプスを大型化させた一撃の火力に優れる〈アブソリュート・セイバー〉
中遠距離戦闘でのメインウエポンとなるエクリプスと同カラーの拳銃である〈ステュクス・ゲヴェーア〉
の4形態が確認されているがこれが全てかは定かではない。
フルドライブ
フリューゲルモード
各種の剣、銃モードや防護服のデザインがより洗練された物へ昇華する。
最も特徴的な変化が背に出現する三対十枚の蒼いウイングである実体可変翼〈フリューゲル〉である。
この翼を戦闘中にリアルタイムで動作させることにより、空中における空力・姿勢・重心制御を行うことで機動力、急制動能力、旋回性能を飛躍的に高めている。
またウラノスにはソールヴルムの最新鋭技術である〈スペリオル・タキオンシステム〉が搭載されている。これは飛行、加速魔法とは別に魔力を直接、光圧として推進力に変換するシステムである。
それが広域展開した〈フリューゲル〉の基部から蒼い翼として放出されることにより、更なる機動力を齎し、他の空戦魔導師とは一線を駕す超高機動戦闘を可能としている。
総評
多様な武装と距離と場所を選ばないで戦える汎用性が相まって全体的に高水準に纏まってと言えるだろう。
魔法無効の影響を受けにくい〈スペリオル・タキオンシステム〉が搭載されていることから、魔法無効や非魔導師との戦闘への対策がなされていることが予想される。
致命的な欠点を上げるなら、扱いの難しいイアリス搭載型デバイスをハイエンド仕様で組み上げたため、製作資金が鬼のようにかかることと。
この機体のフルスペックを発揮するには、戦闘中にリアルタイムでの動作が必要な実体可変翼に加えて、蒼い翼の制御も必要となる為、操作性に非常に難がある事が挙げられるだろう。
初めてのキャラ紹介でしたがいかがでしょうか?
ネタバレにならない程度に新情報もあったかと思います。
増えてきたオリキャラだったり、オリジナル魔法なんかの解説もこんな感じでこれからやっていきたいと思いますので、本編外でも楽しんでいただけると嬉しいです。
因みに魔導師ランクに関しては基本的に高い方が強いですが、原作ではAAAランク2人がかりで格下にボロ負けしたこともありますし、はっきり言って強さに直結はしません。
魔導師ランクが低いキャラが高いキャラに勝てないなんてことは全くないないので、雰囲気で楽しんでくださいw
とはいえ、設定やら執筆中に気づいてしまいましたが今回の新キャラのエリュティアちゃんは武器が手甲×2、鉤爪付き、術式が近代ベルカで次回以降のキャラ紹介で発表しますが魔導師ランクが空戦AAA-相当ということでクラーク君の完全上位互換になってしまっていたという事実・・・
Detonationは何回見ても泣けますね。
なのは熱が収まる気配がないですw
執筆の励みになりますので感想等頂けましたら嬉しいです。
では次回お会いしましょう!
ドライブ・イグニッション!!