魔法少女リリカルなのは Preparedness of Sword 作:煌翼
赤い魔力を纏った鉄球が飛び交う。
「てめぇらの目的はなんだ!?」
鉄球を打ち放ったのはヴィータだ。
「さあ、何かしら?」
ヴィータと相対している女性は腰上まで伸ばされた灰髪を揺らしながら迫り来る鉄球を回避した。
さらに返しとして、灰髪の女性、バイア・キュクノスは手に持っている銃剣型デバイス〈アストラ〉から灰色の魔力弾を3連射で撃ち放つ。
「そんなもん効くか!」
「凄い一撃ね!」
ヴィータは迎撃などお構いなしに眼前にシールドを張りながら突っ込む。バイアが放った魔力弾を上空に弾きながら迎撃を突破し、鉄槌型デバイス〈グラーフアイゼン〉を体全体で振り抜いた。攻撃はバイアに回避されたものの、鉄槌が大気を引き裂く轟音により威力のほどが伺える。
「管理局の方!私を助けてください!!」
管理局の面々の近くにいたため戦闘域である結界内に閉じ込められてしまった女性は、隣にいるはやてへと声をかけた。
「助ける?どういうことですか?」
はやては黙っていた女性がいきなり助けを求めてきたことに対して驚きの表情を浮かべている。
デバイス起動前に目の前のバイアから視線を向けられていたことを見ていたはやてはこの女性が今回の一件に少なからずかかわりのある人物だとは予想はしていたが、女性の鬼気迫った様子と管理外世界にいながら管理局の事を知っているということから、それが確信に変わった。
「駄目よ。その男の言葉に惑わされてはね」
「お、男!?」
パニックに陥っている女性を落ち着かせようとしていたはやての耳に飛び込んできたのはバイアの驚愕過ぎる一言であった。はやてはぎょっとした目で隣にいる者をマジマジと見つめる。
顔も声も体つきも何をどこから見ても女性以外の何物でもないはずであるが・・・
「身体は確かに女・・・いえ、女性タイプの物ではあるけど、そいつの中身はオッサンよ」
「どういうことだよ!?」
ヴィータはバイアに対しての警戒を緩めることなく事の次第を問いただす。
「管理局の方々!そんな妄言に惑わされないでください!!」
顔面蒼白の女性の甲高い声がバイアの声を遮るように戦闘域に響いた。
「お前・・・とことんクズ野郎ね。悪党の風上にも置けないわ」
バイアの視線が女性を射抜き、先ほどまで表情の起伏が少なかった端正な顔が怒りに歪んだのがはやてらにも見て取れた。
「そいつはいくつもの犯罪グループに加担して違法研究を行ってきた科学者よ。研究でドジって消されそうになったもんだから自分の作品に記憶データをコピーして逃げて来たってわけ」
バイアは心底侮蔑するかのような表情で女性を糾弾する。
「違う!私は!?そのような事には一切関与していない!」
女性は必死に否定するが、明らかに様子がおかしい。
「こん、な、はずでは・・・」
呼吸を乱しながら女性はなぜこのような事になってしまったのだと後悔の念に苛まれながら、過去の記憶を呼び起こす。
バイアの言うとおりこれまでずっと研究者として過ごしてきた。彼女---彼は優秀な頭脳を持っており、大企業をスポンサーに得て悠々自適に研究に明け暮れる日々を享受していたが、それは唐突に終わりを告げる。
上層部の汚職が世間の目に晒されて企業が倒産したのだ。であるが、この程度なら次の働き口を探せばいい。経営者でも何でもない彼が今の企業にこだわる理由もないし、いくらでもやり直せたはずであった・・・
しかし、関わっていないはずの汚職リストに彼の名前が載っていたことからやり直せたはずの人生の歯車が大きく狂い始める。
フリーランスで活動していた彼自身のブランドに取り返しのつかない傷がついてしまったのだ。これまでのような大企業からの話は一切来なくなり、彼にとっては取るに足らないような小さな仕事がポツポツと舞い込んで来るだけになってしまったのだ。
能力があるはずなのにそれに見合った地位も名誉も得られない。
彼は絶望し、次第にアンダーグラウンドな世界へと足を踏み入れる。そこで出会ったのが
自分と同じような研究者を何名も抱えている組織によって彼は再び自身の頭脳を活用できる場に巡り合えたということだ。
歓喜に包まれた彼が開発に着手したのが魔力を動力に動く自立型戦士〈魔導人形〉と呼ばれる物で室内戦に特化し、潜入、暗殺用のロボットである。
しかし、開発自体は順調に進んでいたものの、謎の人物によって研究、開発されたものが公表されたことによって彼の立場は一気に危ういものとなった。
それは自立型機械兵器〈ガジェットドローン〉と人と機械を融合させる遺失技術によって誕生するサイボーグ〈戦闘機人〉である。
ガジェットは質量兵器を廃するという次元世界の常識から逸脱している為に違法研究とされ、戦闘機人は人間を改造するという特性から倫理的に問題であるということで研究完成を待たずに闇に葬られた技術ではあるものの、あくまで表舞台でのみの話だ。
現在、裏社会の技術者達はこれらの技術の研鑽に余念がない状況となっている。
その理由はこれらの技術は現状、次元世界の頂点に立っている魔導師にとって天敵となり得る物となりつつあるからだ。
ガジェットは魔法をほぼ無効化できるAAAランク相当の防御魔法〈アンチ・マギリンク・フィールド〉、通称〈AMF〉を発生させることのできる個体がおり、この機体群自体の武装も質量兵器で構成されているため、フィールド内で殆どの魔法を無効化される魔導師と違い通常通りの戦闘が可能だ。
戦闘機人も魔力に依存しない特殊な戦闘方法を備えており、魔法無効化空間でもフルポテンシャルを発揮できるという。
実際にガジェットドローンは管理局のスーパールーキーとされていた高町なのはを撃墜し、世間には公にはなっていないが密かにロールアウトされたと言われている戦闘機人はガジェットと連携し、〈地上本部のストライカー〉ゼスト・グランガイツが率いていた部隊を壊滅させたという話もある。
既に多大な戦果を上げているこれらの技術に対して魔導人形は劣っているという烙印を押されることとなった。生産性ならばガジェットが、ワンオフ性能では戦闘機人の方が遥かに優秀であるという結論に至ったからである。
ガジェット、戦闘機人と魔導人形の評価を分かつ、最大の要因は魔法無効状態での戦闘を想定しているか、そうでないかということだ。魔導師相手に絶大な効力を発揮するAMF発動下でフルスペックを発揮できる前者達と逆にその影響をモロに受けてしまう魔導人形・・・
魔導人形は単純に時代の流れに乗ることができずニーズに合わなかった。ただそれだけということだ。
魔導人形は役立たずの烙印を押されてしまったが、男の能力自体は一定の評価を得ていた。男はこれらの技術の解析、研究に当たるようにという命を受けたが自身の魔導人形への情熱を捨てきれずにいたのだ。
魔導人形を戦闘機人並みの完成度にするのだと意気込んでいた男は魔法以外の何かを求め、また性能向上のために情報を集めているうちに、ある管理外世界の
組織には内密で地球の
彼は酷く焦った。自身が主導していた研究は頓挫し、命じられた研究には手を付けていない。このまま自らの有用性を示すことが出来なければ、自分がどのような目に合うのかは想像するまでもないだろう。
多少なりとも組織の内情を知っている以上、逃亡も困難である。
そこで思いついたのが、月村安次郎に貸し与えた〈トルヴ〉の内の1機に自身の記憶データのバックアップを取ることによって、自らの記憶と意志を持った分身を他の世界に逃がして再起を図るという物であった。
「どうして自分の居場所が分かったかって顔してるわね」
バイアは青ざめている女性を睨み付けながら吐き捨てるように言い放つ。
「オリジナルのお前がちょっと脅されただけなのに簡単にゲロったそうよ。もっともその直後に転んで頭を打って死んじゃったそうだから居場所を探すのに時間がかかったけどね」
女性に告げられたのは今までの計画が水泡と化したということであった。バイアは絶望の表情を浮かべている女性にアストラを向けるが、その瞬間、大きくその場から飛び退く。
「詳しい事情はその女とお前に聞く!それでこの一件は解決しそうだからな」
鉄球を撃ち込んだヴィータは飛び退いたバイアを逃がすまいと、ハンマー投げの要領で回転しながらアイゼンのバーニアを吹かしてさらに追撃を繰り出した。
「痛いのは勘弁なのだけどね」
バイアはヴィータに向けて魔力弾をフルオートで撃ちまくるが、強固な赤い障壁に阻まれて全て上空に弾かれてしまう。グラーフアイゼンのハンマーヘッドの推進部とは逆の自身に向けられているスパイク部の乱回転を見て思わず冷や汗を流す。
「逃がすかよッ!!」
ヴィータの一撃は再び空を切った。威力とは対照に攻撃自体が大ぶりである為、身軽なバイア相手に直撃させることは厳しいようだ。
だが、ヴィータはアイゼンの柄から薬莢を吐き出しながら自身の回転数を増やし、遠心力を味方につけて威力を増した一撃を繰り出す。
「流石にワンパターン過ぎないかしら?」
火力は凄まじいが当たらない攻撃を繰り出し続ける様にバイアは呆れたような口ぶりで灰色の魔力弾をヴィータに向かって撃ちまくる。流石のヴィータといえども雨粒の様に向かってくる魔力弾を防ぎきれなくなりはじめ、そのうちのいくつかが甲冑を掠め始めた。
「なっ!?」
しかし、次の瞬間には飛び退こうとしていたバイアの全身に白い帯が巻き付くように絡まりつく。
「相手は1人じゃあらへんよ」
これまで謎の女性の隣で成り行きを見守っていたはやてがバイアに向かって手をかざしている。これははやてが発動させた設置型のバインドであった。
「ようやく隙を見せやがったな」
ヴィータはしてやったり顔で鉄槌を振りかざす。グラーフアイゼンでの一撃に目を取られがちであるが、ヴィータの強みは近、中、遠距離を選ばずに戦える汎用性といえる。
本来の彼女であれば〈ラケーテンフォルム〉での一撃が外れた時点で別の攻撃方法に切り替え、柔軟に戦略を組み立てていくのであろうが、今回は愚直なまでにラケーテンでの一撃を繰り出し続けた。
その理由はバイアの油断を誘い、はやてのバインドを確実に成功させるためである。
はやてとヴィータはマルチタスクによる並列思考でバイアと女性の話を聞き取りつつ、思念念話で作戦を練っていたのだ。ヴィータが相手を猛追し、はやてが会話の最中に虚空に設置しておいたバインド位置に追い込むこと、さらにバインドを重ね掛けして相手の動きを完全に封じ込めて・・・
「今度こそ!ブチ抜けぇぇぇぇっっっ!!!!!!!」
ヴィータはアイゼンの柄を握りしめて全力の一撃を叩き込む。バイアも灰色の障壁を張るが、鉄槌の騎士の一撃の前に大した効力を発揮できないようだ。
「な、なんやて!?」
はやてが驚愕の声を漏らす。アイゼンのスパイクが障壁を貫いたはずであるのにその一撃が炸裂することがなかったためだ。
アイゼンを受け止めるかのようにグレーを基調とした〈独立浮遊シールド〉が割り込んでおり、鋼鉄同士がぶつかり合う鈍い音が周囲に響き渡る。
バイアはヴィータが最新鋭の防衛機構の出現に驚き、アイゼンと独立浮遊シールドがかち合って止まった一瞬のうちにアストラのカードリッジを炸裂させてより強固なシールドを形作った。
「ちょっとびっくりしたけど、これで終わりよ」
バイアの言葉と共に上空から無数の魔力弾が降り注いでくる。
「グレールレイン・・・」
バイアが先ほどまでの戦いで魔力弾を連射していた理由はここにある。ヴィータに弾かれて上空に四散した魔力素をスフィア状に再形成して留めておいたのだ。
会話の最中に細工をしていたのははやて達だけではなかったという事である。戦場に灰色の雨が降り注いだ。
飛び交う氷刃が白刃に砕かれ、儚い音を立てて割れ落ちる。
「ちぃ!?はああああああ!!!!」
ヴァンの振るうオルトロスが空を切った。
迫る長槍を身を反らして回避した烈火がヴァンの喉元へとウラノスの切っ先を突き立てるが、オルトロスの柄が間一髪でそれを受け止める。
それに対して烈火は刃を止めることをせずにウラノスの刀身を寝かせて、接触しているオルトロスの柄を滑らせていくように斬りつけた。
ヴァンは迫り来る白刃に対し、身体強化を最大にして極限まで高めた脚力で空中に展開されている自身の魔法陣を蹴って大きく距離を取ろうとする。烈火の振るうウラノスの間合いから逃れることができたものの、背後に飛んでいるヴァンに対して蒼い魔力弾が打ち放たれた。
追撃の魔力弾は烈火の左手に握られているウラノスを銃へと機構変化させた〈ステュクス・ゲヴェーア〉の砲身から放たれたものである。
ヴァンはオルトロスの持ち手を後端から柄の真ん中に替え、長槍を大回転させることによって迫り来る魔力弾を防ぐ。
「ヴァリアブルレイ!」
しかし、烈火も魔力弾が防がれるのを見越してか、既にチャージを完了していた砲撃をゲヴェーアの砲身からノータイムで撃ち放つ。
「っ!ぁ!!」
ヴァンは再び足元に魔法陣を展開し、それを足場に強引に真横へ飛んだが・・・
「・・・イグナイトエクスキューション」
回避先には烈火が回り込んでおり、両手に携えた純白の双剣には煌めくように蒼い魔力が纏わりついている。零距離で振り下ろされた双剣から十字架の斬撃が飛翔し、周囲を衝撃が包み込んだ。
「まさか、管理局の魔導師がここまでできるとは思っていなかった。魔力を全開にするのが一瞬でも遅れていたら先ほどの一撃で戦闘不能にさせられていただろう」
烈火の斬撃によって吹き飛ばされたヴァンが巻き上がる煙の中から姿を現す。その風貌は先ほどまで烈火と斬り結んでいた時とは異なるものであった。
銀色のロングコート状の騎士甲冑はより機動力重視の軽装へと変化し、手に持っているオルトロスは大きく変化を遂げている。
「フルドライブ、ブリューナクモード。ここからが俺の全力だ」
ヴァンは両手に握っている先ほどまでよりシャープな印象を与える2振りのオルトロスを烈火に向けて構えた。
握られている2振りの槍は通常形態のフローレンより柄が短く、片腕でも扱えるようになっていると見受けられる。この二槍流形態がヴァン・セリオンの持つ、オルトロスのフルドライブモードという事だ。
この形態になり、跳ね上がった魔力と上昇したデバイス性能によって烈火の攻撃を最小の被害で留めたのだろう。
相対する双剣使いと二槍使い・・・
互いの獲物がぶつかり合うかと思いきや、ヴァンが虚空を切るように右の槍を振るえば、全方位に氷の槍状の魔力弾が一斉に飛び出した。
「曲芸の様にクルクルと・・・一応、当たるように撃っているんだが」
ヴァンは自身の氷刃を躱し続ける烈火に対して舌を巻きながら言葉を漏らす。全方位に打ち放たれて回避不能に思える氷柱のような魔力弾を雨の中を烈火はバレルロールを繰り返して天空を舞うかのように駆け抜けているからだ。
攻撃範囲から出ようと大きく動いたり強固な防御障壁で防ぐのならまだ分かるが、緩急をつけた範囲攻撃であるにもかかわらず、攻撃範囲内に留まって防御魔法すら発動せずに被弾ゼロで回避し続けているため尚更であろう。
(何を狙っている?)
対する烈火もヴァンの真意を測り知れないでいた。ヴァンの魔法は確かに強力ではあるが魔力弾を全範囲にばら撒くという性質上、攻撃対象が自分1人の状況で使うには余りに非効率すぎるのである。
「俺のフルドライブは機動力で押していくものだが、お前だけに時間をかけるわけにもいかない」
ヴァンは足元に発現させた白銀の剣十字に左の槍の石突きを押し当てて、右の槍を回転させ始めた。同時に2人の周りに吹雪が吹き荒れ、辺りが雪原と化す。周囲を飛び交う氷の槍が白銀の魔力を帯びて光輝く・・・
次の瞬間には全方位に飛び交っていた氷の魔力弾の攻撃範囲全て凍結している。まるで空中に氷山が浮いているかのような光景だ。
「大した反応と機動力だが、お前はもう・・・俺の攻撃に当たっている」
ヴァンの視線の先、形作られた氷山の中には白いロングコートの少年の姿がある。
ヴァンが放ったのは〈魔力変換資質・氷結〉の強みを最大限に活かした対軍用の大規模魔法。
単純な物理攻撃力ならば〈炎熱〉・〈電気〉の方が優れている面もあるが、それを差し引いても〈氷結〉という変換資質はそれらよりも利点が大きいとされている。
何故なら氷結魔法は温度変換魔法という枠組みに分類され、通常の魔法攻撃とは違って魔力障壁では防げないため、防御が非常に難しいと言えるからだ。
「ここまでの下準備の手間と魔力消費が割に合わないため、対人戦で使う魔法ではないのだがこちらにも目的がある。確実に仕留めさせてもらったぞ」
この魔法〈リオート・グラキエス〉は周囲を凍結させる空間攻撃であり回避が非常に難しく、さらに防御魔法では防げない氷結の魔力である為に防御も容易ではない。
しかし、強力な魔法である反面、デメリットも大きいと言える。周囲全てに攻撃するため魔力消費が尋常ではない事、魔法制御が難しいことが挙げられるだろう。そのため本来であるのなら対数10人相手に使う魔法を1人の相手と戦う際に使用するということは余りに非効率であることは誰の目にも明らかである。
加えて機動力に優れる烈火に対して確実に攻撃を当てる為に通常の〈リオート・グラキエス〉を放つときの様に空間のみを凍結させるのではなく、魔法発生の特異点とすべく氷刃を全方位に撒き散らすという下準備も行っていたのだから、魔力消費は相当なものといえるだろう。
「そこで永遠に凍っていろ」
ヴァンの碧眼が殺傷設定で放たれた大規模空間攻撃の氷山の中で凍結している烈火を射抜いた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は説明&箸休め回という感じです()
次回は皆さまお待ちかねの原作の主役2人のターンです。
そして、次世代に繋がる伏線がチラチラと出てきましたかね。
では第2回キャラ紹介のコーナー!
東堂煉(第4章時点)
年齢14歳
魔力光
黄金
魔導師ランク空戦AA+
術式
近代ベルカ式
短い金髪が特徴の端正な顔立ちの少年。
9歳の時には父が用意した数名の護衛とともに管理局の任務を体験するという名目で次元運航艦アースラに乗船しており、ジュエルシードを巡る事件に遭遇した。
その際に出会ったフェイト・テスタロッサには並々ならぬ感情を抱いている様子。
PT事件を後にアースラを降りていたため、闇の書事件には拘らなかったものの、裁判を終えて活動拠点を地球に映したフェイトを追うように当年に地球へと移住し、聖祥小学校へと転入した。
父を管理局の高官に持ち、自身も本局のエリートとして名を馳せつつある。
少々、素行に問題があるが容姿に優れ、高魔力保持者ということで東堂派の旗印としてはこれ以上ない人物であるため、管理局上層部からも高く評価されている。
現在は時空管理局と聖祥学園中等部に所属している。
所持デバイス
プルトガング
騎士甲冑は黄金を散りばめた煌びやかなもので、背には黒いマントを羽織っている。
基本形態は黄金の大剣である〈クリューソス・ソード〉
刀身を短くして小回りを利かせる〈アウルム・ソード〉
射撃戦に使用される鍔の部分が半回転した〈オーロ・バスタート〉
の三形態が確認されている。
フルドライブは現状未確認。
総評
東堂派の技術の推移を結集して制作資金を惜しまずに作られている為、全体的に高スペックといえる。
高性能のAIを搭載したインテリジェント型であるが並みのアームドデバイスにも強度では負けていない。
一般局員が目玉を飛び出すほどの開発資金がかかっていることから目を逸らせば、扱いやすく高スペックで言うことなしである。
最近出番がないですが皆様にある意味で大人気の彼の紹介でした。
フォローする気はないですが、実は普通にハイスペックなんですよ。
気になる部分もあるかと思いますがそこは今後のお楽しみということで・・・
執筆の励み、モチベーションの爆上げになりますので、感想等頂けましたら嬉しいです。
では次回お会いいたしましょう。
ドライブ・イグニッション!