魔法少女リリカルなのは Preparedness of Sword 作:煌翼
真冬の寒空の下、私立聖祥大付属中学校の校門を潜り抜けた男女、蒼月烈火とフェイト・T・ハラオウン。
先ほどまで転入生である烈火にフェイトが学園施設の案内をしていたのだが、その終わりにちょっとしたイレギュラーに巻き込まれてしまい、ようやく帰路に就くようだ。
「なあ、ハラオウン」
「ん、どうしたの?」
校門を出たあたりで今まで歩きっぱなしだったフェイトがようやく足を止めたと同時に烈火が声をかけた。
「いつまでこの状態なんだ?いい加減視線が痛いんだけど」
「えっと、どういうこ……ご、ごめんなさいっ!!!」
先ほど出会った男子生徒……東堂煉との会話を強引に終わらせた際に、フェイトが烈火の手をつかんで先導するようにその場から離れたのだが、どうやらそのままの体勢でずっと歩いていたようだ。
学園でも有名人であるフェイトと噂の転入生が放課後の校舎で2人きりで過ごしていただけでなく、部活動をしている生徒が多数いる校庭付近を手を繋ぎながら歩いていたため、多くの生徒たちにその光景を目撃されてしまうことになってしまった。ようやく自分達が周囲からどのように見られているかということに気づいたフェイトは顔を真っ赤にして烈火の手を離した。
「謝られても困るんだが……というかさっきの東堂だったか?随分とハラオウンに馴れ馴れしい感じだったがあんな別れ方でよかったのか?」
烈火は当人たちの会話にこそ口を挟まなかったものの、気になっていたことを問いただした。
初対面の烈火に対して睨みつけて威圧してきた煉だったが、フェイトに対してはそれこそ恋人に話しかけているかのような穏やかなトーンであった。自分の存在がフェイトと煉の関係性に何かしらの影響を与えてしまったのではないかという危惧から来るものと純粋な興味から来た質問あろう。
「う……ん、東堂君なんだけど、そのあんまり好きじゃないっていうか……得意じゃないっていうか、変に付き纏われてるといいますか……あっちがどう思ってるのかわからないけど基本的にいつもあんな感じだから心配しないでいいよ」
「そ、そうなのか」
どこか遠い目をしたフェイトが力のない笑みを浮かべながら返答した。
「うん、なのは達と一緒の時はあんまり寄ってこないんだけど私一人になるといつもあの調子でね。あ……その、こんなことホントは言いたくないんだけど東堂君には不用意に関わっちゃダメだよ。彼、いい噂を聞かないし、表沙汰になってないだけで今まで何度も問題を起こしてるんだ。今日のことでもしかしたら蒼月君に目を付けたかもしれない」
そしてフェイトは烈火に対して警告を促した。その表情は真剣そのものであり、烈火の身を案じているようだ。
「分かった。肝に銘じておくよ」
烈火もフェイトの真剣な様子から東堂煉には注意を払うほうがいいと判断したようだ。
「やっぱり冬だね。もうだいぶ暗い、遅くなっちゃったけど今日は解散しよう」
ただでさえほかの学校より広めの校舎を歩き回っていた上にイレギュラーに巻き込まれて、下校が予定より遅い時間になってしまっている。2月ということもあって日も早くに沈んでしまって周囲は薄暗い。
「ハラオウン、今日は俺の用事に君を付き合わせてこんな時間になってしまったし送っていくよ」
「ふぇ!?……元々、私から言い出したことなんだしそこまでしてもらわなくても家に帰るくらい1人で大丈夫だよ」
「まだ夜道というには早い時間だけど、暗い中の女子の一人歩きはやっぱり心配だ。特にハラオウンみたいな女子はな。君に万が一のことがあったら明日から俺はどうすればいいんだ?」
烈火の用事も終わり解散しようとしたところ、フェイトの帰路に烈火も同行すると願い出た。
「え……えっと、じゃあお願いしようかな」
「ああ、心得た」
結果的に烈火も同行することとなり、また肩を並べて歩き出す。
「送ってもらうのはありがたいけど、蒼月君の家はどのあたりなのかな?私の家の方に来ちゃうと遠回りになったりしない?」
申し訳なさそうな表情で烈火に家の位置を尋ねるフェイト。自分の家の方面に来ることによって烈火の帰りが遅くなってしまわないか、もしかしたら電車の時間なども絡んでくるかもしれないかもと心配そうだ。
「ん?今のところは俺にとっても帰り道だから遠回りとかになってないぞ。うちの場所は……」
「うんうん……って、えぇぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!??」
現状、2人の帰り道は同方向であるようだ。そして自身が今日から住むことになった家の場所を烈火が告げた瞬間、フェイトの口から今日一番の大声が発せられた。
「ど、どうしたんだ?」
物静かで温厚そうな印象を受けていたフェイトの大声に烈火も驚いたが、次にフェイトが言い放った出来事はさらに衝撃的なものであった。
「だ、だってそこって……私の家の隣だもん!!」
「……まさか教室の席どころか住む所まで隣同士とはな」
「……うん、すごい偶然だね」
先ほどフェイトの出した大声で周囲の視線を集めてしまった2人は目的地であるフェイトの家の前まで早足気味で歩いてきたようだ。互いの家の位置を見比べながら2人で言葉を交わしていた。
「ん?フェイトか、今日は随分と遅い帰りのようだな」
ハラオウン家の前に立っていた烈火とフェイトは反対側から歩いてきた黒髪の男性に話しかけられる。
「あ、お兄ちゃん!おかえりなさい」
「ああ、ただいま。そちらの彼は?」
「今日から私と同じクラスに転入してきた蒼月烈火君だよ」
「そうか、フェイトの学校の……始めまして僕はフェイトの兄のクロノ・ハラオウンだ。これから妹が迷惑をかけるかもしれないが大目に見てやってくれ」
「もう!私そんなことしないよ」
黒髪の男性はフェイトの兄、クロノ・ハラオウン。自己紹介とともに烈火に手を差し出した。その隣ではクロノに茶化されたフェイトが頬を膨らませている。
「蒼月です。よろしくお願いします。ハラオウンさんには今日1日よくしていただきました」
烈火はクロノの差し出した手を取り、握手を交わした。そんな3人にさらに近づいてくる人影が……
「フェイトもクロノも家の前でどうしたの?あら……」
濃い緑色の髪を頭の後ろでポニーテールに束ねた女性がハラオウン家の玄関の扉を開き、顔を覗かせた。
「お!今日はフェイトと一緒にクロノも帰ってきてたのかい?ん……?」
その女性の後ろから橙色の髪をロングヘアーにした女性も翠髪の女性に倣って顔を覗かせ、フェイト、クロノとともにいる見慣れない黒髪の少年を見て目を丸くした。
「え……っと、ハラオウンさんのご家族の方ですよね?挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。今日から隣に引っ越してきた蒼月です」
「あらあら、ご丁寧にどうも。フェイトとクロノの母のリンディ・ハラオウンです。よろしくお願いね」
「アタシはアルフ!ヨロシクね!」
緑髪の女性はリンディ・ハラオウン、橙髪の女性はアルフと名乗った。リンディは落ち着いた様子で、アルフは八重歯を覗かせながら烈火の方を向いて微笑んだ。
「……にしてもフェイトと同じ学校の制服じゃないかい?」
烈火のことを物珍しそうに見ながらアルフが呟く。
「うん!同じクラスになったんだ。席も隣同士なんだよ」
それに答えるフェイトを中心にしばし談笑を始めた一同……フェイトたちの下校も遅れ気味であり、すっかり夕食時であるため解散しようとした時、リンディが烈火を引き留めた。
「蒼月君のご家族の方は今、お家にいらっしゃるのかしら?私たちも是非、挨拶をしたいのだけれど」
リンディが烈火に家族の所在を訪ねた。若干時間が遅いがハラオウン家も全員揃っているため、隣に引っ越してきた烈火の家族とも顔合わせをしておきたいということだろう。
「……家族は両親がいましたが1年ほど前に亡くなりました。今は1人暮らしですので家には自分だけです」
烈火の返答によって場の空気が凍り付いた。
「あ……ご、ごめんなさい!」
「え……蒼月君……」
慌てて謝罪をするリンディ、気まずそうな表情のクロノとアルフ。フェイトに至っては瞳を潤ませて烈火の顔を覗き込んでいる。
「もう亡くなって大分経ちますし、自分の中で折り合いはつけたつもりです。気にしないでくれると助かります。だからハラオウンもそんな顔するなよ、大丈夫だから」
烈火は悲しそうな表情を浮かべているハラオウン家の面々に対して気遣うように声をかける。
「だけどまだ若いのに一人暮らしなんて大丈夫なの?」
「ええ、両親が色々と残してくれていたので金銭面ではかなりの余裕がありますし、他のことも自分1人で何とかなっていますので問題ありません」
その後もリンディらは烈火に対して当たり障りのない質問を交えながらいくつかのことを訪ねた。
今は保護者のような人がいるのか?両親は生前何をしていたのか?など。リンディとクロノの相手を不快にさせないような距離感の取り方や言葉選びなども含めて、妙に手慣れた様子であったのが若干気にならなくもない烈火だったが、ふと口を開いたアルフがしてきた質問に答えた時、先ほど両親のことを答えた時とは別の意味で場の空気が悪くなった。
その質問とは……
「そういえばアンタ、1人暮らしってことはご飯とかも自分で作ってるのかい?」
「そういう日もなくはないですが、あまり得意ではないですし、出前や外食の方が頻度は高くなりそうですね」
アルフがしてきた質問は烈火の日々の食事についてであり、その返答に対してハラオウン家一同が一様に眉を顰めて険しい顔をした。
「時々の外食ならともかく、育ち盛りの蒼月君が普段からそんな食生活なら感心できないわね……ちなみに今日の夕食はどうするのかしら?」
「えっと、あの……今日は時間も遅いですし、買い置きのインスタント食品で済まそうかと思ってますけど……」
リンディは目を細めて烈火に尋ねる。リンディ以外の3人からもかけられる無言の圧力に押されながら答えた烈火だったが、続けた返答によってさらに周囲からの圧力が増したような感覚を覚えた。
「そう……ねぇ、蒼月君。もしよかったら今晩はうちでご飯を食べていかない?」
「え?せっかくのお誘いですけど自分のためにお手間をとらせるわけには……」
「今晩は鍋物だから1人や2人増えても全く問題ないわ」
リンディから烈火への夕食のお誘い。しかし、時間的にもハラオウン家の夕食の用意はほとんど済んでしまっているだろう。そこに自分の分の夕食の用意を改めてさせてしまうのではないか、家が隣になったとはいえ、初対面でそこまでしてもらうわけにはと断ろうとした烈火がそれを口にするより早く、リンディが逃げ道を塞ぐように言葉を紡いでいく。
リンディの隣に立っていたアルフは夕食の話が出てからどこか落ち着きがなくなり、烈火の近くに立っているフェイトはリンディの提案に賛成している様子だ。
「こうなったら我が家の女性陣はこうなったら梃子でも動かないが君がどうしても嫌だというなら僕の方から断っておく。好きなように答えてくれて構わない」
女性3人に囲まれている烈火に対してクロノは同情するように苦笑いを浮かべている。クロノも烈火の判断に任せる様子ではあるものの、決して拒絶しているわけではなさそうだ。好意的なハラオウン家に対して烈火は・・・
「わかりました……そ、そのお邪魔します」
「はい!分かりました。じゃあ、いったん家に戻って部屋着に着替えてから我が家にいらっしゃいね」
自身に向けられたハラオウン家の好意に気恥ずかしさを覚えてか目を逸らしながら了承した烈火。その様子を見てリンディは満足そうに微笑んだ。
烈火はリンディに言われた通りに一度家に帰った後、ハラオウン家に向かう。
「いらっしゃい。用意はもうすぐできるからリビングに案内するね」
ハラオウン家の玄関の扉を開いて烈火を迎えたのはサイズの大きめの黒色のTシャツと太腿を大胆に露出したショートパンツ姿の部屋着に着替えたフェイトであった。
リビングに通された後、フェイトと壇上していると、程なくしてリンディによって一家が集められ、食卓に並ぶ夕食に皆が手を付け始める。
ハラオウン家の食卓で行われた夕食は和気藹々としたものであった。
肉を中心にものすごい勢いで食べ進めていたアルフだったが、笑顔で威圧するリンディを前に一気に萎縮する。そんな様子に苦笑いを浮かべるフェイトとクロノ、落ち着きを取り戻したアルフに対してリンディは再び食事を盛り分けていく。何気ない日常の1コマ、ありふれた家族の団欒……
しかし、烈火にとっては目の前で起きているはずのそれがどこか遠い所で起きている出来事であるような感覚を覚えた。
「ほら、蒼月君も遠慮しちゃダメよ」
「あ、ありがとうございます」
空の皿を手にハラオウン家の様子をボーっと眺めていた烈火に対してリンディが手を差し出した。烈火の皿にも食事を盛りつけていく。
「それで、蒼月君はフェイトと同じ聖祥中に通い始めたそうだけれど今日1日過ごしてみてどうだった?」
「まだ初日ですけど、ハラオウンさん含めていい方ばかりでしたので何とかやっていけるかなとは思いました」
リンディは烈火にも話題を振った。
「……ううぅ」
隣の席に座っている烈火の返答に自分の事が出てきて、それを家族たちに聞かれて気恥ずかしさを覚えたのかフェイトは頬を赤らめて俯く。
「へぇ~フェイトがねぇ」
そんな娘の姿を見てイイ笑顔を浮かべているリンディ。
そうして、アルフやクロノも交えて会話を深めていけば、始めは馴染めていなかった烈火も次第にハラオウン家の雰囲気に溶け込んでいった。
フェイトと烈火のクラスが同じになったこと、席が隣同士になったこと、アリサやはやてらといったフェイトの幼馴染と顔を合わせて昼食をとったこと、初日の授業のこと……食事が終わっても話題は尽きない。
「あ、でもあれには驚いちゃったかな」
「ん、何かあったのかい?」
「うん、蒼月君の姿を見たら突然なのはが泣き出しちゃってね……」
フェイトとアルフの会話に全員が耳を傾けた。その内容とは教室でクラス中の注目を集めたあの一件についての事である。烈火がかつて海鳴市に住んでいたことやなのはと顔馴染みだったことなど興味を惹かれるような内容だったのだろう。
「ほう、あのなのはがいきなりそんな風になるとはな」
クロノが驚いた風に声を漏らす。高町なのははハラオウン家にとっても付き合いが長く、よく知る人物であったため、フェイトの話題でなのはがした行動と、普段のなのはとのギャップに驚いたのだろう。リンディやアルフもクロノと同様の表情を浮かべていた。
「あら、もうこんな時間」
「では自分はそろそろ……今日はありがとうございました」
リンディが時計を確認した時に既に9時を回っており、退出すべく立ち上がった烈火はハラオウン家の一同を見渡し、頭を下げて礼を述べた。
「お礼なんていいのよ。お隣さんなんだしいつでもいらっしゃいね。じゃあフェイト、蒼月君を見送ってあげて」
「はーい!」
リンディに促され、烈火とフェイトは玄関で靴に履き替えると門を潜って外に出た。
「ハラオウン、今日は助かった。ありがとう。この礼はいつかするよ」
烈火がフェイトに改めて礼を述べる。
「う、ううん!ほとんどこっちから言い出したことなんだし、そ、それにお礼なんていいよぉ……あっ!」
両手を振りながらわたわたとしているフェイト、すると何か思いついたように声を上げた。
「ん、どうした?」
フェイトに対して聞き返す烈火。
「じゃあ、お礼じゃないけど私のことはフェイトって呼んで、私も蒼月君のこと名前で呼ぶから」
「い、いやそれじゃお返しになってないだろ?」
先ほどまでの落ち着きのない様子から一転、グイっと烈火に顔を近づけたフェイトは自身の要望を伝えた。何かしらの形で礼を返そうとしていた烈火だったが、今日1日世話になっているのに流石にそれでは釣り合っていない、出会って初日の同年代の少女、それもとびきりの美少女の名前を呼ぶということへの気恥ずかしさもあってか今度は烈火がどもってしまう。
「なまえをよんで」
「えっ?」
烈火の目を見ながらフェイトが呟いた。
「昔ね、とっても大切な友達に言われた言葉なんだ。友達になるときはまずそれからだって……それにハラオウンじゃ母さんたちと一緒にいる時、誰を呼んでるかわからないでしょ?」
烈火の瞳に映り込んだフェイトの表情は今日ともにいた中でも一段と穏やかなものであった。
「分かったよ……フェイト」
「うん!じゃあ烈火・・・また明日ね」
「ああ、また明日な」
烈火に名前を呼ばれたフェイトは満面の笑みを浮かべて小さく手を振った。烈火も微笑みながら手を振り返し、自身の家に向けて歩き出した。
すぐ隣であるハラオウン家から烈火の家の前まで来るにはものの数十秒。
「……まったくこの街の連中はお人よしばかりだな」
この扉を開いて自宅に戻れば海鳴市での初日も終わる……思い返していたのは今日1日のこと……色々と世話を焼いてくれたフェイト、夕食をご馳走になったハラオウン家、そして再開した昔馴染みであるなのはやその幼馴染たち、皆が自分に対して好意的に接してきてくれた。
「俺は……」
儚げな烈火の横顔が月明かりに照らされていた。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
丸1週間ぶりですね。
連日更新している方の凄さを思い知らされる日々です。
今回はフェイトそんのターン&ハラオウン家の登場です。
自分は都合上参加できないですが今日はリリカルなのはファンにとっては大切な日になりますね。
あいにくの天気ですが6年ぶりの伝統ある祭りですので参加される皆様はぜひ楽しんできてくださいね。
しかし、自分も年を取ったのか時間が早く感じています。
2nd A'sからもう約6年と考えると本当に早い。
制作自体は劇場版第2作が終わってすぐ決まったreflectionですがなかなか情報が明かされずに待っていた5年近くを改めて思い返すとやっぱり長かったようにも思いますけどね。
自分含め、なのはファンにとっては待ち遠しくて辛かった期間だったと思います。
名前のよく似た魔法少女物が大人気を博して様々なものに取り上げられた結果、そちらが話題になりすぎてここ数年でアニメを見始めた友人達がなのはを知らずにそちらに夢中になっていたため話題がそちらの方ばかりになって疎外感を覚えたこともありました。
vividとなのセントも終了してしまいましたがまだまだ続いていってほしい大好きな作品です!
ファンのみんなで盛り上げていきましょう!
アプリ版なのセント、forceの続きなどやってくれたらなぁと思う所存でございます。
関係ない話を長々とすみませんw
では感想、評価等ありましたら是非お願いします。
次回も読んでくださるとうれしいです。