魔法少女リリカルなのは Preparedness of Sword 作:煌翼
完璧な連携から織りなす
着弾の衝撃からなる爆炎で視界は不安定となったが、周囲を取り囲んでいた黒衣の襲撃者は地に堕ちて倒れ伏せたまま起き上がる事もなく、甲冑達は砲撃の着弾と同時に消滅した事は確認できた。
「やったね。咲良!」
「え……は、はい。ハラオウンさん」
微笑みながら掌を向けて来たフェイトに対して、咲良は戸惑いながらおずおずと掌を差し出して叩き合う。
「んー、フェイトでいいよ。ちゃんとお話しした事あんまりなかったけど、付き合い長いんだし」
「で、ですが……」
咲良はフェイトの申し出にどこか気後れした様子を見せた。フェイトに気がある東堂煉の事を思えばの反応であろう。
「ちょっと馴れ馴れしかったかな?」
「い、いえ……ではフェイトさんと……」
これまでは煉の事もあって出来るだけ関係性を深めないようにと立ち回って来たが、フェイトの言う通り咲良が地球在住の魔導師達と出会ったのは“闇の書事件”の直後であり、付き合いの年数だけで言えばもう五年近くとなる。ここで突き放す方が不自然であるし、関係性が悪化すれば今後の動きに制限が出るという観点からフェイトの名を呼んだ。
「うん!改めてよろしくね、咲良」
咲良には笑顔を浮かべたフェイトを直視することが出来なかった。
フェイト達が嫌いなわけではない。寧ろ好感が持てる部類の人間であると認識している。
だからこそ関係性を深めたくはなかった。
―――彼女達はこれ以上ないくらいに眩しすぎるから……
五年来の関係性が僅かに変わって行く最中、噴煙を呑み込むようにして放出された魔力砲撃がフェイトと咲良に襲い掛かる。
「ぐぅぅっ!?なんて出力ッ!」
盾の透明部から魔力を放出し、巨大な魔力壁を形成して砲撃を受け止める咲良であったが、カートリッジを炸裂させても尚、迫り来る大出力を前にして思わず顔を顰めた。
迫り来る砲撃は、魔力ダメージで意識を失うかどうかという状態の相手が放つには余りも高出力であった為だ。
しかし、爆風で視界こそ塞がれていたが、索敵を怠っていたわけではない。現に黒装束は戦闘不能。甲冑も消滅し、残る
「ふッ!」
フェイトも自身の魔力障壁を展開し、咲良の支援に回って砲撃を防ぐ。
迫り来る砲撃を防ぎ切った二人の眼前で噴煙は晴れ、眼下には砲撃を撃ち放った人物が佇んでいた。
「……全くやってくれましたねぇ!!この……小娘共がぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
「どうして、私の脚本通りに動こうとしない!?そんなことが許されるわけがないじゃないかッッッ!!!!」
「な、何を言って……」
フェイトは喚き散らすシェイドに対して訝しげな表情を浮かべた。
「大体貴様もだぞ!!今回の脚本に貴様の退場はないのだから、早く起き上がって役割をこなせ!起きろと言っているだろう!?」
「…ッ…!?」
シェイドは手に持っていたステッキを乱雑に投げ捨てると、足元にうつ伏せで倒れているガンルゥの腹を何度も蹴り始めた。
「この!役立たずがッ!全く何故どいつもこいつも私の思う通りに動かない!?さあ、立て!!立て!脚本に描かれた役を忠実に再現するんだよ!!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立て!立てぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
「何をしているんですか!?その人は仲間じゃ……」
ヒステリックな声を上げながら、力の限りガンルゥの腹を蹴り続けているシェイドの奇行に言葉を失っていたフェイトであったが、襲撃者同士とはいえ明らかに人道外れた行動を食い止めようと魔力弾を両者の間に差し向けて射出した。
「ひぃ!?また、貴様かぁぁぁぁ!!!!」
元より牽制射で当てるつもりはなかったが、大きく体をよろめかせたシェイドが振り返り様に向けて来た血走った瞳に射抜かれると更に困惑の色を強めていく。奇声を上げ、歯軋りを強めて髪を掻きむしっているシェイドの様子が、先程までの紳士染みた行動と余りにかけ離れすぎているからだ。
何より、先に撃ち込まれた咲良の砲撃を被弾しながらも強行突破し、
「ッ!?」
「あ、あぁぁ……あ、あああぁぁぁッ!?」
そんな時、ガンルゥは突如として出現した魔法陣に身体を呑み込まれるようにして時空の彼方へと消えて行き、シェイドはその光景を目の当たりにすると両腕で頭を抱え込み地団駄を踏みながら奇声を上げた。
「今のって、エリュティアと同じ……この人達!?」
フェイトも目の前の現象に思い当たる節があるのか驚愕を露わにした。ガンルゥの転移方法と数ヵ月前に交戦した一団……
「フェイトさん?」
「咲良……フルドライブは解いちゃダメ。それと気を引き締めて……」
「ッ!?はい!」
相手が管理局黎明期より時代の影で暗躍している犯罪組織である可能性が出て来た為、フェイトは警戒度を最高まで引き上げながら咲良に檄を飛ばし、唸り声をあげているシェイドを見据える。
「フゥー!フゥー!ンフゥゥゥゥ!!!!脚本家を舞台に上げるなどという暴挙を侵した馬鹿者にお仕置きの時間だぁぁぁ!!!!投与出力最大!リミットリリース!!さぁ、やれぇぇぇぇぇ!!!!!!」
二人の眼前でシェイドが両腕を広げながら吼えれば、それに合わせるように周囲に倒れ込んでいたはずの黒装束達がゆらりと立ち上がり、弾丸のような勢いでフェイトに向けて雪崩れ込む。
「くっ!?このっ!?」
「フェイトさん!?」
咄嗟にバルディッシュで防御したフェイトであったが、驚愕の表情を浮かべながら次々と迫る黒装束によって押し流される様に後退していく。
「だ、大丈夫だけど……さっきまでの比じゃないッ!」
フェイトに襲い掛かるのは人間離れした膂力と並の“高速機動型”魔導師を上回る機動力……先程の戦闘時よりも段違いに跳ね上がっていた。
加えて、相違点は膂力と機動力だけではない。瞳には生気を感じさせない鈍い光が灯っており、腕に装着された太い反りのある剣も刀身半ばで捻じ曲がり、そこから上に向かってもう一度折れ曲がったかのような歪な形状へと変化している。
最大の相違点は、先ほどまでの機械染みた統制の取れた動きとはかけ離れた攻撃の数々。連携もフォーメーションも滅茶苦茶で獲物に群がるピラニアの様にただ闇雲に向かって来るのみ……先ほどから
「奴は後回し!まずは最初に私の脚本を台無しにしてくれたお前からだぁぁぁ!!!!」
「な!?先程の砲撃といい、出力上昇が尋常ではないですね!」
フェイトのフォローに入ろうとした咲良にシェイドが襲い掛かる。シェイドの手には先程投げ捨てたステッキの代わりにデバイスの武装形態と思われる鋭角な槍の様な長物が握られており、それを力任せに叩きつけられれば、“アイギス改”を腕部装着状態から手持ちに切り替えて防御した咲良はそのままの体勢で背後に流されていく。
さらにシェイドは衝撃に顔を歪めている咲良に対し、マントの下に隠れる形で装備しているバックパックから蠍の足を思わせる形状の外骨格に覆われたアームを左右一本ずつ起こし、その先端を鋏の様に開いたかと思えば、中心の砲門から間髪入れずに砲撃を連射した。
「こ、この武装は!?これ以上は“電磁カートリッジ”を搭載したこの“アイギス”でも……」
「ンフフゥゥゥ!!ほら!逃げろ!怯えろ!!私の脚本を無碍にしたことを後悔しながら、この“タルタロス”に蹂躙され尽くして死ねぇぇぇ!!!!」
左右のアームから各一門ずつ、シェイド本人から一門の計三門からなる砲撃の嵐に晒されている咲良はどうにか耐えきろうと奮戦しているが、表情は芳しくない。
フルドライブモードの発現によって機動力が並の魔導師以上に引き上げられているとはいえ、シェイドの特殊兵装“タクティカルアームズ”が上下に動き回りながら放つ多角的砲撃に手を焼かされているのだ。
(このままゴルゴーンを出しても撃ち落とされるのは目に見えている。泣き所は……
咲良は盾を手持ちから腕部装着へ切り替えると同時に身を翻して一気にシェイドへと肉薄する。
「ぐぅ!?これでッ!!」
必要最小限の動きで砲撃を躱し、避け切れないものは正面から受け止めるのではなく盾の表面を滑らせるようにして受け流しながらシェイドの包囲網を潜り抜けていき、とうとうその眼前へと躍り出でて、リーチの長いアーム、槍の様な手持ち武器の死角となっている懐へと潜り込んだ。
「アクテリオン、バス……」
カートリッジの炸裂音と共に藍色のレイピアに魔力が灯る。だが、起死回生の零距離砲撃を放とうとしている咲良の表情が凍り付く。
「……ンフフゥゥゥ!!いらっしゃいませぇ!地獄の入り口に自ら飛び込んでくるとは愚かな……では、さようなら!!」
咲良の眼前では稼働している二本とは別にバックパックより左右一対ずつ起き上がったアームが獲物を前にして大口を開けた肉食獣の如く、その先端部に魔力を迸らせながら待ち構えていたのだ。
「泣き叫びながら死になさいッ!解体ショーの時間ですよぉぉぉ!!」
(やられるッ!?)
既に高速機動による奇襲から攻撃態勢に入っていた咲良にアームによる刺突を回避する手段はない……
「ンフフゥゥゥゥッッ!!!!……な、ッ!!!???」
咲良が死を覚悟した瞬間、シェイドが蒼い光に呑み込まれて視界から消え去り、間髪入れずに戦域全体に蒼刃が降り注ぐ。
「ッ!?はあああぁぁぁっ!!!!」
フェイトも追いすがってくる黒装束が飛来した多数の蒼い刃状の魔力弾によって撃ち落とされていく光景に目を丸くして驚きを示したが、そのまま一回転するように閃光の刃を振り抜き、周囲の襲撃者を斬り飛ばして密集状態からの脱出に成功して再び咲良との合流を果たした。
援護射撃が来た方向へ視線を向ければ……
「烈火!……とアリサ?」
「……今なら安全バーなしでジェットコースターに乗っても身じろぎしない自信があるわ」
太陽を背に三対十枚の蒼翼を広げた蒼月烈火が高度を下げながら近付いてきており、横薙ぎに抱かれて小さくなっているアリサ・バニングスは遠い眼をしながら青ざめた顔で烈火の
「やっぱり烈火もこの中に閉じ込められてたんだね。でも、何でアリサまで?」
「さあな。だが、俺達の近くにいなかった筈の黒枝がここにいるということは結界効果範囲内の魔力保持者とその近辺にいた人間を無作為に巻き込む形で展開されたって所だろう」
非魔力保持者であるアリサまでもが結界に巻き込まれたことに対してフェイトが疑問を呈し、烈火は推測論を答えた。
「では、バニングスさん以外に民間人が巻き込まれた可能性も……」
「ないとは言い切れないな」
「だったら、尚更早くここを切り抜けないとね」
魔導師三人は厳しい表情で眼下を見下ろしながら言葉を紡ぐ。
「この人達……」
「ええ、あれだけ攻撃を受けて起き上がれるはずがないと思うのですが」
その視線の先では、見るからに満身創痍である黒装束が再び起き上がろうとしており、非殺傷設定で攻撃していたとはいえ、いくらなんでも打たれ強いの範疇を超えている。フェイトと咲良は困惑の色を強め、烈火も鋭い双眸で黒装束を射抜く。
だが、そんな三人に対して新たな脅威が迫っていた。
「だ!か!ら!!何故、私の脚本通りに動かないぃぃっ!?大体、小僧!!貴様の出番は金色の小娘の後だというのにぃぃぃぃッッ!!!!!!」
噴煙から飛び出したシェイドは三人目掛けて、みすぼらしくなった奇術師風の
「きえええぇぇぇぇぇぇぃぃっっ!!!!!!」
鬼のような形相で奇声を上げながら突っ込んでくる様は凄まじい迫力だが……
「ふっ!」
「はっ!」
「……ふん!」
フェイトが右のアーム二本を刀身で、咲良が左のアームを盾で受けて進撃を抑え込み、迫り来る槍は烈火が身を反らして躱し、高度を上げながらその場で一回転……踵をシェイドの頭頂部へと叩き込んだ。
「へぶぅぅぅぅぅっっ!!!?」
流れるような連携攻撃を受けたシェイドは、コマ送りの様に空中から真っ逆さまに墜落して、自身の身体で出来た大の字のクレーターにめり込んで全身を痙攣させている。
「なあ、今の変態は一体何なんだ?」
「えっと、この結界を張った人で多分エリュティア達と同じ
シェイドの圧のある勢いに対して引き気味な烈火は、先ほどまで交戦していたフェイト達に事情を尋ねた。フェイトは、今しがた叩き落した人物が数ヵ月前に予期せぬ形で死闘を繰り広げた
「でも、あの人が使う魔法は烈火と同じ……ッ!?」
「な!?……これは一体!?」
「な、によ……これっ!?」
シェイドについての最重要事項を烈火に伝えようとしたフェイトであったが、眼下の光景を目の当たりにし、思わず口元を手で押さえながら絶句した。度重なる不意打ちを受けて、警戒を厳にしていた咲良も同様であり、アリサも口元に手をやって込み上げてくるものを必死に抑え込もうとしていた。
その原因は変容した黒装束達にあり、ある者は犬歯が顎より下に突き出るほどに伸び、ある者は背中に鳥類の翼を生やし、ある者は破損した戦闘装束の隙間から鱗を覗かせ、爪先が鋭利な刃物の様に突き出ている。
《■■■……■■■■……!!!!》
最早人間と定義付けしていいか分からなくなる程までに常識からかけ離れた姿となった黒衣の襲撃者が理性を失い、気が狂ったようにもがき苦しみながら獣を思わせる雄叫びを上げている光景に対して、皆が言葉を失う中、蠢いている黒装束達の中心から喝采の声が響き渡る。
「ンフフゥゥゥゥ!!これは実に興味深い!素体への身体ダメージが限界を超えるとこのような現象が起こるとはッ!!それに各々、侵行度合いも違うようですねぇ!!」
特徴的な笑い声の主は当然ながらシェイドであり、優雅に前髪をかき上げる動作をしながら思わぬ暁光に歓喜の表情を浮かべているが、度重なる戦闘によって全身ズタボロになっており、浮浪者一歩手前といって差し支えない風貌での余裕ぶった態度は些か滑稽だ。
「これは、一体どういうことですか!?どうして、こんな……」
先ほどから異常な打たれ強さを見せていた黒装束への疑念と、人道を超えたこの光景に対してフェイトは声を固くしてシェイドを問い正す。
「貴方達如きに、この崇高な実験の意図が理解できると思えませんがぁ……冥途の土産に説明して差し上げま……」
「魔導獣……」
「……しょう……は!?」
再びイニチアシブを奪った事に気を良くしたシェイドはこれからがショータイム……ようやく自分が主役なのだと皆に見せつけるように両腕を開き、さあ種明かしと目を見開いた体勢のまま固まってしまう。
「異常な生命力に異形の姿。複数の生物を無理やり掛け合わせたかのような歪な魔力……魔導師を素体に魔導獣の細胞とリンカーコアの一部を移植したといったところか?」
「なっ!?ン、ンフゥゥゥゥ!中々の観察眼……」
「ああ、
「ンフゥゥゥゥ!!それは我が組織の科学力の賜物ということで……最も、まだ試験段階の生体兵器ですが。しかし、流石は噂に名高い“ヴェラ・ケトウス”の“
「……ッ!?」
黒装束の正体を言い当てられて呆然としていたシェイドであったが、持ち前の切り替えの早さか、含みを持たせて口元を歪める。シェイドの反応をつまらなそうに見ていた烈火であったが、看破できない言い回しに対して目を見開いて驚きを露わにした。
フェイトは、そんな烈火の
「……あの人の使う魔法術式は、烈火と同じ……“ソールヴルム式”……」
地面に立つシェイドの足元で黒灰色の四芒星が乱回転する。
「そう、管理世界で“ソールヴルム式”を使うのは貴方だけではないッ!」
シェイドは背のアームを再稼働させながら、自慢気な表情で烈火を指差した。
「お前は……」
「この“爛命の奇術師”シェイド・レイターもまた、同じなのですよ!そして、このデバイス“タルタロス”も貴方の“ウラノス”と同様に大戦末期に少数生産されたXナンバーの機体……つまり“ゼニスイアリスコア”を搭載しているのですッ!!」
烈火は四本のアームから魔力を迸らせているシェイドを厳しい表情で見据えている。そんな様子を受けて、フェイトは無意識に烈火の袖を握る力を強める。
「ンフゥゥゥゥゥゥ!!少々計算外もありましたが、私自身が手を加える事によって結末は脚本通り!我が祖国の技術の結晶にして、数多くの戦果を挙げて来た “ウラノス”をマムに献上すれば私の価値は不動の物となる!!そこに奴らが討ち漏らした貴方達の首を添えれば、私を最も寵愛して下さるに違いない!!あぁ……全ては輝かしい未来の為……さあ、“爛命の奇術師”が奏演する狂獣の闘技場で死の
《■■■……■■■■……!!!!!!》
自分に酔いしれながらの高らかな宣戦布告と共に、狂獣と化した魔導師達の咆哮が結界全体を震わせた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
久々の連続投稿です。
今更ですけど、最初から読まないとお話が理解できないので、あんまり推奨されないのかもしれませんが、私は章を跨いで話が展開されていくのが好きなので、以前の章で出てきたことが最新話で出てきたり、逆に敢えて触れずに置いたりする事が多々あるのはご了承ください。
因みにシェイドの爛命の奇術師という呼び名は、なのはやシグナム、イヴや烈火なんかの戦いっぷりから付いた異名ではなく自称です。実は数話前に異名云々についてのやりとりをしていたり……
中々に不憫……とは思えないのが、このキャラの良い所?まあ、作中の行動を振り返れば自業自得ともいえるんですけど。
作品についての感想等頂けましたら嬉しいです。
では、次回お会いいたしましょう。
ドライブ・イグニッション!
閑話休題
フェイト「そういえば、何でアリサはあんなにグロッキーだったの?」
アリサ「ああ、それは……」
***
アリサ「にゃ、にゃにすんのよ!?」
烈火「ん?何って、バニングスを運ぶ為に決まってるだろ?」
アリサ「だ、だからって運び方があるでしょぉぉ!?お、お姫様抱っこじゃなくたって!」
烈火「そもそも
アリサ「う、ううぅ……」
烈火「不用意に喋ると舌を噛むから、俺がいいというまで口を開かないように……怖いなら目は閉じてていい」
アリサ「わ、分かったわよ!」
烈火「後、大切なことが一つ……」
アリサ「な、何よ!?」
烈火「……漏らしたら投げ捨てるからそのつもりで頼む」
アリサ「なッ!?アンタ、最、低……ちょっと、まだ心の準備が!にゃああああああああっっ!!!!」
***
アリサ「……というわけよ。アンタ達はあんなに飛び回ってよく平気よね」
フェイト「そうかな?私は慣れちゃったし、特に変な感じはしないけど」
なのは「そうだよ。空を飛ぶのってすごく気持ちいいしね!」
アリサ「なんか、アンタ達が魔導師が特別だって改めて思い知らされたわねぇ~」
はやて「安心しぃ。私はまだアリサちゃん側や」
すずか「へぇ~アリサちゃん、烈火君にお姫様抱っこされて仲良く空中散歩したんだぁ。へぇ~そうなんだぁ」
アリサ「す、すずか!?」
はやて「あ、あかん!完全に目が据わってもうてる。てか、ハイライトすらないで!!これは怖いッ!」
すずか「アリサちゃん?ちょっとオハナシ聞きたいんだけどいいかなぁ?ついでにはやてちゃんも今の発言についてちょっと聞きたいことがあるんだけどぉ?」
アリサ・はやて「「いやああああああ!!!!」」