ハイスクール・フリート マーメイドと海の男達   作:SNAKE金城

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引っ越しするのって大変ですね。色々と片付けなきゃならないですし

それではどうぞ!




第15話 機雷漂う海に

播磨と晴風は、武蔵と距離を取ることにした。明乃は武蔵を救出しようとしたが、このままだと晴風と播磨に危険が及ぶと見て救出を断念。

そして、晴風と播磨は武蔵を見失った・・・

 

その頃、横須賀女子の会議室では、秘書が真雪に南方の海域で起きた戦闘状況を報告していた。

 

「東舞校教員艦、十六隻が航行不能!?・・・まさか・・武蔵が本当に反乱したの・・・」

「この報告からは、わかりかねます」

 

真雪は、報告書を見て信じられないと言った様子だった。

 

「武蔵の損害は、軽微。晴風と播磨も攻撃から離脱するのが精一杯で、目標をロスト・・・教員艦は、最新鋭だったはず。なのにどうして・・・」

 

東舞校の教員艦は、最新鋭の艦だった。それなのに、十六隻の教員艦が航行不能に陥る被害を被った事に疑念を抱く。

 

「電子機器と誘導弾が全て、機能不全を起こした模様です。尚、播磨も機能不全を起こしたと」

「乗組員は・・・」

「三重の安全装置は、伊達じゃありませんね。死者は0、軽傷者数名です」

 

東舞校の教員たちは、あれだけの攻撃を受けたにも関わらず全員無事と言う。秘書が言う三重の安全装置のお陰だろう。

真雪は、全員無事と言う報告を聞き少しホッとする。

 

「武蔵の燃料と弾薬は?」

「え~、出航時に満載状態なので・・・推定で、燃料、弾薬共に。8割以上残っているはずです」

「何故、そんなに搭載を!?」

「大和型の砲弾を洋上補給するのは、困難ですので・・・」

 

確かに、あんな馬鹿デカイ艦の砲弾を洋上補給するには、相当な数の補給艦が必要だろ。その分、費用もかかる。だから大和型の艦は、常に燃料、弾薬は満載状態にあるのだ。

 

「校長!比叡、鳥海との連絡が途絶しました」

「っ!?・・・何ですって!」

 

教頭が会議室に駆け込んできた。新たに学生艦、二隻との連絡が途絶した事を報告する。

 

「武蔵以外に、所在不明の艦艇は?」

「比叡、鳥海、摩耶、五十鈴、名取、天津風、

磯風、時津風、並びにドイツより演習参加予定だった、アドミラル・グラーフ・シュペーです」

 

横須賀女子の艦艇だけでなくドイツの学生艦、  アドミラル・シュペーとの連絡も途絶えた。シュペーも合わせ約10隻の艦艇との連絡が途絶えていた。

 

「そんなに・・・今、動かせる艦は?」

「補給活動中の間宮、明石、風早。護衛の秋風、 浜風、舞風。偵察に出ている長良、晴風、浦風、 萩風、谷風。また、同じく偵察に出ている教官艦の播磨のみです」

「山城、加賀、赤城、伊吹、生駒はドックに入っていて、どんなに急いでも半年以上は動けません・・・航洋艦は多少、前倒し可能ですが・・それでもせいぜい三ヶ月かと・・・天照も修復の目処がたっておらず。いつ出せるのかまだわかっていません」

 

現地、連絡のとれる艦は約12隻。また、この非常事態に主力艦艇の殆どがドック入りで、半年以上も動けないと言う。最悪な状態であった。天照も修復の目処が立っていない為。いつ出せるかは、不明であった。

播磨は大和型よりも大きい超大和型の戦艦ではあるが、たった一隻。動かせる艦艇の殆どが、航洋艦や軽巡洋艦クラスであった。

 

「武蔵との遭遇地点に向かわせられるのは・・・?」

「晴風と播磨以外は、他の艦艇の捜索に出ているので。少なくとも、後数日は・・・」

 

秘書がそう言うと真雪は、スクリーンに映る。晴風と播磨、武蔵が表示されている所を真剣な眼差しで見つめる。

 

(秋津さん・・・どうか、生徒達を守ってあげて・・・)

 

真雪はそう呟くのであった。

 

その数十分前、晴風に明乃が武蔵救出から帰ってきた。明乃は海に落ちた為、制服がびしょ濡れだった。出迎えた知床がタオルを渡し、お風呂に入るよう進める。明乃は頷くき神妙な表示で艦橋をみる。

 

「あの艦長だし、どうせ無事だと思ってたけど」

「うぃ」

(無事、帰って来てくれて良かった・・・また、艦長に怒られるな・・・)

 

艦橋では、西崎が明乃の事だし、無事帰ってこれると思っていたと言う。内田は、明乃が無事に帰って来てくれたことに安心し、呟く。

 

「武蔵~、凄かったぞな~!」

「勝田さん、現在位置は?」

 

ましろは、知床の代わりに操艦している。勝田聡子に今いる位置を聞く。

 

「わからんぞな」

「えっ!?」

「なっ!?」

「ぞな?」

「ぞな・・・」

 

勝田は、今いる位置がわからないと言う。西崎と立石は勝田の口調が気になったのか。不思議そうな顔で勝田をみる。愛媛県出身の勝田は伊予弁で喋るようだ。

 

「逃げるのに精一杯で、位置を把握する余裕など、かけらもありませんでしたぞ」

「だからと言って、位置も把握せずに逃げるのは、どうかと思うが?」

「す、すみません・・ぞな」

 

勝田は、内田に注意され。少し落ち込む。

 

「はぁ・・・被害報告と周辺状況の確認」

 

ましろは、呆れた表示しながら状況の確認をするよう伝声管で伝える。

 

「前方、何も見えません」

「左舷、何も見えません」

「右舷もです」

 

見張り台の野間、左舷見張りの山下、右舷見張りのまゆみが報告する。

 

「電探、真っ白です!」

「通信もダメで~す!」

「水測も聞こえません」

「え~い!一斉に言うな!」

 

宇田慧、八木、万里小路らが一斉に報告する。ましろは一斉に報告する。三人に対し怒鳴る。

一斉に言われても対応できなし困る。怒鳴るもの無理もない。

 

「何か電子機器が全滅っぽいです」

「壊れたのか?」

「原因不明のノイズばっかりで・・・」

「播磨も同じく電子機器が使えない状態だ」

「播磨まで・・・!?」

 

晴風でも電子機器が使用不能な状態に陥っていた。播磨も同様、電子機器が使えない状況にある。

ましろは、それを内田から聞くと、少し落ち込む。

 

「星が見えまーす」

 

見張り台の野間から星が見えると報告が来る。

 

「天測急いで!」

「「了解」」

「ちょうどいいタイミングだな」

 

ましろは、急いで天測を急がせた。内田ちょうどいいタイミングで星が出たと呑気に言う。

山下とまゆみは、六分儀で天測をする。

 

「現在位置出ました」

「北緯35度15分29秒、東経139度4分35秒!」

 

天測された経度を納沙がタブレットに打ち込むと、現在位置が特定されたようだったが・・・

 

「現在位置は・・・えぇ~と・・・」

「何処なんだ?納沙さん」

「あの~・・・その~・・・」

「報告は素早く、正確に!」

「琵琶湖中心です~」

 

なんと、現在位置は琵琶湖中心と言う。

 

「何?」

「そっか~、琵琶湖かぁ~」

「そうだよね~今入れるもんね」

「どぉりで、波が静かだと思ったぞな!」

「そうなのか、ここは琵琶湖の中心か・・・てっな訳あるか!」

 

山下、まゆみ、勝田が納得したように言う。それを聞いた内田も納得したように言ったが、一息置きツッコミを入れる。

 

「「すみませ~ん、もう一回調べま~す!」」

「はぁ・・・心配だから播磨にも天測するようにお願いするよ・・・」

 

山下とまゆみは、もう一度天測しなおす。内田は心配になり播磨にも天測するようにお願いすると言う。

 

 

その頃、播磨艦橋では

 

「電探、通信などの電子機器は使用不能です」

「兵装の方は?」

「主砲、高角砲、機銃などのは大丈夫ですが・・・対艦、対潜ミサイルと誘導魚雷などの誘導弾は使用不能です」

「原因は?」

「不能です・・・また、ヘリの計器にも異常が・・・」

 

金城が秋津に現在状況を報告していた。やはり播磨でも電子機器は使用不能らしい、また、誘導兵器も使用不能に陥っていた。

 

「そうか・・・ありがとう、おやっさん・・・」

 

秋津は、金城にお礼を言うと、神妙な面持ちで考え混む。

 

播磨格納庫では、海鳥の機長。菅野 直己 一等保安監督官(大尉)と整備員達が頭を抱えていた。

 

「ざけんなよバカヤロウ、さっきまで正常だった電子機器がいきなり異常起こすとか、ざけんなよコノヤロ」

「さっきまで何ともなかったんですが・・・」

「このままじゃあ、飛ばすのは無理ですね」

「海鳥だけでなく、播磨の全電子機器が使用不能に陥ってるようです」

 

菅野 直己(かんの なおき)は、播磨の搭載機。海鳥の機長である。父親は、日本海軍が誇る撃墜王 菅野 直で、性格も父親に似て益荒男。口癖の「バカヤロウ、コノヤロ」も頭の良さも、父親譲り。実際、高校を上位で卒業している。父親とは違い海軍兵学校には行かず。志願して海軍に入り、28歳で大尉に登り詰めた。叩き上げの軍人である。子供の頃から弱いものいじめが大嫌いで、例え相手が地元で有名な番長でも、必ず病院送りにゆるほど喧嘩が強いと言う。

また、パイロットとしての腕は、直よりも上だと言われ、欧州ドイツ戦線では、ドイツ機を100機以上、撃墜し「デストロイヤー二世」と渾名をつけられた。戦闘機だけでなくヘリの操縦士資格も持っているため、播磨の搭載機 海鳥の機長として配属された。

 

その頃、海上安全整備局では、会議室にて幹部達がアスンシオン島近海で起きた。武蔵と東舞校教員艦隊との戦闘についての会議が行われていた。

 

「東舞校の教員艦が武蔵の攻撃で航行不能?」

「やはり、学生の反乱なのか?」

「もし反乱だとして、武蔵が都市部に向かってきたら。食い止められるのか」

 

幹部達は、報告書を見ながらそう言う。

 

「播磨の報告によると、誘導弾が効かなかった・・・大量の魚雷を浴びせるか。砲撃で何とかならんのか」

「武蔵には、成績優秀な生徒が集められている・・・無誘導の魚雷が射程外からそう簡単に当たるか~?」

「難しいな」

「だとしたら~、同等の戦力をぶつけるしかない」

「18インチには、18インチかぁ・・・」

「だがぁ、呉の大和も舞鶴の信濃もドック入りしてるぞ」

「佐世保の紀伊は?」

「駄目だぁ、遠洋航海中で地球の反対側だ」

 

主力艦艇の殆どがドック入りしており、同じく主力艦艇の紀伊は遠洋航海で、戻すことも困難であった。

主力艦艇の殆どが不在のような物だ。

 

「16インチ砲や14インチ砲では、太刀打ちできん!」

「そう言えば播磨と天照の主砲は、大和型の18インチよりも大きい20インチ砲だったな・・・」

「天照は修復の目処が立っていない為、出せる期間も不明だ」

「播磨は・・・」

 

幹部達は、現在所有する戦艦の中でも最大級を誇る超大和型の播磨を向かわせることも考えたが、播磨には、前の反乱の疑いをかけた上に撃沈命令まで下しており、信頼性は、相当落ちている、簡単には協力してもられないだろうと考え。幹部全員が腕を組み悩むのであった。

 

そんなことは露知らず。晴風の浴場では、明乃がびしょ濡れになっている為、来ていたがその時間は機関科の入浴時間。機関科メンバー達が脱衣場で服を脱ぎ風呂に入る準備をしていた時に明乃が入ってきた。黒木は、時間を守らない艦長はどうかと、きつく当たる。その会話が浴室まで聞こえてたのか麻侖が扉を開け出てきた。

 

「なんでぇい。何揉めてんでぇ・・ん、艦長~。あらら、びしょ濡れじぁねぇか。非常時に順番もへったくれもあるかい!さっさとはいんなぁ!」

 

麻侖は、びしょ濡れの明乃を見て非常時に順番なんてどうだっていいと言う。

 

「ん?あんたらもそんな所で見てないでさっさとはいんなぁ」

「「え?」」

 

麻侖は、お風呂に入るように進めた知床と通りかかり揉めている様子を見ていたミーナに気づき、二人にもお風呂に入るように言う。

三人は脱衣場で服を脱ぐと、若狭、伊勢、駿河の三人がミーナを見てる。見てるといっても、彼女の胸を見ている。ミーナの胸は、晴風で一番といってもいい、胸の大きさを誇る伊勢桜良よりも大きいかった。三人はその胸を見てショックを受けている様子だった。

 

機関科メンバーと明乃達は、浴室に入る。先に体を洗った。明乃、知床、ミーナ、麻侖の四人は浴槽に入る。

 

「今回、主砲が5インチから、3.9インチになったんじゃろ?」

「5インチには、5インチの良さがあったのに・・・」

 

伊勢は、前の5インチ砲の方が良かったらしい。

 

「しっかし、これはいいな~。うちの艦にも欲しいぞ~」

「6万馬力で炊いた晴風自慢の風呂でぇ・・・(播磨の15万馬力の風呂にはかなわねぇけど・・・)」

 

ミーナに風呂を誉められ、麻侖は自慢げに言うが心の中で播磨の風呂に負けていることを呟く。播磨の浴場は、船体も大きい分。広く作られている。麻侖は、前の休暇の時に播磨の風呂を見ており、とてつもなく驚いていた。

 

「お守りが大変だけどね~」

「そっちゅう、駄々こねるし」

「そうそう、結局。出力落としてるから高圧缶とか意味なくな~い」

「艦橋からもすぐ全速って来るしね」

 

機関科メンバーは、次々に晴風の機関について愚痴る。それを聞いた明乃は、少し苦笑いをする。

 

「でぇ、艦長。上ではどうなってんでぇい?」

「うえ?」

「うちら釜炊きは外の事は全然わかんねぇ。こんな時じぁねぇと話が聞けないから」

 

麻侖は明乃に今起きている状況を聞く。明乃はこれまで起きた事を話す。

同じ学校の艦、武蔵が東舞校の教員艦隊と交戦したこと、そして、武蔵を止めようとした事を話した。それを聞いた麻侖と黒木以外の機関科メンバーが驚き、ザワつく。

黒木は、艦長にも関わらずミーナの時のように飛び出して。スキッパー1隻で武蔵を止められる訳がないと、明乃を批判する。また、明乃の他に艦長に向いている人がいるのでは、と言う。黒木の言葉に明乃は、少々落ち込んだ表情をする。

すると麻侖が黒木の名前を大声で呼び、立ち上がると。

 

「昔から言うだろ!神輿は軽くて馬鹿がいいって!ハッハハハハ!」

「「「うん、うん」」」

 

麻侖がそう言うと、若狭、伊勢、駿河の三人は、麻侖の言葉に同感したのか頷く。

 

「でも、ここまでこれたのも播磨の秋津教官のお陰でもあるよね」

「そうそう、秋津教官達がいなかったら私達、無事じゃあすまされなかっただろうしさ」

「秋津教官には、助けてもらってばかりだね・・・」

 

皆は、ここまでこれたのは秋津が守ってくれたお陰でもあると言う。

暫くして、機関科メンバーと明乃達は風呂から上がる。

 

「あぁ~、いい風呂だったな~」

 

麻侖はラムネを飲みながら満足そうに言いながら戻っていく。

 

「心配だよね・・武蔵・・・」

「うん・・・」

「武蔵の艦長は、お主の友人なのか?」

 

ミーナは、明乃に武蔵艦長は友人なのかと質問する。

 

「幼馴染みなんだ・・・武蔵に何が起きているんだろう、どうやったら助けられるのかな・・・」

 

明乃は、武蔵が心配でならないようだ。すると、後ろから黒木が。

 

「人の心配する前に、自分の艦の面倒を見るのが先じゃない」

 

明乃に対しきつく言うと黒木は、とうり去って行く。

 

「もしかすると、我が艦長と同じ様に。一人で艦を守ろうとしてるのかもしれんな、武蔵の艦長も」

 

ミーナがそう言うと、明乃は懐中時計を取り出した。懐中時計の蓋の裏には、明乃ともえかが小学校時代の時に取った写真があった。

 

「我が艦長は、テアはいつも素早く決断し。毅然と行動する素晴らしい艦長じゃ・・・」

 

ミーナは、自分の艦の艦長の話をする。

 

「艦長が不安になれば、艦内すべてが不安になる。だからいつも艦長は、その不安を胸に押し隠し。一人ですべてを背負う・・・と、言っておった・・・」

「私はそんな立派な艦長じゃないね・・・」

 

明乃はミーナの話を聞いて神妙な面持ちで言う。

 

「いや、岬さんは立派な艦長さんだと思うよ」

「内田さん・・・」

 

すると、そこへ内田が通りかかり明乃に話しかける。

 

「岬さんには、艦長としての素質がある。今までこの晴風を見てきたけど。晴風の生徒達は皆、変わり者ばかり・・・そんな皆をここまで引っ張って来たのは、岬さんだよ」

「そんな・・・」

 

明乃は内田の言葉に少し照れながら言う。すると、内田は秋津の話をする。

 

「うちの艦長。秋津教官は、自分達。乗組員を家族のように接してくれて、何が起きようとも即決断する人だ・・・またに無茶な命令をする時があるけど。それは、自分達。乗組員を信じてくれてるから出せる命令なんだろうなって思う」

「秋津教官も播磨の人達を家族のように・・・?」

「うん、だから自分達。乗組員は、あの人を信じてついていこうって思えるんだ」

「私も秋津教官みたいな艦長になれますか?」

 

明乃は、秋津のような艦長になれるか内田に聞く。

 

「なれるさ、だから自信を持って」

「そうじゃぞ、お主はワシを助けてくれたではないか。感謝しておるぞ」

「そうだよ、逃げ逃げだった私も頑張ろうって思ったんだし」

 

それを聞いた明乃は、笑顔になる。やっと笑顔を見せた。どこか安心した様子だった。

 

内田と明乃達は、艦橋に戻った。だが、何故か明乃とましろ。二人の間に気まずい空気が漂っていた。

 

(やっぱり、あの時。止めておけば良かったかな・・・)

 

内田は、内心呟く。

 

話は、東舞校教員艦隊と武蔵が戦闘してる時にまでさかのぼる。

その時、晴風の艦橋では教員艦隊を圧倒する武蔵を見て全員が恐怖を感じていた。すると、明乃は一番友達であるもえかが乗っている。武蔵を一人で助けにいこうとしていた明乃に「いい加減にしろ!!毎度毎度、自分の船をほったらかして飛び出す艦長がどこの世界にいる!海の仲間は家族じゃないのか!?この船の乗組員は家族じゃないのか!?どうなんだ!?答えろ!!」とましろは怒りを爆発させ言うが、明乃は結局。ミーナの時のように艦橋を飛び出し一人で武蔵を助けにいった。

この時に、二人の関係は悪化した。内田はあの時、自分が止めていれば二人の関係が悪化することはなかったのにと後悔する。

 

 

「あの艦長、ちょっといい?」

 

八木が艦橋に来て、明乃に声をかける。

 

「どうしたの?」

「さっきから通信が全然入らないんだけど・・・艦内から微弱な電波を拾ってて・・・」

「携帯じゃないの?」

「違うんだよね~」

 

西崎は携帯の電波ではと聞くが、八木は携帯の電波では、ないと言う。

 

「携帯でないとすると一体・・・」

「確認する必要があるね・・・案内して」

「自分も行く」

「はーい」

 

明乃は八木案内するように言う。内田も一緒に確認しに行くと言う。

 

「シロちゃ・・・副長、後はお願い」

「あ・・・はい・・・」

 

明乃は、ましろの事をいつものあだ名でわなく。役職である。副長と言い。確認に向かった。

 

内田と明乃は、八木の案内で電波の流れている場所へと向かう。何故か五十六を抱く立石もついて来た。途中、楓と宇田と合流する。八木はダウジングを使い電波の発生場所を探す。

 

「そんなもので分かるのか?」

 

内田は、ダウジングで発生場所が分かるのか疑う。楓はダウジングを興味深そうに見る。

 

「無理でしょう。そんなので電波が拾えたら・・・」

「あっ、こっち!」

 

宇田が否定仕掛けた時、八木のダウジングが反応した。反応は医務室から出ていた。

 

「ここ?」

「医務室?」

 

恐る恐る医務室の扉をあけると・・・

 

「うふふ・・・」

 

そこには、ハムスターらしき生物を解剖するためか、メスを持ち。怪しい笑みを浮かべている。美波の姿があった。スタンドの灯りがホラー感を醸し出す。

 

「うあああぁぁぁぁ!!」

「あら、お化けですわ」

「あれは、美波さんだから」

 

宇田は美波の姿を見て絶叫する。楓は美波の事を落ち着いた口調でお化けという。それに対して明乃が冷静にツッコム。

すると、医務室の暗闇の奥から・・・

 

「フッフフフフフ・・・」

 

奥から白衣を着た六黒が出てきた。スタンドの灯りが彼の顔を照らすと。悪魔のような笑みを浮かべていた。

 

『いやああぁぁぁぁ!!』

 

その姿を見た内田以外の全員が絶叫した。

 

「六黒さん・・・やめてくださいよ、皆怖がってるじゃないですか」

「しょうがないじゃないか・・・私はこう言う人柄なのだから・・・フフ」

 

内田の言葉に六黒は、こう言う人柄だからしょうがないと言う。

六黒は、美波のお願いで晴風に来ていた。美波の解剖の手伝いをするために来ているのだろうか・・・

 

すると、医務室にもう一匹のハムスターらしき生物が入って来た。そのハムスターらしき生物は、美波と六黒の方を睨む、すると五十六の目がハンターの目に変わり、そのハムスターらしき生物に襲いかかる。

 

「チビ・・かわ・・・」

「五十六すごいね、ネズミ捕まえたんだ。あれ?色が違う・・・」

 

そういって、明乃はそのハムスターらしき生物をさわろうとする。

 

「岬さん・・触るんじゃない」

「それは、ネズミではない」

 

六黒が触らないように言う。美波はハムスターらしき生物は、ネズミではないと言う。

 

「通信回復しました~!」

「電探復活!これで何でも見えます!」

「周辺の音がよく聞こえております」

 

播磨の電子機器復活の報告が続々と来る。播磨も同じく電子機器が回復した様だ。

 

「えっ?ひょっとして・・・」

「どうやらコイツが原因だったようだな」

「これ、なんなの?」

「遺伝子構造がネズミとは、わずかに異なっていて。さらに変なウィルスに感染している。そのウィルスは、砲術長の血液からも検出された」

「ウィルス・・・」

「うぃ・・・」

 

立石もそのウィルスに感染していたと言う。それを聞いた立石は、恐ろしくなった。

 

「砲術長が暴れたのも電子機器が故障したのも、そいつが原因の可能性がある」

「私も何十年と医者をやって来たが・・・こんな生物、見たことない・・・」

「六黒さんですらわからないのか・・・」

 

立石があの時暴れだしたり、晴風と播磨の電子機器が故障したのも、ハムスターらしき生物が持っている。ウィルスが原因であると言う。

何十年と医者をやって来た六黒でさえも、こんなウィルスを持った生物は、初めて見ると言う。

 

「じゃあ、それを調べれば。皆を救えるかも!」

「可能性はある」

 

ウィルスであれば対処できる。その可能性は十分にある。ちゃんと調べれば、感染している皆を救える。それを知った明乃は、五十六を持ち上げる。

 

「五十六凄いよ!お手柄だよ!今日から提督って呼ぼう!」

「大」

「大提督」

「大提督か・・・うちの艦長より上か・・・」

 

明乃と立石は五十六を大提督にすると言う。内田は、猫である五十六が秋津より上の階級になったことを苦笑いしながら呟く。納沙は、勝手に提督とかつけたら不味いのではと言うが、結局。五十六は大提督となった。

 

「それより、学校に報告するのが先だろう!」

「私も播磨に戻って、この事を報告せねば・・・」

 

ましろは、ウィルスの事を学校に報告するのが先であると怒鳴る。六黒も播磨に戻りこの事を秋津に報告しないといけないと戻ろうとした、その時だった。見張り台の野間から報告が来る。

 

「前方に浮遊物・・・っ!?機雷です!!」

「何!?」

 

すると、機雷に接触したのか。晴風の右舷前方艦首付近で爆発した。幸い晴風に損傷はなかった。

 

播磨の艦橋でも、その爆発音が聞こえた。

 

「何だ、今の爆発音は!?」

「晴風の右舷前方に水柱が上がっています」

 

秋津は、突然の爆発音驚いた。

 

「攻撃を受けたのか?」

「いえ・・・っ!?艦長!本艦の周りに浮遊物が多数!」

「何、浮遊物だと?」

 

見張りの一人が播磨の周りに多数の浮遊物があると報告する。すると、播磨の右舷付近で爆発音がした。

 

「右舷付近に爆発!損害なし!」

「艦長、この浮遊物・・・もしかして」

「ああ、おやっさん・・・機雷だ・・・」

 

秋津は、この浮遊物が機雷であると確信した。秋津はすぐさま停船するよう命令する。晴風にも同様に指示をだし、晴風と播磨は、停船する。

 

「急ぎ、周辺海域を測定し、機雷の分布範囲を特定せよ!」

「了解!」

 

秋津は、機雷の分布範囲の特定を急がせる。晴風には、直接通信で厳重注意するように伝えた。

今、晴風と播磨は。機雷が漂う海の上にいるのであった。

 

 

 




結構長めに書きました。

あの菅野直の息子を出してみました。この作品では、直は行方不明には、なってないようですね。

誤字、脱字や変なところがあると思いますが、ご容赦ください。感想お待ちしております。

※天照を入れ忘れたので編集させていただきました。

次回もお楽しみに!


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