ハイスクール・フリート マーメイドと海の男達 作:SNAKE金城
それではどうぞ!
調査隊は、不明艦の艦橋に到着した。すると其処には、
「「人だ!!」」
其処には。レーダーの所で、紺色の制帽に、紺色の襟詰めの軍服を来た人が倒れていた。
「大丈夫ですか!?しっかり!!」
「兎に角、救護班を呼んで!」
調査隊は、倒れていた人物はをこの不明艦の乗員と判断。倒れていた人物は、男性と確認し、気を失っていたため。救護班が到着し、その男性をみくらへと運んだ。
「ドイツ残党艦隊!天照を集中的に攻撃を加えている模様」
「天照、大破!!」
「何だと!!」
「天照・・・沈んでいきます・・・・」
(葉月・・・・・はづきーーーーーー!!!)
「っ!?」
秋津は、目を覚ます。あることを思い出したせいか、汗をかいていた。秋津は、辺りを見渡す。どうやら医務室のようだ。すると隣からコーヒーの臭いがした。
隣を見ると其処には、襟詰めの第一種軍装を着た女性がコーヒーサイフォンでコーヒーを淹れていた。
「おや、目が覚めたようですね」
「ここは・・・・あの世か?」
「そんな訳ないじゃないですか・・・どうぞ」
「あぁ・・・ありがとう」
軍服を着た女性が秋津にサイフォンで淹れたコーヒーを渡す。だが秋津は、コーヒーを口にせず何か考え事をしている。女性が心配して、声をかける。秋津は、その女性に聞いた。
「あの・・・」
「何ですか?」
「・・・俺が乗っていた艦と乗員は、どうなりましたか?」
秋津は、心配だった。光に襲われた後、一度目を覚ましたとき、周りを見渡すと艦橋にいた筈の乗員が消えていたのだから。
「播磨のことですか?播磨なら無事ですよ、乗員に関しては、まだ調査中です。」
「そうか・・・・ん?何であんた、播磨のことを知ってるんだ?」
「そんなことよりコーヒー飲んで下さい、冷めちゃいますよ」
秋津は、不思議に思う。実は、播磨はあまり公に公開されていない。言わば機密扱いされている戦艦。そのため播磨を知っている人物は、海軍の人間でも極僅かである。同じ艦隊になっても、その艦隊に所属している人物には「絶対に口外にしては、ならない」と固く命じられる。その播磨を何故、この女性は知っているのか、秋津は、質問したが。その女性は、質問に答えずコーヒーを飲むよに秋津に言う。
「・・・・んっ!このコーヒー・・・」
「どうかしました?」
「いや、このコーヒー・・・俺の一番の友が淹れたコーヒーの味によくにているな~って」
「それりゃ、そうですよ。自分が淹れたコーヒー何ですから、秋津大佐」
秋津は、女性の言葉に目を見開いた。何故この女性は、俺の名前を知っている。確かに海軍では、名前の方は知られているが、その顔を知る人物は僅かであった。秋津は無表情かつ疑いの目線で、その女性に聞いた。
「あんた、何者だ・・・何故、俺の名前を知っている?」
「それは、あなたの一番の友人だからですよ」
「はぁ?俺の一番の友人は、葉月だ!お前さんなんか・・・・(いや、待てよ・・・)」
秋津は、ここまでの経緯を整理した。秋津のことを知っている。コーヒーサイフォンでコーヒーを淹れていた。しかもそのコーヒーの味は、一番の友が、淹れたコーヒーの味とまったく一緒。しかも播磨を知っている。秋津は、一つの答えにたどりつく。
「まさか・・・」
「気づきましたか?まぁ、この身体じゃあわかりませんか」
「お前・・・葉月なのか!!」
「はい、自分の名前は。広瀬葉月ですよ」
あまりの衝撃に秋津は、目を見開き口をパクパクさせていた。目の前の女性は、秋津の一番の友人である。広瀬葉月と名のった。
「待て・・・葉月は、男の筈・・・」
「1969年、大西洋で自分は、天照と共に海に沈みました・・・播磨は、無事だったんですね」
「なっ!何故そのことを!」
「だから。自分は、葉月と言ってるじゃないですか」
「本当に・・・葉月なんだな・・・・」
「ええ・・自分は、秋津 結の一番の友、広瀬葉月です」
秋津は、確信した。この女性は、葉月だ・・・葉月なんだと。秋津の顔には、川のように涙が流れている。そして女性になった葉月に抱きつく。
「はづきーーー!、会いたかったぞ!生きてたんだなぁ、おい!」
「秋津さん・・・苦しいです・・・・」
「ああ、すまんすまん・・・だが、葉月・・・なんでお前、女になっているんだ」
葉月は、自分が今まで経験したことを全部、秋津に話した。
「てことは、お前は転生したのか?女に・・・」
「はい、天照と共に海に沈んだと思いましたが・・・どうやら、天照と共に転生して。自分は、女性になっていました」
「まるで、空想みたいな話しだ・・・それより、お前にあえて良かった!例え女になっても、会えたことがおれは、嬉しい!」
再び、秋津は葉月に抱きつく。すると医務室の扉が開き、制服を着た女性が入ってくる。二人は、同時に入ってきた女性をみる。
「葉月・・・何してるの・・・・」
「いや・・真霜さん、その・・・これは」
「葉月、ひどいわ!私と言う人がいながら・・・・その男と・・・」
「真霜さん、誤解ですって!」
「なんだ、葉月。知り合いか?」
「まぁ・・・知り合いというよりかは・・・・」
葉月は気まずそうな顔をして、答える。秋津は、入ってきた瞬間、自分たちを見て。悲しい顔をして葉月に問いかける。女性を見て最初、「なんだコイツ」と思った。
「あんた、誰だ?」
「はじめまして。私は、宗谷真霜。海上安全整備局、安全監督室 室長を務めています」
「海上安全整備局?なんだそれ、海上保安庁の類いか?」
「海上保安庁?何よそれ」
秋津は、真霜に名前を聞いた後。真霜は、丁寧に自己紹介するが。その後の秋津の質問には、ふて腐れたような口調で答える。真霜は、疑いの目線で秋津に聞いた。
「あなたと、葉月。どういう関係なの」
「はい?俺と葉月は、一番の友達だ・・なんだと思ったんだ?」
「いや・・・だって・・抱き合ってたから・・・」
「一番の友達と抱きあって何が悪いだ?・・・ん?待てよ・・・」
秋津は、真霜の言葉に疑問を抱く。そう言えば「私と言う人がいながら・・・・」と言っていたことを思い出した。
秋津は、小声で葉月に聞いた。
(おい、葉月・・お前まさか、あの真霜とか言う女に手を出したのか?)
(違いますよ・・・真霜さんの方から、抱いてきたんです。/////)
(マジかよ、お前・・同性愛に目覚めたのか・・・)
(同性愛って・・・自分。身体は、女性でも中身は、男ですから・・・・/////)
(ふ~ん・・・)
秋津の質問に、葉月は顔を赤くしながら答える。その顔を見て秋津は、ニヤニヤしていた。
真霜は、秋津に名前と所属を聞く。
「ところで、あなたの名前と所属を教えてもらえますか?」
「自分は、日本国海軍。超戦艦 播磨 艦長の秋津 結。階級は、大佐だ」
「結?女性見たいな名前ね・・・・でも、所属を聞くかぎり。やっぱり、葉月と同じね」
「ん?葉月と同じって、どういうこったぁ?」
秋津は、葉月と一緒と言われ。どう言うことだと疑問に思う。秋津は、真霜に聞いた。すると驚の答えが返ってきた。
「あなたは、別の世界の日本にきたのよ」
「・・・はぁ!!」
「秋津さん、驚いたかも知れませんが。本当ですよ・・・自分も秋津さんも今、別の世界の日本にいるんです」
「そんな、バカな!」
「現に、死んだ筈の自分が、女性となって秋津さんの前にいるんですから・・・」
秋津は、自分の頭がおかしくなりそうだった、葉月に会えたことは、嬉しいが。葉月は女性となって転生してきたと言っただけでも、衝撃だったのに。今度は、別の世界の日本にきたと言われ。混乱したが医務室にある地図を見て、秋津は、すぐに落ち着き。そして確信した。
「どうやら・・本当に、別の世界の日本に来たらしいなぁ」
「あら、あっさりと受け止めるのね」
「そりゃ、あの日本地図、見たら受け止めるしかないだろ」
「秋津さんこれからもっと驚く話しをしますよ」
「なんだ、なんだ?」
日露戦争後、日本は、プレートの歪みとメタンハイドレートの資源採掘が原因で日本国土の多くが海に沈んだこと。
それをきっかけに、海上都市や海上交通などが発展し、海洋大国となった。が、それと同時に海賊やテロリストが現れ。海上の安全を脅かすようになり、海の安全を守るには、多くの人員が必要となり、働く女性が増える現代。女性による海の安全を守る職業。ブルーマーメイドが生まれた。元は、暗殺を逃れた坂本龍馬が設立した「女子海援隊」がきっかけだとも言われている。
また。第一次世界大戦に相当する欧州動乱は、起きている。だが第二次世界大戦は、起きておらず、日米関係が悪化して、起きた太平洋戦争も起きなかったという。この世界でも日米関係の悪化は、あったものの。開戦には至らず交渉により、日米関係は、改善されたという。
それを聞いた、秋津の顔は微笑んではいるものの。内心、驚いていた。
「ほぉ~、第一次に第二次世界大戦。それに太平洋戦争もおきていないか・・・しかも交渉で、日米開戦を回避か・・こっちの世界も交渉による回避をしようとしたが、交渉内容に納得がいかず、開戦に踏み切ったんだけどな・・・しかも、元号が昭和じゃなく、平成とは、別の世界の未来の日本に来たわけか」
「秋津さん・・自分が亡くなった後の話し、聞かせてもらえませんか?」
「ああ・・・」
秋津は、葉月が天照共にした後の話をした。
1969年。欧州ドイツ戦線での生き残り、ドイツ軍残党は、完全に殲滅。欧州に真の平和がもたらされた。そして1970年には、世界中が熱狂する世界大会。サッカー ワールドカップも無事、開催されたという。
秋津は、自分は太平洋戦争終結から25年たったと言うことで開かれる予定だった、平和式典に参加するため。横須賀軍港に向かっていたが、途中。台風に遭遇し、その中を航行中。謎の光に襲われ。気がついたら艦橋には、誰もいなかったと言う。
「そうですか・・・・ドイツ軍残党は、殲滅出来たんですね」
「ああ、ドイツ軍残党を殲滅できたお陰でワールドカップも開催できたしな・・・あ、ちなみに日本はグループリーグ敗退だったのが残念だったなぁ~」
「でも、秋津さんの場合は、転生と言うより・・・とばされたって感じですね」
「そう言うことになるな・・・んで、真霜さん。ブルーマーメイドは、俺と、播磨をどうするんだ?」
「あの艦も、天照同様。海上安全整備局の指揮下に入ってもらいます。もちろん貴方も」
「だよな・・・・」
(まぁ、今までの話を聞くと・・・・彼女らの指揮下に入るしかねぇな・・・・葉月もその条件を呑んで、今に至るんだろうな・・・・)
秋津は、悩みに悩んでいる。
「秋津さん、海上安全整備局の指揮下に入ると言っても、播磨は、ブルーマーメイドの艦になるんです・・・自分もこの条件を呑んで今こうやって生きている」
「・・・・わかった・・が、播磨の指揮権は、譲れん・・・・指揮権は、我にありだ・・」
「わかりました、葉月も同じ条件で呑んだしね」
秋津は、葉月の説得もあってか。海上安全整備局の指揮下に入ることにした。
「ねぇ、秋津さん・・聞いてもいいですか?」
「ん?なんだい、真霜さん?」
「さっき言ってた・・海上保安庁って何?」
「海上保安庁は、海の警察だ・・・この世界で言うブルーマーメイドに相当する組織だ」
「あなた方の世界にも、海を守る組織がいるのね」
秋津は、真霜の質問には答える。秋津は、真霜を信頼し
たのか。いつものように話す。
一方。戦艦 播磨 格納庫
「起きろ・・・起きろ副長・・副長・・・」
播磨の副長に起きるように言っているのは、播磨の所属軍医の六黒 玄徳 少佐である。
六黒は、元々有名な病院の医師であった。名門の医科大学を首席で卒業。するなど天才と言われては、いるものの。性格としゃべり方から、マッドサイエンティストじゃないかと思われる時がある。ある事から、「死人を蘇らせる男」と言われている。何故そういわれているのかは、後々分かることである・・・・
六黒に、体を揺さぶられ。副長の金城 雅治 中佐は、目を覚ます。
「・・・・ん・・・なんだ?・・・何故、格納庫にいる?」
「皆、ここにいるよ・・艦長以外・・・フフフ」
副長の言葉に、六黒は何故か微笑みながら答える。
播磨副長の金城は、沖縄初の海軍軍人で、秋津と同じく明るい性格で、しゃべる際に沖縄なまりが結構ある。
「あの光に包まれた後、何が起きて艦長を除く乗員全員この格納庫にいるわけだ・・・」
「なんで、いいきれるわけ?」
「どう考えてもそれしかないでしょう・・・」
金城は、乗員全員を起こして。数名の乗組員をつれ格納庫から出る。まず何が起こるか分からないと言うことで武器を携帯するために、武器庫に向かう。そして武器庫に到着した。
「でーじ、武器庫が開いてる・・・確認しろ!」
「・・・・武器全てあります!」
「弾薬。爆薬も全てあります!」
「じゃあ、なんで開いてるわけ?・・・そんなことより、武器を携帯、艦橋に向かう」
金城たち数名の乗組員は、武器を携帯し艦橋へと向かう。
秋津は、亡くしたと思っていた。一番の友。葉月と別世界で再開し、海上安全整備局の指揮下に。そしてブルーマーメイドの一員になることを決意。
そして播磨の乗員は、光に包まれた後、何故か艦長秋津とは、別々の所にいた。果たして播磨と秋津ら乗員は、この世界でどう歩んでいくのかは、誰も知らないことである・・・・
葉月と天照は、今回ある作者さんから特別に許可を得て出しています。彼は、今後の話しにも出てきます。
許可を出してくださり、ありがとうございます!
誤字 脱字やちょっと変なところがあると思いますが、ご了承ください
次回もお楽しみに!