ハイスクール・フリート マーメイドと海の男達   作:SNAKE金城

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免許を取ると言うことは、難しいですね。


それではどうぞ!


第2章 海洋実習編
第4話 出航!播磨と晴風!!


秋津と播磨乗員は、横須賀女子の教育艦が出航している様子を見守る。

暫くすると、横須賀女子の教育艦すべてが出航し、沖に出る。

 

「すべての学生艦の出航を確認!」

「よし!我々も出航する・・出航用意!!錨あげー!!」

 

秋津の指示で播磨の錨が引き上げられる。

 

「両舷前進微速!」

「両舷前進微速!ヨーソロー!!」

「播磨、出航!!」

 

播磨は、横須賀女子から出航し、播磨も沖に出た。

 

「航海長、このまま学生艦の後に続く」

「了解しました!・・進路150度!!」

「進路150度!ヨーソロー!!」

 

航海長が伝声管で操舵室の操舵手に指示した。操舵手は航海長の指示を復唱する。播磨は、横須賀女子の教育艦の後を航行する。

数時間後、最初の合流地点である。西之島新島沖では、教官艦さるしま以下、横須賀女子の学生艦が終結していた。ただ三隻のを除いて。西之島新島の端では、潜水艦がとまっていたが、島の影にいるせいか。さるしまも学生艦も気づいていなかった。

 

「全艦集合した?」

「いえ、武蔵と晴風と教官艦播磨がまだです。晴風は、通信によると・・遅刻です・・また、播磨は遅れている晴風と一緒に向かうと・・・」

 

さるしまの艦橋では、古庄が副官らしき男性に尋ねる。男性は、晴風は、遅刻。播磨は、晴風と共に向かうと古庄に報告した。

一方、集合時間に遅れている晴風と播磨は、合流地点へと向かっていた。

 

「こんなにトラブルが起きるとは、晴風は、ついてないなぁ」

「このままだと、約4時間後に合流地点に到着と言うことになります」

「まぁ、仕方ないな高温高圧缶採用の艦だからな~、故障するのも無理はない」

「故障以外に晴風は途中、方向を間違えてますしね」

「そうだったな」

 

播磨艦橋では、秋津と金城が晴風の事を話していた。すると何処からか砲撃音が聞こえた。すると晴風の右舷前方に着弾、水柱をあげる。それを見た播磨の見張りが艦橋に伝声管を伝い報告する。

 

「晴風の右舷前方に着弾!!」

「何だと!!」

 

その頃、着弾を受けた晴風では、突然のことに混乱していた。

 

「えぇ、着弾?」

 

ヒュ~・・・ズドォーン

 

「また、着弾!」

 

着弾を報告するのは、晴風の見張り台にいる。野間マチコである。

 

「至近弾、後部甲板に浸水!」

「烹炊室で、茶碗が割れちゃたよ~!」

 

さっきの至近弾の影響か、伝声管から被害状況を伝える声が艦橋に飛び交う。

 

「シロちゃん!」

 

明乃は、ましろをシロちゃんと呼ぶが。ましろは、誰のことかと辺りをキョロキョロした。そして明乃の方を見た。

 

「宗谷さんのことだよ~、ましろだから。シロちゃんでしょ~」

「シロちゃん?・・艦長・・・宗谷さん、もしくは副長と、読んでいただきたい」

「えぇ~、他人みたいだよ~」

「他人でしょ!」

「海の仲間は、家族でしょ?」

「家族なんかじゃ・・「それよりシロちゃん、ちょっと肩車してもらっていい?」」

「あぁ・・・人の話し聞いてますか・・・・?」

 

ましろは、渋々明乃を肩車する。

 

「ありがとう、私だけじゃ届かないから」

 

明乃は、ましろに肩車してもらい艦橋の天井にあるハッチを開け身を乗り出す。すると見張り台いる野間が明乃に報告する。

 

「艦長~!さるしまからの、砲撃です!」

「えっ?・・古庄教官どうして・・」

 

明乃は、双眼鏡でさるしまを見る。明乃の目には、無表情の古庄が映っていた。さるしまの艦橋にあるレーダーなどの明かりが古庄の顔を照らしホラー感を醸し出す。

そのさるしまの艦橋にいる古庄の姿を播磨艦長。秋津も双眼鏡で確認する。

 

「あらら、ありゃ怒ってるぞ多分」

「ですが、遅刻程度でここまでしますか?」

「古庄教官なら、やりそうだけどな」

「砲撃確認!!・・っ!?・・本艦に向かってきます」

「何だと!!」

 

ドグヮーン

 

さるしまは、播磨に対しても砲撃を加えた。

 

「左舷に着弾!!損害は、なし!!」

「艦長、今の・・・」

「ああ・・今のは、実弾だな・・・(古庄教官、一体何を考えている!)」

 

秋津は、心の中で叫ぶ。晴風でも、さるしまが同じ教官艦である。播磨を攻撃したのを確認した。

 

「爆発した・・・あれって、実弾・・・!?」

「このままだと怪我人が出るぞ」

「同じ教官艦にまで攻撃・・・・りんちゃん!回避運動を」

「そうだ、シロちゃん。おろしてもらえるかな?」

「ココちゃん!遅刻に関しての謝罪を打電で」

「了解です」

 

先ほど明乃にりんちゃんと呼ばれたのが、気弱な性格の知床鈴。ココちゃんと呼ばれたのは、一人妄想芝居をよくする。納沙幸子である。

明乃は、幸子にさるしまに謝罪の打電を送るよう指示をだし、艦内にある受話器を取る。

 

〔あーあー、遅刻してすみませ~ん!〕

 

明乃は、晴風にある拡声器で遅刻したことを謝罪する。それを聞いた、播磨の艦橋にいる。秋津は、少しあきれていた。

 

「あれで許してもらえるんなら、とっくに砲撃をやめてるよ」

「依然として、こちらにも砲撃してきます。」

「だが、この距離にも関わらず当ててこないってことは、本気で攻撃してるわけでは・・・」

「晴風に再び着弾!!さっきより正確になっています」

「・・・本気で攻撃しているようだ・・」

「晴風!今度は、手旗信号で謝罪する模様!」

 

ドグヮーン

 

「効果なし!!」

「このままだと晴風に怪我人が・・・」

「古庄教官、一体あんたは、何を考えているんだ・・生徒に対して実弾を使用するとは・・・」

 

秋津は内心怒りを抑えていた。

晴風では、先程の砲撃で、機関室に浸水。次発装填装置の損傷。烹炊室では、炊飯器が故障した。明乃は、怪我人は、いないか確認する。

 

「怪我人には!?」

「機関室!柳原麻侖!他は、全員無事でぇい!」

「第二魚雷発射管、姫路、大丈夫です」

「炊飯器以外は、伊良子美甘、他二名無事ですぅ」

 

最初に報告したのは、機関長で江戸っ子みたいな口調の柳原麻侖。次に砲雷科の姫路果代子。その次に悲しそうに報告するのが主計科の伊良子美甘である。

晴風に再び着弾した。避けても避けても撃ってくる。さるしま、明乃は、ある決断をする。

 

「魚雷を撃とう・・」

「魚雷!?」

「えっ!マジ!撃つ?撃つの~」

 

そう言ってはしゃいでいるのが水雷長の西崎芽依である。

 

「しかし!我々は、あえてこの砲撃に耐えるしないt・・」

 

ドグヮーン

 

「私も、出来ることなら砲撃したくない・・でも、晴風の皆を守らないと・・私は、晴風の艦長なんだから!」

 

明乃は、決心した表情でそう言った。

 

「訓練弾だったら、絶対に沈まないから大丈夫、うまく動きを止めて、その間に逃げよう!」

『うん』

「戦闘用意!弾頭模擬弾!!通信を教官艦播磨に繋げて!」

 

そして教官艦播磨に晴風からの通信が入る。

 

「こちら通信室、晴風から通信が入っています。」

「繋げ!」

《晴風艦長の岬です。》

「どうした、岬さん」

《これから、さるしまに対して魚雷を撃ちます!》

「「魚雷!?」」

 

岬の言葉に艦橋にいる秋津以外の全員が驚く。

 

《模擬弾を使うので心配しないでください》

「艦長・・・」

「・・・わかった、播磨は晴風の攻撃を支援する!」

《ありがとうございます!》

 

そう言って通信が終了する。秋津は、晴風のさるしまに対る魚雷攻撃の支援をすることにした。

 

「対水上戦闘用意!」

「対水上戦闘よーい!!」

「左舷、25ミリ機銃、1番から5番。さるしまを捕捉!」

「機銃1番から5番さるしまを捕捉!!」

「・・・1番から5番!さるしま捕捉!!」

 

秋津の指示に砲術長が伝声管で戦闘指揮所に命令し、戦闘指揮所の兵士がさるしまを捕捉したことを伝える。

 

「攻撃始め!!」

「撃ぇ!!」

 

播磨の機銃弾が、さるしまめがけて降り注ぐ。

さるしまは、先程のまで砲撃していた、晴風から播磨へと目標を変えた。

 

「撃ち続けろ!さるしまの気をこちら側に引き付けろ!」

 

暫く播磨がさるしまに対し機銃を撃ち続けると。晴風から模擬魚雷が発射された。

 

「晴風からの魚雷発射を確認!!」

「晴風の魚雷が命中するまで撃ち続けろ!」

 

そして晴風から放たれた魚雷がさるしまに命中し水柱をあげる。播磨は、模擬魚雷が命中したことを確認し機銃による攻撃を止めた。晴風では、命中したことに喜ぶ西崎の姿があった。

そして播磨には、晴風から第二合流地点の鳥島まで退避すると言う電信が来た。

 

「うむ・・・よし!我々も晴風と共に鳥島南方に退避する!」

 

秋津は、晴風と共に鳥島まで退避することを決めた。

一方、攻撃を受けたさるしまでは、古庄が何処かに打電をしていた。

 

「横須賀女子海洋学校!教官艦さるしまより受信!学生艦晴風と教官艦播磨より攻撃を受け大破!!」

「学生と教官が攻撃!?」

「至急、海上安全整備局へ連絡を!」

「こちら、羽田港公安管理局!只今、さるしまより受信!以下、早急の応対を求む!」

 

公安管理局では、さるしまの受信で混乱していた。

一方、晴風と播磨は、第二合流地点である。鳥島に向かっていた。

 

「それにしても・・あの砲撃は、なんだったんでしょう?」

「ちゃんと逃げられるかどうかの抜き打ち特訓だったんじゃない?

「その可能性もなくは、ない」

「それにしては、本気すぎだよ~」

「うん」

 

晴風の艦橋では、さるしまが何故、砲撃したのかと言う話題で持ちきりだった。

すると幸子が。

 

「もしかしたら、さるしまがクーデターを起こしたとか?『我々は、ブルーマーメイドの教官艦と言うちっぽけな存在ではない!宣言する。我々は、独立国家、さるぅぅしま~』」

「真面目考えてってば!」

 

幸子が声を変え一人妄想芝居を始めた。内容がまるで。某アニメの原子力潜水艦の艦長が言ったような台詞。

その一人妄想芝居をやる幸子に、ましろがツッコミをいれる。

 

「でも、大きな怪我の子が、出なくて良かった~、皆かすり傷程度ですんだみたいだし・・教官艦播磨の秋津教官も播磨乗組員には、怪我人は出てないって言ってたし・・被害状況をまとめたら、学校に報告した方がいいよね?」

「どれだけ、叱られることか・・・」

 

ましろは、学校にどれだけ叱られることかと悲しそうに言う。すると艦橋の無線電話が鳴る。

 

「無線ですね。とりまーす」

 

そう言って幸子が無線電話の受話器をとり無線内容を聞く。それを聞いて幸子は、深刻そうな表情をした。

 

「大変です・・」

「え?」

「晴風と播磨が・・・我々の艦と播磨が反乱したって!」

「反乱!?しかも教官艦の播磨まで!」

 

幸子の言葉に、艦橋には、重い空気が漂った。

播磨でもこの無線を受け艦橋にいる士官らが怒気を露にする。

 

「バカな!!何が反乱だ!ふざけおって!」

「先に攻撃してきたのは、さるしまではないか!!」

イッター(お前達)落ち着かんかやー!!」

「おやっさんの言うとうりだ、皆落ち着け、これは、何かの間違いだろう・・」

「無線の内容に、間違いはないのか!?」

 

播磨の通信士官が通信士に聞く。

 

「はい、間違いありません。確かに、晴風と我々が反乱したと言う無線が・・おそらく晴風の方もこの無線を受け取っているでしょう」

 

通信士は、無線の内容に間違いはないと断言する。

 

「クソッ・・・艦長!これは、我々を消すための罠では?」

「それもあり得る、元々我々は、別の世界から来た、招かねざる客だ・・」

「フンッ・・学生艦を巻き込んで俺達を消すか・・・」

 

士官たちは、自分達を消すための罠だと言う。すると秋津は、冷静に士官達に話し始める。

 

「本当に・・俺達を消したいなら、この海洋実習が始まる1ヶ月の間に、とっくに殺っている・・」

「確かに良く考えると、葉月は我々より先にこの世界に来ている・・しかもこの世界に来て1年経つと言う」

「そうだ、おやっさん・・・俺達を消したいなら、その1年前に来ている葉月も、消されているはずだ・・」

「じゃあ・・・一体・・何だと言うんです?」

 

秋津と金城の言葉に砲術長が質問する。

 

「分からん・・・だが、何かが起きたのは、確かだ・・・今の晴風と播磨は、反乱者だ・・」

 

艦長は、自分の思ったことを言葉にする。

 

さるしまの突然の砲撃。そして晴風と播磨が反乱したと言う無線。

晴風と播磨は、これからどうなるのか。それは、後にわかることである。




沖縄は梅雨入りです。いつもこの時期に梅雨入りします。


誤字 脱字やちょっと変なところがあると思いますが、ご了承ください


次回もお楽しみに!!

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