感想書いてばっかりでエンターテイメント的奉仕をしなくては(使命感)
そんな感じで軽い気持ちで初投稿作品です、多分投稿もまちまちになってしまうかもですがどうか生暖かい目で見守って下さい
最近始めたFGO(投稿時キャメロット)、それに大好きなウルトラシリーズを繋げてみたら妄想が爆発して見切り発進してしまいました。それでもこの文章を見ていただいていればそれだけでも幸いです!
それでは序章、本編開始の前日譚をお送りいたします
それは後に偉大なる戦いに身を投じる乙女ーー藤丸立花、物語より六年も昔の出来事であった。
この世界の裏側に蠢く、探求と称される冒涜と腐れた淫靡による廃退の苗床ーー魔術。そんな醜い世界など知ること無く、彼女は幼き日々を過ごしていた。そしてそんな暗躍者達すらも予想だにしなかった出来事が少女をーー立花の生き方のそれを決めたのだ。そんな運命的な一時は突如としてやって来たのだ。
元々立花は明るい子であった、今時の子供達がインドア派と呼ばれるなら彼女はアウトドア系の活発な少女だった。その行動力は周りの女の子達からは男子よりも頼りにされ、男の子達からは同性の如く慕われるほどだ。
その日は彼女が通う学校は長期間の夏休みとなり、両親と共に街から離れた山中のキャンプ場へと足を運んでいた。
父と共に川で魚を釣り、母と並んで設置された調理場で料理を作る。そんな昼下がりを大自然の中で過ごしていた。
普段は都会に住まう立花には、この静かな自然は味わったことのない体験であった。普段は見ることの無い名前も知らない木々、聴いたことも無い鳥の鳴き声。それらを彼女は五感で、感じ取っていた。
帰ったら学校が始まった際に提出する《夏休みの思い出》の作文は間違いなく今日のキャンプの事だろうと思っていた。
だが、そう思った時だった。この出来事は文字通り、彼女に取って忘れることの出来ない物となってしまったのだ。
始めに起きたのは爆音、キャンプ場から遠く離れた山中より巨大な土柱が立ち上がったのだ。
それはキャンプ場にいた立花と両親、他の利用者達もその異変を目の当たりにし、あちこちからはざわざわと不安げな声が立ち始めた。
そしてその刹那、土柱の向こうから、鋭い光が二つ輝いたのだ。
弾ける土塊、迸る衝撃。そして何よりも場を騒然とさせるは、土埃より姿を現すその存在であった。
幼かった立花はその姿を、今でも鮮明に覚えていた。街にそびえ立つビルと同等かそれ以上の巨体、黒みが掛かった土色の体躯から全長のそれよりも長い尾が大地を叩く。鼻先の鋭い角とは別に後頭部にそびえる三日月形の角、それは理科の授業で教科書に載っていた恐竜その物であった。
現れた怪物が咆哮する、遠く離れたキャンプ場にいる立花達の鼓膜を痛め付けんとばかりに振動する雄叫びはその場にいた全員をパニックにさせるには十分な物であった。
そこからは立花は必死だった、両親に手を握られ急いで山道を駆け降りていった。途中何度も足を躓き転びそうになるが、背後に目を向ければそこに存在する巨大な姿に恐怖し再び走り始める。
その怪物は立花達を知ってか知らずか、真っ直ぐと彼女達の方向に進撃を開始していた。その歩幅は一歩一歩があまりにも大きく、人の必死な逃走を嘲笑うかの如く怪物はぐんぐん立花達に追い付こうとしていた。
いったいどれ程の時間が経ったのだろう、薄暗い山道からは徐々に木々が数を減らし、やがて太陽の輝きのその下に照らされる山の麓へとたどり着いた。そこには乗ってきた車がある、それを使えば少しでも早くあの怪物から逃げられる。誰もがそう思っていた。
だが現実は非情にも、彼等彼女等に突きつけられる。
車があった場所は土砂が流れ、最後の頼みの綱を飲み込んでいたのだ。恐らくあの怪物が現れた時、その影響でここらの地形が崩れて土砂崩れを誘発させてしまったのだろう。
立花は幼いながらも、己の死を悟った。背後を降り向けばそこには先程まで走り抜けていた山道を踏み潰す巨大な足が轟音と共に振り下ろされていたのだ。怪物は今避難してきたキャンプ場の利用者達の目の前にその巨体を晒していた。
そんな化物だが視線は真っ直ぐと正面を向き、足元の立花達など気にも駆ける様子はない。逃げていた最中は自分達を狙って追いかけてきていると錯覚していたが、怪物にとっては気にも留めぬ蟻か何が程度の存在だったのだろう。
やがて上げられた大きな足は、立花達に大きな影を落とす。逃げることも出来ぬただの一歩、殺意など一切無いそれだった。
両親はとっさに立花を庇う、意味はないのは誰だって分かる、だが子を思う親だからこそ本能が二人の身体を突き動かしたのだ。立花は迫りくるその巨大な質量を、見つめ、放心していた。
だが心の奥底では、彼女は叫び続けていた。嫌だ!生きたい!誰もが持つ当然の権利ーー生きると言う事を手放したくないと絶叫する。そして最後に、心はありったけの感情のままに叫んだ。
誰か!助けて!
ヒュン!と言う音が辺りに迸りその瞬間に重厚なる鈍音が炸裂する。
その瞬間、立花の視界には遥か前方に吹き飛ばせれる土色の巨体があった。
ずぅんと腹の底まで響く轟音、それは今まさに立花達を踏み潰そうとしていた怪物が地面に吹っ飛ばされた音だったのだ。
それに続き、彼女の背後より聞きなれぬ怪音が鳴る。まるで何かと何かが衝突するような音、リズムよく連続で発せられるそれに立花は思わず振り返った。
そこにいたのは、あの怪物にも負けぬ巨体の金属だった。
薄金色のそれは二つの脚を大地に立て、二振りの巨腕を天に振り上げる。首もなく、辛うじて眼とも取れる二つのレンズにより顔にも見え無くもない造形ではあったが、それはまさに人型の巨大機械であった。
突如として現れた巨大ロボットは目とも言えない二つのレンズを立花達に向ける、そして頷くような仕草を見せて正面の怪物へと身体を向ける。怪物は既に立ち上がり、咆哮と共に再び立花達がいる方向へと走り出す。だがその突進を、ロボットは怪物に両腕を突き出しそれを阻止して見せる。そして一歩、また一歩と地響きと共に怪物を押し返していった。
あのロボットは、わたしたちを見ていた。そして今もあの怪獣を止めてくれた、あのロボットはわたしたちを助けてくれたんだ!
幼い立花は眼前の機械の行動に、勇姿に、見えはしない物だがーー確かな確信を胸中に渦巻かせた。
だが、ここで立花の意識はぷつりと途絶えることとなる。無理もない、幼い少女の身に起きた出来事は余りにも恐ろしい物であり、颯爽と現れた正義の姿に張り詰められた意識が遂に切れてしまったのだ。
次に立花が目を覚ましたのは山から少し離れた町の病院、そのベッドの上であった。
あの後の事は詳しく知る人物はいなかった、ただ一つ分かった事はあの後二つの巨大な存在は山岳の地形を変えるほどの激闘を繰り広げ、そして突如としてその姿を消してしまったと言うことだ。
それからは特に異常もなかった立花は病院を退院し、無事に帰ることが出来た。
その出来事は暫くはニュースにも取り上げられ、立花も学校のクラスメイトに質問責めにあったりもしたが、やがて不自然な程にその話題は鳴りを潜めていった。
だがそれでも、彼女はあの時の事は確かに覚えていた。怪物への恐怖、自分達を助けてくれた巨大ロボット、それは高校に通う様になった今でも彼女の心の中に刻まれている。
誰かが困っていればその助けに、道を踏み外そうとするならそれを止めるために全力でぶつかっていく。彼女はあの日を境に前以上に明るく、活発な少女になっていった。
自分も、あの時のロボット見たいに誰かを助けられる様になりたい。それが藤丸立花と言う少女が心に誓った、偉大なる誓いであった
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