ガールズ&パンツァー~地を駆ける歩兵達~   作:UNIMITES

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どうもUNIMITESです。
なんとか8月中にもう一話投稿することができました。
今回でアンツィオ戦も後半です。
では、本編どうぞ


第13話 爆ぜよ工兵

 目標のフラッグ車であるP40はもう目の前。大洗連合のⅣ号と38t、カニさん分隊と八尋、塁はP40に攻撃を開始するのだった。

「P40が単独になりました。援軍が来る前に決着をつけます!」

「はいよ!で、どうやるの?」

 杏が問い掛けるとみほも通信を送る。

「凛祢君は大丈夫かな?」

「大丈夫です。凛祢さんならきっと……勝ちます!」

 心配そうな顔をしていた沙織にみほは改めて前を見つめた。彼女自身も凛祢の勝利に確証があるわけではない。アルディーニ学園は毎年優勝争いに出てくるほどの学校ではない。しかし、メッザルーナという歩兵は個人の歩兵能力において、高校歩兵道界でもベスト10に入るほどの実力者だったのだ。

 それでもみほは信じて託した。葛城凛祢という歩兵を信じて。

「待っててください!ドューチェ!フェニーチェ!」

「カルロベローチェ、足速いなー」

 猛スピードでP40の元へ向かうカルロベローチェ。その後を追う八九式とオオワシ分隊。

 一方、一騎打ちの凛祢とメッザルーナも戦闘が始まっていた。

 甲高い音と共にお互いのナイフがぶつかり合う。そんな時、メッザルーナが笑みを浮かべた。

「やるじゃねぇかよ……」

「そっちこそ……」

「超人と呼ばれていた男が、なんで大洗なんて歩兵道のなかった学校にいるんだよ?お前ほどの男なら黒森峰にいてもおかしくないぜ!」

「……っ!」

「ぐおっ!」

 凛祢は奥歯を噛み締めてメッザルーナの頬をFiveseveNのグリップで殴りつけた。

「今の俺は超人じゃない……」

「いってーな!」

 メッザルーナも負けじと凛祢の腹部を蹴る。

「ぐっ!」

 凛祢も鈍い痛みを感じるが、こんな痛みは照月教官の蹴りに比べればなんてこともない。瞬時に立て直し、ベレッタARX160を構えようとするメッザルーナの左手を、ナイフを持つ右手でブロックする。

「なにっ!?」

「覇王流……」

 工兵部隊と戦った時と同様に顔面にFiveseveNのグリップを叩きつける。覇王流・彗星封じだった。

「うっ!」

 膝をついたメッザルーナの右手に握られているベレッタARX160を後方へと力いっぱい蹴り飛ばした。

 だが、メッザルーナもすぐに立て直して凛祢の腕を掴み、頭突きをかましてくる。更に凛祢の左手のFiveseveNを奪い取ると弾倉を抜いて、茂みの方に投げ捨てた。その動きは、まるで彗星封じのような動きだった。

「っ!残りの武装は……」

「ふん……どうしたもう終わりか?」

「まだ、負けるつもりはない……」

 凛祢とメッザルーナはお互いに銃を失い、残る武装はコンバットナイフと手榴弾。ヒートアックスくらいだった。

 それでも、凛祢には撤退と言う選択肢はない。この男は自分よりも……強い。

 たとえ自分が負けたとしても、みほたちがアンツィオ高校のP40を倒した時点でこちらの勝利となる。

 ならば自分にできる事は、彼をここで食い止める事だった。

 凛祢は再びメッザルーナに攻撃を開始する。

 

 

 一方、セモベンテとカルロベローチェ、アルディーニ歩兵の搭乗するベスパを追いかけていたM3とヤマネコ分隊の搭乗するジープ。

「むこうが合流する前に頑張ってやっつけるよ!」

「俺たちは随伴歩兵を倒すぞ。バイクならタイヤを狙えば勝手に転ぶ!」

「アイアイサー!」

「やっと撃てる!」

 ウサギチームとヤマネコ分隊も攻撃を開始する。

 M3の砲が火を噴くが、セモベンテとカルロベローチェにはなかなか命中しなかった。

 一方、ヤマネコ分隊のアキラと銀は随伴歩兵のベスパのタイヤにしっかりと銃弾を命中させていた。

「ドューチェの位置まであと1キロ!ってまた歩兵のほうがやられたんだけど!」

「気にせず進め!」

 セモベンテとカルロベローチェは歩兵を犠牲にしながらも前進していく。

 また1人、アキラの射撃でベスパが態勢を崩し、歩兵が転倒する。

「やりぃ!」

『僕たちって狙撃の才能あるかも!?』

 アキラは歩や礼に自慢するように言うと、銀もメモを見せる。

「あーもう!」

「なんで当たんないの?って腕だよね……」

 M3の車内ではあゆみとあやが当たらない砲撃に困っていた。

「やっぱ止まって撃とう!急がば回れだよ!」

「俺たちはどうすればいい?」

「亮くんたちは気にせずに敵歩兵の数を減らして!」

 梓の指示でM3は一度停止した。ジープはそのまま走行を続ける。

「了解!アキラ、銀いけるか?」

「当たり前だ!」『ここは見せ場!』

 2人もやる気満々に親指を立てて合図する。

「でも、どうするの?」

「砲が2本あるんだから、そいつで誤差を調節すればいいんじゃないか?」

 あゆみが問い掛けるとアキラがアドバイスする。

 すると銀が亮にメモを見せる。

「銀が言うには、1発目は調節するために撃って、調節後に2発目を撃てだって」

 亮も銀のメモを口に出す。

「あや、撃って!」

「はいよ!」

 M3が発砲する。

 砲弾は坂を上るカルロベローチェの左斜め上に飛んで行き、数十メートル先の地面を抉った。

「やっぱり外れた!」

「えっと、右に1メートル、左に50㎝修正して!」

「うん!」

「撃て!」

 あゆみが照準を修正し、再び発砲すると砲弾は吸い込まれる様にカルロベローチェのエンジン部に命中した。

 カルロベローチェからは白旗が上がる。

「当たった!」

「凄ーい!」

 桂里奈と優季が驚いている。

「やればできるじゃねーか」

『ウサギさんが初撃破だよ!』

 アキラが言うと、銀もそんなメモを見せた。

「あや、あゆみ次を狙って!」

「うん!」

「逃げられた!」

 2人が照準器を合わせようとするがセモベンテは坂を上り終え、奥へと消える。

「追うよ!落ち着いて冷静に!」

「梓、西住隊長みたいー」

「確かに、少し似てきたんじゃないか?」

 優季と翔が呟いた。

 桂里奈の操縦の元、M3は前進を始める。

 

 

 その頃、陽菜の搭乗するセモベンテとカエサルたちの搭乗するⅢ突は真っ向から撃ち合う。

 だが、お互いの砲弾は命中せずに彼方へと飛んで行く。

「次で決着付けてやる!正面で撃ち合った直後に――」

「後ろに回り込む、装填の速さで決まる!」

 陽菜とカエサルの考えは同じ、親友との戦いに終止符を打とうとしていた。

「うおお!」

 アーサーの刀剣がアルディーニ歩兵のナイフとぶつかり合う。

「ふん!ナイフなんてな、僕にとってはオモチャみたいなものだよ!」

 刀剣の重さと、剣術の技量でアーサーは、また敵歩兵を倒した。

「よし!」

「負けるか!」

 アルディーニ歩兵も負けじとアサルトライフル『ベレッタAR70/90』を撃つ。

「しまった!ぐぁぁ!」

 次々とアーサーに浴びせられる銃弾。

 油断していたアーサーは悲鳴を上げて倒れる。

「なにやってんだ!」

「まったく……あいつは!」

 戦闘中のジルは急いでアーサーの元に向かう。

 シャーロックも向かおうとするが――。

「お前の相手は俺だ!」

「くっ!」

 逃がすまいとマリーダがナイフ攻撃をしてくる。その攻撃によってシャーロックの銜えていたパイプ煙草は地面に落下した。

 すると、マリーダはパイプ煙草を足で踏みつける。

「あ……」

「こんなものを銜えるなんてふざけているのか?そもそもシャーロックホームズなんて、ただのご都合主義の探偵だろ?」

「僕がふざけてる?そんなわけないだろ。そして……シャーロックホームズを馬鹿にするな!」

 シャーロックはパイプ煙草を踏まれたことと名探偵シャーロックホームズを馬鹿にされたことに腹を立てていた。

「……え?」

「おふざけは終わりだ。君とはここでで決着をつける!」

「ふ、ふん!いいだろうやってやる!」

 マリーダも少し圧倒されたがシャーロックに銃を向ける。

「あーあ。シャーロックがマジギレモードになっちゃったな……」

「食らえ!」

「邪魔だ!」

 景綱に向かってきたアルディーニの歩兵を俊也が殴りつけてFALを発砲し、とどめをさす。

「おい、シャーロックの奴どうしたんだ?」

「今はマジギレしてるから放っておいた方がいい。あいつ、シャーロックホームズの話になると人が変わるからな」

 俊也が問い掛けると景綱は苦笑いして答えた。

「アーサー!」

「……」

 ジルが呼ぶと、アーサーは瞬時に体を起こし自分を撃った歩兵にマイクロUZIを発砲する。

 数十発発砲して、被弾した歩兵から戦死判定のアラームが響く。

「持っててよかった防弾マントだな……」

「生きてるなら生きてるって言えよな」

「これがなかったらやられてたと思う」

 アーサーは改めて防弾加工外套を受け取って置いてよかったと思っていた。

「敵歩兵は……ってもう1人だけじゃないか」

「あれはシャーロックに任せろって言われたからな」

 周りには戦死判定を受けたアルディーニ歩兵が倒れている。残りはマリーダだけだった。

 援護に回っていた翼がアーサーや俊也の元に駆け寄る。

「なんで撃たないんだよ?」

「一騎打ちを横から撃つなんて騎士の誓いに反する」

 アーサーはマイクロUZIの弾倉を交換した後、ホルスターに収納する。カリバーンも鞘に納めてシャーロックを見守っていた。

 他のメンバーも手出しせずに2人の一騎打ちを見守っていた。

 

 

 逃走していたP40の車内ではアンチョビが、大洗連合の姿がないことに気づいていた。アンツィオは随伴歩兵も全員失い本当に1輌だけだった。

「ん?追ってこないぞ?……一体どこに?」

 アンチョビは森林内を警戒してよく見ると38tの姿を確認する。

「……いた!2時の方向に敵フラッグ車がいる!いけ!」

 そのまま攻めるように指示を出すとP40は逃走していく38tの後を追う。

「待ち伏せらしきⅣ号の姿はありません!」

「囮かと思ったが考えすぎか……見せてやるんだ。アンツィオは弱くない。じゃなかった、強いということを!目指せ悲願のベスト4じゃなかった、優勝だ!」

 アンチョビは意気込みを叫ぶがP40の砲撃を38tはことごとく回避する。

 負けじと38tも砲撃するがやはり命中しない。というか、撃った砲弾がP40の遥か上空を過ぎ去っていた。

「はーずれー」

「たまには当ててよ桃ちゃん」

「今は挑発行動中だからこれでいいんだ!」

 杏や柚子の言葉に桃が言い返す。どうやら砲手である桃の命中率は相当低いらしい。

「西住ちゃん、そっちはどんな感じ?」

「もうすぐ到着します!キルゾーンへの誘導、よろしくお願いします!」

 みほが最後の指示を出した。

 

 

「「お前にだけは!」」

「負けられない!」「負けない!」

 シャーロックとマリーダはお互いに頬を殴り合いよろめく。

 先に立て直したマリーダがベレッタARX160を撃つ。シャーロックは銃弾の直撃を受けて地面に倒れこむ。

「もらった!」

「うおお!」

 シャーロックも右手に力を込めて握る。次の瞬間、シャーロックは右手で掴んだ砂をマリーダに向けて投げる。

 砂は無防備だったマリーダの目を一時的に潰した。

「ぐあっ!くそ、姑息な手を!」

「はああ!」

 追撃するように腹部目掛けて拳を見舞う。

 更にベレッタARX160を奪うと撃つのではなく銃を杖の様にして肩、膝、腹部に一撃ずつ叩きつける。

 最後に胸倉と腕を掴み、背負い投げするとマリーダはそのまま気絶してしまった。シャーロックも限界だったのかその場に倒れた。

 2人からは同じアラーム音がが辺りに響いていた。

「結局、引き分け?」

「うーん、シャーロックの方が1秒遅かったから勝利じゃないか?」

「そうだな。これはシャーロックの勝利でいいだろ」

 アーサーやジル、景綱はシャーロックの姿を見てそう言った。

「理解に苦しむぜ。なんだってこいつらは1騎打ちなんてしたがるんだ?全員で叩けば確実に勝ちだろ」

「俊也の言い分も分かるよ。でも勝ちよりも優先するものがあるんだ。少なくともアーサーたちにはな」

 文句を漏らした俊也に翼が言った。

 Ⅲ突とセモベンテもお互いに一直線に道を進んで行く。2輌の距離がゼロとなる瞬間、お互いの車両は最後の砲弾を放った。

 爆風と轟音が辺りに響き渡り、2輌は黒煙に包まれるがその車体からは2本の白旗が上がっている。

 同士討ち。そう、こちらは相討ちという結果になった。

 

 

「葛城!」

「メッザルーナ!」

 また、ナイフがぶつかり合う。

 もう何度目かもわからない、お互いに相当な回数の攻防を続けている。

「覇王流……」

 凛祢が足払い技、紫電脚を放つ。が、メッザルーナはなんとかその場に踏みとどまる。

 すると、メッザルーナも低い体勢からアッパーカットを打ち放つ。

 だが、凛祢は紙一重でアッパーを回避する。

「これでも駄目か……葛城凛祢、恐ろしい男だ」

「……お前もな」

 2人とも、心身共にボロボロである。だが、戦闘慣れしているメッザルーナが僅かに有利だった。

 凛祢の戦闘能力は、たった2か月間の経験と過去の感覚だけ。

 その差を埋めるのは正直、難しい。

 そんな中、凛祢は自分自身の感覚が研ぎ澄まされていくのを感じられずにはいられなかった。

 戦闘中、追撃するメッザルーナのナイフ攻撃、パンチ、蹴り、それらを受け流していた。

 メッザルーナの動きが、どこを狙うのかわかる。

 再び凛祢がメッザルーナの攻撃を回避する。

「なんで当たらねぇんだ……」

 疲れを見せ始めるメッザルーナ。

 その隙をついて凛祢は腹部に蹴りを入れる。反射的に腹を抑えるメッザルーナの顔面に烈風拳を見舞う。

 烈風拳がよっぽど効いたのかメッザルーナは距離を取ってうずくまる。

「……」

 凛祢も息を切らしながら、そんなメッザルーナの姿を傍観する。

 ようやく、起き上がったメッザルーナは笑い声を溢した。

「ふはは、ここで全て終わらせる!この距離なら必中だ!」

 そう言ったメッザルーナの手にはさきほど蹴り飛ばしたベレッタARX160がある。

「なにっ……!」

 凛祢も一瞬驚く。そして理解する。

 後方に下がったのは距離を取るためじゃない。蹴り飛ばした銃を回収するためだったのだと。

 メッザルーナが引き金を引いたことで、弾倉に残っていた十数発の銃弾が銃口から吐き出される。

 その瞬間、凛祢は『直感』で体を捻る。

 銃弾は数発だけ凛祢の手足に命中し、何発かは体を掠めていった。

 凛祢はその場に倒れるが戦死判定のアラームは鳴っていない。しかし、体の疲労とダメージでほとんど動けない。

 そんな凛祢の左手があるものに触れる。

 視線を向けると……自身もよく使う起爆用リモコンがある。

 凛祢とメッザルーナがベスパでぶつかり合った際にメッザルーナの手から離れた物だった。

 もしも、メッザルーナがこの周辺にヒートアックスを仕掛けていたなら……。

 今このスイッチを押せば相討ちくらいには持っていけるかもしれない。

「あれは……やめろ!そいつを起爆させるな!お前も失格になるぞ!」

「……」

 凛祢はリモコンを掴んだ時、メッザルーナの声が響く。

 メッザルーナの焦る様子を見る限り、やはり周辺にはヒートアックスが仕掛けられている。しかも、自分も爆発に巻き込まれる範囲内に。

 選択の余地などなかった。

「……爆ぜろ」

「なっ!」

 メッザルーナも目を疑ったが、もう動ける状態ではなかった。

 凛祢がリモコンのスイッチを押すと、森林内に仕掛けられていたヒートアックスが次々に起爆する。

 起爆したヒートアックスは4つ。

 2つ目の爆発に巻き込まれた2人から戦死判定のアラームが鳴った。

「自爆ってのは褒められたことじゃないぜ……」

「俺はもう限界だった。引きわけるかあのまま負けるかの選択しかなかった」

 2人は数メートル飛ばされた先で大の字になって地面に倒れていた。

 身体には爆風による痛みと戦闘の疲労が圧し掛かっている。

「それじゃあ、どっちが勝ちかわからねぇじゃねぇか」

「俺よりメッザルーナの方が強いよ」

「いいや、凛祢は2年生だろ?なら1年の訓練で俺より確実に強くなる。あーあ、今年こそ千代美に優勝の頂を見せてやりたかったんだけどな」

「……安斎って人と仲いいのか?」

 凛祢は思わず問い掛けた。

「仲がいいって言うか、千代美とは目標が同じだったのさ。俺たちがアルディーニで歩兵道を始めた頃はひどかったもんだ。戦車はCV33だけで、資金はないし武器も数丁だけ。それこそ最初はお前みたく拳銃とナイフだけで戦っていたさ。でも、千代美がそんなアンツィオやアルディーニをここまで立て直してくれた」

「……そっか。でも、今のアンツィオとアルディーニがあるのは安斎さんだけじゃなくメッザルーナの頑張りもあったからじゃないか?俺はよく知らないけどさ、千代美さん1人じゃここまでは来れなかったと思う。たとえ影で支えていただけだとしてもメッザルーナという存在が居たからだと思うよ」

「……過大評価し過ぎだ、俺は俺自身のために必死こいて歩兵道してただけだ。惚れた女のために全力でやってたんだよ」

 メッザルーナは過去を思い出すように瞼を閉じた。

「安斎さんに……惚れてるのか?」

「あたりめぇだろ。あんないい女、なかなかいないぜ。世界中探してもイタリアにしかいないぜ、多分」

「イタリアにはいるのかよ……」

「そう言うお前だって誰かのために戦っていたんじゃねぇのか?たとえば、あの西住って女とかか?」

 メッザルーナの問い掛けに凛祢は少し考える。

 自分は西住みほという自分とよく似た存在と出会い、彼女の傍にいてやりたいと思った。

 これは、メッザルーナの言う「誰かのため」という理由でいいのだろうか。

 しかし、今の凛祢には分からない。

 もしかしたら自分は、西住みほと言う存在を自分と重ね合わせ……歩兵道という戦場に戻るための、戦うための「都合のいい言い訳」にしているのかもしれない。

「どうだろ……俺は歩兵道を始めたばかりだからわからないよ」

「え?お前、経験者だろ」

「歩兵道やめてて、つい最近から始めたんだよ」

「まじかよ、始めてたった数か月の葛城と引き分けたのかよ。駄目だな俺は。でも――」

 リタイアした2人は少しの間、会話を続けた。

 凛祢は改めて考え続けた、あの頃の思いを失った自分は何を理由にして戦いに向かうべきなのかを。

 

 

 

 逃走していた先は行き止まり。38tは行き止まりの前で停止した。

「よーし、追い詰めたぞ!」

 P40の車内でアンチョビが勝利を確信したように声を上げる。P40が砲撃するが38tは回避して反撃する。

 38tの砲撃を受けて、P40の車内が大きく揺れる。

 そこでアンチョビの視線がある存在を捉える。崖の上には砲身を向け、狙いを定めるⅣ号が居た。

「ドューチェ!遅れてすみませ、ぎゃー!」

 ちょうど合流したセモベンテだったが崖から落下し、横転しながらも一回転する。なんとか前進しようとするが崖の上から放たれたM3も砲撃によって白旗が上がる。

「馬鹿!無茶するな!怪我したらどうする!?」

 アンチョビが心配するように声を上げる。すると、後方から残るアンツィオ高校の車両であるカルロベローチェが現れた。

「アンチョビ姉さん!メッザルーナの兄貴!今!でぎゃー!」

 ペパロニの奮闘も虚しく、後方の八九式の砲撃がエンジン冷却部に命中。

 車体は数回転がった後セモベンテに突っ込み、白旗が上がる。

「くっそー!」

 P40の最後の砲撃をするが、砲弾は命中することなく彼方へと消えていく。

 瞬時に反撃するⅣ号の砲撃。

 P40の正面に命中し、走行不能を告げる白旗が上がった。

「フラッグ車、P40走行不能!アルディーニ学園残存歩兵0名!大洗連合の勝利!」

 アナウンスがフィールドと観客席に響き渡ると、アンツィオとアルディーニ連合は戦車やベスパから降りていく。

 勝利した大洗連合は一斉に勝利の雄たけびを上げる。

 ようやく崖下についた凛祢とメッザルーナもその場の光景に決着がついたことを確認する。

 Ⅳ号から上半身を乗り出していたみほと崖下に立ち尽くす凛祢。お互いに目が合い、勝ったことを分かち合うように笑みを浮かべた。

 そして、連盟によって走行不能になった戦車とベスパがそれぞれの陣地に運び込まれて行く。

 陣地内で時間が来るのを待っている中、凛祢やシャーロックなどは医療班の確認を受けている。

「お前、またボロボロだな……」

「ああ。今回もギリギリの戦いだった。みほや俊也たちがうまくやってくれたようだけど」

 俊也の姿を確認して、凛祢は左腕を抑えて呟いた。

 そう、今回もみほたちの戦術によって勝利できた。自分は、時間稼ぎするのがやっとだったと言うのに。

 確かに、失った感覚と経験は取り戻しつつある。それはメッザルーナとの戦闘で感じた。

 だが、今の自分は昔に比べれば確実に衰えている。

 こんな調子で本当に次の試合で勝てるのだろうか?

 思いの強さが歩兵の強さ、なんてロマンチックな言葉を信じているわけじゃないが少なくともメッザルーナという男からはそんな強さを感じた。現にメッザルーナは強かった。

「もしも許されるなら俺は――」

 凛祢はそんな事を考えて、日の沈み始める空を見た。

「凛祢さん!大丈夫ですか!?」

 確認を受けている凛祢を心配するようにみほと優花里がやって来る。

「みほか……大したことない。歩兵は特製制服で守られてるし、ヒートアックスの爆撃をもろに受けただけだから」

「それって普通大丈夫じゃなくないですか?頑丈な体なんですね……」

 凛祢が答えると隣にいた優花里が苦笑いしていた。

「次は3回戦ですか……」

「俺たちも勢いがついてきたんじゃねぇか?なあ、翼?」

「確かにそうだが、勢いだけで勝てるなら苦労しないぞ」

「んあ?んだよ少しは喜べよ……」

 ヤブイヌ分隊のメンバーや他の分隊のメンバーたちも勝利したことを改めて確かめ合っている。

 そんな中、凛祢は少し離れた木陰に入る。

「2回戦勝利おめでとう」

「そりゃどうも……」

 反対側には木に背中を預ける照月敦子の姿がある。

「だいぶ、昔のお前に戻ったんじゃないか?」

「自分ではよくわからないです」

「私はお前が自分を取り戻しつつあると思うぞ。あの人ならこう言うだろう。『凛祢、周りは気にするなお前はお前の戦いを貫け』」

 敦子が最後に口にした言葉を凛祢はよく知っている。周防鞠菜がよく口にしていた言葉だ。

「わかりました」

「最後にもう1つ。順当にいけば次の対戦は去年の優勝校だ」

 去年の優勝校。黒森峰連合に勝利した学校……。

「プラウダ高校とファークト高校か」

「凛祢。結果はどうであれ、最善を尽くせ。私の妹と共にな」

「はい、悔いは残しません」

 凛祢と敦子は静かに別れる。

 

 

 再び凛祢が陣地に戻ると、アンツィオ&アルディーニ連合の隊長、アンチョビとメッザルーナが現れる。

「いやー、今年こそ勝てると思ったのになー」

「でも、いい勝負だったぜ!」

「はい、勉強させてもらいました」

「とてもいい経験をさせてもらいました」

 隊長4人はそれぞれ握手を交わすと、アンチョビはみほにハグまでしている。

「そっちの君もほら」

「え?」

「いいからいいから」

「……」

 凛祢は少々恥ずかしさを感じつつアンチョビにハグされる。

 サンダースのケイといい、安斎千代美といい。なんでハグしてくるんだよ。

「葛城、西住、絶対決勝まで行けよな!」

「そうだぞ、我々も全力で応援するからな!」

「みんなもそうだよな!?」

 メッザルーナが叫ぶ

「おう!」

「当たり前ですよ!」

 続くようにアンツィオとアルディーニの生徒が声を上げる。

「ほら、笑って!」

「もっと手を振れよ!」

「「あ、ははは。ありがとうございまーす」」

 凛祢とみほも思わず乾いた笑いをこぼしてしまった。

 すると、アンツィオとアルディーニの生徒がトラックから荷物を運び出して、何やら準備を始める。

「何が始まるんですか?」

「ふふん、諸君!戦いだけが戦車道と歩兵道ではないぞ!」

「勝負を終えたら、試合に関わった選手とスタッフを労う!」

「「これが、アンツィオとアルディーニの流儀だ!」」

 2人が説明すると、アンツィオとアルディーニの生徒は試合の疲れを忘れたように行動を開始していく。

 運び出した机、椅子を並べ、自前のガスコンロに火をつけパスタを茹で始める。

 次々に、イタリア料理が並べられていく。

「すげぇ物量と機動力だな」

「あいつら、本当にさっきまで試合してたのか?」

「俺は飯が食えるなら何でもいいけどな」

 凛祢が感心していると、隣にいた八尋や翼も思わず呟く。

「俺たちは食事のためならどんな労力も惜しまなのさ」

「この、この子たちのやる気がもう少し、試合に活かせるといいんだけどなー」

 メッザルーナとアンチョビは一瞬落ち込んで見せる。が、すぐにいつも通りの元気な顔を見せた。

「まあ、それはおいおい考えるとして……今は食事を楽しむぞ!」

「おー!」

 そして、始まった食事会。

「私たちも来て良かったの?」

「メッザルーナが会場の知り合いも大歓迎って言ってたからさ。せっかく来たんだし食ってけよ」

 凛祢が連絡を入れたことでやってきた英子、秋月、不知火。

「よっしゃー。ただ飯にありつける!」

「衛宮君……案外意地汚いのね」

「いいだろ別に。食っていいって言われて食べることの何が悪い!」

 不知火はカルパッチョを頬張りながら言った。そんな顔を見て秋月は笑って見せた。

「英子、断るのも悪いし私たちも行きましょ」

「まあ、イタリアンは嫌いじゃないからいいけど」

 2人もそう言って食事会に混ざっていく。

 食事を楽しむ者、戦車や歩兵の話で盛り上がる者、友人の様に写真を取り合う者。

 みほはアンツィオのアンチョビと楽しそうにしていた。

 凛祢もメッザルーナやチェーザレ、工兵の者たちと食事を楽しんでいた。

 久しぶりに本気で笑った。こんなに戦友と笑いあったのは中学以降初めてだった。

 カエサルと陽菜も今の高校生活の話に花を咲かせていた。

「たかちゃんも装填手だったんだ」

「うん……」

「最後はやっぱり装填スピードの勝負だったね……ん?ふふ」

 陽菜は周りに視線を向けると不意に笑う。

「なんだよ?」

「お友達が心配しているみたい」

「え?」

 陽菜の言葉を聞いて、カエサルも視線を向ける。

 視線の先には物陰に隠れていたカバさんチームのメンバーがいた。

「あいつら……」

 カエサルはそんなみんなを見て笑みを浮かべる。

「生徒会がリーダーに召集を掛けているような気がするんだが、取り込んでるなら私が行くぞ」

「今行くよ!」

「来年もやろう、たかちゃん」

 陽菜が手を差し出すとカエサルも答えるように手を出して、握手を交わす。

「たかちゃんじゃないよ。私は……カエサルだ!」

 カエサルはそう言って首に巻いた赤いマフラーを翻し、去って行く。

 陽菜も少し驚いていたが、かつての親友鈴木貴子ではなく、戦車道の戦友カエサルと言う存在を受け入れる。

 そして、カエサルの友としての自分の名を決めた。

「そうね。じゃあ、私はカルパッチョで!」

 カルパッチョも長い金髪を揺らして、仲間のところへと帰る。

 時を同じくして、マリーダがシャーロックに声をかける。

「おい」

「なんだい?私は生徒会に招集を掛けられているのだが」

「すぐ終わる。今回はお前が勝ったことにしておく。でも次は負けない」

「やれやれ、私は荒事が嫌いなのでね。再戦は御免だよ」

 マリーダの言葉に、シャーロックは持っていた皿をテーブルに置いて呟く。

「なっ!お前!」

「だが、安心したまえ、今回は私の勝ちじゃない。今回はあくまでも引き分けが結果だ。私自身が君と再戦を望んでいる」

 シャーロックもそう言って制服のポケットから予備のパイプ煙草を取り出して、口に銜える。

「じゃあ……」

「シャーロックホームズを馬鹿にしたことは許さないが。戦闘は少し楽しかった、君とは『戦友』と言う名の友になれそうだよ。だからいつかまたやろう、マリーダ君」

「うん。必ず一度戦おう、シャーロックホームズ」

 そう言ってシャーロックとマリーダも握手を交わす。

「シャーロック行くよ」

「分かっているさ」

 カエサルと合流し、集合場所に向かう。

 そして、時間は過ぎていくのだった。

 戦車道と歩兵道の試合には勝敗以外にも得るものがある。それは新たな友情と掲げる思いなのかもしれない。

 戦場が紡いだ絆は友情となり、勝った者は負けた者たちの思いも背負って次の試合へと挑む。そうして生徒たちは成長していく。

 それこそが、戦車道と歩兵道のあるべき姿なのだろう。

 数時間後、食事を終えて片づけを終えた大洗連合とアンツィオ&アルディーニ連合はそれぞれの学園艦へと帰っていく。

「葛城、元気でな」

「うん。メッザルーナも」

 別れの時、再び握手を交わす。

「冬の大会には出ないのか?」

「どうかな?アンチョビ次第だが……まだまだチェーザレやマリーダたちに教えてねーこともあるしな」

「そうか。でも、出てくるならまた戦おう。同じ工兵として」

「フッ。俺たちの戦いは工兵らしくねーけどな。次は俺が勝つ」

 メッザルーナは腕を組んで言った。

「俺も負けない。次は引き分けじゃなくキッチリ決着をつけよう!」

 凛祢もメッザルーナを見て宣言するように言った。

「おーい、凛祢!もう船が出るぞー!」

「メッザルーナ、早く戻ってこーい!」

 それぞれの名を、呼ばれ2人は1度振り向く。

「いつか見せてくれよな、お前自身の本当の歩兵道を。じゃあな」

「うん。それじゃあ」

 凛祢とメッザルーナはお互いに背を向けて去って行く。

 三日月咲夜……メッザルーナとアルディーニ学園には勝利できた。

 次は3回戦だ……今のままじゃ駄目だ、無拍子を完成させるにはやっぱり戻るべきなのかもしれない。勝つために。

 凛祢は揺れる学園艦の甲板で夕暮れ空と離れていくアンツィオとアルディーニの学園艦を見ていた。

 

 

 それから数日後、着々と3回戦の結果が出ていく中、氷山の周辺を航行していたプラウダ高校とファークト高校の学園艦。

 その一室ではお茶会が行なわれていた。

 広い間取りの部屋には床に敷かれたカーペットと一つのテーブルがあるだけだった。

 そのテーブルに着いているのはプラウダ高校の隊長カチューシャと聖グロリア―ナ女学院の隊長ダージリンだった。

「3回戦は残念でしたね」

「去年、カチューシャたちが勝ったところに学校に負けるなんて」

 プラウダ高校の副隊長であるノンナが用意した紅茶とお菓子をテーブルに並べていると、カチューシャがダージリンを小馬鹿にしたように言った。

「勝負は時の運と言うでしょ?」

「どうぞ」

「ありがとう。ノンナ」

「いいえ」

 ノンナはまるでお金持ちの家のウエイトレスの様にダージリンたちをもてなしていく。

 ダージリンもさっそく紅茶に手を付けようとティーカップの隣に置かれた小皿のスプーンを掴む。

 小皿の中には赤いイチゴジャムが入っている。ジャムをすくい、紅茶に入れようとすると。

「違うの!」

 唐突にカチューシャが声を上げたことでダージリンも手を止める。

「ジャムは中に居れるんじゃないの!舐めながら紅茶を飲むのよ」

 カチューシャはそう言ってジャムを口に入れ紅茶を飲む。口の周りにはジャムが付着していた。

「ついてますよ」

「余計なこと言わないで!」

 ノンナが教えてあげるがカチューシャは負けず嫌いなのか、強気で反論した。

「こちらもどうぞ」

 ノンナはお茶菓子に用意したクッキーの乗った皿を進める。

 ダージリンも軽く頭を下げる仕草を見せた後、紅茶を一口飲んだ。

「次は3回戦なのに余裕ですのね。練習しなくていいんですの?」

「燃料がもったいないわ。相手は聞いたこともない弱小校だもの」

「でも、隊長は家元の娘よ。西住流の。それだけじゃないわ、あなただって『歩兵道界の超人』って名前くらい聞いたことがあるでしょ?」

「え?家元の娘と超人歩兵が!?そんな大事なことをなんで先に言わないのよ!」

 ダージリンの話を聞いて少し驚き、ノンナの方を向いて言った。

「何度も言ってます」

「聞いてないわよ!」

「ただし、西住さんは妹のほうだけれど」

「え、なんだ」

 ダージリンが続けて言うとカチューシャは安心したように椅子に背中を預ける。

「黒森峰から転校してきて無名の学校をここまで引っ張ってきたの」

「だからどうしたの?妹の実力は姉以下だって知ってるし、超人歩兵だって話によれば昔の男でしょ?今の実力じゃ問題ないわよ!」

 ダージリンが楽しそうに話を続けるが、カチューシャは危機感など感じることもなく言い放った。

「そんな話をするために来たの?ダージリン……」

「まさか。美味しい紅茶を飲みに来ただけですわ」

 ダージリンはそう言って紅茶を口に運ぶのだった。

 

 

 その頃、ファークト高校の演習場には赤を中心に彩られた特製制服と赤い軍帽を被る小柄な男と同じ特製制服に身を包み狙撃銃を構える男。そして聖ブリタニア高校の隊長ケンスロットとガノスタンの姿があった。

「久しぶりだな、アルベルト」

「ん?誰かと思えば、黒森峰に負けたブリタニアの騎士じゃないか」

 ケンスロットの声に、ファークト高校の隊長、アルベルトは射撃訓練を終えた回転式拳銃『ナガン・M1895』を引き金部分に指を通して回転させる。

 回転は数回ではなく数十回程続き、ようやく太もものホルスターに収納する。

「回し過ぎだろ……エレンも久しぶり……って相変わらず狙いは正確だな」

「ケンスロットとガノスタンですか、お久しぶりです。前の戦いは残念でしたね」

 ガノスタンが的を見るとエレンも狙撃銃『ドラグノフ』を肩にかけた。

「本当だぜ!黒森峰は情け無用で潰してくるからよ」

「おい、今日は何しに来たんだ?」

「ダージリンがお茶を飲みに行きたいって言うから付き添いで来ていたんだ。お前たちにも声くらいかけていた方がいいだろ?」

 アルベルトが問い掛けるとケンスロットが答える。

「俺たちは確かに3回戦で負けたけどさ。次の相手は大洗連合だろ?なんで戦車や歩兵が訓練をしていないんだ?」

「必要ないからだ。大洗なんて聞いたこともない学校恐れる必要もないだろ」

「お前たちがそう言う方針ならいいが、大洗には西住流の妹と超人と呼ばれた歩兵が居るんだぞ」

 ケンスロットは真剣な表情でアルベルトを見つめた。

「西住流と超人歩兵……」

 エレンは少し考える仕草を見せる。

「だからどうした?西住流の妹の指揮で動いていた黒森峰に俺たちは勝っている。それに超人と呼ばれた歩兵も今となっては普通の歩兵と何ら変わらないよ」

「まあ、普通そう考えるよなー」

 アルベルトの言葉にガノスタンも同感だと言わざる得なかった。

 だが、ケンスロットの考えは違う。1度真剣勝負をしているからだ。

 凛祢の実力をよく理解している。自分と戦った頃の凛祢ならばアルベルトには勝てない。が、2回戦の相手であったアルディーニ学院の隊長メッザルーナと引き分けたとまでなれば話は別だった。

 おそらく、CQC能力においてはアルベルトと差はないかもしれない。

「アルベルト。お前がどうしようと口出しはしないが、騎士道に準じて手を抜いたりせずに全力で戦ってほしい」

「ふふふ、変わらんな君は。俺はどんな時も全力だ。それは同志たちも同じさ。なあ同志エレン?」

 ケンスロットの言葉にアルベルトは笑って見せる。

「はい。たとえ敵が泣いても殴るのを辞めたりしません」

「そこは、やめてやれよ……」

 続くようにエレンが呟くとガノスタンは苦笑いしてツッコんだ。

 そして、4人は笑い合ったあと、カチューシャやダージリンのいる、部屋に向かうのだった。




無事に2回戦も終えることができました。
アルディーニのメッザルーナは設定上、かなり強い設定です。
だけど書いてみるとあんまり強さを表現できなかったような……強いんです本当に。
次回はプラウダとの一戦なんですが、プラウダ戦を3回戦にして準決勝としてオリジナルで一試合増やすことにしました。
まだまだ至らぬ点もありますが、これからも投稿するので読んでいただけると嬉しいです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
感想や意見も募集してます。
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