ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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第13話

ある森に一体のエレメンタルがいた。そのエレメンタルは自分の魔法に自信を持っていた、自分が魔法を放てば大抵のモンスターは倒せた

 

ある時ティアンのパーティーと遭遇した、エレメンタルは今までのモンスターと同じように倒そうと攻撃するがパーティーにいた【盾巨人】に攻撃を防がれた。どんなに攻撃をしても防がれダメージを与えたと思ってもパーティーメンバーが【盾巨人】を回復し、エレメンタルのMPは無くなりかけていた

 

MPが無くなり倒される、そう思った時、突然モンスターが茂みから出てきてティアンを襲った。エレメンタルは直ぐに逃げ出した

 

エレメンタルはティアンたちからそう遠くない場所で倒れてしまった、ティアンたちがいた方角からモンスターの絶叫が聞こえ何も聞こえなくなった、あのモンスターが倒されたのだ

 

複数名の足音がこちらに向かってきていた。エレメンタルは少しでも遠くに逃げようと這いずりなが移動する、しかし足音は次第に大きくなっていく

 

ここで死ぬのかと思った時、目の前に何かが落ちていた。それが何かは分からなかったが何故かこれがあれば自分は生き延びられると思った

 

エレメンタルは迷うことなくそれを取り込む、すると

 

【デザイン適合】

【存在干渉】

【エネルギー供与】

【設計変更】

【固有スキル《三魔砲》付与】

【スキル《MP吸収》付与】

【スキル《魔法強化》付与】

【スキル《MP自動回復》付与】

【死後特典化機能付与】

【魂魄維持】

【〈逸話級UBM〉認定】

【命名【三砲精霊 インレイト】

 

エレメンタルは0.5メテル程の水晶が三つ繋がった形をした【三砲精霊 インレイト】になった

 

「な!?」

 

「UBMだ!」

 

インレイトが後ろを向くと先ほど自分を追いつめたティアンのパーティーがいた。インレイトは攻撃をしようと【盾巨人】に向けて炎で攻撃をする

 

「《ハイ・ヒート・レジスト・ウォール》!」

 

一人のティアンが【盾巨人】の前に火属性防御壁魔法を出し【盾巨人】を守るとインレイトはまた【盾巨人】攻撃をしようとする

 

「何度やっても無駄です!」

 

また炎だろうとハイ・ヒート・レジスト・ウォールを【盾巨人】の前に出すが

 

「ガッ・・・」

 

「え!?」

 

突然【盾巨人】が血を吐いてその場に膝をつく

 

「どうした!」

 

「こいつ、毒を・・・」

 

「毒だと!?」

 

炎では無く毒、予想が外れてパーティ―が混乱している隙にインレイトはハイ・ヒート・レジスト・ウォールを使ったティアンに雷で攻撃をする

 

「キャアア!」

 

「今度は雷属性の魔法・・・!」

 

彼らは慢心していた、ここ等辺で自分たちを傷つけられるモンスターはいないと

 

しかし〈UBM〉はただのモンスターではない、逸話級ならば自分達でもなんとか倒せるなどと思わず、防御魔法が効いたから倒せる、などと思わずに直ぐに逃げれば生き残れたのかもしれない

 

しかし、彼らは次に何を出すか分からないインレイトに翻弄され殺された

 

インレイトは生き延びれた事に安心し直ぐにその森を離れた

 

インレイトが違う場所に行っては強くなるためにモンスターやティアンを殺して騒ぎになれば近くの森などに身を隠して数年眠るなどの事をしていると一体の〈UBM〉にあった

 

インレイトは知っていた普通のモンスターやティアンを殺すよりも〈UBM〉を殺した方が強く成れると

 

相手もそのつもりなのか結界を自分の周りに出す

 

インレイトはその結界に攻撃するが結界は壊れなかった

 

インレイトは驚いた、前ならばともかく今自分は伝説級上位の力を持っている、その自分の攻撃を防ぐ結界を持つUBM。インレイトは欲しいと思った

 

「なあ、手を組まないか?」

 

「・・・何?」

 

「ああ、俺はお前の力が欲しい、代わりにお前に俺の力を貸してやる」

 

普通ならばUBMがティアン達の様に協力するなど無い

 

「一つ聞かせて」

 

「何だ」

 

「何で結界の能力を欲しがるの」

 

しかしこの二体のUBMは目的が同じだった

 

「決まっている、生き延びるためだ」

 

「僕も!安全に生きるために君の力を使わせてもらうよ」

 

こうして二体のUBMは手を組んだ

 

 

「さあて、行くぞヘスティア作戦は言った通りだ」

 

『・・・イエス』

 

アルストが考えた作戦、その内容を聞いたヘスティアは元気なく返事をする

 

「ヘスティア、これ以外にあいつらを倒す作戦が思いつかなかった、嫌かもしれないが頼む」

 

『・・・あーもう!分かりましたよやりますよ」

 

「よし!お前とこの【死者の剣(デッドマンズソード)】の力を見せてやれ!」

 

「イエス!マイマスター」

 

インレイトはもう攻撃をしており炎がアルスト達に向かって飛んで来ていた

 

『もうその攻撃には当たらない!』

 

しかし【ソードマン】以上の力を持つ【デッドマンズソード】を完全に操作しているヘスティアには当たらなかった

 

ヘスティアはインレイトの攻撃を避け続ける、それが十数分続いたとき

 

「今だ!」

 

『はい!スモークディスチャージャー』

 

今まで敵の攻撃を避け続けていたヘスティアが【デットマンズソード】に付いていた装備でインレイト達から自分を見えなくすると煙の中から突然出てきてインレイト達に向かって走っていく。インレイトは迎撃しようとするが先ほどまでの攻撃と比べて攻撃の回数が減っていた

 

『マスターが言っていました』

 

ヘスティアが結界にたどり着き手に持っている剣で結界を攻撃しながら言う

 

『インレイトが攻撃すると周りの霞が無くなると』

 

『あなた、周りの自然魔力を吸収して攻撃していますね』

 

それはインレイトの秘密、古代伝説級のインレイトでもMPには限りがあり普通ならばあんなに魔法は使えない、それを可能にしているのがインレイトの持つスキル《MP吸収》である

 

『周りには自然魔力がほとんどない、もう先ほどの様には魔法を使えないでしょ』

 

ヘスティアの言葉にインレイトは焦りなどは無かった、ヘスティアでは結界を破れるとは思えないし自然魔力が無くても自分のMPがまだありそれを使えばヘスティアを殺せると分かっているからだ

 

余裕のインレイトに対してエステンクは不安を覚えた、ヘスティアの攻撃が前よりも強くなっている気がするのだ

 

それはヘスティアの新たなスキル《炎により炉は昇華する》の効果でヘスティアの現MP生産量の12分の1をマジンギアのSTR・AGI・ENDに上乗せする事ができるのだ。今のヘスティアは第六形態で最大生成量は6万なので【デットマンズソード】のSTR・AGI・ENDはそれぞれ5千ステータスがプラスされている

 

「ヘスティア!やれ!」

 

『はい!』

 

いつの間にかデットマンズソードから降りて【でいらん】を着ているアルストが一つのアイテムボックスをもってインレイト達の近くに居た

 

目覚めよ我が剣(ウェイクアップデッドマンズ)!!』

 

ヘスティアがそう言うと【デットマンズソード】の動きが先ほどより数倍早くなった。両腕、そして肩にあるサブアーム二本、計四本の腕が剣を持ち結界に連続突きをする、剣が使えなくなれば直ぐに捨て自分の体についている新しい剣を使い結界を攻撃していく

 

勿論インレイト達も見ているだけではなく直ぐにヘスティアを離そうとヘスティアに炎と雷を放つ

 

『ッ!』

 

しかしヘスティアは構わずに結界を攻撃していく。すると徐々に結界に罅が入っていく

 

インレイト達も罅に気付きMPなど気にせずに攻撃、結界を修復していく、しかし修復よりもヘスティアの攻撃の方が早くとうとう結界は砕けた

 

しかし同時にヘスティアも倒れる、とうとう〈マジンギア〉が動けなくなるまでのダメージを負ったのだ

 

二体は結界を壊された恐怖もありヘスティアを完全に殺そうとするが

 

「よくやった、ヘスティア」

 

動きを止め後ろを振りかえる、そこにはヘスティアに気を取られ忘れていたアルストがいた

 

雑魚が一人で何ができる!

 

待って!あれは!

 

インレイトはアルストに攻撃をするがアルストは気にせずにインレイト達へと走っていく、そんな中でエステンクは気が付いた、アルストが持っている者が何なのか

 

「古代伝説級〈UBM〉、これで倒しきれなかったらやばいな」

 

そう言いながらアルストは手に持っているアイテムボックスを短剣で壊し中にある《クリムゾン・スフィア》のジェムをばら撒き

 

「じゃあな」

 

アルスト達三人は爆炎に飲まれた

 

古代伝説級といえど耐久力を犠牲に攻撃・防御結界に特化していたインレイトとエステンクは爆炎を近距離で受け二体は消滅した

 

【〈UBM〉【三砲精霊 インレイト】が討伐されました】

【MVPを選出します】

【【アルスト・コジャーソ】がMVPに選出されました】

【【アルスト・コジャーソ】にMVP特典【三砲玉 インレイト】を贈与します】

 

【〈UBM〉【滅界精霊 エステンク】が討伐されました】

【MVPを選出します】

【【アルスト・コジャーソ】がMVPに選出されました】

【【アルスト・コジャーソ】にMVP特典【滅結界玉 エステンク】を贈与します】

 

「何とか倒せたか」

 

アナウンスのウィンドウを見るとアルストはそのまま倒れた

 

【致死ダメージ】

【蘇生可能時間経過】

【デスペナルティ:ログイン制限24h】

 

 

「はあ、何とか勝てた」

 

デスペナルティになりログアウトしたアルストはUBM二体を倒し特典武具を手に入れ機嫌が良かった

 

「あ、ロビン如何しただろう。まあ大丈夫だろうけど」

 

アルストはもう一体のUBMの相手をした人物がどうなったかと思うが直ぐに考えるのを止めた

 

「あいつのエンブリオはあのUBMと相性良さそうだし」

 

アルストはそう言いながらログインしたら何をしようかと考えながら24時間経つのを待つ

 

アルストがインレイト達を倒す少し前

 

 

「よっと、あぶねえ!」

 

ロビンはモンスター達の攻撃をかわし木の上に逃げるとつぶやく

 

「俺前衛職じゃねえんだけど」

 

ロビンが付いているジョブは【大狩人】、間違っても一人でモンスターに囲まれて戦えるようなジョブではない

 

「しかし、あいつは厄介だな」

 

ロビンの視線の先には【木指揮樹 コーウッド】がいる

 

「!!」

 

突然ロビンが立っていた木の幹から槍のように鋭い枝が何本か生えロビンを刺し殺そうとする。先ほどから木の上に逃げるとこうやって攻撃してくるのだ

 

「木を操る〈UBM〉厄介すぎる」

 

ここは森の中、武器となる木は沢山生えている

 

「マスター」

 

アルストが森の中を走っていくと前の茂みから一匹の蛇が出てきた

 

「ヒュドラ、どうだった」

 

ロビンは自分の〈エンブリオ〉であるヒュドラを拾い上げると肩に乗せモンスター達に攻撃されないように動き回りながら聞く

 

「はい、周りにはモンスター以外誰も居りませんでした」

 

「分かった、じゃあ直ぐに始めるぞ」

 

「はい」

 

 

コーウッドは別にインレイト達の仲間と言う訳ではない、森の中でたまたま会い、殺されそうになり殺さない代わりに手下になれと言われてなっただけ

 

インレイト達は今まで住んでいた場所でも最低一体はコーウッドのような手下を作ってきた、囮として使うためである。そして囮の必要が無く、安全に移動できると分かればその手下を自分たちのリソースとして殺してきた。コーウッドもアルスト達が来なければ殺されていたかもしれない、しかしそんな事を知らないコーウッドは殺されない為、いつかあの二体を倒すために目の前の人間を殺そうと木を操ろうとすると人間の矢がコーウッドの右手をかすった、矢がかすっただけだと気にせず攻撃しようとすると周りのモンスター達がばたばたと倒れ始めた

 

「??」

 

辺りをよく見ると紫色の霧がコーウッド達を囲んでいた、倒れたモンスター達は苦しそうにもがき次第に動かなくなっていった

 

毒、コーウッドが気付くがもう遅くモンスター達は煙に囲まれてしまっていた

 

他の毒と気付いた何対かのモンスターは無理矢理突破しようと霧に突進するが霧の中に入り見えなくなるとそのモンスターの断末魔が聞こえてきた

 

「この霧の奥はさらに強い霧の毒が漂ってるから逃げようとしない方が良いよ」

 

コーウッド達が声のした方向を向くと自分たちを囲っている霧が目の前に広がっており、あっというまにコーウッド達は霧に飲み込まれた

 

他のモンスター達が倒れていく中コーウッドはUBMとしての力のおかげで致命傷にはならなかったが先ほどの矢にも毒があったのか動けなくなってしまった

 

「残ったのはお前だけか」

 

霧の奥から一人の人間と肩に乗った蛇が出てきた

 

「死にはしなかったけどもう動けないみたいだな、ヒュドラ」

 

人間がそう言うと蛇は人間の肩から降り動けないコーウッドの上に移動するとコーウッドの体に噛みついた、するとコーウッドは噛まれた所から徐々に腐る様にしかし痛みを感じずに死んだ

 

様々な毒を持ち〈UBM〉すらもやられる毒を使う、『相手が生物ならば毒で弱らせて勝てる』それが【猛毒王女 ヒュドラ】のジャイアントキリングだ

 

【〈UBM〉【木指揮樹 コーウッド】が討伐されました】

【MVPを選出します】

【【ロビン】がMVPに選出されました】

【【ロビン】にMVP特典【指木手套 コーウッド】を贈与します】

 

「ふう・・・」

 

「おめでとうございます、マスター」

 

「ああ、お前がいなかったら駄目だったよ、ありがとう」

 

コーウッドを倒すと周りの毒霧は晴れそこにはロビンたちとドロップアイテムだけが残っていた

 

「全部倒したな、アルスト達はどうなったんだろう」

 

ロビンがそういった直後に森の奥、アルスト達が向かった先から何かが爆発したような激しい音が聞こえた

 

「今のは」

 

「マスター」

 

「行ってみるぞ」

 

「はい」

 

そしてロビンが向かった先にあったのは一体の壊れた〈マジンギア〉だけだった

 

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