ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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下に簡単にですがレフトとライトのエンブリオ情報を記載しております。


第22話

『到着しました』

 

ヘスティアは動力炉を盗んだ者達の所までベルドルベルを連れてきて〈マーシャルⅡ〉から外に出す

 

「ッチ、早いな」

 

「助かった、君は自分の〈マスター〉の所に戻りなさい」

 

『よろしいのですか?』

 

「私も超級職の端くれ、あいつら程度なら私一人で十分だ」

 

『・・・分かりました』

 

ヘスティアはそういうとそのままアルストの居る所まで全力疾走で戻った

 

「随分舐められた物だな、私達は超級職ではないが全員戦闘系のカンストした者達、いくら超級職でも非戦闘系のお前に俺達が倒せるかな」

 

全員が武器や自分の〈エンブリオ〉を手に持つ中、ベルドルベルは先ほどの言葉に何を言っているんだという表情を見せるが直ぐに納得したというように敵の〈マスター〉達に話しかける

 

「お前達、超級職の者にあった事が無いな」

 

「それが如何した」

 

「そんな考えで超級職の者と戦うと、直ぐやられるぞ?」

 

ベルドルベルが自分の〈エンブリオ〉達を出すと同時にベルドルベルに向かって多数の攻撃が放たれる

 

 

 

 

「ほらほら!如何しました?兄さん」

 

街の中央では霧に紛れてライト達の戦いが繰り広げられていた

 

「〈エンブリオ〉を盾にしているだけじゃ僕たちには勝てませんよ!」

 

レフトの言うとおり今ライトは自分の〈エンブリオ〉を盾にして攻撃から身を護っている

 

「理解できませんね、パーティーを組んでいるならともかく何で一人なのに幻術師系統のジョブに就いたんですか。そのせいで熱を感知するアイテムを装備した僕たちに攻撃されっぱなしじゃないですか」

 

レフトの言うとおり幻術師系統のジョブは何も知らない者には厄介だが対策をすれば簡単に対処できるジョブだ、現にライトは居場所を知られ〈エンブリオ〉であるジャックは罅だらけで今にも崩れてしまいそうだった。一度同じ幻術師系統のジョブで負けた、それなのになぜライトがこのジョブを選んだのかと言うと

 

「このジョブが俺にとって一番相性が良いと感じたからだ」

 

「見る目がありませんね」

 

レフトが投げた短剣、それがライトを庇ったジャックに当たりジャックはとうとう崩れて地面にジャックだった南瓜のかけらが落ちる

 

「これで兄さんを守ってくれる〈エンブリオ〉は居ません。なにが『こいつら位俺一人で倒せれますよ』ですか、一人も倒せれて無いじゃないですか」

 

レフトの仲間の一人がライトにとどめをさそうと近づく、今までの状態から反撃など出来ないと油断しており、下からの攻撃に反応が遅れる

 

「!?」

 

地面の中から先ほど崩れたはずのジャックが出てきてライトにとどめをさそうとした〈マスター〉の足に噛みつく

 

直ぐにジャックに剣を突き立てる〈マスター〉だがそうしている間にさらに複数のジャックが地面から出てきて〈マスター〉に噛みつく、やがて首を噛み千切られその〈マスター〉はデスペナルティになった

 

「・・・ガーディアンではなくレギオンでしたか」

 

ジャック達は一人の〈アスター〉を倒した後他の敵に向かって突撃するが不意打ちでもないただの突進は効果が無く全部のジャックが切り裂かれる

 

「・・・少し違うな」

 

「何?」

 

「これはジャックのスキルだ」

 

「・・・!!全員南瓜を壊すな!」

 

レフトは仲間にそう言うが遅かった、仲間たちは全部のジャックを倒しており、すぐに先ほどの倍のジャックが出てきて襲い掛かる

 

「増殖する〈エンブリオ〉・・・しかしいくら数が多くても・・・!?」

 

レフトが言い終わる前に敵〈マスター〉達に噛みついていた数体のジャックが爆発した

 

喉や頭に噛みつかれたまま爆発したジャック敵の〈マスター〉数人をデスペナルティにしたがレベルが高く耐えた物、爆発する様を間近で見ていた者達は軽いパニックに陥り近くにいたジャックを倒してしまい、また沢山のジャックが〈マスター〉達に群がり、爆発し、敵を減らしていき残るはレフト一人となった

 

「残るはお前だけだな」

 

「・・・フフフ、ハハハ!あいつらを倒した位で調子に乗らないでくださいよ!僕はあいつ等とは違う!また前みたいに簡単に倒してあげますよ」

 

「・・・ハッ」

 

「!!」

 

「どうやらあの時から何一つ成長していないようだな」

 

「・・・何ですって?」

 

「前の様に簡単に倒せると思うな、俺は超級職の座に胡坐をかくお前に負けるつもりはない」

 

「・・・なら全力で潰してやるよ」

 

「こい」

 

周りに漂うは――(ジャック・ザ)

 

守護する者とされる者は――(ジャック・オー)

 

二人は同時に必殺スキルの構えをし

 

危害を振りまく私(リッパー)!!』

 

一体となる(ランタン)!!』

 

周りが先ほどまでよりも濃い霧に包まれ一体の魔人が現れた

 

『どこにでもいるガーディアンの必殺スキルですか』

 

「・・・どこだ」

 

ライトは周りを見渡すが霧で数メートル先も見えなかった

 

「なら」

 

ライトは紋章から複数のジャックを取り出し、全方位に飛ばす、やがて一体の反応が消えたのを確認したライトはそこに全部のジャックを飛ばすがジャック達は一体目のジャックが消滅した地点ではなくバラバラの地点で反応が無くなった

 

「どういうことだ・・・!」

 

突然周りに待機させておいたジャックにタックルされライトは横に倒れた、そして先ほどまでライトがいた位置に居たジャック達は切り裂かれた

 

「〈エンブリオ〉に助けられましたね」

 

「・・・わざわざ出て来てくれて助かるよ」

 

「当たるわけないでしょ」

 

レフトは突進してくるジャック達を軽く避ける、するとそのままレフトの後ろの方向へ飛んで行ったジャック達が切り裂かれる

 

「!!」

 

「おや、ばれてしまいましたか」

 

一体のジャックがレフトの来ていたローブを引き裂きライトがレフトの体を見ると左腕が無かった

 

(ここに来る前に何かと戦って欠損した?いや、大事な作戦にこんな状態で来る位なら24時間我慢して自分からデスペナルティなる様な奴だ・・・まさか!?)

 

「その顔、分かっちゃいました?」

 

レフトはライトにやっと気付いたのかというような笑いを見せる

 

「そう、私の〈エンブリオ〉はこの情報遮断の霧と物を霧化させ好きな形に変える能力」

レフトの周りには何とか見える位に集まった霧が複数の小刀の様な形になり、レフトの周りに浮かんでいる

 

「ただ問題は例えば武器を霧化させ七つに分ければ威力も七分割されて威力が無くなってしまう事でした、ですがある時あるスキルの情報を知りました。相手に接触していれば威力など関係ない短剣スキルです」

 

「そうか、さっきの〈マジンギア〉は」

 

「ええ、空気が入れるほどの穴さえ合あれば霧など簡単に侵入しますよ」

 

「・・・何で俺に話す、話す必要は無かったはずだ」

 

「いえいえありますよ、だって・・・」

 

「!!」

 

グサリ、レフトに気を取られていたライトの足に一本の霧の小刀が刺さった

 

「兄さんの不意を付けたんですから」

 

レフトの周りに浮いていた小刀もライトに攻撃を始める。残ったジャック達は自分の〈マスター〉を守ろうと盾になり何体かも爆発して攻撃する、攻撃されて数が増えればライトが有利になる、しかしジャック達は増えずにただのかぼちゃの様に地面に転がる

 

「攻撃すれば増える、厄介ですが【拘束】すればもう何もできません」

 

得意げにそう言いながらレフトはライトを攻撃し始める、

 

「一応言って置きますが僕を倒さないとこの必殺スキルの霧の中からは逃げられませんよ。まあ、動けないでしょうけど」

 

初めの攻撃で【拘束】の状態異常を付与されたライトは動けずに霧の刃で地面に縫い付けられる

 

「さようなら、兄さん」

 

レフトが小刀でライトの頭を貫き、ライトは光の塵に

 

「フフフ、呆気ないものですね、なにが自分一人で倒せるですか、やられてるじゃないですか」

 

そのまま少しの間笑っていたレフトだが異変に気付いた

 

「・・・霧が晴れない?」

 

レフトの〈エンブリオ〉の必殺スキルは一定時間経つか結界の中に敵がいなくなると自動的に解除される。つまりまだこの霧の中に敵が潜んでいるのだ

 

「本当にお前は成長していないな」

 

レフトは後ろから誰かに抱き着かれた、その声を聴いてレフトは驚愕の声を出す

 

「兄さん!なぜ、たしかにいまさっき目の前で」

 

「俺のジョブを忘れたのか?お前が見ていたのは幻影だ」

 

「嘘を吐くな!この霧は熱感知の役割も持っているんだ、あれには確かに熱反応があった、【幻術師】の兄さんに「【幻術師】?一体いつの事を言っている」・・・?・・・・!?」

 

『熱反応があったと誤認させられた?』レフトは今の考えに自分でありえないと答えを出す、それと同時にある一つの考えが浮かんだ。

本来ありえない熱を持っていたと誤認させられる、【幻術師】にそんな能力はない、しかしそんなありえない事を成し遂げられるジョブを知っている

 

「まさか、まさか!」

 

「俺の今のジョブは【幻術王(キング・オブ・イリュージョン)】だ」

 

幻術師系統超級職【幻術王】、その奥義は単純、生物の五感を限りなくだませ、本物に近い幻影を作り出せるということ、武器の幻影を作れば重さを実感でき、切られれば切られた痛みを感じる。その奥義でライトは自分の幻影を作りレフトがジャックの爆発に気を取られている間に幻影と入れ替わり、奥義で気付かれないようにレフトの後ろまできた

 

「さて、もう状態異常を付与しても無駄だ、即死するような状態異常は対策済み、このままお前事自爆する」

 

「な?本気ですか!?」

 

「監獄で反省しろ」

 

その言葉を聞きレフトは静かになった。諦めたのかと思いきや、掴んでいたレフトの体が消える

 

「ハハハ!残念でしたねこちらにはまだ奥の手があるんですよ!」

 

上を見ると霧が集まり人の形になっていた

 

「自身の完全霧化か」

 

「いくら自爆しても僕には届きません、残念でしたね」

 

「いいや、お前は終わりだ」

 

「何を強がりを「2カ月」?」

 

「リアルの時間で2ヶ月お前を探した、お前は今一人暮らしをしていてリアルの住所は分からなかったからな」

 

「それがどうしたんですか?」

 

「・・・俺の〈エンブリオ〉ジャックは攻撃されればされるほど数を増やし相手を攻撃し俺を守ってくれる。じつはその増えたジャック達、紋章に貯めておくことが出来る」

 

「!!」

 

「今この紋章の中は空だ・・・意味、分かるよな」

 

レフトは周りを見渡す、すると全方位あらゆる所から笑うかぼちゃが出てきてレフトを囲む

 

「その体ダメージが通らないって訳じゃないんだろ?」

 

「そんな・・・ああ」

 

「じゃあな」

 

「ま、待ってくれ兄さん!僕が悪かった!!心を入れ替えるから・・・」

 

レフトが言い終わるよりも前にジャック達はレフトに突進し、大爆発を起こした

 

「監獄で反省しろ、馬鹿弟」

 

レフトがデスペナルティになったことで、〈エンブリオ〉の霧が晴れていく中、ライトはそう呟いた

 




【守護増火 ジャック・オー・ランタン】
〈マスター〉:ライト
TYPE:ガーディアン・レギオン
紋章〝笑う南瓜”
能力特性:再生増殖
必殺スキル《守護するものとされる者は一体となる》
備考:普段は南瓜が宙に浮いている姿だが植物モンスターの様な体を生やす事もできる。ライトへの攻撃を察知すると自ら盾になり破壊されたら数を増やしライトを守る。ライトから攻撃するように指示が出ると単純な動きしかできず突進して噛みつくか自爆しかできない。ライトが必殺スキルを使うと詳しく指示が出せる

【???? ジャック・ザ・リッパー】
〈マスター〉:レフト
TYPE:ワールド・ルール
能力特性:霧発生&霧化
必殺スキル《周りを漂うは危害を振りまく私》
備考:霧を出し、霧の動きなどで敵の位置を知ることができる。武器を霧化させその武器の能力を持った霧を操作できる。レベル制限などで装備できない武器を霧化させて操る事も出来る。体の一部を霧化させジョブスキル等を使うこともできる。必殺スキル使用時は体を完全に霧化でき物理攻撃は無効にするが爆発等は普通に効く
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