『匂う、匂うぞ。旨そうな地竜の匂いが』
ラチスへと向かう途中、ドラグイータ―は地竜の匂いを嗅ぎその匂いを辿っていくと一匹の大きな地竜を見つけた
『旨そうな肉だ』
ドラグイータ―は直ぐに飛びかかるが地竜は姿を消してしまう
『消えた?いや、これは』
ドラグイータ―は目の前の不思議な現象に覚えがあった、それは遥か昔に自分を封印した人間達の内一人が使った技
『幻術か!』
「ばれましたか」
ドラグイータ―が声のした方向を見るとそこには一人の男がいた
「だが遅い」
背中で何かが爆発する、後ろを見ると奇妙な竜が魔法でドラグイーターを攻撃していた
『何だ奴は、生物ではないな』
今までたくさんの生き物を食らってきたドラグイーターはヴィーヴィルが生物ではないと気付く
「そのまま攻撃を続けろ」
『了解』
現在ヴィーヴィルを動かしているヘスティアはアルストの命令通り自分で生成したMPを惜しみなく使いドラグイーターに攻撃する
『その程度の攻撃』
しかし魔法はドラグイーターに当たる前にドラグイーターの竜王気によって防がれほとんど効いていなかった
『効果がありません』
「次は実弾だ」
ヴィーヴィルは火薬式の銃器で攻撃するもこちらは魔法よりも効果がない
『火薬式は完全に防御されます』
「やっぱり効果なしか、火薬式は本当にMPが無い時の非常用だな。次はOS弾発射」
『了解、発射』
ヴィーヴィルが右手に仕込まれた表面にOS弾と書かれたミサイルをドラグイーターに向け発射する
しかしミサイルはドラグイーターの竜王気に届くことなく爆発した、目の前の無意味な行動にドラグイーターは不思議に思うがその答えはすぐに分かった
爆発したミサイルの中から青色の物体がドラグイーターの上に落ちる
『これは、スライムか?』
『オキシジェンスライム弾、命中を確認』
「よし、撃て」
その命令とともにヴィーヴィルは一つの火球をドラグイーターに向けて撃つ、それはドラグイーターに纏わりついていたオキシジェンスライムに当たり大爆発を起こす
『ダメージを確認』
「うわ~凄いな、オーナーに頼んで一匹作ってもらって正解だったな」
従属キャパシティギリギリなだけはありオキシジェンスライムはドラグイーターに深いダメージを与えていた
『調子に・・乗るな!』
ドラグイーターは自分の上で再生中のオキシジェンスライムを捕まえると冷気など気にせずに地面にたたきつける、【スライム】なので余り効いていないがドラグイーターは力の限りにオキシジェンスライムを投げ飛ばした
『かなり遠くに飛ばされました、戻ってくるのに時間がかかるかと』
「じゃあそろそろ始めるか、聞こえますか?」
『いつでも大丈夫です』
◇
ドラグイーターがスライムを投げ飛ばしてすぐ、今度はヴィーヴィル自身が突っ込んできた
『面白い』
ドラグイーターはそれを迎え撃ちヴィーヴィルとの取っ組み合いになるとヴィーヴィルは口を開き中からドラグイーターが丸のみにできそうな地竜が飛び出してくる
『こんな小さい地竜に何ができる!』
両手をふさがれ行動が制限されたドラグイーターは自身の名にもなっているその口で地竜を一口で飲み込んだ。しかしドラグイーターはその地竜をただの美味しいも食材としか見ていなかったので気づかなかった、その地竜の顔が先日自分が食べた竜、【岩竜王 ドラグロック】だということに
『ん?』
ドラグイーターが地竜を食べた瞬間、ヴィーヴィルの力が急激に弱くなり電源が切れたように地面に倒れる
『なんだ?急に倒れたぞ?』
突然の事に困惑するがドラグイーターは食べられないヴィーヴィルにすぐに興味をなくし自分を封印した人間にそっくりの人物を探そうとすると
『!?何だ・・・この痛みは!』
それは突然、ドラグイーターの腹が痛みと共にどんどん大きくなっていく
◇
『ご無事で?マスター』
「ああ、大丈夫だ」
現在アルストたちが居るのはヴィーヴィル、ではなくドラグイーターの腹の中だ
「無事に俺たちが乗った脱出艇を飲み込んだな、ライトさんの幻術でドラグイーターは小さい地竜を丸のみにしただけと思っているはずだ。早速こいつを倒して外に出るぞ、お前がいなくなってヴィーヴィルも動かなくなった、食べないとは思うが壊されたら一大事だ」
『了解』
そういうとヘスティアは現在自分が生成しているMPすべてを【滅結界玉 エステンク】に注ぐ、すると周りに触れたもの全てを消滅させる結界が出現しそれはMPを注ぐ量が増えれば増えるほどどんどんと強度と大きさ、消滅させる力を増しドラグイーターの胃袋を超える大きさになっていく、当然ドラグイーターは何もわからず苦しみアルストたちが腹を破り外に出ると
【〈UBM〉【食竜王 ドラグイーター】が討伐されました】
【MVPを選出します】
【【アルスト・コジャーソ】がMVPに選出されました】
【【アルスト・コジャーソ】にMVP特典【捕食弾倉 ドラグイーター】を贈与します】