第28話
「オーナーどうですか?」
「量産は絶対に無理だねえ」
アルストは特典武具の確認を終わらせると帰ってきてすぐフランクリンに渡した動力炉の設計図から動力炉を大量生産できるか聞いた
「この設計図に書かれている材料、先々期文明の材料としては運がいいことに全部聞いたことがある物だったし作れる物もある、だが一部作れず実物が無い物がある」
「そうですか」
「一応代用品を使って強引に作ることもできるがやめたほうが良いだろう」
動力炉は何千年も前にフラグマンが作った作品で設計図を持ってきたアルストでも理解できない所が多数有った、設計図通りではないやり方で作れば材料の無駄な消費、最悪の場合大爆発なんてこともある
「動力炉を新しく作るためには製造はクランメンバーから技師系統上級職の者や物作りが得意な〈エンブリオ〉の〈マスター〉に頼めば良い。材料は今の所何処かの遺跡から手に入れるしかないねぇ、でも今皇国にはそういう遺跡が見つかっていないから自力で探さなければいけない、今すぐには無理だね」
「そうですか」
「まあ頑張って探してみなさい」
フランクリンはそういうと部屋を後にする
「遺跡の情報か・・・どうしよう、前にデイランを倒した遺跡に行ってみるか?結局奥へは行けなかったし」
当時アルストは〈マジンギア〉の動作確認が目的で埋まった遺跡を掘り返す道具が無かったのと特典武具を手に入れられたのでまた今度来れば良いかと放置していた
「流石に俺一人だと無理だしな、誰かに手伝ってもらいたいよな」
『フランクリン様にですか?』
「もちろんオーナーにも声をかけるけど中に何があるか分からないから強い人を呼びたいよな、例えば【獣王】」
『無理では?』
ヘスティアの言葉は【獣王】を知る100人に同じことを言ったら100人が同じ回答をするだろうものだった
「いや、あいつは来る」
『何故ですか?』
「デイランが最後なんて言ったか覚えてるか?」
『確か、何かを渡さないとかなんとか』
「そう、あいつは馬は渡さないと言った、〈遺跡〉の中に生きた馬がいると思うか?」
『いいえ』
「ということは〈遺跡〉の中にある何かの機械だろう。先々期文明、フラグマンのいた時代で機械の馬と言ったら?」
『・・・!?まさか』
「そう、煌玉馬だ。ラインハルト様も煌玉馬は無視しないだろうからラインハルト様から【獣王】に頼んでもらえばついてくるさ」
『なるほど』
「よし!早速〈遺跡〉の事を伝えるぞ」
『はい!』
□
直接はさすがに会えないのでもう連絡を取ってみたらもう煌玉馬がある〈遺跡〉の事は知っているらしい。皇国にある古い文献に書いてあるらしい
『近いうちにその〈遺跡〉の発掘をしますのでその時には声をかけましょう』
「ありがとうございます」
そういうとアルストは【ジュエル】に【ブロードキャストアイ】をしまう
「早めに言って良かったな、連絡しなかったら俺たちが知らない間に〈遺跡〉が終わってたかもしれん。それにしても・・・」
『どうしたんですか?』
「いや、【獣王】の〈エンブリオ〉レヴィアタンがなんか〈遺跡〉の事を話した時、俺を睨みつけて小さく「あれは貴方の仕業ですか」って言ってたような」
『あの〈遺跡〉で何かあったのでしょうか?』
「〈遺跡〉の存在は知っていたって言ってたし【獣王】に調査を任せたけど中が埋まっていて進めなかったとか?・・・さすがに無いか」
その通りなのだがそれに反応するであろう【獣王】とは既に通信が切れていた、もし繋がっていても〈SUBM〉の事は言えないので何も言えないのだが