ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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第32話

「ただいまー」

 

 

 

『お帰りなさいませ、マスター。決闘はどうでしたか?』

 

 

 

アルストはフィガロと迅羽の戦いが終わると直ぐに闘技場から離れ、隠していたヘスティアの所まで帰ってきた

 

 

 

「凄かったね!二人とも〈超級武具〉使って迫力があったよ!」

 

 

 

『そうですか、それは良かったですね』

 

 

 

「今オーナー達どうなってる?」

 

 

 

『はい、フランクリン様の雪辱戦はフランクリン様の負けになり、今プランC、五万六千八百二十六体の改造モンスターでギデオン殲滅作戦を開始したところです」

 

 

 

「・・・うわぁ、オーナーが味方で良かった」

 

 

 

流石モンスター製造の能力を持った〈超級〉。オーナーが本気を出せばフィガロや迅羽を倒せるかもしれない

 

 

 

「もう俺達のする事なくね?」

 

 

 

あってオーナー達をドライフまで運ぶくらい?

 

 

 

『!マスター新しい敵が』

 

 

 

「うん?」

 

 

 

アルストが中継を見るとそこには一人の男がオーナーに向けって

 

 

 

『お前自慢のモンスターは――この【破壊王】がまとめて″破壊″してやる』

 

 

 

「・・・!」

 

 

 

『どうしますか?マスター』

 

 

 

「・・・他のマスターならオーナーから連絡が来るまで待ってるんだがな」

 

 

 

アルストは画面に映る【破壊王】を見ながら笑いヘスティアに指示を出す

 

 

 

「もう最大生成量に達したな?直ぐにオーナー達のいるジャンド草原に向けて出発」

 

 

 

『イエス、マイマスター』

 

 

 

 

□【大教授】Mr.フランクリン

 

 

 

「あいつ・・・広範囲殲滅型か!?」

 

 

 

今、フランクリンの目の前では戦艦が改造モンスターを倒し続けている。あの火力の前では殲滅も時間の問題だろう。だが

 

 

 

「・・・彼がいなかったらプランCの達成は完全に不可能だったろうねぇ」

 

 

 

彼は合図があるまで待機している予定だが【破壊王】の〈エンブリオ〉、戦艦が出たならばそろそろ・・・!

 

 

 

 

戦っていた一人の〈マスター〉は何処からか音がすることに気が付いた、そしてすぐに色々な所で爆発が起き、仲間の〈マスター〉達がデスペナルティになっていく

 

 

 

「一体何が・・・!?」

 

 

 

その男は、いや周りにいた者達も気づいてしまった、前の戦争で彼らを焼き尽くした上空に浮かぶ竜を模した戦艦を

 

 

 

空中に着ぐるみを着た人物が映ると

 

 

 

『メカメカメカ!会いたかったメカよ【破壊王】!』

 

 

 

 

□【設計王】アルスト・コジャーソ

 

 

 

「メカメカメカ!会いたかったメカよ【破壊王】!」

 

 

 

アルストはフランクリンに貰ったブロードキャストアイの前でそう言う。クマの被り物の様な物を付けた人物が此方を見ながら

 

 

 

「・・・まさかあんたが【設計王】だったとはな」

 

 

 

「それは此方の台詞メ・・・いや、台詞だよ」

 

 

 

アルストは着ぐるみを脱ぎながら

 

 

 

「昔あんたの〈エンブリオ〉が戦艦だと聞いた時に戦ってみたいと思った。俺の【ヴィーヴィル】があんたの〈エンブリオ〉に通用するか、勝てるかどうか!」

 

 

 

そういうとアルストはヘスティアに攻撃の指示を出した

 


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