ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

34 / 58
第34話

□皇都郊外・〈叡智の三角〉本拠地 【設計王】アルスト・コジャーソ

 

 

 

「ヘスティア、俺達がドライフから離れていたのはたった数日だよな?」

 

 

 

「はい」

 

 

 

「だよな、何で数日でこんなに依頼が入るんだよ」

 

 

 

アルストの目の前には沢山の【設計王】への依頼の紙が詰まれていた

 

 

 

「【設計王】製の【マーシャルⅡ】なら〈叡智の三角〉で5000万リルで売ってるだろ」

 

 

 

普通の【マーシャルⅡ】はチューンとオプション装備込みで4000万リル、【設計王】製が1000万リル高いのは【設計王】という名声とマーシャルⅡに使う素材が高くなった為である

 

 

 

ちなみに【設計王】製のマーシャルは普通のマーシャルに比べて性能三割増しである

 

 

 

「これ殆どオーダーメイドのマーシャル作ってくれって依頼じゃねえか、他の【技師】や【整備士】に頼めよ。金持ってるやつは変にお金使うな」

 

 

 

普通のマーシャルⅡと設計王のマーシャルⅡどちらが人気かと言うと設計王のマーシャルだ、ただ性能が良いと言うだけではなく設計王のマーシャルⅡはナイツ&マジックのメカを基にしているので外観もナイツ&マジックの幻晶騎士に近い、つまりかっこいいのだ。金がある奴は設計王のマーシャルⅡを買い、金が無い奴もいつか買ってみせると頑張っているのだ

 

 

 

「まあ材料に限りがあるからいつでも買えるって訳じゃないけどね」

 

 

 

「アルストさん」

 

 

 

「ん?よおユーゴ―、デスペナ明けたんだな」

 

 

 

「ええ」

 

 

 

「如何した、何かあったのか?」

 

 

 

「実は・・・」

 

 

 

□■

 

 

 

「旅に出るか、寂しくなるな。でもそれだけじゃないだろう?」

 

 

 

「はい、実は聞きたい事があって」

 

 

 

「聞きたい事?」

 

 

 

「はい、ギデオンでの事なんですけど、アルストさんはオーナーのプランを知っていたんですか?」

 

 

 

「・・・ああ、あれか」

 

 

 

ユーゴ―が言っているのは五六八二六体の改造モンスターでのギデオン殲滅作戦の事だろう

 

 

 

「もちろん知らなかった、オーナーは用心深いからね。まあオーナーなら簡単にするとは予想できるけど」

 

 

 

「そうですか・・・」

 

 

 

ユーゴ―がこの事を聞いたのは何となくだ、同じ姉のプランを知らなかったこの人がどう思ったのかを

 

 

 

「ユーゴ―の言いたい事は分かるよ、君はメイデンのマスターだからね」

 

 

 

「!」

 

 

 

「ユーゴ―、俺はどちらかと言うなら世界派だよ俺はこれを、〈Infinite Dendrogram〉をただのゲームとは思っていない、もう一つの世界と思っている。だからこそ、俺は此処でヴィーヴィルを作りたいと思った」

 

 

 

アルストはそう言い前に作って壁に貼っているヴィーヴィルの設計図を見る

 

 

 

「だがね、俺は()()()()()()()()()()()

 

 

 

「俺は会ったことの有るティアンの子供がマスター等に殺されたと言うなら怒るし、そいつを殺す、でも君なら面識の無いティアンの子供がマスターに殺されても怒るだろう。俺はそこまでは怒らないし怒れない、ただ不愉快だと思うだけだ。ギデオンも知り合いが居た訳じゃないしあそこはアルター王国、敵だ。だからオーナーを不愉快だとは思わないよ、そもそもこれは依頼だったんだし」

 

 

 

「そうですか「まあ」?」

 

 

 

「俺、あそこで子供たちにワッフル配ってたんだよね」

 

 

 

「そうでしたね、目立ってましたよ」

 

 

 

「そん時に「ありがとー」って子供たちに言われてな、流石にその日にその子達がモンスターに襲われたりしたら気分が悪い、だからあの時【破壊王】が来なかったら・・・」

 

 

 

「来なかったら?」

 

 

 

「設・計・ミ・ス・で暴走したヴィーヴィルがモンスターを殺しつくしたかもな」

 

 

 

「・・・ッフ、あなたが()()()()ですか?」

 

 

 

「誰でも失敗はするものだよ」

 

□□

 

 

 

今、旅立とうとするユーゴーの周りに沢山のクランメンバーが集まっていた。ユーゴーが旅に出ることを知って見送りに来たのだ

 

 

 

「いやぁ、寂しくなるな」

 

 

 

「そうだな。・・・腕がいいテストパイロットが減ってしまう」

 

 

 

「またアルストさんに頼む回数が増えるな」

 

 

 

「ちょっと待て、何で俺なんだ」

 

 

 

「だってヘスティアだったら100%の性能出せるじゃないですか」

 

 

 

ヘスティアは機械に融合して動かすので《操縦》のスキルを持っていなくても100%の性能を発揮できるのだ

 

 

 

「貴重なメイデン持ちのパイロットが・・・」

 

 

 

「絵になったんだけどなー。薄い本的にも」

 

 

 

「あ、オーナーとユーゴーさんのとオーナーとアルストさんの新刊出来たら送りますね」

 

 

 

二次創作部・・・あとで燃やそうか

 

 

 

「じゃあなユーゴ―これやるよ」

 

 

 

「これは?」

 

 

 

「前に俺が書いたある物の設計図だ、後四枚が何処かにあるから旅の合間に探すと面白いかもよ?」

 

 

 

「ありがとうございます、暇な時に探してみますよ」

 

 

 

「ああ、それと一枚はカルディナに有る」

 

 

 

「カルディナ、何でですか?」

 

 

 

「カルディナに売ったから」

 

 

 

「・・・これ兵器の設計図とかじゃないでしょうね?」

 

 

 

周りで聞いていたクランメンバーが冷や汗を流している。もしかしたら自分のクランメンバーが作った兵器でここを襲われるかもしれないからだ

 

 

 

「大丈夫、流石に兵器は売らないから」

 

 

 

「じゃあこれは」

 

 

 

「俺が〈魔神機甲グランマーシャル〉に影響を受けて作った合体するロボットのおもちゃだ」

 

 

 

「ちょ!?アルストさん!何で俺達に教えてくれなかったんすか!?」

 

 

 

クランメンバーの過半数がアルストの話に驚く、元々ロボットアニメ好きの集まり。そういう物が大好きなのである

 

 

 

「いや、渡そうと思ったんだけどそん時カルディナが何か作ってくれって煩くて適当に設計図渡したんだけど」

 

 

 

「・・・それがおもちゃの設計図だったと」

 

 

 

「そゆこと、他のは知り合いにあげたから。これ知り合いの名前ね」

 

 

 

ユーゴ―が手渡されたメモを見るとそこには数人の名前が書いていた

 

 

 

「ユーゴ―、集めたら俺達の所に持ってきてくれ、ちゃんと金は払う!」

 

 

 

「わ、分かりました」

 

 

 

数人のクランメンバーに頼まれユーゴーは見識を広める旅と同時に【設計王】のおもちゃの設計図を探す旅に出た

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。