ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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第39話

「しばらくクランに引きこもる。次ラスカルに会ったら本気で殺される」

 

『じゃあ何であんな逃げ方したんですか』

 

「あれが確実だったんだよ。【瑪瑙之設計者】が居る前で後ろ姿見せるわけにもいかないし」

 

『私もマスターに同意します。現段階では妹に勝てる確率はとても低いので』

 

『・・・マスター、もう着きますけどそれ大丈夫何ですよね?皇国で何か起こって指名手配なんて笑えませんよ?』

 

「大丈夫だろ、俺の事を主と認めたみたいだし、アイテムボックスにも入れられる」

 

『その通りです、私は試作機。もちろんある程度の戦闘などを想定しておりますが妹たちのように〝化身〟に対抗するために生まれたわけではありませんのであなた方を攻撃する理由はありません』

 

『・・・それならば良いのですが』

 

「ただいまー!」

 

「お!皆!アルストさんが返ってきたぞ」

 

「お!意外に早かったな!!」

 

「今回はどんな特典武具を持って帰ったんだ!?」

 

「おいおい今までのアルストさんから考えて強化パーツだろ、一万かけてんだぞ」

 

「でいらんを忘れたのか?着ぐるみだ2万賭けたしな」

 

「大穴狙いの武器に5万来い!」

 

「〈UBM〉にすら遭遇してねーよ!!?」

 

「またまた~そんなこと言ってしっかり持って帰ってきてるんでしょ・・・え?本当にないの?な~んだ少し楽しみにしてたのにな」

 

皆が期待外れと言う風にアルストから離れて行く、それにアルストは少しイラッと来た

 

「へ~返ってきたクランメンバーにそんな態度とるんだ、なら良いよ。皆には今回カルディナで入手したとんでもない物見せないから」

 

「「「すんませんでしたー!!」」」

 

言った直後の見事な手のひら返しにさすが機械の国のトップクランのメンバーだなと思った

 

「そ、それでアルストの旦那、一体どんな素敵機械を持ち帰ったんで?」

 

「・・・あんた確か女性で日本人じゃなかったよな」

 

「細かいところは気にしないで早く早く!」

 

「はあ、これだよ」

 

アルストは少し皆を驚かそうとアイテムボックスから0号機を素早く取り出す。しかし

 

「え?まって、遺跡の中にあった機械よね?これだけ人に近いならもしかして」

 

『初めまして』

 

「「「特典武具より凄いの持って帰ってきたー!!?」」」

 

「さすがアルストの兄貴!!」

 

「俺たちの予想をはるかに超えてきやがる」

 

「あなたが頭だけでも機械でも、いや。機械だからこそ結婚してください」

 

「いや!こんな奴より私と」

 

「いいや俺と!」

 

「「「彼女は俺のもんだー!!!」」」

 

「俺のだよ!!?」

 

「「「そんな、お父様!!」」」

 

「止めろ!!」

 

本気で0号機を嫁にしようとする男三人に少し恐怖を感じたが当の本人は何を思っているのか表情が読み取れなかった

 

『・・・申し訳ありません、私は既にご主人様の物なのです・・・身も心も///』

 

アルストにはこれがちょっとした冗談だと言うのは理解できた、しかし彼女にやられた男たちはそれに気づかず

 

「・・・あ?」

 

アルストに殺意を向けていた

 

「お前ら、必殺スキルで一気に決めるぞ」

 

「「応!!」」

 

「落ち着け!」

 

その後アルストは10分程走る羽目になった

 

 

「つ、疲れた」

 

「大変ですね」

 

「お前のせいでな」

 

結局彼らとは0号機が後日二人っきりでお茶をするという事で話は終わった(後日聞いた話では0号機はお茶を一杯飲んですぐに帰ったらしい)

 

「そういえばお前って名前無いの?」

 

「名前ですか?」

 

〈叡智の三角〉メンバーが持ってきた頭の部分が無い〈マーシャル〉を0号機は自身に接続し動くのを確認するとアルストに一礼をする

 

「今まで名乗らず申し訳ございません。私はフラグマンに作られた煌玉人0号機正式名称【翠玉之改造者(エメラルド・リフォーマー)】と申します」

 

 

「改造者?」

 

「はい、私には妹たちのような強力な兵装はございませんが代わりに自分を含めたあらゆる機械を解析しアップグレード・・・改造する能力が有ります」

 

詳しく聞くと改造者はフラグマンが最初に制作した煌玉人というのもあり妹たちのような超級職の奥義以上の強力な特殊能力などを持たせずに作ったテスト機体だったらしい。しかしフラグマン制の煌玉人がただのテスト機体な訳が無く改造者は自身が手に入れた情報をもとに自身を改造できるように様々な能力を持たされたらしい

 

「「「マジですか!??」」」

 

「何で盗み聞きしてた方が俺より方が先に驚くんだよ」

 

「え?機械であれば何でも?じゃあこの〈マーシャルⅡ〉の問題点とか分かる」

 

「はい」

 

「「「「お父様!娘さんを俺(私)にください!!」」」」

 

「やるか!てかさっきより人が増えてるし!!」

 

 

「てことは材料さえそろえば古代機械を手に入れ放題?」

 

「あ、それは無理です」

 

メンバーの一人が言ったことを【翠玉之改造者】は否定する

 

「え?今まで古代の機械見たことが無いの?」

 

「いえ、見たことはありますし一部ならどの様な構造も知っているのですが一からの製作は出来ません」

 

その言葉を聞いていたメンバー全員の頭の上に?マークが浮かぶ。構造を知っており機械を改造するほどの力が有るのなら機械を制作するほどの能力を持っていても可笑しくは無い。むしろ無い方が不自然だろう

 

「私がフラグマンのアシスト用に作られたのもあるのでしょうが私は煌玉人の一体。他の娘と似た機能は持たず出来るのは自身の名前通り改造だけ。その他の多くは出来ない、出来る可能性が有ってもロックされます」

 

「なるほど、その代わり時間が有れば対象物を分析してその強化策を考え実装するのか」

 

「はい、もちろん素材や技術力。改造元のキャパシティオーバーで出来ないことも有りますが。ちなみに妹は機械を制作できますが私のように幅広い改造は無理でしょうね」

 

「これまたとんでもない物を持って帰ってきたねえ」

 

「あ、オーナーただいまです」

 

「聞きたいのだが君は設計図の段階でも改善点が分かるのかな?」

 

「少しは、現物を見たほうが分かりやすいところもありますが」

 

「フフフ、まったくアルスト君は外に出るたびにとんでもない事をしでかすねぇ!」

 

「えっと・・・ほめてます?」

 

「ああ!君がデンドロを始めた事に少し感謝したくなる位には」

 

「ちなみに、何を作る気で?」

 

「それは悪いがもうしばらく秘密だ、皆びっくりするよ」

 

作り始めたら改造者を貸してねと言うとフランクリンは上機嫌で先ほどまでいた部屋に戻っていった

 

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