ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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第43話

□■カルチェラタン・山中

 

そこでは現皇国元帥、【無将軍】ギフテッド・バルバロスにより王国の〈マスター〉達への奇襲戦闘が行われていた。近くには同じ依頼を受けた同業者、相手は複数回の戦闘で対処法は分かる機械と油断している者達にこの世界で壮絶な戦いを繰り返してきたバルバロスにかなう訳が無く次々に〈マスター〉が光の塵へと変えられていく。そこへ一人の男が自分の周りにいる先歩まで手練れの〈マスター〉を次々に倒していった人形など気にも留めずに人形たちの将に声を掛ける

 

「すみません、人目を避けていたら夜中になってしまいました」

 

「構わない、こちらが無理を言って呼び出したのだからな」

 

「しかし、何故私を?話を聞いた限り〈超級〉もいないようですし。バルバロス殿と【魔将軍】だけでも大丈夫そうですが?」

 

「万が一の保険だ、あの〈遺跡〉に眠るのは【エンペルスタンド】と同等かそれ以上の兵器、かなりの大きさだ。持ち出すにしても予想外の事態で破壊するにしても【ヴィーヴィル】が役に立つ」

 

「なるほど、分かりました。私はこのまま貴方に同行すれば?」

 

「そうしてくれ、俺の近くなら奇襲を受けてやられると言ったこともないからな。だが念のため作戦まではあの特典武具を着ていてくれ」

 

「分かりました。ヘスティア、【でいらん】を出すからその〈マジンギア〉から出てきてくれ」

 

『分かりました』

 

ヘスティアは【でいらん】に乗り換えると自分の〈エンブリオ〉としての能力でMP生成を始める

 

『さてさて。古代の兵器、持って帰れればいいのですが制作者は十中八九フラグマン。彼が味方では無い者達に簡単に兵器を持ってかせてくれるかどうか』

 

「まあ護衛が無い訳が無いな。今〈遺跡〉内部は沢山の煌玉兵が動いている」

 

「煌玉兵?」

 

「〈遺跡〉で発見された物だ。特殊装備品としてこの〈遺跡〉で作られ生物を取り込み取り込んだ生物のMPで動いているらしい。しかも人間も取り込もうとするらしい」

 

「それは変ですね、今まで調査した〈遺跡〉やヴィーラからの話を聞いた限り〈遺跡〉は兵器などを生産して当時に存在した何かから人間を守るために作られている。長い年月で予想外のエラーでも出たのでしょうか」

 

アルストは少し考えるが今到着して現在の〈遺跡〉の詳しい事情をしらないアルストが分かるはずもなくアルストの考えは煌玉兵の事に変わっていた

 

「煌玉兵、フラグマンの作品の一つかな。欲しいなぁ、【エンペルスタンド】位の兵器を隠している〈遺跡〉なら只の煌玉兵だけじゃなくて指揮官機やもしかしたら煌玉人もあるかも」

 

「さあな、ただ今はいけないからな。中には王国の〈マスター〉が大勢いる、そんな所に少し前に王国で盛大に顔を見せたお前が行けば瞬殺だぞ」

 

「分かっています。なのでこういうのはどうでしょう」

 

そう言ってアルストがアイテムボックスから取り出したのはローブと帽子に仮面をつけた機械人形だった

 

「さらに左手に適当な紋章の絵を書いておけば少し変わった〈マスター〉の出来上がり。これなら破壊されても痛くありません、逆に自爆機能付きなのでもしかしたら王国の戦力を削げるかも」

 

「・・・確かお前は【人形師】のジョブはとっていなかったと思うが」

 

「ええ、【人形師】など取っていません。これを使うのは彼女です」

 

「はい、お任せください」

 

そう言ってアルストはアイテムボックスからヴィーラを出した

 

「何をするつもりだ?」

 

ヴィーラは機械の改造能力を持つという事しか知らないバルバロスは二人が何をするつもりなのかが分からなかった

「いえ、先ほどの煌玉兵の事を聞いてこれを完成させられるのでは無いかと思いまして。いけそうか?」

 

「はい、周りにあるこれだけの煌玉兵の残骸が有れば十分です。30分程お待ちください」

 

「何を作るつもりだ」

 

「実はあの人形、元々はヴィーラが安心して単独行動できるように作った物でして、距離が離れすぎなければあの人形を遠隔操作できるのですよ。距離的には実用化はまだまだですが目的の〈遺跡〉とここまでの距離なら大丈夫です」

 

「私の人形と同じような物か」

 

「はい、ですが欠点としてあの人形には動力炉が無いので結局ヘスティアがいないと動かせず今回の様にヘスティアを途中で失うことを避けたいときには使えなかったのですが煌玉兵の特性である生物を取り込み動力炉とすることが出来ればその問題も解決できます。体を見られないように隠さなければいけませんが」

 

 

その後、人形の改造を終え、近くの適当なモンスターを探し出し(ほぼ狩りつくされており全く見つからず結局バルバロスの人形が持ってきてくれた)動力とし遠隔操作の準備をする

 

ヴィーラは人形の頭を両手で支え自分の頭とくっ付ける。数秒後、動き出したのは人形で人形はヴィーラを優しく寝かせてる

 

『どうですか、〈マスター〉に見えますか?』

 

「急いで作ったから音声に違和感があるな。まあ、喋らずに短時間だけなら問題ないだろう」

 

『煌玉兵の機能を取り付けるときについでに私を仲間と認識する様にこの人形を改造しました。煌玉兵よりも高スペックの機械には効きませんが』

 

「中へ入るついでに〈遺跡〉内部にある決戦兵器【アクラ・ヴァスター】の格納場所を探しておいてくれ。定期的に連絡が欲しいが」

 

『私が行っているのは遠隔操作なのでこの寝ている私に声を掛けてくれれば直ぐに反応できます』

 

「分かった、なら〈遺跡〉内で何か怪しい物、特に決戦兵器の様な物を見つけたら報告を。定期的に声を掛けるからその時も報告を」

 

『了解、では行ってきます』

 

そう言うヴィーラは〈遺跡〉へと入っていく。入口付近には煌玉兵がいたがヴィーラを仲間と認識しているようで戦闘も何も起こらず中に入っていった。

 

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