クロノ・クラウンによる第六形態エンブリオ所持者へのPK。ドライフでは有名なことでこれまでに幾度となく第六形態エンブリオの〈マスター〉を倒してきた彼はいつからか皇国最強のPKと第六形態の〈マスター〉に恐れられていた。
そんな彼がアルストを次の標的にした。アルストはクロノに呼ばれ彼の姿を見た時覚悟を決めて・・・
そのままキルされた
『いやヴィーヴィルもマーシャルⅡも出す余裕が無いのにバリバリ戦闘系のクロノに勝てるわけないじゃないですか?』
後にアルストはクランメンバーにそのような愚痴をこぼした
「ただいまでーす」
「あ、アルストさんお帰りなさい。ぶーらんたんさんから聞きましたよ。とうとうクロノに捕まったらしいですね
「ええ、第六になってしばらく経っていたので完全に油断していました」
「お疲れ様です。あーあ、俺も後一回エンブリオが進化したら狙われるのか」
「まあアレはね、皇国にいる以上仕方ない事と言いますか。あいつ強いし」
「ちょっとそこの二人、話してないで手伝って。特にアルストさん、これあなたが持ち込んだ物でしょうが」
「はーい。しかしこれ持ってきておいて言うのもあれですけど良く人工知能の部分が無事でしたよね」
「それは奇跡、と言うしかないですかね。この部分が壊れてたら私たちの技術が復元できませんから」
アルストはクランメンバーと作業台に置かれた機械を前に話をしながら解析作業を行う。
「所でこれ何なんですか?他のとこれだけ色々と違うんですけど」
「拾ったヴィーラが言うには無人兵器たちの指揮官機だったようですよ」
□
「何をしているのですか?」
『・・・新しいマーシャルⅡのテストですが』
「それだけですか?テストとテストとは言えない動きをしていましたが。何かに怯え振り払おうとしているような」
『・・・』
「この間のPKが原因ですか?」
『・・・はい。あの時私は何もできませんでした』
「それは、仕方のない事では?あなたは動力炉型のエンブリオ。前衛で戦うタイプではありません。ましてや今回の相手はとても速い相手だったと聞きました。戦闘系のジョブではないご主人様と普通のマーシャルに入っていた貴方では」
『分かっています。しかしガーディアンとして、あの方のエンブリオとして。目の前であの方が切られるのを見ていることしか出来なかったと言うのが情けなくて。パンデモニウムが羨ましいです。あんなに大きくて自分のマスターを乗せて守ることが出来て』
(比べる相手が間違っている気がしますが)
「あなたの言いたいことは分かりました。とりあえず言いたいのですが貴方は人を頼りなさい」
『頼る?』
「そうです。それだけで出来ることの範囲は大きく広がる。私たちが出会った時の【器神】との戦いの時の様に」
ヘスティアはラスカル達との戦いを思い出す。確かにあの時ヴィーラがヴィーヴィルの操作に参加する様になってから格段に動きが良くなっているのを感じていた
「個人で敵に勝とうとするのでは無くチームとして協力して倒すのです」
『チーム・・・』
「まあゆっくりと考えてみてください。私はご主人様のお手伝いに行ってきますので」
「・・・一人では無く、チームで」
ドライフ皇国に新たな〈超級〉が生まれる日は近いだろう