ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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改造者の力
第49話


「「「はぁ・・・」」」

 

「どうしました皆さん、ため息なんてついて」

 

「いえ、世の中理不尽だなと」

 

「何か悩みでも?私でよければお聞きしましょう」

 

(((あんたが原因なんだよなぁ・・・)))

 

「あなた先日ヴィーヴィルの調整もかねて討伐クエスト受けましたよね」

 

「ええ、純竜級モンスターの群れでしたね〈UBM〉では無かったので簡単な部類の戦闘でしたよ」

 

「非戦闘職が一人で純竜級モンスターの群れを相手に楽な戦闘、なんてことは無いんですがそれは良いです。それでやけに帰りが遅いなと心配してた私達にあなた帰ってきて何と言いました?」

 

「えっと。『ついでに新しく手に入れた【魔装王(キング・オブ・イリーガルエクステリア)】レベル上げをしてきました』って」

 

「あえてまた言いますよ。せーの・・・」

 

「「「なんでじゃー!!」

 

「前から言ってるけど何であんた外に出てくるたびに何かを持って帰ってきて俺たちを驚かせることが多いんだよ!」

 

「下手したら〈UBM〉よりレアだよ!何で超級職!?あんた既に【設計王(キング・オブ・アーキテクト)】だろうが!!」

 

「そうだそうだ!俺今度こそはと特典武具に5万賭けたんだぞ!!」

 

「まだ俺で賭け事してたんだ。何か恒例行事みたいになってない?」

 

「まさかあいつの一人勝ちになるとは思わなかったよ!」

 

「いやーアルストさんのおかげで50万以上儲かりました。あざーっす!」

 

「しかも当てたやついるのかよ」

 

「MPを使用する装備品強化のジョブってそんなのこのクランに居る全員チャンスがあったはずなのに何でピンポイントでアルストさんだったんだ」

 

「あぁ、どうも今までに装備品に使ったMP量が条件の一つらしいんですけどそれが結構な量なんですよね。〈マーシャルⅡ〉に連続一ヶ月くらい乗ってても全然足りないくらい」

 

「ああ、なんか納得しました」

 

エンブリオがMPを生成する動力炉かつ動かすのに毎秒数千単位のMPを食う鉄の竜に毎日乗っているのだ。消費MP量で勝てるわけがない

 

「あ、あとさっきログインした時なんですけど進化しました」

 

「「「は?」」」

 

「ヘスティアが第七に進化しました。〈超級〉の仲間入り」

 

「「「はああああああああああ!!?」」」

 

 

 

アルストが〈超級〉の仲間入り

 

その話は直ぐに皇国中に広がり〈DIN〉によって各地に流された

 

「まあ流れた所で特に何も変わらないんだけど」

 

「一人で何を言っているんですか?時間が無いんですから急いでください」

 

「必要な物資は全て積み込みました。いつでもカルディナへ向けて出発できますよ」

 

「ありがとうございます。まさか王国との会議が迫る中またカルディナに行くことになるとは」

 

「しかも今回はヴィーヴィルに乗ってですからね。一応こっそり行くにしても見つかれば下手したらカルディナとの衝突ですよ」

 

「一応ヴィーラが言うにはこれから向かう場所の周囲には何もないって話なんですけど、そんな所で何をするつもりなのか」

 

アルストが【魔装王】になりヘスティアも第七形態に進化と大幅な戦力アップなのだが

 

『まだいけますね、戦力アップ』

 

ヴィーラはそう言ったと思ったら〈DIN〉などから情報を集め始めアルストにカルディナに行けば更に強くなれる可能性があると伝えた。それを聞いたアルストは

 

「ヴィーラが嘘をつくとも思えませんし、気になるので見てきます」

 

そう言ってラインハルトに土下座をしてヴィーヴィルでカルディナに行く許可を貰った後、クランメンバーに手伝ってもらい速攻でカルディナへと向かう準備を完了させた

 

『マスター、ヴィーヴィル起動可能生成量を越えました。いつでも行けます』

 

「分かった、それでは皆さん行ってきます」

 

「行ってらっしゃい!・・・よし、それじゃあ恒例の賭け始めるぞ」

 

「今度こそ特典武具!」

 

「野良の〈マスター〉!」

 

「化身!」

 

「せめて行ってからやってくださいよ、あと最後のは絶対に無い!」

 

『いやでも他の2パターンはあるんでもしかしたら化身とも遭遇したり・・・』

 

「・・・」

 

これまで得た複数の特典武具に皇国に連れてきたベルドルベルという事があるので「もしかして?」と思ってしまったが流石に先々期文明を簡単に滅ぼしてしまうような存在と遭遇することは無いだろうと賭けの内容を頭から消し去りアルストはカルディナへ向けて出発した

 

 

「まあ、もう遭ってる上に殺されてるんですけどね」

 

アルストに続いてヴィーヴィルに乗ったヴィーラは誰にも聞こえない大きさでそう呟いた

 




・討伐クエスト
ヴィーヴィルが広域殲滅型かつ半分皇国の所有という事になっているので頼みやすいという事で頼まれることが良くある。アルストも資金や素材稼ぎの為に嫌がらずに進んで行っている。そのせいか最近討伐ランキングにアルストの名前が記載されている。


・賭け
アルストが出かけるたびに色々な物を持ってくるので次は何を持ってくるのかと予想していく内にクラン内のイベントの様になった。大体予想の斜め上を持って帰ってくるので見ているだけでも楽しいと思ってるメンバーもいる。

・管理AI12号 ラビット
第六形態のマスターをPKすることで〈超級エンブリオ〉を生み出そうとしている。今回ヘスティアが進化したのもアルストがPKされたことがきっかけの一つとなっている。ヘスティアにとっては進化のきっかけをくれた敵

・【魔装王】
MPを消費する装備品を強化することが出来るジョブ。
アナウンスで取得条件をクリアしたことを知ったアルストは速攻でジョブクリスタルまで行き転職クエストを受けた。先代の【魔装王】を倒せと言う内容だったがヴィーヴィルに乗って持久戦を行い相手のMPが切れたのを見計らって脚でプチっとした

ちなみに魔装王の読みが作中で出ていないためキング・オブ・イリーガルエクステリアという名前は作者が考えた名前。作中で出てきたら変えようと思っているが主要人物が【魔装王】を取得したら話の流れ的に不味いので名前だけ何処かで出ないかなと思っている。
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