ある男の飛竜戦艦   作:ゴロゴロ鼠

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皆さん感想や評価ありがとうございます。感想を頂くと次も頑張って書こうと励みになります。

私の中で結構ふわふわしていた部分も感想で頂いたコメントを元に自分の中で改めて考えたり小説の中に入れ込んでいるので非常に助かっています。

・・・ヴィーヴィルってステータスどのくらいあるんだろう。他の〈マジンギア〉も純竜級やら竜王級やらで詳しく分からないからどの位のステータスにするか悩む




第56話

 

□国境地帯・議場

 

会議は終わった。王国と皇国で結ぶ条約、その裏に潜む考えにレイが気づきクラウディアがそれを肯定した。クラウディアは計画が失敗した事で別の形、王国と皇国の王と〈マスター〉達による戦いを始めた

 

「《絶死結界》」

 

戦いが始まると同時に月夜が発動したスキルにより【獣王】と【魔装王】以外の全員が即死した。ブローチなども意味が無く即死判定の連続でアイテムを無駄に消費した形でデスペナルティとなった。

合計レベルが100以下の人間範疇生物を即死させる超級武具【グローリアβ】と合計レベルそのものを六分の一にできる《薄明》というコンボにより王国と皇国の人数差は大きなものとなった。

超級職を持っていない者はこのコンボを喰らった時点でアウト、【魔将軍】もジョブを振り直している最中だったのは分かっていたのでデスペナルティになっても驚かない。残りは《看破》で合計レベルが分かっていた《獣王》と偽装系のアイテムを使っているのか超級職を二つ所持しているという事からこのコンボでデスペナルティにはならないだろうと判断した【魔装王】

ここまではレイ達も予想の範囲内だった、しかし

 

「・・・」

 

「何や、動かへんの?」

 

今来ている特典武具のキグルミ姿で攻撃してくるでもなく〈マジンギア〉を出すでもなく会議の開始からずっと棒立ちをしている【魔装王】にレイ達は警戒し一定の距離を保ち構えている

 

「・・・ククク、今度は見破れなかったなぁバルバロイ」

 

「私?」

 

突然の名指しに困惑するビースリー。彼女はアルストと会ったことが無いので当然の反応であった

 

「まあ当然だよなあ、これはお前の特典武具じゃねえしこのキグルミも【設計王】が作ったもんだもんなぁ!」

 

アルストは、【魔装王】に変装していた人物はそう言うとキグルミを脱ぎ自分の顔をその場の者達に晒す

 

「ッ!テメエは!?」

 

うっかりバルバロイモードの口調になるほど驚いているビースリー。それもそのはずそこに居たのはアルストでも〈超級〉でも、ましてや前回会った時は皇国所属の〈マスター〉でも無かった

 

「あの後は色々あって皇国に拾われた、運が良かったぜ。【魔装王】に偽装するだけで結構報酬も貰ったし。何より・・・テメエのそんな顔が見られたんだからなあ!」

 

かつては〈ソル・クライシス〉というPKクランのサブオーナーで偽装の〈エンブリオ〉を持つ〈マスター〉ヴァーミンは愉快そうにビースリーを見ながら大きな声で笑った

 

「この!」

 

しかしその声はマリーの放った銃弾により強制的に止められた。しかし本人はこうなる事も予想していたのか光の塵となり消えるまでビースリー達を見ながら笑っていた

 

「やられたわ、会議に出ないんやなくて替え玉を持ってくるなんて。《看破》対策のアイテムは本体とのステータス差を見て怪しまれんようにするため。本物は今頃・・・ッ!」

 

月夜の言葉に正解と答えるように空から、正確に言うならばヴィーヴィルが置かれていた場所から大きな音が聞こえる

 

「・・・これは」

 

「ちょっと不味いね~」

 

シユウと月夜は少し焦った表情でそう呟いた

 

□【魔装王】アルスト・コジャーソ

 

手元の機械がビービーと音を鳴らす

 

(これが鳴ったということは会議は終了。予想通り王国との戦いか)

 

「ご主人様、いかがいたしますか?」

 

「姫から言われてただろう?これが鳴ったという事はそういう事だ。頼むぞヘスティア」

 

『はい、マスター』

 

ヘスティアの声と共に王国側にただ浮かんでいるだけと誤認させる為にスリープモードに入っていた機械がヘスティアが注ぐMPを燃料に動き始める

 

「ずっと融合状態だったから生成量は最大値、コストも十分ある。行くぞ!」

 

「了解、【飛竜戦艦 ヴィーヴィル】発進いたします」

 




・ヴァーミン
偽装の〈エンブリオ〉を持つマスター。レイを監視していたフランクリンからアルストに情報が伝わり接触、多めの依頼料と【設計王】が作るアイテムを報酬に喜んでクエストを受けた。見た目は完ぺきに特典武具のでいらんだがどの言動で怪しまれてバレてしまうか分からなかったので何もしゃべらず棒立ちになっていた。戦闘となったら正体を明かしても良いと言われていたのでキグルミの中今か今かと待っていた。

実は当初ヴァーミンを登場させようと軽く考えていたがデンドロ読み返してみたら「あれ?あいつステータスとかは偽装できるけど姿は偽装できない?」となったので急遽でいらん(偽)を着て登場

【絶死結界】の中でもデスペナルティにならなかったのは自分の〈エンブリオ〉であるアマノジャクの必殺スキルでアルストの合計レベルを含むステータスをコピーしていたからです。アルストの方がレベルが上なので完璧にはコピーできませんでしたが何とか【絶死結界】の範囲外になりました。
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