「一旦引くぞ!」
「はい!」
アルストとヘスティアはまた撃たれないように元来た道を戻るが
「・・・追ってこないな」
「ですね」
二人がデイランの居た場所に戻ると、デイランは動かずに立っている
「・・・何かを守っている?」
「近づく敵だけを攻撃するみたいですね」
二人が顔を出すとデイランは直ぐに構えるが二人が顔を引込めると何もなかったように元の体制に戻る
「どういたしましょう、諦めますか?」
「〈UBM〉を諦めたくないな」
アルストは少し考えた後
「・・・ヘスティア」
「何でしょうか?」
「多分嫌だろうけど、壊れてくれないか?」
◇
侵入者がここに来て、レーザーを撃ったが避けて逃げられてしまった。追いかけたいが自分はここを離れるわけには行かない
「行くぞ!」
「はい!マスター」
まあの二人が戻ってきた、二人とも同じような格好をしていて先ほどの男は明らかに動きが違う、あの身に付けている装備品が原因だろう、二人は私が撃つレーザーをかわし、男が私に近づき、男の拳が直撃する
◇
□【操縦士】アルスト・コジャーソ
「・・・傷一つないか」
アルストは今、自分が攻撃したところが傷一つ付いていないのを見て、直ぐに離れる
「一応ジョブを【ジョブクリスタル】で変えて、この【マーシャル】も改造して結構威力あるはずなんだけど。何かのスキルか?」
デイランが使ったデイランの固有スキル《硬化》はMPを注げば注ぐほど体が硬くなり、物理攻撃、魔法に対する防御が上がる単純だが強力なスキルである
「さすが〈UBM〉、俺の攻撃なんかじゃ1ダメージも入らないか・・・でも」
アルストはデイランの後ろを確認し、叫ぶ
「今だ!やれヘスティア」
「はい!」
そう返事をして、ヘスティアが動かしている【マーシャル】はデイランの後ろから襲い掛かり
それに気付いていたデイランに捕まり握りつぶされた
◇
私の後ろから近ずいて来ていた者を倒して残りはこの男だけだが、先ほどから私の攻撃を避けるだけで攻撃をしてこない、時々何かを確認するような素振りを見せるが何も起きず、10分ほど経ったとき、再び何かを確認した後
「もういいぞ!」
男が急にこちらに話しかけてきた、だがそれは私を止める制御コードではないので構わず攻撃をしようと右手を動かそうとすると『了解です、マスター』!何だ今のは、私に取り付けられているスピーカーが勝手に喋るなどありえない!
デイランは自分の体をチェックし、気づいた。自分の体の中に異物が紛れ込んでいることに
『マスター!早く』
「分かった!」
男は何か操作の様な事をした後、そのまま逃げ出した
デイランはアルストより自分の中の異物をどうしようと考えていると
異物があった部分、胸の部分が爆発した
◇
□【操縦士】アルスト・コジャーソ
「・・・いつこの道が埋まってもおかしくないな」
アルストがデイランの居た場所に戻ってきたのはある事を確認するためだ
『質問する。・・・何を・・した』
アルストが声のした方に向けば、そこには頭だけになり、こちらを見ているデイランが居た。
「・・・やっぱりまだ生きてたか。簡単だ、お前の胸で俺の〈エンブリオ〉が自爆したんだ」
『・・・・』
デイランは分からなかった。〈エンブリオ〉というのは先ほどまで自分の体にあった異物だろう。だがどうやって体に入った?デイランはあの時確かに【マーシャル】を握りつぶした・・・・
「あいつには機械と融合するスキルがあるんだ。だが、お前を壊すには時間を稼ぐ必要があったし、お前がヘスティアに気付かないように俺がお前から離れずに逃げ回ってたんだ」
どんなに体が硬くても相手が機械ならヘスティアには関係ない、【マーシャル】が握りつぶされた瞬間、【マーシャル】との融合を解除し、デイランと融合したのだ
『そうか・・・だが・・・・馬を渡す・・・には・・・い』
デイランは〈UBM〉なってからも守り続けていた物をアルストに取られないため、奥へと続く道に仕掛けられてあった仕掛けを起動させる
「奥の道が・・・ッ!」
デイランが起動した爆弾が爆発し、奥への道を塞いでしまった
アルストが生き埋めになる前に洞窟から脱出した後、崩れていく洞窟の中でデイランは
『これで・・・煌玉・・・は・・守・・・』
その言葉を最後に長年この場所を守り続けた【硬化機人 デイラン】は光の塵になり消えて行った
【〈UBM〉【硬化機人 デイラン】が討伐されました】
【MVPを選出します】
【【アルスト・コジャーソ】がMVPに選出されました】
【【アルスト・コジャーソ】にMVP特典【はいぱーきぐるみしりーず でいらん】を贈与します】