ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第9話 堕天使vs悪魔【part1】

19層【シークレットスペース】

 

新たな装備『ブラックウィングコート』『ブラックウイングブーツ』を装備し、俺はシークレットスペースへ入った。

 

そして今、目の前には俺が設定したMOB『サタン』がいる。

 

────────

サタン

 

Lv.70

武器:デビルライトハンド(悪魔の右腕)

 

────────

 

先制攻撃を仕掛けたのは向こうから、片手に持った巨大な剣(片手剣)を振り、俺に当てようとする。

抑えてから弾けばいい話だが、Lv差もあれば抑えたところで他に誰もいないため時間の無駄になるだけ。

 

ソードスキル:スターダスト

 

隙をつき、ソードスキルを放つが、全くダメージにならなかった。

 

「でかいだけじゃないって事か……!」

 

片手剣の熟練度を上げたといえ、レベル差を埋めるほど攻撃力は出ず、ソードスキルも未だに増えていない。

 

(ソードスキルをいくら打ってもこっちのスタミナが先に尽きるだけだ……とはいえまだ絶界の双星剣を使うのは早い)

 

などと考えているうちに相手の攻撃が俺の死角から飛んできた。

 

「なっ……!?」

 

一気に体力を持っていかれた、が、減った体力が少しづつ回復していた。

ルナがくれた腕輪の効果だった。

 

「こんな所でも助けられるとはな」

────────

 

それからも隙をつき、攻撃を繰り返したが、体力ゲージはほとんど減らずに時間だけが経過していた。

 

さすがは悪魔、と言ったところか、神というべきか……サタンは元々強いってどっかで聞いたしソシャゲなんかでもそこそこ使えるらしいけど。

それをこのゲームに反映したのは間違いだったかもしれないな。

 

相手は剣を振り下ろしたり振り回したりしながら俺の体力を思いっきり削ろうとしてきてるが、ほとんどパターンが一緒だから簡単に避けられるし、隙が多いから攻撃ができない訳では無い。今もし続けてるわけだし。

 

とはいえ攻撃力が足りず、向こうは体力が多いため、なかなか倒すのに苦労する。

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

「くらえ……っ!!」

 

シークレットスペース自体前から言ってるとおり、3回の死亡制限があるとはいえ一応コンテニューならできたはずだった、ここがデスゲームに変わってしまった以上、それも出来なければ途中で抜けることだって不可能。

だからこそどうやってクリアするか、ということになる。

 

「こうなったら使うしかないか……」

 

どれだけ持つかわからないスキル、『絶界の双星剣』を発動させた。

このまま耐え続けることができるかも分からないため、今できることはこれぐらい……

 

と、スキルを発動させたところで俺は変化に気づいた。

 

──スキル:絶界の双星剣・改

 

「スキルが進化した……?」

 

今までスキルの変化はなかったため、謎の進化に驚いてはいるが、もしこれでサタンにダメージを与えられるなら……

 

 

「……俺は『堕天使』ルシファー!!勝負だ『悪魔』サタン!!」

 

 




……まずい、変な方向に行きかけてる。というか行ってる?


悪魔サタン登場。

だが、その強さは化け物級。
攻撃力も高ければ体力も高い。
だが逃げられない環境にいるため、絶対に勝たなければ……

躊躇っていた絶界の双星剣を発動させるとまさかの進化『改』に。
進化を果たした双星剣の力とは?

────────
ルシハ
Lv.50
スキル:絶界の双星剣・改、限界突破、管理者権限

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アイテム(装備)
ブラックウィングコート、ブーツ

(SAOホロウリアリゼーションのキリトの初期防具)

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