ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:立花祐也
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第115話 光を指すもの【脱出】

「ここは………?」

 

岩の下でもなく外でもない暗闇の中に俺は倒れていた、と言うよりは俺の周りにドーム型に岩が落下してきたと言った方がいいのか…なんて奇跡だ。

そんなことよりユミはどこに………

 

「ひゃう!?」

 

「……?」

 

暗すぎるせいで何も見えないからとりあえず手探りで何かないかと探そうと思って手を動かした途端、何かに触ったらしく、そのままユミの悲鳴が聞こえた。

 

「どうしたんだユミ?」

 

「……あ、あの…胸触ってます」

 

「なんかごめん」

 

「とりあえず手を離してください!」

 

多分無事でよかったとか今声をかけても無理だ…というか今のは不可抗力な気がする……(触れる胸が無いとは言えない)

 

「無いとか思ってないですよね」

 

「いやいやいやいや、そんなこと思ってないって、それよりここからどうやってでるか考えないと……」

 

「はぐらかさないでくださいっ!」

 

「まぁ、落ち着けって」

 

「………わかりました」

 

何とかユミを落ち着かせたけどここから出る方法を考えないと……

ソードスキルで岩を破壊してでるっててもあるけどどこか1箇所でも崩した瞬間ほかの岩が崩れてくると思う、とはいえそれ以外の方法が考えられないんだが……

 

「ルシハ、何か聞こえるけど……」

 

ユミが言ってる通り岩の外からなにかが聞こえる気がする、と言うよりは近づいてきてる気がする

 

(もしかして………)

 

俺の考えは見事に当たった、洞窟が崩れる前に聞こえた謎の鳴き声、あの正体が今、こっちに近づいてきている、というかもうすぐそばにいる……

と、考えていると俺たちの頭上の岩が吹き飛ばされて外の光が暗闇を照らした。

 

「よくわからないけど出るぞ!捕まれ」

 

2mは確実にあると思う出口までユミを掴んで思いっきり飛んでギリギリで出口に掴まり俺らはそのまま外へ出た。

 

と同時にユミは何かに吹き飛ばされた。

 

「ユミ!」

 

(体力は尽きなかったとはいえさすがに立ち上がるのも辛いはず……回復結晶もそこまで持ってないけどユミに使うしかないか……)

 

などと考えていると俺の後ろ、崩れた洞窟の上にさっき戦ったドラゴンよりも小さいドラゴンが1匹だけ現れた。

 

「回復結晶を使わせてくれる暇はないか…こうなったら……受け取れ!ユミ!」

 

ドラゴンが俺に攻撃をしてくる前にユミが使うための回復結晶を少し遠くのユミ目掛けて投げた。

 

「さぁ、勝負だ」

 

小さいドラゴンとはいえユミがあそこまで吹き飛ばされたということはそれなりの攻撃力はあるはずだ、そうなると俺も気を抜いて戦えるわけじゃない……双星剣スキルもまともに使えないし……

 

───

《NM》センチネル・ドラゴネス

Lv.60

───

「はあァァ!!」

 

双星剣ソードスキル:エンドリボルバー

 

ドラゴンの攻撃を避けつつ隙をついてソードスキルを叩き込んだ、が相手の体力はまともに減らずにそのままカウンターと言わんばかりの攻撃を受けてしまった。

《NM》という見慣れない名前も気になるけどいくらなんでも強すぎる気がする……けど

 

(ユミが倒れてる今、俺がこいつを倒さないといけない……!!)

 

と思ったその時だった、ドラゴンはいきなり飛び始めてどこかへと行こうとした

そしてドラゴンが向かった方はシズクたちに待機させてる方、向こうは崖だから行く場所はシズク達のいるあそこだけ……

 

「させるかぁ!」

 

シズク達がこいつと戦うのは無理がある、というか完全に不利だ。

そんなことはさせたくない、と思いドラゴン目掛けて剣を投げた、が飛距離的な問題でドラゴンまで俺の剣は届かなかった。

 

(くそ……このままじゃアイツらが……)

 

「ユミ、お前の槍借りるぞ………」

 

迷ってる暇も他に投げれる武器もない、そこで近くにいたユミの槍をドラゴンに投げることにした。

 

(この重さなら行ける……!)

 

ドラゴンの飛行高度が少し下がったタイミングを狙い槍を構えて投げる準備をして助走と勢いを付けてその勢いでドラゴン目掛けて《投剣スキル》で槍を投げた。

ドラゴンが下降を始めると同時に槍がドラゴンに突き刺さりドラゴンはそのまま下へ落下、位置的にシズク達がいるところだ。

 

俺は急いでユミを背負ってシズク達の元へと走って行った。

 

───

数分後

 

シズク達《夕立の霧雨》待機場所

 

俺がその場に行くと既にドラゴンは消滅していた。

 

「ルシハ、さっきのドラゴンは脱出の鍵かなにかだったのか?」

 

「いや、何体かいるボスを倒さないと1歩も脱出に進まないと思う、というかお前らが倒したのか?」

 

「いや、俺達は何もしてない、あれを殺ったのはシズク」

 

この後、色々と情報交換をしたりした後、俺達はこれからどうするかを話し合ったあと、とりあえずまた何かないかを探そうと思ったその時だった。

 

俺だけに謎の声が聞こえていきなり周りの景色が見覚えのある景色になった。

 

──ルシハ達はここにきちゃダメだよ

 

どこかで聞いたことのある声だった、懐かしい声だ……

 

────

「ルシハ!ここって……」

 

「アインクラッドの《はじまりの街》……?戻ってきたのか…?」

 

「なんでなのか分からないけどとりあえず良かった……」

 

「疲れたよ……今日はもう休もう」

 

俺達は宿へ移動してこの日は休むことに。

結局、あのエリアから戻ったのはこの後もわからないままだった。

 

───

第1層:宿【ルシハの部屋】

 

(ソードスキルが元に戻ってるか……ほんと、なんだったんだろ、あのエリアは)

 

と、ベットに寝ながら考えているとドアがノックされてシズクが入ってきた。

 

「どうしたんだ?」

 

「………怖いから一緒に寝てほしい」

 

そう言いながらシズクは俺の布団に入ってきた。




終わり方よ、雑よ
おいルシハ、セクハラは良くないぞ

ドラゴンをまたまた武器を投げて殺して
終わったと思ったらいきなりエリア脱出!
どんなエリアだったかも何もわからずにそのままはじまりの街へと戻った一行

そしてシズクが部屋に入ってきた……?

次回から数話、戦闘はほとんどない話です

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