ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
前日に引き続き俺の部屋に人が入ってきた。
「それで、どうしたんだ?」
「俺も一緒に寝ようかと思ってさ」
俺と一緒に寝る、と言う割には何か話すことがあるように見える。
それも、シズクと同様に暗い話……か?
「それじゃ、横失礼するよ」
と、ライムは俺の答えを聞かずにそのまま布団の中に入って俺の方に向いてきた。
「こーやって近くで見るとルシハって案外大人っぽいんだね」
「なんだよいきなり……」
「俺だってこう見えて女なんだぞ?たまには男の顔を近くで見たっていいだろ?……なんてね」
そんなに大きくない布団だからライムの顔が近くにある、のをいいことにライムは俺をからかうような発言をした。
「お前が言うと冗談なのかわからなくなるな…それで、本当の用はなんだ?」
「なんでルシハにはバレるんだろうな……んじゃ、教えるか……実はさ…」
「……なるほど」
「『いざと言う時は殺せ』があいつからの伝言」
「別に今言わなくてもいいと思うんだけど、まさかそんなことがあったとはな」
ライムから聞いたこと、それは今の俺には理解はできなかった、が、後でどういう事なのかは
「んじゃ、ルシハが隠してることを聞こうか」
「………は?」
「ルシハはなんで『誰かを守る』ってずっと言うんだ?シズクや俺みたいに過去に何かあったわけじゃないだろ?」
「……俺だって、隠したいものはあるよ」
ライムやシズク達と同じように、俺にだって忘れたい思い出はある、思い出したくないことはあるんだ………
「こっちばっか聞いてもらうのも悪いし、話してくれよ、ルシハ」
「……俺は────
「…そんなことがあったのか…」
「それとは別に第1層の攻略の時、迷宮区で1人のプレイヤーを見殺しにしたんだ」
「ルシハ……それ以上は話さなくていいよ、辛いだろ……」
俺が今、どんな顔をしてるかわからない、だけど多分、ライムの反応からして怖がってると思う……
「ルシハも辛い思いしてるんだな…大丈夫だよ、俺──私がルシハを守ってみせる」
「………っ!!」
ライムは俺を抱きしめてそのまま母親のように頭を撫でてきた。
「母親代わりとは行かないけどさ、ルシハをいつでも見守る、見守り続けるよ」
「ライム………ありがとう……!!」
この後、しばらく俺はライムに抱かれたまま泣き続けた。
そして、気がついたらライムも俺も寝ていた。
次の日。
朝早く起きた俺とライムは何事も無かったかのようにほかのメンバーを起こした。
そして、これから何をしようか、と考えているとユミが
「昨日買い物の時に噂で聞いた話ですけど、第1層の奥地に秘密の草原っていう場所があってそこに秘密の温泉があるらしいです」
という話をして、それに全員の意見が一致して俺達はその場所に向かうことになった。
第1層奥地:《秘密の草原》
「「「おぉー!!」」」
「あまりはしゃぐなよ、誰かいるかもだし」
「それならルシハが見てきて!」
「へいへい………」
はしゃいでる女子3人を差し押さえつつ俺はシズクに言われて先に風呂の中を見に行くことに。
その後、誰もいないことを確認した俺はその事を女子達に伝えると女子達が先に風呂に入ることに決まった。
「ルシハ達は見張ってて、誰かこられても困るから、あと覗かないでね!?」
「わかったよ、楽しんでこい」
それから数分後………
「いやぁぁぁ!?」
風呂の中からシズクの叫び声が聞こえた。
とはいえ覗くなと言われてるから入れないんだが……
「どうしたシズク!?」
「ルシハ!ゴウ!助けて!」
と、かなりピンチの様子のため、躊躇せずに俺はそのまま温泉の入口から入った、が
シズク達はなんの変化もなく普通に風呂に入っていた。
「……は?」
「やっぱり、どんな時でも助けてくれるんだね」
状況などを説明しよう。
ライムの提案で何かに襲われてるかのような叫び声を出したら俺が助けに来るかを確かめたらしい。
もちろん入ったところで何も無いが……
結果的に俺は覗きをしただけ、ということになる……?
夕立の霧雨とこんな日々が続いて1ヶ月後。
俺達夕立の霧雨とキリト、アスナ、クライン、そして後の血盟騎士団のメンバーは第10層のボス部屋前に集合していた。
時飛んだよ、やべーよ
え?ユミの添い寝?
どこいったんだろ?
今回の話、色々と気になる点を残しましたね、あら不思議
ルシハに隠された秘密とは……
次回、時は流れ1ヶ月後、第10層のボス攻略が始まる…!!