ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月
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第120話 悪魔と殺人鬼【レッドプレイヤー】

第11層《墓地》

 

夕立の霧雨を置いて第11層に到着した俺は一刻も早く攻略を進めようとフィールドを走っていた。

途中、攻撃を仕掛けてきたモンスターを軽くなぎ払いつつ俺は第11層の奥まで進んでところで何者かの気配を感じた。

 

「そこに隠れてるのはわかってる、出てこい!」

 

「ほぅ……俺様の気配に気がつくとはなぁ…すげぇなおめぇ……」

 

俺の目の前に現れたのはフードを深く被り、片手に中華包丁みたいな武器を持った声の低い()()()プレイヤーだった。

 

「おめぇが後一歩でも出た瞬間に切り刻んでやろうと思ったんだがなぁ…見切られちゃァしょうがねぇよなぁ」

 

「お前、ここを通り過ぎるプレイヤーを片っ端から襲ってたのか」

 

「ご名答、俺はそういうのをやるのが楽しみなんでね」

 

「殺人鬼が……!!」

 

「まぁそう熱くなるな、おめぇの相手は……こいつだしな」

 

そう言った瞬間、フードを被ったプレイヤーはさらに奥へと進んで行った、と同時にモンスターがポップした。

そのモンスターは記憶に新しい《第10層ボスモンスター》のサムライロード……いや、サムライソウルだ。

 

(死者の魂ってとこか……)

 

クエストかフィールドボスのどっちかだとは思うがまさかこんな所で遭遇するとは思ってなかった。

が、ボス戦の時とは違い俺は《絶界の双星剣》を使うことが出来る。

 

「思う存分戦ってやる……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

双星剣を使ったからなのかわからないが、相手の強さは明らかにボス戦の時より弱体化していた。

 

「これで……トドメだ!」

 

双星剣のソードスキル《ナイトメアレイン》を使い、サムライソウルを倒した俺はそのまま奥へと進もうとした、その時だった。

 

「おーいルシハー!」

 

第11層の転移石のある方角から聞き慣れた声が俺を呼んだ。

シズクを先頭とした夕立の霧雨のメンバー達が周りのモンスター達を倒しつつ俺の方へと向かってきていた。

 

「よかった、ルシハがどこに行ったのかわからなくて探し──

 

シズクが俺に近づこうとしたその時、夕立の霧雨を囲むようにさっきのモンスター、サムライソウルが三体も出現した。

 

(あのバカ………!!)

 

俺は《エンドリボルバー》を使いサムライソウルの集団を夕立の霧雨から離してそのまま奥へ逃げた。

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……助かったよ、ルシハ」

 

「なんでついてきたんだ」

 

「そりゃ、ルシハが心ぱ──

 

「もうお前らは強くなったんだ、俺の力を必要としなくてもそれなりに戦える、もう俺が教えることだって何も無いだろ」

 

「ルシハ………?」

 

昼間のボス戦の時点で決めていたことだった、どうやって口に出そうか迷っていたが……

今ならそれが出来る………

 

 

「もう俺と関わらないでくれ、二度と俺に近づくな、《夕立の霧雨》はお前ら4人で活動する、それだけだ」

 

「待ってよルシハ!」

 

4人を無視して先に進もうとする俺の腕を掴んでシズクが俺を止めてきた……が、俺はそれを無理やり振りほどいた。

 

「もうお前らは俺に頼る必要は無いだろ!!」

 

「ルシハ……だって………」

 

泣きそうになるシズクを見た俺はライムに言われたとあることを思い出した

 

────いざと言う時は俺を殺してくれ

 

それが今、ここで出来るこいつらとの別れる方法か……

 

俺はウィンドウを操作して使っていない片手剣を取り出して右手に持ち、4人と距離を離して剣を構えた。

 

「じゃあな……お前ら……!!」

 

俺は構えた剣を《投剣》のモーションに動かして剣を投げた。

投げた剣はシズクにかすった後、そのままゴウを貫き、ゴウはそのままHPが無くなって消滅した。

 

と、同時に俺は転移結晶をシズク達に向けて投げた。

 

その時、シズクが何かを言っているように見えた………が、その時の俺には理解できなかった。

 

 

この後、第11層の奥へ進んだが、あのレッドプレイヤーはどこかに消えた。

その後わかったことだが、あのレッドプレイヤーは《ラフィンコフィン》の《PoH》という男だった。

 

第11層以降、前線で夕立の霧雨と会うことはなく、そのままSAOがクリアに導かれた。

 

 

────

現在(101話回想前)

昼休み:春揮、葉月side

 

「そんなことがあったんだ………」

 

「まぁな……まさかこのことを今更夢に見ると俺も思ってなかった」

 

葉月は興味津々に俺の話を聞いていた(途中、オーグマーを触ってた気もする)

 

「……そうだ、葉月、このあとさ、ちょっと寄り道して帰るんだけどお前もついてくるか?」

 

「もちろん、春揮が行くならついてくよ」

 

放課後、俺と葉月はとある場所へ向かった。

その様子を同じ学校の制服を着た3人が見ているなんて俺にはわからなかった。




夕立の霧雨編、完結です( ᐢ˙꒳˙ᐢ )ヤッフイ
え?雑?
知らぬ

予定より早く終わったけど夕立の霧雨編だけ異様に伸びないしいいよね

次回から
《編》という形では新しく始まるけどまだ始まるまで少し時間がかかる‥‥

ソードアート・オンライン
オーディナル・スケール編、次回からスタート(数話は関係ないかもしれないけど)

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