ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月
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第123話 兄妹喧嘩【Part1】

GGO内:荒野フィールド

ラギ目線

 

アキに突然、デュエルしろと言われ、俺達はグロッケンから移動をして近くにある荒野フィールドに来ていた。

デュエル……と言ってもGGOにはしっかりとしたデュエルの機能がないため、俺達が今からやるのはある意味PKだ。

 

「ハヅキは遠くから見ててくれ」

 

「うん、わかった」

 

流れ弾が当たらない場所まで移動したハヅキは自分の銃、M24を構えた。

アキが考えていた試合開始の合図……ハヅキのM24の発砲音が鳴り響いた。

 

 

 

 

試合開始と同時に光剣を光らせて遠くにいるアキの場所まで移動を始めた。

さすがに向こうも隠れてるだけじゃなく、走ってくる俺の姿が見えているはずだ、と言うよりは俺の姿を目視していつ撃つかのタイミングを見計らっているはず。

 

(そろそろ撃ってきそうだな……)

 

俺は立ち止まり、意識を集中させた。

タダでさえ広い荒野に範囲こそ決めたもののお互いのスタート位置はかなり遠い、その距離を走って埋めるだけでもそこそこ時間はかかる。

その距離感を向こうはシノンの武器(ヘカートII)ハヅキの武器(M24)を使って遠距離からの狙撃を確実に決めてくるはず、それに俺が対抗するには………

 

周りの様々な気配を感じ取り、全ての音を聞き、相手の攻撃を見切る……!!

 

 

 

俺は近くに来た1つの気配を感じ取りその気配が俺に当たる前に光剣を振った。

 

(久しぶりだなこの感覚……と言っても2週間ぐらいか…)

 

今頃アキがどんな反応してるかも気になるがまだ結構遠い場所にいる、その距離を埋めないと俺の攻撃は全く通らない。

この世界の特徴として《銃》が主なメインウェポン、1部のマニアックな奴らだけが《光剣》を使う、もちろん、この世界では圧倒的に銃を使うやつが有利だ、対モンスターでも対人でも、どんな時もだ。

光剣の攻撃範囲は狭すぎるせいで接近するまでに銃に撃ち抜かれることもある。

 

色々と比べてもこの世界では銃の方が完全に有利だ。

 

(あとすこしであいつのいる所だな……)

 

《聴音》と《超感覚》を使いアキのいる所をほぼ完全に見つけ出して接近を図る。

 

(この距離なら《ファイブセブン》でも届くか……いや、まだ遠すぎるか)

 

アキとの距離は五百メートルほど、向こうがヘカートIIを撃ったら俺の反応速度次第で即座に撃ち殺される距離まで接近した。

近づいてる間も銃弾が俺目がけて何度も飛んできてたがほぼ全て届かない気がする《M24》の弾だった、だからこそヘカートIIの弾の速さは()()()()でしか分かっていない。

 

(ここから一気に接近するか……)

 

撃ってこない隙を狙ってさらにアキへの接近をしようとしたその時、撃ってこないと思ったアキが1発、銃弾を撃った。

見切れないわけではなかったため、光剣で切ったと思ったその時、俺はとあることに気がつき……

 

1発の銃弾が俺の腕に命中した。

 

 

────

何が起きたのかわからない人達に説明しよう。

光剣で切ったと思った弾は《ヘカートII》の弾、だがラギが聞こえた銃声は《M24》のもの。

つまり、アキは弾の速度が少し違う2つの銃を同時に撃ち、ラギはヘカートIIの弾だけしか切らずに少し遅れてきたM24の弾に撃ち抜かれた、ということ。

────

首都グロッケン:カフェ

 

「まさか、お前に負けるなんてなぁ…そういや、兄妹喧嘩ってした事ないよな」

 

「10年ぐらいしか一緒に住んでなかったってのもあるけど……お兄ちゃんも流石だよ、あそこまで近づくなんて」

 

「ラギは油断して負けたよね」

 

「それは言わないでくれ……そうだ、アキ、お前ALOやってるか?」

 

「うん、かなり前からやってるけど………」

 

「んじゃ、全くやらなかった兄妹喧嘩の代わりに次はALOでデュエルしようぜ」

 

「わかった、すぐログインするね」

 

こうして俺とハヅキとアキはそのままALOへとログインして兄妹喧嘩という名のデュエルを開始することに。




さて、またまたハヅキの影が薄くなって来ました。

セリフほとんど入れない感じの書き方でした。


注:作者は銃の知識は無いです


次回、結果が何となくわかってしまうALOでのデュエル!

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