ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第127話 SAO帰還者の初陣【2位の男】

「特殊攻撃と強力な攻撃が来るぞ!タンクは俺についてこい!」

 

ボスに弾を跳ね返して当てたあの黒いプレイヤー、エイジという男はボスが怯んでいる間に周りのタンクをしているプレイヤーに指示を出して攻撃を防がせた。

それだけなら普通にできるもののSAOの時にサムライロードが使った十字攻撃を軽い身のこなしで避けてボスに追撃を与えた。

 

(あの男、どこかで似たようなやつを見た気が……いや、今は気にしなくていいか)

 

軽い身のこなしをしてたかどうかは分からないがあの男はどこかで俺とあっているはずだ。

と、考えているとボスが俺達の方に接近してきた。

接近してきたボスに後ろにいた風林火山とハヅキがボスに攻撃をした。

 

「よしキリト、俺達も行くぞ」

 

「あぁ……」

 

続いて俺とキリトとアスナもボスに攻撃をしようとしたその時……

 

「スイッチ」

 

と、エイジという男の横を通った時にエイジが耳元で囁くように呟いた。

立ち止まって問いかけをしようかとも思ったが、俺はそのままボスに攻撃をした。

 

 

 

 

結局、その攻撃を終えたあとのアスナの一撃でボスは体力が尽き、そのままボス戦は終了。

 

「おめでとう!今日のVIPはあなた」

 

バトルを終えて武器をしまったアスナの元にユナが降りてきてアスナの頬にキスをしてそのままどこかへ去って行った。

 

────

オーディナル・スケール終了後

会場近くの広場

 

(あいつ……確実に()()()()と言っていた……)

 

「ルシハ、どうしたんだぼーっとして」

 

「いや、ちょっと考え事だよ」

 

クラインに呼ばれて考えるのをやめたがあのエイジという男、ボスの攻撃を分かっていたしスイッチって言ってたってことはSAO帰還者………?

 

「ま、考えすぎんなよ、俺らはこれで帰るわ、じゃあな」

 

クラインに何故か頭を叩かれつつ風林火山のメンバーはそれぞれ帰っていった。

その後少しだけ話をして和人と明日菜も帰ったところで俺達も自宅へと帰った。

 

 

────

如月家

 

「春揮、明日の朝に1度、長野に帰ろうと思ってるんだけどいい?」

 

「ん?別にいいけど1人で帰れるか?」

 

「そこは大丈夫だよ、2、3日向こうで過ごそうと思う」

 

「わかった、一人で行くなら気をつけろよ」

 

こうして俺は帰省する葉月に金を渡した。

葉月は次の日の朝、俺が東京駅まで送って長野へ向かう新幹線で帰っていった。

 

「さてと、GPSは付けといたし一応大丈夫だな」

 

俺はそのまま携帯を開いて電話をしたあとアーガスへと向かった。

 

────

アーガス社内

 

「だぁーかーらー!もう少しはこっちにいてもいいでしょー!?」

 

アーガスに入るなりいきなり七色さんの叫び声が聞こえた。

その叫び声の発生した所に行くと七色さんが設計図みたいな何かを開いてパソコンを触りながら何かをしていた。

 

「あ、あの……」

 

「なに!?あなたも文句あるの!?……って、なんだ春揮くんか……」

 

「あさイチから叫んでどうしたんです?」

 

「あ、聞いてたのね…私、外国に住んでるって言ったでしょ?それで向こうで研究してる仲間の1人に早く帰ってこいって言われてね、ここ最近ずっと連絡してくるのよ」

 

七色(さん)は外国で幼いながら研究を色々してるとは聞いたけど研究仲間がいるとは

それもそれに呼び戻されそうになってるってことはもしかしてこの人はその仲間にここに来ることは言ってない……?

七色が悪い気もするけどほぼ毎日連絡をしてくるってことは相当やばいやつかもしれない。

そんな奴に直接会う方法、それは……

 

「その人、ALOやってます?」

 

「やってるけど……何する気?」

 

「ちょっとその仲間とやらに会ってみたいからさ、その人に今からALOにログインするように言ってくれ」

 

俺はその場でアミュスフィアを取り出してコンセントに接続、七色さんはその様子を見ながら仲間に連絡をした。

 

 

────

ALO:央都アルン

ラギ目線

 

俺はALOにログインして集合場所に決めたアルンの中心にある噴水の前でウィンドウを触っていた。

 

「お待たせ、ハルキくん?……いや、ラギ君だったかしら」

 

「七色さん……いや、セブンか……で、そっちのウンディーネがセブンのお仲間の──

 

「セブンのことを気安く呼び捨てするな!私は《スメラギ》、お前が噂のアーガス社員か」

 

「あぁ、俺はラギだ、よろしくな」

 

初対面とはいえ俺の目の前にいるこの男、スメラギとやらは圧倒的な威圧感を放っている。

それとは真逆にセブンは《歌妖精》を種族にしてパーティの活力をあげる役目、アキとは違うわけだ。

 

「それで、わざわざこのような所に私を呼んでなんのつもりだ?」

 

「俺と、デュエルしようぜ」




エイジエイジエイジエイジエイジ

チートチートチート………



意味深なあれこれしてましたが初陣が終わりました。

そしてその次はまさかの葉月が帰省、春揮は葉月について行かずにそのままアーガスへ

ALOにてスメラギという男にデュエルを申し込んだラギ、スメラギとラギ……似てるね



────
ラギ(ALO改良版)
Lv.90
武器:神剣デュランダル×霊刀イザナミ
スキルコネクト、時限二刀流を得意とする絶剣に勝ってしまったチートみたいなやつ
GGOと行き来するためストレージはほとんど空(ハヅキと共通)
────

ちなみにスメラギはゲームキャラ

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