ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

132 / 193
第128話 最強の刀使い【VSスメラギ】

スメラギはデュエルの申請を呆気なく了承して央都アルンの近くの浮島へと飛んで行った。

 

「あなたねぇ…スメラギ君はあの《ユージーン将軍》を簡単に倒すほどの実力者よ?そんな彼とデュエルする必要は───

 

「あいつも日本人だろ、日本人なら日本人らしく実力で勝負するだけだ、それにセブンの研究があと少しで終わるって言うのにその研究に必要な《SAOデータ》はこっちにある、あいつに勝ってセブンが日本にいても大丈夫だってことを教える」

 

「それじゃ、一つだけ警告しとくわ、スメラギ君はウンディーネだけど刀使い、それもちょっとした普通の人とは違う力を持ってるわ」

 

「そっか、そいつは楽しみだな」

 

俺はセブンの警告を軽く聞き流してスメラギのいる場所まで移動した。

 

 

 

 

「やっと来たか、さぁ、始めるぞ《赤のスプリガン》!!」

 

スメラギは刀を俺の方に向けた。

俺もそれに合わせて2本の剣を構えた。

ルールは完全決着、プレイヤーのHPが全てなくなった時点で決着がつくタイプのデュエルだ。

 

試合開始の合図がなったと同時に俺とスメラギは宇宙へ浮遊して剣を合わせた。

 

(こいつ……腕力と攻撃に全振りしてるって感じか……!)

 

ALOには何種類か、プレイヤーに振れるステータスがある。

そのうちの一つが腕力、腕力が高ければ高いほどそれなりの武器を持つことが出来る。

スメラギと剣を交えた今の一瞬でわかったがスメラギは腕力にステータスを振っている。

 

「はあぁぁ!」

 

「効かぬっ!」

 

俺はスメラギに連撃を入れようとしたが簡単に防がれてしまう。

防がれるどころかそのまま俺の攻撃は弾かれてスメラギの攻撃が俺を直撃した。

たった一撃だったからいいもののダメージは普通のプレイヤーとは比べ物にならない。

 

「なかなかやるな……」

 

「その程度かお前は!」

 

スメラギは俺に隙を与えないように連撃をさらに加えようとしてきた。

ギリギリで防いだ、と思ったが俺は近くの浮島の岩山まで吹き飛ばされていた。

 

(今のは一体………)

 

体力が一気に半分まで減っているということはそれなりの攻撃が俺に直撃したはずだがスメラギの攻撃は俺には普通に見えたはず………

 

「どうした、その程度か」

 

「いいや、俺だってまだまだ本気じゃねぇよ…!!」

 

スメラギがどんな技を放ったのか分かるまでは下手に近づくことは出来ないがこれはデュエル……

 

「はあぁぁ!」

 

俺は体制を立て直してスメラギの元へ《ヴォーパルストライク》を使い接近、その時だった。

スメラギの刀が光り、ソードスキルをはなとうとしていたのを確認した。

そしてそのソードスキルの正体がわかった。

スメラギの左腕が巨大になり、俺目掛けてその腕が振られようとしていた。

 

「喰らえ!我がソードスキル……《テュールの隻椀》を!」




強敵現る

ロストソングで5回(俺が)負けたスメラギ君
アクセルソードで影薄すぎるスメラギ君
リアリゼーションにはいないスメラギ君

そんな彼が俺の作品にて登場

ラギが押されているというまさかの状況……
果たしてラギは勝てるのか……?

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。