ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月
<< 前の話 次の話 >>

138 / 193
第134話 死の恐怖【英雄の劣化】

オーディナル・スケール

ルシハ目線

 

「ルシハー!」

 

シリカが危ない、そう思っていた俺はボスの攻撃がいきなり止まったと同時に聞きなれた声を聞いた。

ボスが怯んでいるうちに体制を建て直した俺はオーディナル・スケールを起動したキリトが目の前にいることを改めて確認した。

 

「次はアスナ達だ……」

来ないとか言っていたキリトはやる気を出したかのように剣を構えて倒れているシリカの元へ行こうとした………が

 

「シリカ!!」

 

シリカはボスの攻撃が来る前に立ち上がって後ろに下がろうとした、が後ろにあの男……エイジが立っていてシリカはエイジにぶつかってそのままシリカはエイジにボスの目の前まで突き飛ばされた。

 

「あの野郎……シリカ!今すぐ逃げろ!」

 

あのボスは多分SAO第91層に設定されていたカオスドレイクとかいうドラゴン、あんなやつの攻撃を受けたら……

 

「シリカちゃん!」

 

シリカがカオスドレイクの攻撃を避けれずにそのままやられる……と、思ったその時、シリカを庇うようにアスナがシリカの上になってボスの攻撃をまともに受けてしまった。

 

「「アスナ!!」」

 

アスナはその場に手折れ、アスナの左耳から光の玉のようなものが空に飛んで行ったような気がした。

 

「おやおや、興ざめですね……《黒の剣士》」

 

「「お前………!!」」

 

シリカをわざと突き飛ばしてボスの攻撃を受けさせようとしたエイジに俺とキリトが同時に怒りの眼差しを向けた。

キリトはエイジに向けて攻撃をしようとしたがエイジの圧倒的な力の前に手を出すことすら出来ずにそのまま停止してしまった。

 

「VRの中じゃ英雄とやらも劣化して約立たず、ということか……ARとVRの違いを、お前達の弱さを思い知れ」

 

カオスドレイクの攻撃が再び俺たちに来ようとした瞬間に時間が切れてそのままボスは消滅、守るとか言ってたトラみたいなアバターの男は去っていったエイジを追いかけて行った。

 

「アスナ!アスナ!!」

 

アスナの意識が戻ったところで俺達はオーディナル・スケールを終えてそのままそれぞれの家へ帰って行った。

 

(……多分アスナもSAOの記憶が………)

 

俺は葉月が寝ていることを確認した後、ALOへとログインした。

 

 

アインクラッド22層 ログハウス

 

案の定、と言ってもいいと思うがキリトとアスナがログインしていた。

普段なら入らずに去っていくところだが今回はそうもいかない、そのため俺はアスナに許可をもらってログハウスの中に入れてもらった。

 

 

「キリトくん……ラギさん……どうしよう……」

 

「……アスナも、か…」

 

アスナの話を聞く限りアスナはカオスドレイクの攻撃を受けた瞬間にSAOの時と同じような感覚を感じ、そしてそのまま何かが抜けるように気を失った。

 

……そして、SAOの記憶が思い出せない。

 

「……アスナ、しばらく……ユナのライブまではオーディナル・スケールではなくここで会おう」

 

「うん、わかった」

 

この後、俺はキリトと一緒にベランダへと出た。

 

「ラギ、お前はこれからどうする?」

 

「俺はあのエイジとかいう男と()()1()()を探す、オーディナル・スケールの危険性を調べつつ、ボスを倒しながらアイツらを探して葉月とアスナの記憶を返してもらう」

 

「俺も同感だ、ラギ……明日からしばらくオーディナル・スケールの攻略だな」

 

俺たち2人はオーディナル・スケールのボス戦を二人でやることを決め、そのままログアウトした。

 

 

────

それから数日間、初日はシノンと一緒に3人で、2日目からはボスの出現が1箇所だけではなく東京都内の各地に現れるようになったことを知った俺と和人の2人で手分けしてボス戦を終えた。

 

5月始め:東京都内、オーディナル・スケール後

 

「やぁやぁ、春揮君、お久しぶりだね」

 

「お前………葉月の記憶を返せ」

 

ボス戦を終えて帰ろうとした俺はオーディナル・スケールの装備を着た空と遭遇していた。

 

「それは出来ない、それに今ボクは忙しくてね……返して欲しいなら数日後にあるユナのライブへ来てもらうよ、そこで葉月ちゃんの記憶を返してあげるよ」

 

そう言って空は人混みの中へ消えて行った。

 

 

 

 

帰り道、和人と合流した俺は和人も同じようにエイジに明日菜の記憶をユナのライブで返す、と言われたらしい。

その後、クラインが同じようにエイジの被害に遭っていたことが分かった。

 

 

その次の日、オーディナル・スケール開発者である重村という教授の講義に俺は参加、和人は明日菜の状態を確認するために病院へ。

 

「で、あるからしてARはVRとは違った素晴らしさを誇っている訳だが、質問はあるかね?」

 

ARとVRの違いはよくわかった、だがこの男は何かを隠しているはず……

 

「ひとつだけ質問させてくれ、ARには脳のスキャン機能があるはずだが、それは前世代機、ナーヴギアのような危険性があると思うがそれはどう思ってるんですか」

 

「面白い質問だ、だが答えは【NO】だ」

 

簡単に流されたあと俺は重村教授の部屋へ呼ばれた。

その時、どこかで見た気がする機械や大量のおもちゃなどが置かれていたのを見た。

 

「それで君は菊岡君のお願いを使ってまで私に何を聞きたかったのかね、まぁ、答えはNoだがな」

 

結局、これといった話は聞けずに俺はそのまま帰ることになってしまった。

 

教授の部屋から出ようとしたその時、教授の机の上にある写真立ての写真に移る少女が妙に気になって外に出て菊岡に詳細を聞いてみることに。

 

「……重村教授には娘さんがいる、君もよく知ってるいるS()A()O()()()()だ。だがSAO開始してしばらくして娘さんはSAOの中で命を落とした、僕のわかることはこれぐらいだ、役に立てなくて済まない……あと、まだ確証はないけどSAOのデータの1部は重村教授が持ってると思うよ」

 

「分かった、あんたはライブ当日、重村教授がどこにいるかを探し出してくれ」

 

 

 

 

 

それから数日後、ユナのライブの開始の少し前。

先に会場に入ったSAO帰還者メンバーと詩乃を見送った俺は和人より早く指定された場所へ移動した。

 

その道中、俺は聞き覚えのある声に呼び止められた。

 

 

「千秋……お前、なんのつもりだ」

 

「お兄ちゃんには悪いけど、ここは通さない、空さんの計画の邪魔はさせない」

 

病院で別れたあと、連絡を取ってなかったとはいえまさか千秋が……

 

「お前が葉月の居場所を空に教えて事故を起こさせたんだろ」

 

「ご名答、だけどそれも失敗……だから今度は空さんの代わりに私がお兄ちゃんの記憶を取る……!!」

 

「………俺は空に用があるんだ、お前に邪魔される暇はねぇ…だがどうしてもそこを通させないって言うならここで倒す」

 

千秋が何を考えて空の計画とやらに参加したのかはわからない。

もちろん、理由も無しに相手に利用されるはずもない。

……だからこそ、千秋の気持ちを受け止める、それだけだ。

 

 

「「オーディナル・スケール、起動!」」




所々OS本編からカットしたけど気にするな(おい)

実はオーディナル・スケール編あと10話ぐらいかな?


空に呼び出されてライブ当日、勝負かと思いきや出てきたのは千秋……!?
何を企んでいるのかわからない相手との、実の妹との勝負………どうなる!?


ライブ会場内の話も和人目線も書くぜ


P.S.この話の初更新から所々変更してるぜ

感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。