ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第13話 vsラフィンコフィン【改心】

翌日、血盟騎士団ギルドに来た俺たちはすぐに解放軍と共にラフィンコフィンのアジトに向かった。

その道中でクライン率いる『風林火山』というギルドと遭遇し、クラインの提案で解放軍に風林火山も参加することに。

 

「みんな、着いたわよ!」

 

アジトがあるのはある層の迷宮区の隠し部屋のような空間。血盟騎士団を先頭に入ると……

 

「よく来たなぁ!!ギルドをかき集めて作ったパーティの諸君!」

 

「なっ……!?」

 

ラフィンコフィンの人数は元々少なく、その殆どがPKをするために外に出ていてアジトに残ってる人数は数名ほどと聞いていた、だが、『誰か』が情報を漏らし、ラフィンコフィンのメンバーはほぼ全員がギルドにいる。

人数で見ると30人近く、こっちのメンバーとほぼ同じ人数がラフィンコフィンに入っている。

 

「アルゴ、やるぞ」

 

「もちろん、そのつもりダ」

 

先制を仕掛けたのはラフィンコフィンのメンバー。

血盟騎士団の兵士たちは盾を持ち、ガードをしながら耐え続ける。

俺ら攻略組と風林火山も同じように相手の攻撃は全て防ぎ、時間をかけてでも改心させる。それが今回の目的……だが。

血盟騎士団の兵士を攻撃しようとしている細剣使い、ハヅキの姿を見つけた。

 

(やっぱり…ラフィンコフィンのメンバーだったのか…)

 

「させるかっ!」

 

兵士の前に入り込みソードスキルを放った細剣を弾き、俺はハヅキの前に立った。

 

「……なんでいるの」

 

「さぁな、別に好きでいるわけじゃねぇよ」

 

「なら──

 

「おいおい。解放軍の野郎と何話そうとしてんだ?()()()()()()()が」

 

俺とハヅキの横から声を出してきたのはラフィンコフィンのメンバー。

 

「どういう事だ……!!」

 

「特別に教えてやるよ。そいつはまんまと()()()()PKをする『人殺し』なんだよ」

 

「……!?」

 

「『恨みのある人間、邪魔な人間は殺せばいい、殺せばお前の悩みなんて簡単に解消できる』なんて、見え見えの嘘を着いたらほんとに信じてPKをやり出したんだから、こりゃあ驚きだぜ?」

 

「そんな……」

 

「1層の迷宮区で複数人PKして、最近になりゃ、()()()()でさえ殺して。全部俺らに騙されてたなんて、お前は知らずになぁ!!」

 

その言葉でハヅキは膝をつき、そのまま戦意喪失した。

 

「ダメだよなァ。そんなンじゃ全然ダメだ、もっと絶望しろよ、苦しめよ!自分が行ったこと全て!」

 

「お前……!!」

 

「あァ?なんだ?こいつを庇うつもりか?『人殺し』を繰り返したやつを?へっ、笑わせてくれるねぇ……」

 

「なんでハヅキを騙した…」

 

「そりゃあ兄ちゃん、こいつぁ単純に俺らにはめられただけだぜ?別に理由なんかねぇよ」

 

「……お前らみたいなクズのせいで人の未来を崩すんじゃねぇよ!」

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

「へぇ、なかなかやるねぇ。だけど、今回はこのぐらいでおわりだ」

 

そういった瞬間、解放軍と戦っていた『一部の』ラフィンコフィンメンバーがどこか消えた。

一応目的である改心も少人数だが出来たらしい。

 

「……ハヅキ」

 

「来ないで!!」

 

「帰るぞ」

 

「……なんで」

 

「お前はもうラフィンコフィンじゃない。行く宛もないなら一緒に行くぞ」

 

「簡単に人に騙されて、何のためらいもなく人を殺して、それでいてお姉ちゃんまで殺して、あなたの仲間にも被害を出そうとした!こんなクズな私に生きる価値なんてないでしょ!あなたについて行っても足でまといになるだけ──

 

「………君のお姉さんから伝言だ」

 

「……!?」

 

「『ハヅキを、私は恨んでなんかいない。気づかなくてごめんね』って」

 

「お姉……ちゃん…」

 

「ハヅキ、人間誰にも、生きる価値なんて存在しない。あったとしても誰も見い出せない。それが価値だ。人間誰にも、運命が存在する。その歯車を壊すのは簡単だ。人間の運命なんか少しの間違えで全て狂う。お前は他人の歯車を狂わした。だからこそ、もう。他人の歯車を崩すんじゃねぇよ。簡単に命を捨てようとするんじゃねぇ。お前がするべきことは殺した人の分まで、お前のお姉さんの分まで精一杯生きて、この世界から脱出することだ」

 

「………ごめん……なさい……ごめんなさい…!!」

 

「死んで自分の運命から、やったことから逃げるな」

 

「……うん…」

 

この後、心に傷を負ったハヅキを背負って迷宮区を抜け、先に出て行ったキリトと風林火山のメンバーとアルゴと合流した。

 

「ルー坊と一緒にいた時に遭遇した、ルー坊がきになってた子だナ」

 

「アルゴよりは年上か」

 

「おいキー坊!余計なこと言うナ!それにオレっちはおねーサンだぞ!」

 

「はいはい」

 

「おいおい、キリトもルシハも随分変わっちまったじゃねぇか」

 

「そりゃ、こっちのセリフだ」

 

「ほかのゲームのギルドのメンバーってことは聞いたけどずっと最前線で戦ってるって聞いた時は驚いたぞ、クライン」

 

「ま、これが男らしいってこ…ぐはぁ!?」

 

と、ふと気づくと背負っていたハヅキがいつの間にか降りて降りた先でクラインがなぜか蹴りを入れられていた。

 

 

「……ごめんなさい!!」

 

「第一声がそれとはナ」

 

「ハヅキ。何があったのかわからないけどさ、一人で抱え込んだままはダメだよ、お前には『仲間』がいるんだ」

 

「………ありがとう」

 

「キー坊、ルー坊、それにクライン」

 

「オレは呼び方ねぇの!?」

 

「それにここにはいないケド、血盟騎士団のアーちゃん。オレっちも。みんなが君の仲間だヨ」

 

「…うん」

 

「さーてと、俺らはそろそろ行くぜルシハ!」

 

「「空気読めよ」」

 

空気を読まなかった風林火山のメンバーが帰った。

 

「それじゃ、俺もそろそろ行かせてもらうよ。ルシハ、その子…ハヅキ、またな」

 

────────

結局、アルゴは最前線の74層の状況を血盟騎士団の攻略組(偵察組)とは別で確認するため俺らと別行動を。

 

「結局さ、あの武器はどうしたんだ?俺があげたプレゼント」

 

「これから先…『自分の道』を行くために使う」

 

「……いい答えだ、けど、無茶するなよ」

 

「うん、ありがとう……ルシハ」

 

「とりあえず部屋取れなかったから同じ部屋でいいな」

 

「……え?」

 

「……ダメ?」

 

その日の夜はなぜかハヅキがアルゴと同じようなことをしつつ同じ部屋で寝た。

 

それから数日はハヅキのために防具を手に入れたり、戦闘したりした。

 

フィールドでハヅキは持っていた武器、それは俺がプレゼントした『月下葉の剣』。ルナが死ぬ前に俺に置いていった細剣だ。

 

────────

ハヅキside

 

「……変なの」

 

横で寝ているルシハの寝顔を覗きながら私はそう呟いた。

それと共に『このゲーム』に入ってきた理由を思い出していた。




ついにツーsideになりますね(ツーsideってなんや)

ラフィンコフィン討伐(殺しはしない)開始。
そこにはルシハの考え通り、ハヅキがいた。

ハヅキはラフィンコフィンのメンバーに騙されて人殺しをしていたという事実が発覚。

ルシハが微妙にかっこいいこと言いつつハヅキは改心(というか心が折れたというか)した。

風林火山(クライン率いる)がなんとなく登場し。
新たにハヅキが仲間になりました。

もちろん(!?)添い寝イベントを入れた。

数日間行動を共にしたハヅキは何を思うのか、そして何を思い出したのか。

次回、回想シーン(絶対苦手なヤツ
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