ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
現実世界:和人(キリト)目線
SAOの姿のまま、簡単に言えばデータの姿のまま俺は100層で茅場から受け取った《無垢の剣》を使いやられそうになっていたユナとルナを助けてユナにアイコンタクトを送った。
ユナがステージに立って歌い始めたことにより諦めていたSAO帰還者達の気力が上がりボスに一斉に攻撃を始めた。
俺はその様子を見てそのまま無垢の剣を振って周りのボスモンスターたちを蹴散らした。
それと同時に俺のOS内のランキングは1位になっていた。
その後、全てのボスモンスターを倒し終えてSAOの俺は消えて席に座っていた俺達が目を覚ました。
『みんな、お父さんを止めてくれてありがとう……これで私は消えてしまう』
「なんでだ……?」
『私のこの姿はSAO100層のボスのデータを元にされてる、元データを倒したら私は消えることになる』
「そうか……」
『アスナさん、あなたにこれを返すわ、SAOの記憶、これがあれば思い出せるはず』
そう言い残してアスナのオーグマーに光の玉のような何かを入れてユナは消えていった。
その間、俺たちと少し離れたところで春揮達が話していた。
春揮目線
ALOとGGOのメンバーそれぞれのゲームに送った俺はログアウトして葉月と合流してルナの元へ行き、話をしていた。
『お姉ちゃんを止めてくれてありがと、春揮、葉月さん』
「ルナ………」
『そんな悲しそうな顔しないで、私はいつでも春揮達のそばにいるよ』
「そばにいるってどういうことだ……?」
『その辺は時間が無いから話せない……けど、必ずまた会えるよ………そうだ、葉月さんにこれを返さないとね、お姉ちゃんが奪ったSAOでの記憶を』
ルナは葉月のオーグマーに光の玉を入れてそのまま消えていった。
あの事件から1週間ほどが経過した頃
エギルの店、ダイシーカフェに和人と明日菜以外のメンバーが集まっていた。
「やっぱりVRの方が楽しいよなぁ…」
「前にALOであった時は『ARは女の子と出会いがある』とかいって楽しんでたじゃない」
「それはそれ、これはこれって話よ!俺はやっぱりVRの方がいいぜ……それより、キリトとアスナはいねぇのか?」
「お兄ちゃん達ならどこか行くって夕方には家から出ていきましたよ」
AR、オーディナル・スケールで発生した事件は開発関係者の発表により
その事件で開発代表の男、重村教授は行方がわからなくなったと聞いた。
あの事件が終わったあと、直ぐにALOやGGOはプレイヤーの数が増えてイベントの開催などで賑わった。
そんな中、ALOに
そして俺は重村教授が持っていたSAOのデータを菊岡から受け取りアーガスで七色に受け渡しをした。
そんな中、和人達は少し前から計画していた流星を見に行く、という約束のためどこかへ行った。
「春揮、なにぼーっとしてるの?みんなで乾杯するんだけど」
「わかったよ」
ARで、オーディナル・スケールで俺は何かを改めて知ることが出来た気がする。
それがなんなのか、何を意味するのかはわからないけどきっと、いつか役に立つはずだ。
「みんなのVRに……ARに…乾杯!」
こんな楽しい日が続けばいい、この時の俺はそう思っていた。
「逃げろ!葉月!!」
「春揮………!?」
平和、それが終わったのはダイシーカフェにみんなが集まったあの日から1週間ほど経過した頃だった。
いきなり危ない空気
オーディナル・スケール編がついに完結、そして次回からアリシ……とは行かない!?
ルナの発言の意味とは、そしてラストのシーンは一体何なのか……
次回、新章スタート!!