ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ 作:桜花 如月
四月後半
央都アルン:宿屋
ライム目線
ユミが事情があって来れなかったため3人で狩りをしていた私達は夕方になったためアルンにある宿屋に入っていた。
「いい感じにレベル上げできてきたかな」
「ライムは魔法使わないで突っ込むから私たち以上にレベル上がるの早いよね」
「そういうシズクもライムと同じペースでレベルアップしてるよ?……というかさすがリアルでも友達なだけあってコミュニケーションをとるのは私以上だね」
宿屋に入ってログアウトする前に今日の反省会をしていた私たちはそれぞれの良い点を話していた。
そんな私たちの元にとあるプレイヤーがやってきた。
「ここでいいのかしら………あ、いきなり押し掛けてごめんね、私はセブン、詳しい話はしっかり話すわ」
セブンと名乗る女の子は私たちのいる宿屋に入って話をしてきた。
話によると《SA:O》というゲームのβテストへの招待をしに来たらしい。
なんで私たちに招待をしに来たのか、という疑問は直ぐに解けた。
つい数日前に春揮と再会し、話をした時に私たちの電話番号を教えたこと、その電話番号を春揮がこの人に教えてそこで唯一電話に出た美結(ユミ)に電話をしてALOのアバターの特徴をこの人が聞き出して私たちを特定……
よく考えたら恐ろしいことされてる気がする。
結局春揮に私たちがALOをやってることは伝えてないしこのセブンって人も教えてないらしい、代わりに春揮のALOアバターの特徴だけは教えてもらった。
「とりあえず私のメールアドレス教えておくから何かあったらここにお願い、私もオリジンの完成が近づいたり緊急の時に連絡するから」
重要なことだけまとめて話して私のメアドを聞いてセブンという人はそのまま去っていった。
このあとリアルに戻った私の元に一通のメールが届いた。
そしてここで私はあのセブンという人がものすごい人だということに気がついた。
本編(ユナのライブ当日)
そんなことがあってからしばらくの時間が経ち、フィリアが参加できない代わりにユミが久しぶりにALOにログインしたとある日。
世間はオーグマーだとかユナとかいうアイドルのライブだとかで盛り上がっている間、帰還者学校から配布されたチケットを別の人にあげて私達はALOを遊んでいた。
シズクに言われて3人で防御系の魔法を取得して暇つぶしにオリジンの話を少しして街に戻ってきた私達はアルンの街中に金髪ポニテの女の子とセブンから聞いた通りの特徴を持ったプレイヤー(と小さい妖精みたいな子)が話しているのを見た。
私たちが話しかけようとする前に小さい妖精(多分ナビゲーションピクシーとか言うやつ)を連れたプレイヤーはどこかに消えてしまった。
この後、金髪ポニテの人に話を聞くとそのプレイヤーが春揮だということが分かり、そのまま私達は春揮がこの人に頼んだことに参加した。(OS編最終戦)
こんなことが起こり、私達はフィリアと出会い、セブン……七色さんや春揮の誘いを受け、オリジンへとログインすることになった。
必ず助ける、その気持ちを持って私は剣を持つ。
きっと、私の想いは届かない、でも……笑顔を見せる。
「リンクスタート!」
番外編2は薄い
夕立の霧雨メンバー達のSAOクリア後の話を描いた今回。
そして次回から本格的に本編スタートです。
(帰還者学校のチケットは親戚に与えた)
一応葉月が主人公ですぜ