ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~   作:桜花 如月

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第150話 広大な大地【アイングラウンド】

転移門広場から移動しようとした私は聞き覚えのある声に呼び止められた。

後ろを振り向くとフードを深く被った人とオレンジ色の髪の2人が立っていた。

 

「琴音……じゃなくてフィリアとアルゴ?」

 

「良かった、気付いてもらえて…と言っても私のアバターは現実世界とそんなに変化ないんだけどね」

 

「オレっちだって現実世界と変わらないゾ、ソレよりお得な話しがあるンだ、聞くカ?」

 

アルゴが言うお得な情報というものなら多分いい話だと思う、そう考えて私は頷いた。

 

「実はさっき、フィリアと一緒に転移門を使って街の外のフィールドに出たンだ、そこでオレっち達は凄いのを見つけた、それが……遠くまで広がる広大な大地ダ」

 

「それだけじゃなくて、フィールド内には周りのモンスターとは比べ物にならない大きさとレベルのモンスターがいたの……さすがに挑戦まではしなかったし少し先までしか見なかったんだけどね」

 

広大な大地、それに高レベルのモンスター、序盤から凄いものを聞いた気がする。

でも、防具のステータスが高い以外は全て初期値、レベルも1だから無謀な挑戦は出来ない

 

というかアルゴとフィリアは私より早く来てた?

 

 

「そう言えば七色からこんな話を聞いたゾ、『この世界はSAOのある意味《Re:スタート》したもの、()()()()()()()()SAO……この世界の名は《アイングラウンド》』」

 

私もそれは聞いた、と思ったけどアルゴが聞いたことは七色が私に話したこととは少し違っていた。

このゲームの世界の名前は七色は私には言わなかった。

 

(アイングラウンド………)

 

「とりあえずこんな所で話してるのもなんだし、向こうの《商店通り》の方にある《宿屋》に行こうよ、ハヅキさんとアルゴ」

 

「フィリア、私は呼び捨てでいいよ」

 

「う、うんわかった、それじゃ行こう、ハヅキ」

 

私達3人は転移門広場から繋がる商店通りにある宿屋へと移動した。

 

 

 

 

商店通り:宿屋

 

「あ、やっときた!」

 

「シズク、嘘はダメでしょ、私達だってついさっきここに着いたばっかなんだし」

 

宿屋に入ると宿屋のカフェスペースに多分《male》装備を付けてるライムとすごいテンションが高いシズクの2人が座っていた。

よく見るとライムとシズクの首には色違いのマフラーが巻かれている。

 

「2人とも来てたなら言ってよ、と言っても私がアルゴと一緒に行動したのが悪いけど…」

 

「フィリアは気にしないで!私たちもいつログインするか伝えてなかったからさ」

 

シズクとライム達《夕立の霧雨》とフィリアの関係はつい最近聞いた。

確かにフィリアが別行動してたけど別に気にしてなかった。

 

「これであとはレインさんだけかな?」

 

「そうだナ、でも、レインは多分忙しいから来るのは少しあとになると思うゾ」

 

「それじゃ、一応これで全員ってこと?」

 

シズク、ライム、アルゴ、フィリア、そして私の5人、七色から特別に招待を受けた私たちはまだ到着してないレインさんを除いて全員揃った。

 

「みんな……このゲーム、全力で楽しもう!」

 

「「「「おー!!」」」」

 

こうして私たちのオリジン攻略が開始した。

 

 

 

同日──

時刻15:30

商店通り 宿屋カフェスペース

 

「よ、ハーちゃん」

 

「アルゴ?」

 

カフェで克服したコーヒーを飲んで休んでいた私は解散してどこかに行ったはずのアルゴに声をかけられていた。




あれ、何故か書き方に違和感
戦闘が無いからなのかハヅキだからなのかわからないけどなにか違和感


そんな違和感を残して次回から攻略……ではなくちょっとしたサブストーリー的なあれを描きます

多分オリジン編は攻略の合間に次回のような話が入ると思う



そういえばこの回で第150話になりました

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